デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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ユノモン 女の戦い

 

「修くん……」

 

「はい」

 

 那須隊もとい那須さんに呼び出しをくらった。一応は忙しいが時間作って向かえばののさんと一緒に居た。

 影でコッソリと熊谷さんと日浦と志岐さんが見守っているのだが、那須さんは怒ってますよと言うオーラが見える。

 俺にはそういうサイドエフェクトが無いのに明らかに怒っているのが分かる……ここ最近、なんか怒らせる事をしただろうか?いや、怒らせるような真似はした覚えがない。

 

「修くんの持っているトリガー……色々なモンスターが入っているって聞いたわ」

 

「……ののさん、まさか!」

 

「今はののさんは関係無いわ……それとも、私に知られたくなかった不都合な事でもあるのかしら?」

 

「いや……特に知られたいとかそういうのは無いですし、教えることでもないと自覚しているので」

 

「お前なぁ、そういう態度があたし達を一番苛つかせるんだぞ!」

 

 那須さんは怒っている……原因の大凡は理解出来た。

 その事に関して特に報告すべき事でもなんでもないしと放置していたら気付けば爆弾は巨大化していた。

 ののさんはそういうところが気に食わないとハッキリと言い切るので取りあえずはとデジヴァイスを取り出した。

 

「リロード、シスタモンノワール、ユノモン、ウェヌスモン」

 

 この事で怒られるのは2度目、1度目はののさんに首を絞められたりした。

 ホントにどうしてこんな事になるんだと思いながらも怒られる原因である3体のデジモンを出した。

 那須さんは3体の女性型デジモンを見てイラッとした……千佳からマリンエンジェモンを借りたいという思いはあるが、ここは自分で乗り越えないといけない試練だと受け入れる。

 

「……そう……ののさんから話は聞いていたけれど……………修くん」

 

「はい」

 

「私は今、正常さを失おうとしているわ……多分修くんがなにを言ってもただの言い訳だと思うの……冷静さを欠いて修くんになにかする前に修くん、宥めてくれないかしら?」

 

「……」

 

 このままならばトリオン体を用いた暴力沙汰が起きかねない。

 痴情のもつれで暴力沙汰が起きる、起こした原因が俺にあるとなればそれは洒落にならない。

 先ずは那須さんを落ち着かせること……初手でミスれば逆鱗に触れる……ここで浮気者!と罵られた方が幾ばくかは気が楽な自分が居る。しかしそれは逃げの一手、ここで那須さんを落ち着かせないといけない……

 

「修……私達が原因で怒られるならさっさと縁を切れば?」

 

「そうよ!私達、なにか悪いことをした覚えはないわ!」

 

「一方的に向こうが敵視してるだけじゃない」

 

 ユノモンがシスタモンノワールがウェヌスモンが怒っている那須さんを見て呆れている。

 自分達は悪いことを全くと言ってしていないのに一方的に那須さんが怒っている……いや……

 

「……ごめんなさい、そう言っても許せない事があるわよ?」

 

 那須さんが明らかに怒っているのでホントにどうすればいいのかと考える。

 普通に謝ったとしても意味は無いのだと言っているも同然だ……でもぶっちゃけ俺が悪いという感覚が薄い。

 那須さんがただただ嫉妬しているというのを感じるだけであり、俺が直接的になにかをやったわけじゃねえ。

 

「……なんというか言葉が出ないです……嫌われてしまう原因は俺にあるみたいでそれが原因ならば仕方がないかと受け入れている自分が居る感じです」

 

「……そう……でもね、修くん、私は貴方の事がとっても大好きなの……貴方と一緒に過ごす時間はとても楽しいと思っているわ」

 

「はぁ……それでこの現状になっているから笑えないのですが」

 

「まったくよ…………私はランク戦に忙しい、修くんも普段の仕事に忙しい。お互いに中々に身動きが出来ないのが現状よ……このままじゃ停滞期に入るから那須さん呼びを止めて心機一転してくれるかしら?」

 

「……それが最初からの狙いですか?」

 

「まさか、怒っているのはホントよ?今直ぐにそこの3人に対して修くんは私達の物だと証明したいわ……」

 

「あら、1つ勘違いをしているわよ?」

 

「……なにかしら?」

 

 那須さんが那須さん呼びを撤回させる都合の良いタイミングだと思っている。

 俺は那須さんとののさんの物だと言う事を証明するためにと言っているが色々と真意は不明の中でウェヌスモンが勘違いをしていると言い切る。

 

「修が私達の物じゃないわ。私達が修の物なのよ!」

 

 ウェヌスモンが爆弾をぶち込んできた。

 私達3人、3体?……まぁ、どちらにせよウェヌスモン達は自分自身は俺の所有物と自覚している。

 それを聞いた那須さんの目から光が失われた。それと同時に熊谷さんが出てきた。

 

「玲、まずい!ていうかダメだから!攻撃したら」

 

「だって……だって……」

 

「あのですね、那須さん……見た目が何処からどう見ても人間の女性ですけどそういう感じの見た目のモンスター、神様型モンスターなんですよ」

 

「…………」

 

 那須さんがボールペンを構えて攻撃してこようとしたのでホントに心臓が悪い。

 そういう感じの見た目のモンスターであり、人間の女性ではない……千佳を呼び出しベルスターモンやエンジェウーモンを見せた方が早いかなと思っていると熊谷さんの制止により那須さんは攻撃しようとするのだけは止めた。

 しかしハイライトな瞳でウェヌスモン達を見つめており、シスタモンノワールの手に触れた。顔に触れた……そして胸を揉んだ。

 

「修くんのおっぱい星人……」

 

「千佳と同じ事を言わないでくださいよ……おっぱい星人じゃなくてそういう感じのデジモンが多いだけですから」

 

 感触等が何処からどう見ても大人の女性である。

 那須さんから出た感想は俺がおっぱい星人……ウェヌスモンもユノモンもシスタモンノワールもボーダーに足りない圧倒的な胸囲を持っている。那須さんは自身の胸を触る……ボーダーは年相応な胸囲の持ち主であり脅威的な胸囲の持ち主はののさんぐらいだ。

 そういう感じの見た目をしているだけであって決して人間の女性じゃない、モンスターであることを主張するとののさんが口を開く。

 

「ウェヌスモンのウェヌスってビーナスって女神の事だろ?」

 

「ののさん!?」

 

「言っとくがな、あたしだってかなり我慢してんだからな!」

 

 ウェヌスモンがビーナス型のデジモンであることを言い突如として裏切るののさん。

 ののさんの瞳にも光が入っておらず、ハイライトな状態になっており背筋が寒気を感じているとユノモンが俺の前に出る。

 

「2人とも、修の事をそんなにイジメて楽しいの?」

 

「イジメてなんか居ないわよ……ただキッチリと決めるところは決めておかないと」

 

「そうやって修を精神的に追い詰めてる……修にどうしてほしいの?修は私達デジモンの力を求めている。私達は修が大好き。だから修の前から消えることは出来ない」

 

 貴女達が幾ら嫉妬をしようが無駄。自分達は消えることは無いと言い切る。

 この状況でそんな事を言うという事は明らかに分かってて言っている。喧嘩を売っている。

 ユノモンは俺に抱きついてくる。ユノモンだけでなくシスタモンノワールもウェヌスモンも俺に抱きついてくる。柔らかいたわわな感触がするがそれを気にするほどに青臭いガキではない。

 

「……ちょっと私と勝負をしましょう」

 

「那須さん、大分大人げないですって」

 

「どっちが上なのかを今の内にハッキリとさせておかないと……それともその女を庇うのかしら?修くん?」

 

 庇うのならばと目が笑っていない笑みを浮かび上げる。

 女性というのはホントに恐ろしいのがよく分かるのだが……

 

「負けますよ?」

 

 色々と間違っているところがあるので言っておく。

 シスタモンノワールは成熟期だがウェヌスモンとユノモンは究極体だ。戦闘タイプでなくても究極体のデジモンであることには変わらない。ウェヌスモンは戦闘タイプじゃないがユノモンはバリッバリの戦闘タイプのデジモンだ。

 と言うか今思ったがウェヌスモンの力を使って那須さんの怒りを抑えた方が良かったかもしれない……でもあんまり精神とかに干渉する系の技を使いたくない、使えばなんか後で厄介な事になりそうだから。

 

「負けるって……マジか?」

 

「一応は究極体、星をも滅ぼす圧倒的な力を宿していますので」

 

 ここで那須さんが華麗に勝つという展開を予想していたののさんだったが、コレでも一応は究極体のデジモンだ。

 黒トリガー、それこそ戦闘に特化しているタイプの黒トリガーを引っ張り出しても勝てる可能性が物凄く低い。

 基本的にはA級としか戦っていないからB級の面々にデジモンの力を知られていないから仕方ないと言えば仕方がない事だが。

 俺が強いと言っても納得がいかない那須さん……こうなった以上は戦わないといけない。

 

「那須、私達は修が大好き……修の為なら貴女を殺せと言われても迷いなく殺せるわ……消えろなんて貴女に言うつもりはない、でも私は私の居場所を守る」

 

 女の戦いが始まっている。ユノモンは自分の居場所は自分で守るのだと那須さんに宣戦布告をしている。

 那須さんはそれを聞いて闘志をメラメラ……いや、闘志じゃない。殺意の波動に満ちている。

 

「三雲くん、どうにかならないの?」

 

「……具体的にはどうしろと?」

 

「いや……玲を幸せにする?」

 

「だから具体的には?」

 

 バチバチと火花が散っており顔を青くしている熊谷さん。

 俺にどうにかすることが出来ないのかを聞いてくる、と言うかどうにかしてほしいと思っている。

 しかし俺はありがたいことを言えないし上条さんみたいな説教は出来ない。具体的にこうしろと言ってくるのならばまだ手立てはあるが熊谷さんは具体的な案らしい案を一切浮かべておらず、俺に頼っているが俺も具体的にこの場を切り抜ける状況は浮かばない。

 千佳からマリンエンジェモン借りるかウェヌスモンの力を使うべきかと考えているが、女の戦いに男が介入すれば痛い目に遭う。

 

「ラブバスケット」

 

 仮想訓練が出来る訓練室に向かえばユノモンvs那須さんの戦いが始まる。

 ユノモンは負けるつもりは一切無いのだと雷雲を呼び起こし……那須さんに向かって雷を落とした。

 如何にトリオン体の運動能力が高いと言えども雷よりは素早く動くことは出来ない。雷をまともに受けた那須さんのトリオン体は粉々になるが仮想訓練室なので肉体が一瞬にしてもとに戻る。

 しかしこの時点で那須さんとユノモンの間に絶望的なまでの力の差がある。那須さんが変化弾を出現させるが次の一手に動くよりも前にラブバスケットで呼び出された雷雲より雷が落とされてトリオン体が木っ端微塵になる。

 シールドで防ぐのを試みたりしているがシールドは何事も無かったかの様にパリンと砕け散ってしまう

 

「っ……負けられない……負けられないわ!」

 

 絶対的なまでに力の差がある。それを少しの戦いで理解したが那須さんはここで負けたら意味は無いと言い切る。

 しかし変化弾を作って撃つまでの行程で雷が落ちてきてトリオン体を木っ端微塵に破壊している。フィールドも極々普通の市街地でありなにか活かすとかそういう事は出来ない。コレは完全に勝ち目が無いだろうと思っていると……那須さんは走り出す。

 トリオン体が雷で粉々に破壊される。しかし無限に戦闘出来る仮想訓練室なので自動的にトリオン体が復活しその場にいるので那須さんは走り続ける。那須さんのトリガー構成は原作と同じでスコーピオンを入れているとかそんなのは無い。じゃあ、どうして間合いを詰めるのか。ユノモンは近距離戦も得意なのでハッキリと言ってただ真っ直ぐに進んだとしてもやられるだけだ。なにか目的があるのかと思っていると近距離戦の間合いにまで那須さんは詰めより

 

──パシン

 

 ユノモンをビンタした。

 バイパーとかアステロイドとかメテオラとか色々とあるがそれらを無視してユノモンをビンタした。

 この展開、もしかしてと思っているとユノモンは那須さんを睨み……ビンタをやり返した。

 必殺技とか攻撃とか色々とあるがそれらを使わずに純粋なビンタをやり返しており……那須さんもビンタをやる。

 グーで行かないのが女性らしいところと思っているとユノモンが那須さんの髪の毛を引っ張って顔面を地面に叩きつける

 

「ぉ……ぉおう……」

 

「三雲くん、目を背けたら承知しないわよ」

 

 トリガー全く関係無いデジモンの技も全く関係無い肉弾戦が繰り広げられている。

 那須さんは負けられない戦いがそこにあるのだと一歩も引かない。最初は軽いビンタから始まったかと思えば髪の毛を引っ張ったりお腹に蹴りを入れたりしている。トリオン体だからある程度はダメージはあってもある程度であってヤバければ自動的にその痛みの痛覚はオフになる。それでも那須さんとユノモンの殴り合いは終わらない。究極体クラスの一撃ではないのでダメージが無いに等しいユノモンと無限に回転する仕様なので痛みが走っても問題は無い那須さんの戦い、正直に言えば目を背けたいところがあるが熊谷さんが目を背けたらいけないと言ってくる。この現実を受け止めなきゃいけない。自分にとって都合の良い未来だけでなくバッドエンドも世の中はあり、それを受け入れる心が大事だ

 

「三雲くん……これ、決着つくの?」

 

「なにを基準に勝敗が決まるのか特に決めてなかったので決着がどうなるのか……普通の戦闘ならとっくに那須さんの敗北なんだけど」

 

日浦が戦いの終わりが一向に見えないことを言ってくる。

なにを基準に勝敗が決まるのか、那須さんが攻撃された時点で戦いは終わりな筈だが、終わりにしなかった。

女の意地を見せつけた那須さんはユノモンと殴り合いをしている。もうビンタを通り越してグーでいっている。

熊谷さんも日浦もこれ以上はあまり見たくない、俺も正直に言えば見たくはない……

 

「河川敷の下でバトったから仲良くなる的な展開はねえぞ」

 

 ここから熱い友情が結ばれる……と言う展開は無いのだとののさんに断言される。

 ここから熱い友情が結ばれるなんて甘えた考えは持っていない。むしろここから那須さんとユノモンが仲良くなる方が怖い。

 ウェヌスモンの力を使うか、マリンエンジェモンのオーシャン・ラブで闘争心を掻き消すかと考えたが、それだと同じ事になる。

 心の赴くままに殴り合いをさせた方がいい、殴り合って白黒ハッキリとつけねえとなんにも始まらない。デジヴァイスを手に取りマリンエンジェモンのデジメモリを握っていたがコレを使うのはあんまり良くないことだマリンエンジェモンのデジメモリは使わなかった。

 

「はぁ、はぁ……」

 

「どうしたの?もう息があがってるじゃない」

 

「っ……まだ……まだ終わってないわ……」

 

 トリオン体で殴る那須さんだが徐々に息が乱れてきた。

 生身の肉体の方が悲鳴を上げているのかと思ったがそうでもなく、純粋に殴り合いをする経験が無いが故にトリオン体で疲労した。

 ユノモンはまだまだ戦うことが出来ると余裕を見せている。那須さんはまだ終わってないと言うがユノモンは那須さんのお腹を貫き……那須さんは倒れた。

 

「修、終わった」

 

「ああ、終わったな」

 

 那須さんが体調不良とかで倒れたのでなく純粋に負けた。ユノモンは自らの居場所を勝ち取った、いや、守り抜いたんだろう。

 元から圧倒的なまでに那須さんとユノモンの間には力の差がある、だから当然と言えば当然の結果で俺は驚いたりはしない……が

 

「最後まで譲るつもりは無かったか」

 

 那須さんがユノモンの足を掴んでいる。

 どれだけ痛めつけられようが負けないという意地を見せつけた。

 

「だから?」

 

 しかしユノモンの心は動かない。まぁ、コレでよくある心が揺れ動くような展開にはなってほしくない。

 俺の心から生まれたんだからこういう事でいちいち心は揺れ動かない。俺の命令には従うがそれはそれこれはこれだ。

 

「那須さん、大丈夫ですか?」

 

「…………修くん、座って」

 

「はい」

 

 圧倒的大差で負けてしまった那須さん。したことがないであろう肉弾戦をしたがそれでも負けてしまった。

 ユノモンに負けないという意思は感じるが意思だけでどうにか出来るほどに甘くはない。体調不良が起きていないのかの確認をすれば俺に座るように言ってきた。俺は座り那須さんは俺の膝で膝枕をした。

 

「…………負けちゃったわ」

 

「まぁ、究極体のデジモンですからね」

 

「それは関係無いわ……女としての意地を、修くんが大好きだって思いを貫いたのに」

 

「……思いだけでどうにか出来るほどで世の中は甘くはない。心でなにかを言うのも大事だけど、体で行動を起こさないといけないですよ」

 

「……修くん……」

 

 ユノモンとの殴り合いは那須さんが負けた。だが、那須さんとの間の距離が縮まった。

 戦いには負けたが大事なものを得ることが出来ているので結果オーライな感じだ……女の戦いは恐ろしいなと実感し、コレののさんと那須さんの間で起きたらどうしようと危機感を抱いた。

 

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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