【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】 作:Damned
皆様に読んでいただけて非常に嬉しいです。ありがとうございます。
また、誤字報告いただきありがとうございます。非常に助かります。
美味しくケバブを食べるRTA、はっじまっるよー!
前回はエンヤ婆をダイソンして承太郎が倒しました。原作通りのルートを辿りますが、雑巾を裂いたような虹霓坂の悲鳴が聞けるという面白いオマケがつきましたね。や っ た ぜ 。
ジャスティスとの戦闘で【
そういえば、承太郎が波紋の修行に参加してこないのってどうしてでしょうね? 生まれながらに使えるわけじゃないから? まあ、承太郎が参加してこないなら来ないでいいです。会話とかイベントとか減りますしね。
じゃけんカラチ行きましょうね〜。移動手段を手に入れたので、エンヤ婆も連れて行きます。虹霓坂の隣に座らせてありますね。
虹霓坂には当たるのか当たらないのか怪しい『スタンド使いと一般人を見分ける』能力がありますので、行き先で待ち受ける刺客、
ただ、本当にジョセフが寄生されるまで放置していては、また虹霓坂が疑われることになるので先手で黙らせる予定ですが。
スティーリー・ダンは【
私はミックス派ですね。
原作ではエンヤ婆を殺害し、その後はジョセフを人質にとって好き放題しました。最終的に数ページに渡るオラオラでシバかれ
一行の乗る馬車がケバブ屋の前で止まりました。この間もずっと、虹霓坂は【絵を描く】ことをやめていません。サッー! と描いたらしきものから、本物に忠実に描かれた花京院の横顔まで様々です。お前さっきから花京院のことチラチラ見てただろ。やはり虹ゲイ坂……。
ともかくご飯のお時間です。ずーっとがりがりスケッチブックに張り付いていた虹霓坂でも、腹は減るしお風呂にも入ります。
ケバブを購入し、馬車の方へジョセフが振り返った瞬間、虹霓坂と目が合いました。いや実際は目を開いたエンヤ婆を見ているわけですが。その時には既に、虹霓坂が馬車から飛び出しケバブ屋──もといダンへと肉薄し殴打。【
原作ルートを進めると言いましたが、ダンとの戦闘はちゃっちゃと終わらせます。昏倒したダンは一旦放置して話しかけましょう。
>虹霓坂! 突然何を──。
>ジョセフの爺さん、こいつスタンド使いだ!
>な、何じゃと……!? 知っておったのか?
>いや、知らね〜顔だ。ずっとスケッチしてたせいで気付かなかったけど、間違いねえ。多分、もうスタンドは出してやが……婆さんッ!?
エンヤ婆が苦悶の声を上げ、「何も喋っておらぬ」やら「なぜ貴様がこのワシを」やら言っていますがスルーです。どう足掻いてもエンヤ婆は死にますし、なによりDIOのせいで死にかけても忠誠が揺るがないので生かすだけ損です。
ジョセフが必死にエンヤ婆からDIOの情報を聞き出そうとしますが、無駄です。こんなに忠誠心向けられてたのにあっさり始末を命じるなんて……人間のクズがこの野郎。
>とりあえずこのケバブ屋はふん縛っておこう。……オイ、顔見せろやテメェ。
>こ、虹霓坂……。お前すげぇな。
>ここから先は楽しい時間だぜ。
>ま、まさかとは思うが……。
>多分合ってると思うぜ。尋問タイムだ。
>………………。
花京院が黙り込んでしまいました。なんでしょう?
>君の行動力には、肝を冷やされるよ。
>ンでだよ、普通だろ。
>普通の人間はスタンド使いだと分かっても殴って黙らせないし、縄をもっていないし、情報を吐かせたりなんてしない!
>うーん、一理あるな。でも、何でそんなに怒ってるんだよ。誰もケガしてないだろ?
>もし仮に、それが敵の罠だったらどうする気なんだっ? 君のスタンドがどんなに堅牢でも、死んでしまえば意味がないんだぞ! 分かっているのか!?
>……死んでないんだからいいだろ。
>君は本当に、何も分かっていない。
>じゃあオマエに分かるのかよ花京院! オレと同じ世界が見えンのかよ!? スタンド使いかそうでないか、オレにだってどうして判別できるのか分かんね〜ンだよッ! リスクを背負う意味を本当に理解出来てね〜のはオマエだろっ?
>…………っ。
>ま、待ってくれ花京院……、
>……頭を冷やしてくる。情報を引き出すのはジョースターさん達と協力してくれ。
>なあっ、オレそんなつもりじゃ──
>すまないが、……しばらく君とは、話したくない。
>花京院ッ。
おやおや喧嘩ですか。花京院はきゅっと唇を引き結んで、店内から居なくなってしまいました。入れ替わりでやってきたのはジョセフです。
>ジョ、ジョースターの爺さん……。お、オレ、オレ……、どうしよ……っ。
>虹霓坂、落ち着くんじゃ。何があった?
>オレ、花京院に、酷い事……言って、嫌われちまった……。
>待つんじゃ。花京院は、そんな簡単に人の事を嫌いになる奴じゃ──
>アイツに、しばらく話したくないって言われちまったんだッ……。
先程強烈な拳で人を殴り飛ばしたとは思えない、弱々しい表情で虹霓坂が俯きました。好感度が高いとまれに起きる喧嘩イベントですが、花京院は特に序盤から高かったですからね。
心配させすぎてしまったのでしょう。さっきの花京院泣きそうな顔してましたよ。早く解決しないと、下手なイベントを生んで取り返しのつかないことになります。タイム的にも、双方の身の安全的にも、早く謝ってしまった方が身のためです。
ジョジョで喧嘩別れするとどうなるか……知らない方はいらっしゃらないと思うのですけど。
ジョセフが眉を下げ、しばらく思案したのちに諭すようにアドバイスします。
>本当ならば追いかけてほしいものじゃが……花京院がそう言っているのなら、暫く放っておく方が懸命じゃのう。
>……そう、だよな。
>ワシの経験から考えると、今すぐにでも追いかけて欲しい所だが……。DIOの刺客がどこから来るか分からない今、一人にする訳にはいかん。
>……ポルさんに頼んでみる。オレが行くより遥かにいいと思う。
言うや否や、虹霓坂は店外に走り、エンヤ婆を移動させているポルナレフに声を掛けます。ちょっと花京院と喧嘩しちゃってさ〜、飛び出してった花京院連れてきてくれよ〜頼むよ〜。オナシャス! センセンシャル!
>そのくらい、お易い御用だぜ。でも、あの花京院が喧嘩とはなぁ……。
>オレのせいなんだ。花京院は悪くねぇ。
>あいよ。承太郎、ちょいとここを任せるぜ。
>ああ。
ポルナレフの背中が遠くなっていきます。いつも変なことに巻き込んで本当に申し訳ないです。
キリが良いので、今回はここまで。
ご覧いただき、ありがとうございました。
──じゃあオマエに分かるのかよ花京院!
──オレと同じ世界が見えンのかよ!?
虹霓坂の怒りと悲しみを孕んだ怒鳴り声が、花京院の中でリフレインしていた。
彼も、同じ苦しみを今、味わっているのだ。そして虹霓坂は、まだその心理的な孤独感に慣れていない。
過去の自分に斬りつけられたような、そんな痛みが胸を支配した。
──僕は、あの時の自分を否定したのだ。
孤独感に苛まれた幼い自分を。
「僕は彼の感情を蔑ろにして、自分の心配を押し付けたんだ……」
その事実が、あまりにも痛かった。
虹霓坂の『スタンド使いを見分ける』眼。本人にもどういう仕組みか分からないその力を、その胸の内を、花京院だけでも察してやるべきだったのだ。
自分でも根拠の無い、周囲からも観測できない、でも確かに見える真実に思い悩む彼を。
その結果として、自己犠牲的な行動に走る彼を。
もう少しでも、尊重できていたら。
虹霓坂をあんな顔には、させなかったろうに。
「僕は、馬鹿だ……」
水中にいるように視界が歪んで、自身が泣いていることに気付く。泣くほど後悔するのなら、やらなければ良かったのに。
「う……うっ……」
喉がひゅっと引き攣って、しゃくりあげるのを我慢できなかった。
それは屈辱にも近かった。自分は、人の感情の機微を読み取るのに長けているのだと思っていた。それが──それが、このザマだ。
「こんな所にいたのかよ」
陽気な男の声が、頭上から降ってきた。顔を上げずとも分かる。特徴的な髪型の影が、自身にかかっているから。
「……ポルナレフ」
「ひでぇ顔だなぁ、涙でぐしゃぐしゃだぜ」
「君よりはましだと思うが」
「お前なぁ。折角俺が迎えに来てやったってのにそれかよ。扱いひでーんじゃねーの?」
ひどく意地悪な言葉が出た。
「虹霓坂に言われて来たなら戻ってくれ。今は彼の顔を見たくない」
「そうだな。じゃ、行くぜ」
配慮も何も無く腕を掴まれて、ポルナレフがずかずかと歩を進める。彼らしいといえばらしい行動だったが、今回ばかりは勘弁して欲しかった。
ポルナレフの手を振り解き、花京院は言った。
「話を聞いているのか?」
「聞いてるぜ。俺は別に、人の喧嘩に介入する気はないし、聖人でも何でもないんだからよ。単独行動は危険だから連れ戻しに来ただけだぜ」
「……ああ、そうですか」
花京院は投げやりな答えで肯き、ただ足を動かすことにした。
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