【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】 作:Damned
苦手な方は読み飛ばしていただくことを推奨します。
ごうごうと炎の上がるような音に誘われて、
──何が起きた?
そして、彼は意外にも冷静だった。自分の身に何が起きたのか、そしてどういう状況なのか、その理解に務める。
エンヤ婆を殺害しようと
ゆっくりと目を開くと、見慣れた床が目に入る。自分の持つ店の厨房だ。しかし、知らない足が見え、ダンは顔を上げる。
セピアブルーの髪に金緑の瞳の少年が、こちらを見下ろしている。この男は確か……、
「おう、兄ちゃん。起きたか? 気分はどうだ?」
「……く、野郎、虹霓坂彩雲!?」
これ以上ないほどの憎らしい言葉が掛けられて、ダンは思わずその男の名を呼んでしまう。虹霓坂彩雲──DIOに手のひらで転がされた馬鹿な男だ、と聞いている。
つかつかとこちらへ歩いてきた虹霓坂を睨んだ瞬間、髪を掴んでこちらに近づけられた。
「気分はどうだって聞いてるんだけど」
「ごふっ! お、お前……!」
「おいおいおい学校行ったことね〜のか? 問題に質問で返すと
直後、腹部に走った衝撃に肺の空気を奪われてダンは悪態を吐く。そして、虹霓坂はにっこりと──本当に優しそうな表情で、スティーリー・ダンに笑いかけ、もう一度尋ねるのだ。
「で、気分は?」
「……お前のおかげで最高だよ」
皮肉な言葉も意に介さぬとばかりに、虹霓坂は続ける。
「そりゃよかったな、
虹霓坂は彼の身分証をひらひらと見せつけた後、それをぽいと放り捨てた。小さな音を立てて落ちた傍には、ダンの衣服が転がっていて検分されたのだと悟る。空いた手で鞄の中を漁り、プラスチックのケースを引き出すと、カタカタと音を立てながらダンの前に突き出した。
「あんまり我慢しない方がいいぜ。オマエのスタンドについて聞かせてくれよ。二度とオレ達に近付かないこと、スタンドについて教えること。それだけで、オマエを釈放してやる」
なるほど、ガキの考えそうな甘い事だとダンは笑った。仮に情報を引き出したとて、虹霓坂の脳に肉の芽を植え付け、殺してしまえば関係がないことである。ゆえに、ダンは内心彼を嘲笑いながら頷いた。
「わ、分かった。教えるから痛いことはしないでくれ、──ひっ!?」
ザラザラチャリチャリと音を立て、プラスチックのケースから大量の金属類が床にぶつかった。カッターナイフの替刃、デザインナイフの替刃、剃刀、クリップ。多種多様な文房具が散乱し、ダンは思わず引きつった声を漏らす。
「オマエ、面白くない事考えてるよな」
「なっ、何を言って……」
「情報を教えてもその後殺せばいい……とか考えてね〜か? ンッン〜、素晴らしい心がけだなおい。マゾヒストか?」
虹霓坂は床に散らばるうちの一つ、デザインナイフの替刃を拾った。プラプラと揺らして見せたあと、なんの躊躇いもなくダンの手を取り、その爪に突き刺した。
「あああああああ!」
「わざわざ長引かせなくてもいいのにな〜? 聞いてるか?」
痛みに絶叫しながら身を捩るダンを笑い、虹霓坂は更に刃を押し込むと再度尋ねた。
「オマエのスタンドの能力は?」
「ひ、っ、ハーッ、ハーッ……でぃ、DIOから前金を貰ってる……それをやるよッ。お前らにも近付かねぇ。だから……」
「あぁ? 頭パンナコッタか? テメーの血でソース作って添えるぞ」
ペラペラとよく回る舌で煽りながら、虹霓坂はもう一本の替刃をつまみ、今度は中指に突き刺した。ぐりぐりと押し込んだあと、てこの原理でもって爪を剥がすように上下に動かすのに耐え難い激痛が指先から全身に波及した。
爪の間に刃物を突き立てる、爪を剥がす──最上級の苦痛を伴い、かつ致死性の低いこの行為は、はるか昔から存在する拷問のひとつだ。
「なあ兄ちゃん、答えろよ。質問は既に、拷問に変わってるんだぜ」
考えの甘いガキ、と嘲った自身に激しく後悔の念を抱いた。黙り込んだ彼に痺れを切らしてか、虹霓坂は彼を乱暴に蹴り転がした。仰向けに転がされ、太ももの裏を踏みつけられた状態で言葉を吐き捨てられる。
「めんどくせ〜。今日のオレは機嫌が悪いんだ。ジョースターの爺さん、ちょっと目閉じててくれよ。耳も塞いだ方がいいぜ」
「な……何をするんじゃ?」
「股間に寒気が走るようなことだな。じゃ、そういうことで」
「……虹霓坂。やり過ぎるんじゃあないぞ。ワシは責任を取らんからな」
虹霓坂はそれだけ告げると、厨房に備えられた手袋を持って出ていく。何をするのかと怪訝に思った直後、帰ってきた彼が携えていたのは赤く熱せられた金属の棒だった──瞬間、ダンは理解した。
このガキはギャングでもしないような惨たらしい行為でもって、ダンを屈服させようとしているのだと。
「ヒイイィイイッ! はっ、話すッ、はなす、全て話しますからどうかやめてくださいぃ……!」
涙と鼻水を撒き散らし、あらん限りの声で叫びながら許しを乞うダンに、『ハイドロ・グラム』と低く唱える。
「あ゛ぁ゛〜? もう遅せ〜よ。一回はやるぜ。それ以降は……オマエの話す内容次第だな」
「おっ、おおおお願いしますッ。どうかそれだけは許して下さ──」
「うるせ〜ぞ。許して欲しかったんならオマエが殺した婆さんに言え、スカタン野郎」
赤熱した金属の棒を持ったまま、太ももの裏を『ハイドロ・グラム』によって得られた凄まじい膂力で踏みつけ、虹霓坂はダンの尻を上向けさせる。
そして。
灼けた棒で狙いを定めた虹霓坂は、──笑顔とも無表情ともつかぬ顔で、こう呟いたのだ。
「オマエがやろうとしてたことは、全部その身体に
三ページに渡ってオラオラするRTA、はっじまっるよー!
前回は
さて、現在床に転がっているダンですが、これから拷尋問して色々聞き出した後です。途中でムービーが入ったのと内容の都合上で飛ばしました。
全身ボロボロになったダンですが、一応生きているので大丈夫です。本編でオラオラ食らうよりは軽傷なんじゃないですかね? 太腿とかもう火傷まみれですが、ケツも無事で美形も崩れてないですしハッピー! うれぴー!
三部史上最多のオラオラを見られなかったのは残念ですが、これ以上ガバでタイムロスする事を許容できません……。
全身ボコボコにされるダンも、万引きさせられる承太郎もいなかったんですね。やったね。
>は〜、流石に疲れたぜ。精神的にな……。
>まさか虹霓坂があんな真似をするとは、ワシでも思わなかったぞ……。
>アイツ、聞いてもね〜どうでもいい情報までペラペラ喋ってくれたぜ。やっぱり、穏便に話し合いするって大切だな〜。
>あれを穏便とは言えないと思うが。
>穏便だろ。傷ついたのはアイツの身体だけだぜ ? 空条。……ポルさんと花京院も帰ってきたし、情報共有しようぜ。
>……そうか。
花京院を連れて、ポルナレフが戻ってきました。先に足を確保しようと言うことになり、ジョセフが広げた地図に指を滑らせます。原作通り、カラチから船でペルシャ湾を渡りアラブ首長国連邦、サウジへと移動することになりました。
一応は罪悪感があったらしく、虹霓坂はダンの為に医者を呼んでから去りました。二度と会うことはありませんし、あんな屈辱的な仕打ちをプライドの高い彼が誰かに話すわけもありません。完全犯罪ですね(甘い考え)。
という訳で現在、サウジアラビアです。虹霓坂は汚い字で書かれたメモを取り出すと、車内で中身をジョセフに渡しました。
>借りるぞ、虹霓ざ──何じゃ、このきったない字は!
>悪いな字が下手でよ! アイツが言うには、DIOはオレたちに『サン』なるスタンドをけしかけてくるらしい。能力は知らないらしいけど、『
>……読み上げてもらえば、そう書いてあるように見えなくもないが……本当に読めない文字じゃな。画家じゃと言っておったから、筆記も綺麗じゃと思っておったわ。
>失礼なヤツだな爺さんも! しょうがね〜だろ、下手なんだから。
ジョセフに解読は諦めてもらって、虹霓坂がメモを声に出して読み上げます。スタンド【
それから、自身のスタンドでジョセフを殺害する計画やら、口座番号とパスワードやら、承太郎たちに賞金が掛けられていることやら、どうでもいいことばかりですがないよりマシな内容についても共有しました。はー、つっかえ! 大した情報ありませんでしたね。被害者(になる予定)だったジョセフは震え上がっていましたが。
それはそうと、花京院との仲直りの兆しは見えません。話しかけようとするとどこにも居ませんし、これは……本気で避けられています。好感度としては問題ない範疇なのですが、タイムロスの方が心配です。人の心(以下略)。
話しかけようとしたら、花京院は寝たフリをしていました。ウエーン! 花京院助けてー、花京院がぼくをいじめるよーう!
移動時間も勿体ないですし、倍速でラクダを買いに行きます。ジョセフが取引をしている間、虹霓坂は敵のスタンド使いが居ないか見回っておきましょう。まあここにはいないんですけど。
ラクダに乗るまで一悶着ありますが、サクッと乗り切りましょう(激ウマギャグ)。
いや本当にサクッと乗れてしまいそうなんですがそれは。ジョセフが走り回っているのを横目に、虹霓坂は優しくラクダを撫でました。
>ジョースターの爺さん、動物ってのは素直なんだぜ〜? 敵意がないヤツには、牙は剥かねえ。屈服させようと思うのが間違いなんだ。まあ……本当の恐怖には、どんな動物でも勝てねえけど……。
>な、何と……! 虹霓坂、お前さんそんなことまでできるのかッ?
ラクダが姿勢を低くします。余裕綽々と乗った虹霓坂は、まだ走り回っているジョセフにゲラゲラ笑い始めます。
最終的には皆ラクダに乗ることができたのですが、虹霓坂は終始笑い倒したままでした。このあとサンに襲われるけど大丈夫?
キリがいいので、今回はここまで。次回は【サン】との戦いが待っています。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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