【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】   作:Damned

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投稿しないと、家にある素麺を全部冷や麦にすり替えるって言われたので初投稿です。

お気に入り登録が150件を超えておりました。皆様、読んでいただき本当にありがとうございます。


#20 ゲブ神・後編

 悪には悪の救世主が必要なRTA、はっじまっるよー!

 前回は、承太郎がンドゥールを仕留めてくれましたね。虹霓坂による助力も──いや大したことはしていないのですが──ものともせず、原作通りかそれ以上の活躍をンドゥールは見せてくれました。敵ながら天晴れです。

 

>空条! 大丈夫かっ。

 

>俺は帽子をぶっ飛ばされただけだ。……手加減はしてある。致命傷じゃあない。

 

>──ッ、待て、空条!

 

 

 ニヤリとンドゥールが笑いました。虹霓坂が承太郎と自身に【ペルラ・ネラ】を張りますが、彼の目的は攻撃ではありません。自害です。

 

 

>馬鹿な、自分のスタンドで自分を……。貴様、なんてことを……!

 

>頭を貫きやがった……!

 

 

 残り九人の仲間について聞き出すつもりであること、ハミパで思考まで読まれてしまうことを考えての上である、とンドゥールが言いました。あの方に少しでも不利になることは喋る訳にはいかない、とも。

 なぜそこまでしてDIOに忠誠を誓うのか、と尋ねた承太郎にンドゥールが笑いました。死ぬことなどこれっぽっちも怖くない、スタンドのせいで子供の頃から死の恐怖なんか全く無い性格だった、イギーにはその気持ちが分かる、と並べ立てます。

 

 

>そんな俺が、初めてこの人にだけは殺されたくないと心から願う気持ちになった。その人はあまりにも強く、深く、大きく、美しい……そしてこの俺の価値を、生まれて初めて認めてくれた──。

>死ぬのは怖くない、しかしあの人だけに見捨てられ、殺されるのだけは嫌だ……! 悪には悪の救世主が必要なんだよ。

 

>それが、オマエにとっての……。

 

>DIO様に救われなかった貴様に、理解できないだろうがな……! 虹霓坂彩雲……ッ。──一つだけ教えてやろう。俺の名はンドゥール……スタンドは、タロットの起源とも言うべき、エジプト九栄神の一つ、ゲブの神の暗示。大地の神を意味する。

 

>エジプト九栄神……? 何だ、それは。

 

>……フフフフ、教えるのは自分のスタンドだけだ。お前たちは、俺のスタンドを倒した……だから、そこまで教えるのだ。

 

 

 ンドゥールは笑って、事切れました。承太郎が墓標を立てたり、イギーが帽子を拾ってイタズラしたりとありますがスキップです。

 

 

>DIOはオレの救世主じゃあなかった。でも、あんな風な『悪』が存在しなきゃあ、そうした存在がなきゃあ、無秩序に互いを傷つけ、損ね、身を食い合うような世界になってしまう。生きる意味も喜びも失い、ただ生きるために争いを起こす存在になる……。

 

>……虹霓坂、

 

>だからこそ、アイツはあんなことを言った。DIOがいなきゃ、ンドゥールは自分が生きる意味さえ知らなかったんだ……。

 

生命の樹(ツリー・オブ・ライフ)】の熟練度がアップしました。同時使用可能なシールドの枚数が十四枚になります。

 

 

 ジョセフが仲間を連れて迎えに来てくれます。遺体は財団が回収してくれるとのことですので、花京院を早くアスワンの病院へ連れていきましょう。

 アスワンではオインゴ・ボインゴ兄弟(ブラザーズ)と対面することになりますが、はっきり言って彼らは癒し枠です。

 兄のオインゴのスタンドはクヌム神、顔だけでなく、身長も体重も臭いまでも思いのまま変身できる能力を持っています。本編では服は偽装できませんでしたが、髪を変形させて帽子を作るなどの応用がありますので、皮膚を変形させて服を作ることも出来なくはないのかな? などと走者は考察しています。

 弟のボインゴはトト神のスタンドを持っています。普段から手にしている本のページに、漫画形式で未来を予言する能力です。

 アスワンの病院に移動しますがスキップです。道中、交通事故を見かけますがスルーしましょう。

 特にイベントもありませんので、ここはとっとと病院に向かいたいところです。

 容態についての話が出ました。アヴドゥルも負傷しましたが、軽傷とのことで問題なさそうですね。

 喉渇か……喉渇かない? ということで、一旦カフェに寄ることになりましたがスキップします。というかオインゴ・ボインゴ兄弟(ブラザーズ)の回ってやることないんですよね。勝手に自滅してくれるので。

 今回はネタがないそろそろ他チャートを走っているのを見るのにも飽きたと思いますので、とっとと加速します。適当なところで止めると、兄弟が病院に運ばれていますね。ハハッ無様、もとい自業自得。こうなった理由についてはお前もこのゲームをやるんだよ(豹変)。ボインゴだけは後にホル・ホースとタッグを組んで再戦してきます。

 正直なところ、この次に来る『アレ』が怖すぎてなんでもないんですよねこの兄弟……。虹霓坂もいますしなんとかなるとは思うのですが、懸念材料がありすぎますので。

 アヴドゥルさんが合流しました。これから花京院の病室にお見舞いに行ったあと、コム・オンボまで移動します。

 ポイントを認識阻害の【ウォルフラム】とガラス片のような鋭い【スマラ・グドス】の二種類のシールドに振ったらスキップです。

 キリがいいので、今回はここまで。

 ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 暗い。

 

 ──僕のこの五十日間は、今までで一番楽しかったと思う。

 

 深い。

 

 ──この出会いのために、僕の運命があったのだと思う。

 

 微かな物音以外何も聞こえない。

 

 ──最高の、人生だった。

 

 闇の中だ。

 

 ──そんな時間を終えて。

 

 強い絶望感が、心を焦がす。

 

 ──何の後悔すらなく、そんな中で目覚めた残りの時間を、僕は、

 

 

 僕は。

 

 

 身体が奇妙な怠さでもって感覚を持ち始めると共に、覚醒が訪れる。

 目を見開き、花京院は上半身を起こした。

 さっきのは、ただの夢だ。そう分かっていても、花京院は自身の発言に妙な説得力と現実性を感じたのである。

「……僕は」

 花京院は生きていた。

 目を切り裂かれただけと言えばそれまでだ。しかし、その出血のショックかは分からないが、意識を失っていたようだった。

 天井には照明があるはずだが、目を閉じていても見えるはずの光がない。失明してしまったのか──そう焦りが生まれ始めたところで、部屋の扉が開き、何者かが入ってくる音がした。

 医者だった。彼は看護師を連れ立って入室すると、花京院の状態を尋ねてくる。

 体調に問題はないことを告げると、安心したように医者が胸をなでおろした。もっとも、花京院は目が見えないためそんな気がしただけであるが。

 失明はしていないとはいえ、完治には数日かかるそうだと医者が告げる。自分には待っていられる時間は無いのだと口をついて出てしまい、それを医者に言っても詮無いことだと内省する。

 しかし、スピードワゴン財団の医者が、花京院の治療をしてくれるのだと言った。ここの医者が不安だというわけではないが、財団の者ならばなお安全で、なお早く治療してくれる。

 外を見ることも叶わないため、問診が終わったあとは花京院は再び眠っていた。何か夢を見ていたような気もするが、詳しいことはあまり覚えていないし思い出す気もない。

 夢には少々、嫌な思い出もある。

 バタバタと慌ただしい音と共に看護師の注意の声、そして謝罪の言葉が聞こえて、花京院は身体を起こした。それが誰か分かっていたからだ。

「典明ッ」

 足音の主は扉を開き、花京院の名を呼んで立ち止まった。

「……彩雲。ここは病院だろう? 静かにしないといけないよ」

 しーっ、と口の前で指を立てて制する。虹霓坂がいかに自分を心配してくれていたのかが分かる行動ではあったが、それはそれ、これはこれである。

 虹霓坂は「ンッ」と居心地悪そうに咳払いすると、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。

「……典明。守れなくて悪かった」

 実に彼らしい、謝罪の言葉だった。しかし、そんな言葉を受けるつもりは毛頭ない。

「いいや。君のせいじゃあない。咄嗟に避けられなかった僕が悪いのさ。それに……」

「こら、病院を走るんじゃあない虹霓坂っ。他の患者に迷惑だろう!」

「……悪い、アヴさん。容態が心配になりすぎちまってさあ。典明にも怒られちまったぜ〜」

「やあ、アヴドゥル。他のみんなもいるようだが……傷はもういいのかい?」

 花京院の言葉に、同じく負傷していたはずのアヴドゥルは「ああ」と頷いた。

「それより、花京院……君こそ、大事なくて何よりだ」

「まあね、瞳のところを切られたのではないらしいから、傷はすぐに治るらしいよ」

 自らの同級生の話と織り混ぜて何ともないことをアピールし、花京院は笑って見せた。

「数日したら包帯が取れる、すぐに君たちの後を追うよ。DIOがいるカイロまで八百キロ足らず……皆、用心して旅を続けてくれ」

 それから、他愛もない世間話を少しばかりしたあと、五人は部屋を後にする。またしばらく一人になるな、と独りごちながらベッドに背中を預けた直後、騒がしい足音と共に部屋のドアが開いた。

「典明!」

 ──虹霓坂だ。先程窘められたというのに、また大きな声を出して……と花京院は苦笑した。

「待ってるから、しっかり治して来いよ!」

「ああ。ありがとう、彩雲。僕も君に、一つ言っておくべきことがあったんだ」

「ンー?」

「この旅が終わっても、彩雲、君と一緒にいたい。世界中のいろんな場所を、君に案内して欲しい……いけないだろうか」

 ごく短時間、二人の間に沈黙がおりる。表情が分からないことも手伝って、痛いほどの静寂に花京院の方が痺れを切らしてしまった。

「すまない、気が早すぎたよ。まだDIOのことも片付いてい──」

「そんなこと、オマエにだったらいくらでもしてやるさ」

「……彩雲、」

「オレが返すのに悩んだのは、先にどこに行くのがいいか考えちまっただけ。男に二言は無いな? 世界中連れ回してやるぜ」

 に、と小学生の子供のようにも、歳を重ねた大人にも見える笑みでもって、虹霓坂はそう宣言する。花京院にとって、その向日葵のような笑顔が、明るい声が、不安やしんみりとした空気を払拭するような声音が。

 虹のかかった空のような清冽な彼の雰囲気に、花京院はまた、救われたような気がした。

 

 

 

 

完結後、どれが読みたいですか?

  • 三部の後日談の後四部編
  • 新しいキャラで吉良吉影滅殺RTA
  • 虹霓坂(細部&スタンド違い)での四部編
  • 三部主人公チーム滅殺RTA
  • 暗殺チーム生存RTA
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