【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】 作:Damned
ガンダムSEED FREEDOMがクッソ熱いので初投稿です。
「……と、事の顛末はこんな所だよ」
花京院の淀みない説明に、虹霓坂と深山は揃って頷いた。
「なるほどなぁ……。それで、ジョセフの爺さんに懐いてるって訳か。にしたってスタンド使いの赤ん坊……」
歯切れ悪く、虹霓坂は続ける。「あんま言いたかないが、親は見つからなさそうだな」
赤ん坊が外に出ることが有り得ない──とは言わないが、一般的に親は子から目を離さないし、どこかに行かないようしっかりと戸締りしておくものである。捜索願も出ていないとの事だし、恐らくは気味悪がった親に捨てられた、のかもしれない。
生まれながらにスタンドを発現した子供の大半 は、虐待されるか捨てられるかのどちらかだ。そうして裏の世界で生きてきたり、衰弱したりした子供を花京院は何度か財団に引き渡してきた。自身も先天性のスタンド使いである花京院は、昔の自分を思い出し、愛情をもって育ててくれた両親に感謝している。
仗助に眠っている赤ん坊を預け、お手洗いへと向かう背中から視線を下ろし、虹霓坂は目を細めた。
「……天使みたいな寝顔だな。ぐっすり寝てやがる」
「私にはどんな状態か見えないけれど、それもあんたの能力なの?」
「ざっくりと言えばな。あ、そうだ東方、なかなか様になってんね。制服じゃなかったらモノホンの親子みたいだわ」
「他の人にも言われたんでやめてくださいよ。露伴なんか『いつ産んだ?』なんて言いやがるしよ……」
「ハッ、愉快だね。オマエ、ボクより体格いいもんな。ちっと身長分けてくんない?」
「嫌ッスよ。それより、そのうさんくせー喋り方なん……あっ」
虹霓坂に苦言を呈そうとした、その時だった。赤ん坊は小さく身を捩り──恐らくは、だが──瞼を開いた。
「ぷ、ぇ……?」
「ん?」
そして、その声を虹霓坂が聞きつけたと同時。
鼓膜が破れるのではないかという大音量で泣き出した。身体をばたつかせて、こぼれ落ちそうになるのを仗助は辛うじて抱え直す。
「ちょ、お、おい暴れちゃ危ねぇって! ど、どうしたらいいスか深山さん!」
「なっなんで私に聞くのよっ? まだ恋人もいないのに分かるわけないじゃない!」
この場で唯一の女性である深山に助けを求めたが、彼女も仗助と同じく一人っ子、そして箱入り娘のおまけつきだ。乳児のあやし方など知るはずもない。とりあえず、と深山が『いないいないばあ』をしてみるが、むしろ泣き声は大きくなっていくばかりである。
「う、嘘でしょ、余計に酷く……」
「ま、まずいっスよ、どうし、」
「失礼」
混乱の渦中にある二人に割って入って、虹霓坂が赤ん坊を抱き上げる。
「ちょっ、虹霓坂! あんた──」
「
「はい……」
静かに、しかしぴしゃりと言い放つ虹霓坂に圧倒されて、仗助はそう返すことしか出来なかった。有無を言わさぬ雰囲気をふっと解き、虹霓坂は赤ん坊へ微笑む。
「安心しろ、安心しろよ……ジョセフはすぐに戻ってくるから。大丈夫だ、かわいいオマエを置いていくわけがないじゃないか」
穏やかな声色で繰り返ながら、虹霓坂はその場でゆっくりと足踏みをしている。一定のリズムが心地よかったのか、赤ん坊はスイッチが切り替わったように静かになる。
「な……泣き止んだ……」
驚く深山の横で、仗助は尋ねた。「慣れて、るんスか」
虹霓坂は首を振る。
「いや、ほとんど無いぜ。……けど、この子は爺さんが居なくて不安になってた。ただでさえ母親と離れていて精神が揺らいでたとこにだ。そんな時にオトナが取り乱してちゃ不安になるに決まってる……ダメだぜ。言葉が通じない生き物ってのは、周囲に敏感だ」
「はい……」
「そこまで考えがいってなかったわ……」
子供もそうだが、動物だって同じ。言葉が通じぬ者同士であれば、その雰囲気から状態を察したり、怯えたりする。だからこそ、親の温もりというものが必要なのだ。本当ならば、言葉だっていらない。もっとも大事なものは、抱きしめたり、優しく撫でたりといったスキンシップである。
先程と変わらず、ゆったりとした動作で身体を揺らしながら、虹霓坂は息を吸った。
「Ninna nanna, o mio bimbo……」
その唇が、先祖の故郷の言葉を紡ぐ。
「una regina fulgida e bella al pari d'una fata……」
ともすれば少女のようにすら聞こえる、声変わりをしたとは考えられない声で。
「siede accanto alla culla tua dorata.……」
妖精のように輝く、美しき女王が、貴方の金のゆりかごの隣に座っている──。
「Un re ti guarda e un popolo s'inchina.」
王はあなたを見つめ、民は頭を垂れるのだ。
今ここで子守唄の意味を理解できるのは、幼い頃から慣れ親しんできた虹霓坂のみだ。しかしそれでも、虹霓坂の思いは伝わるものだ。
言語も人種もなく、鼓膜を震わせ肌に溶け込む温もり。
やがて、赤ん坊は腕の中で、すやすやと寝息を立て始める。穴が空くように透明になった腕や服も戻るのを認識しながらも、虹霓坂はまだ、穏やかな微笑みを浮かべていた。
六月二十四日、梅雨真っ盛りの本日ですが……重ちーだけでなく、もう一人犠牲になり──かけました。こちらは左手を失う重傷ですが、命に別状はありません。
深山燐音。虹霓坂に麻痺毒ぶっぱしたヤベーイ女ですが、彼女が吉良吉影に狙われるも、何と帰って来ました。嘘だろ承太郎。ぶっちゃけキラークイーンに対抗出来るかは怪しかったんですが、まさか情報まで掴んでくるとは思いませんでしたね。左手からボタボタ血垂れ流しながら顔面蒼白で報告してきた時にはビビりましたけど。
現在、杉本鈴美のいる小道の前に集結しています。重ちーは既に死んでいるので、その確認と深山の持ち帰った情報をすり合わせるためです。今回は、形兆兄貴が生きているので原作メンバーに虹霓坂と兄貴がプラスでいますね。
>身長百七十五センチ前後、金色の髪の男。手に並々ならぬ執着を持ってる……これが深山から聞き出せた情報だぜ。それ以上は、意識が戻らね〜から無理だった。
>むしろ、情報があっただけ収穫と言えるだろうね。深山さんには感謝しかないよ。
>左手を失う重傷、しかも吹き飛んでいるから仗助でも治せないときた。
>……それにしても、金髪の身長百七十五センチか。
ここにいる全員が虹霓坂を見ました。何でしょう? 犯人は吉良吉影なんですけど。
>いや……てめーも金髪で、身長がそれくらいだったと思ってな。
>違いますぅ〜身長百七十五と七ミリあります〜。だいたい、オレが犯人なら殺さず波紋流して拉致監禁してるだろ。
>……………………そうだな。ほんの冗談のつもりだったんだが。
>な、なんだよその変な間は……。何なら、そこにいる岸辺の【
>彩雲がそんな嘘を言っていれば僕が分かるだろう。そもそも、深山さんは彼の所に助けを求めてきたんだ。犯人にそんなことをする訳が無い。
>いや、ちょっと待ってください。花京院さん。
>ん?
>この中で、彼にぼくのスタンドを話した者は?
へ? なんの話ですかね。 再び視線が集中してる気が……。
学生組が首を振り、承太郎と花京院も否定します。えっ、マジで何ですか……?
>何故、貴方はぼくのスタンドを知っている?
え? そりゃ虹霓坂が初日に露伴に絡まれたからで──ちょっ!?
>貴方は何かを隠している。ぼくのスタンドを知っていたのも、それが理由だ。となれば許可も得ている──有無を言わせず先手必勝だッ! 【
ハァ〜〜〜〜〜ッ!?!?
つんのめって意識を失った虹霓坂を、花京院が慌てて支える。不意打ちにも等しい行いをした露伴を非難するような目で睨んでしまう。本人が一度許可をしたとは理解している。が、感情はそうではない。
「……露伴先生」
思わず、地の底を這うような低音が出た。
「少しやり方が悪いんじゃないか。いざと言う時は、ぼく達が彼を止められただろう」
「貴方は違うでしょうけれど、ぼくはこの人のスタンドを知らないんだ。……念の為、『虹霓坂彩雲は岸辺露伴に攻撃できない』と書き込んでも?」
「その時は抑える。確認以外のことは、僕が許さない」
要求を突っぱねた花京院の背に、失笑がかかる。承太郎だとすぐに分かった。
「……何がおかしいんだい」
「いいや、失礼。昔、虹霓坂が似たようなことをしていたと考えていただけだ。有無を言わさず意識を奪って、尋問にかかる……」
その言葉だけで、承太郎がいつの話をしているのか思い出せた。花京院と虹霓坂が、初めて喧嘩──と言えるのかは分からないが──をした時のことだ。
あの時、虹霓坂は敵のスタンド使いを問答無用で殴り飛ばし、縛り上げてから尋問していたらしい。縛るところまでは共に居たが、彼の自己犠牲も厭わぬ行動につい、怒ってしまったのだ。
ふ、と笑いをこぼし、花京院は返した。
「彩雲は彼ほど倫理観がないわけじゃありませんよ」
甚だ失礼な言われようである。
結論から言えば、虹霓坂は犯人ではなかった。教え子を殺したわけでも、仲間の手を奪った訳でも無く──ただ単に、とある日に露伴のスタンドを食らった者の一人というだけで。
その食らったあとの経緯が問題で、結局はこってり絞られるわけだが。
虹霓坂のキャラデザどっちがいいですか?
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短髪でちゃんとスーツ
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髪の毛後ろで結んでパーカー