【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】   作:Damned

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五月病なので初投稿です。





#5 どこもかしこもホモのレモン!

「何となくだけど、オマエなら何とかしてくれるって──理由もなく、そう思ったんだ」

 女性のような、ともすれば少女のようにさえ見える顔を笑みに崩して、彼は答えた。

 アウロラ・ツェペリ。自分とはまた違った金髪と、黄みに傾いたグリーンの双眸を持った男。

 ──君の父親を殺した男だ。

 ずっと昔に見たことがあるだけの実父に、ジョルノはさほど興味を抱けない。義父よりはマシだが、あれはそもそも他人に等しいのだ。はっきり言って、アウロラの方がまだ興味が湧く。

 彼の『オーバードライブ』なるものは、恐らくスタンドではない。ジョルノはそう確信していた。ジョルノのスタンドは生命力に関連する『黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)』。一般的なスタンド使いに比べて、生命力への感受性も鋭くなっている。それ故に気付いたのだ──彼の能力はスタンドではない、と。

 彼が『オーバードライブ』を使用した際の、内から湧き出る波長のような生命力。あれは、スタンドでは有り得ない太陽の輝きだ。となれば、ジョルノの中には別の可能性が出てくる。

 ──あれは偽装で、本来のスタンドを隠しているのではないか、と。

 理由は分からない。しかし、荒事になれた様子、イタリアに来た理由、それらを組み合わせていくと、推測することはできる。パッショーネのように、スタンド使いを多く抱えた組織には少なくとも属している、またはいたのではないかと。そして、優れたスタンド使いは能力をひけらかさない。だからこそ彼は、ネアポリスにいるであろうスタンド使いに気付くことがなかったのではないか?

 男の所持品を漁っていた虹霓坂(アウロラ)が、落下したカードを拾う。身分証のようだ。

「ン、免許証みたいだぜ。名前は……マリオ・ズッケェロって言うんだと。住所はローマ……へえ。ローマのチンピラかよ」

 その間も、ブチャラティの『スティッキィ・フィンガーズ』に文字通り『お口はチャック』された男──ズッケェロは、抵抗を試みている。残念ながら、呻き声にしかなっていないが。

「なあミスタくん、いいモン見つけたんだ。これさあ……」

「んん〜? 眼鏡と釣り糸ォ? 仲間のじゃあないぜ」

「へぇ……オマエ、どっち使って欲しい? 眼鏡か、釣り糸か。針もあったぜ」

 呻き声。これから何をされるのか察したのだろうが、ミスタが楽しげに尋ねる。

「ズッケェロさん、仲間いるよねぇ? そいつも多分スタンド使いなんだろ? 俺たちはあんたに答えて貰わなきゃ困るんだよ。選ぶのも嫌かぁ〜?」

「選ばね〜とどっちも使うよ? ほら早く」

 やはり呻き声。喋れないので当たり前なのだが、答えられない相手に対してなかなかの仕打ちである。

「ハッ、喋る気は無いらしいな。残念だ」

「ねえねえローラ、そいつ名前占いで大地獄行きだぜ!」

 腹を抱えて笑いつつ、ナランチャがそう告げた。一頻り笑い終えたあと、彼は持参していたカセットデッキを操作し始める──

 

 

 

 

 

 

 どこもかしこもホモのレモンなRTA、はっじまっるよー!

 前回はズッケェロとの戦闘がありました。雰囲気から察するに、原作と同様にジョルノは多少の信頼を獲得できたようです。瞼を釣り針で開けたまま太陽光に目を炙られるズッケェロ……可哀想に(棒読み)。

 ナランチャ・ミスタ・フーゴの三人がズッケェロの向こうでギャングダンスをしている一方その頃虹霓坂は、十字のツメを食い込ませて壁や天井を這いまわっていたスケッチブックを広げて絵を描いています。手がかりの捜索からつまみ出されてしまったので仕方ないですね。

 ぶら下げられたズッケェロの向こうで、躍動感ある三人の姿が描かれています。流石画家といいますか、今にも画面から飛び出てきそうですね。

 

 

>──お前ら! いつまでも遊んでんなッ。

 

>へ?

 

>ッたく……こっち来てこいつを見てみろ。船の無線を使ってやがる!

 

 

 あっ、アバッキオが手がかりを見つけたようですね。彼の【ムーディー・ブルース】はスタンドの実体(ビジョン)が過去にその地点にいた人や物に変身し、その行動をビデオのように【再生(リプレイ)】できます。戦闘能力は一般人並み、かつ能力の使用中は完全に無防備になってしまうスタンドですが、それを補って余りある便利な能力です。詳しい内容は原作を読んで確認してください。

 余談ですが、スタンドより生身の方が戦闘能力の高い稀有な例です。それを反映してか、身体能力も五部最強のステータスとパッシブ【喧嘩殺法】を与えられています。何だこいつ

 

 

>アウロラ、あんたもだ! 俺のスタンドを見せるつもりはねぇ! 後ろ向いて、声だけ聞いてな!

 

>はぁ〜い。ちぇ、せっかく絵のネタになるかと思ったのに……。

 

 

 今のうちに、この先やることについて説明をば。【ムーディー・ブルース】によって、ズッケェロが仲間と連絡をとっていることを知れるですが、誰と連絡していたかまでは判りません。

 原作ではジョルノとミスタが先行し、仲間であるサーレーという男を倒すのですが、今回はそれに着いていきます。ここでチームに貢献して信用を得ることもそうですが、虹霓坂にはスタンド使いを見分ける目があります。これを利用して、サーレーに逃げ回られる前に無力化するという寸法です。

 

 

>俺がどうにかして上陸して……、

 

>この船が入港する前に誰かが先に上陸し、その男を探して始末すれば良い──

 

>は?

 

>そういう事ですよね。

 

>何言ってんだぁ? お前頭悪いんじゃあねぇのか? この船よりも先に上陸ぅ? 泳いででも行くってのかよぉ!?

 

>はい。

 

>はぁ?

 

>ぼくはこの浮き輪を、魚に変えられます。そいつに引っ張ってもらえば、このヨットより早く島につけます……勿論ぼくのスタンドですから、行くのはぼくです。

 

 

 このジョルノ・ジョバァーナには夢が以下略。自分が幹部になるのではなく、ブチャラティに幹部になって『もらう』という発言に、思わずジョルノを呼びましたね。

 一方で、アバッキオが失笑しました。敵の名前も顔も分からないのに、見つけられる訳がありませんからね。

 ここで虹霓坂の出番という訳です。あっ、おい待てぃ(江戸っ子)。こ↑こ↓にそれが出来る人間がいるゾ。

 

 

>……何? どういう事だ。

 

>ボクはジョルノの意見を支持するよ。それに、敵かどうかはともかく、スタンド使いを見つけ出すだけならボクができる。……この国にはスタンド使いが多いのが難点だけど、居ないよか役に立てるさ。

 

>ははっ、さっき()()()に何も出来ず、無力化されたあんたが?

 

>スタンド能力を隠してるのは何も、オマエだけじゃないって事だぜ。アバッキオくん。

 

 

 ひええ……第一印象が最悪なせいでめちゃくちゃ疑われてます。うるせぇ! スタンド全体がエネルギーに覆われてたせいで判別できなかったんですよ多分!

 

 

>俺はジョルノの言うことに賛成だぜ。

 

 

 あっ、ミスタが助け舟をくれました。有無を言わさず先手必勝だ! という言葉もありますし、ジョルノも虹霓坂も間違ったことは言ってないんですよね。

 

 

>で、その魚はよぉ、三人引っ張れるのか? ジョルノ。俺も行くぜ!

 

>三人なら、ギリギリ。

 

>俺の【セックス・ピストルズ】は、暗殺向きでな。こういうのには向いてるぜ。

 

 

 あっ、そうだ(唐突)。虹霓坂には【波紋走法(ウェーブランナー)】があるので泳ぐ必要ないゾ。そっちの方が早いので(建前)。カバンの中身濡らしたくない(本音)。

 

 

>なら、ボクは頭数に含めなくていいぜ。──あぁ待てって。何も行かないってのじゃあね〜よ、ボクは水の上を走れるンだ。

 

>……は? 水の上を?

 

>波も──スタンドの性質上な。自分にしか使えないけど、水の上を走ることも出来る。でもってフルマラソンを完走できるくらいの体力は余裕である。

 

>では、ぼくとミスタさんは魚に牽引してもらって。アウロラ、貴方も疲れたら頼ってくださいね。

 

>お気遣いどうも。じゃあ、お先〜。

 

 

 ドボン! 虹霓坂が水にダイブしましたが、問題なく走れます。地面と遜色ないスピードで走り出した虹霓坂を、魚に牽かれているジョルミス(誤解を産む表現)が追いかけてきます。いや虹霓坂の身体能力がヤバいのは知ってたんですが、早すぎるでしょ……(戦慄)。

 さて、この先で待ち受けているズッケェロの仲間・サーレーですが、なかなかに強力なスタンドの使い手です。名前は噛ませ犬の【クラフト・ワーク】。典型的な近距離パワー型のステータスと、触れた物体をその場に『固定』するという汎用性の高い能力を持っており、本編では一瞬しか出番のなかったこのスタンドですが、スタンド最強議論の一角を占めています。

 本来相性の悪いはずの遠距離型である【セックス・ピストルズ】と互角にやり合い、惜しくも敗北してしまったのは皆さんもご存知の通りでしょう。

 じゃあどうやってサーレーぶっ倒すの? と思うホモとレズの皆さんの為に説明いたしますと、ミスタを囮にした二段構えの暗殺を行います。と言ってもブチャラティに命じられていますので、殺す訳では無いんですが……。

 あっという間に到着です。先んじて【セックス・ピストルズ】の説得はお願いしてあるため、虹霓坂の財布は痛みますが問題ありません。

 

 

>思ったよりも時間がかかっちまったな。ヤツがズッケェロと待ち合わせた時間までもうちょっとしかね〜……マズイな。

 

>あと二十分……余裕を持って十分とすべきでしょう。

 

>港は観光客ばっかりだ。なぁローラ、本当にこの中からそいつを探せんのかぁ?

 

>任せろ、もうやってる。それに、呼び出しは仕掛けたんだろ? ……後は、待つしかない。

 

 

 観光客を装った虹霓坂が、キョロキョロと辺りを見渡しています。既にズッケェロからの呼び出しを装い、港に放送が繰り返されています。裏口も発見しているため、どこから入ろうとサーレーは見つかりますね。

 本来ならば、小屋の中には手がかりがなければ入れません。主にジョルノがサーレーに気付いたり、先に攻撃されたりといったことが当たります。

 あっ、サーレーがこそこそと裏口から入ろうとしました。

 

 

>ミスタ!

 

>【ピストルズ】!

 

 

 原作と同様、二発の弾に撃ち抜かれたサーレーが床に転がります。このまま無力化に失敗すると、トラックで逃走されて大幅なロスに繋がるのでしっかりと波紋で気絶させましょう(十二敗)。

 これが実質お初の使用となりますね【波紋水彩】!

 

 

>逃がすかよォ!

 

>ぐぁっ!?

 

>【波紋水彩(ペイントオーバードライブ)】だ。丸一日は寝ててもらうぜ。

 

 

 波紋入りの絵の具は痛かろう……(適当)。ばったり気絶したサーレーを見下ろしつつ、虹霓坂が筆を収納しました。【波紋水彩】、そんな読み方するんですね……。

 ともかく、ミスタも無傷ですし、問題なく戦闘を終えられました。

 

 キリがいいので、今回はここまで。

 次回はブチャラティが幹部に昇格していると思います。

 ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

 







投稿頻度が下がっていて申し訳ありません。


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