【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】   作:Damned

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今回の内容につきまして、大幅に別の方の作品との被りが見られたため書き直させていただきました。
情報をくださった方、また改稿前のものを見てくださった方、大変申し訳ございません。


#16 全部チョコラータが悪いよチョコラータが

 

 

 

 

 ゲスコンビをしばくRTA、はっじまっるっよー!

 前回は、本来の目的であるポルナレフと再会しました。ついでにホル・ホースも居るっぽいですね。どういう経緯で再会したのやら……何はともあれ、原作とも変わらずローマに行くことになります。これからは、移動の時間とスタンドの謎解きが挟まるため、よほど脱線しない限り、また時間がかからない限りはやることがありません。虹霓坂の身体も万全ではないので、回復に勤しむことも兼ねています。

 

 そこで、お暇になるみ な さ ま の た め に ぃ 。

 これからの戦闘について説明させていただきます。

 

 まずはゲスコンビの片割れであるチョコラータから。ファンにはチョコ先生と呼ぶ人もいますね。ピエロとバイキンマンを足して緑にしたような外見で、三十四歳、元医者です。知的好奇心を満たすために手段を選ばないクソサイコパスの狂人です。

 人マニアならぬ殺人マニア。『罪悪感というブレーキがない、悪の限界がない男』とジョルノに言わしめたDIO以下の人間といえるでしょう。ジョルノには百二十二連発の無駄無駄ラッシュを食らってパッカー車行き(燃えるゴミは月水金)になりました。え、そんなこと知ってる?

 

 そうか、チョコラータのスタンドが知りたいかぁ。良お~~~し、よしよしよしよしよし……。

 彼のスタンドは【グリーン・ディ】。殺人カビを放出するスタンドで、体を下の位置に移動すると途端に猛烈な勢いで浸食を開始するという特性を持っています。

 悲しいことにこの侵食、痛みとかそういうのは無いらしく、食らった人間は朽ちる肉体に絶望しながら死ぬことしか出来ないらしいです。

 

 でこれを打ち破るには原作通りか、リゾットにセッコを破壊してもらって一対多でチョコ先生をブチ転がすしかありません。また、自身のスタンドで致命傷でも死なないことがあるため、チリも残さず殺す必要があります。

 さて、この階段のあたりにセッコが潜んでいるのですが、そちらはここで仕留めなければいけません。彼だけでなく、チョコラータのアンチピックとなるのがはフーゴなのですが、今回はリゾットがいるので彼に頼みましょう。というか、血液から鉄分を抜く時間さえあれば、チョコラータでも一方的に抹殺できる彼がおかしいだけです。さすがは、もう少し時間があればボスとも相打ちに持っていけただけはあります。

 

 ここからは、車を回収して移動することになります。連れて行くのは原作メンバーに加えて虹霓坂、フーゴ、リゾットです。六人の大所帯となりますが、いずれも必要な人員なので諦めて大きな車を探しましょう。

 当初の予定ではフーゴがリゾットの役割を兼任していましたが、索敵という一点においては彼が勝ります。ですので、リゾットが索敵していない場合も考えて念押ししておきましょう。

 

>リゾット。わかるか?

 

>……ああ。いるな。

 

>……できるか?

 

>既にやっている。

 

 ギャッと地中から悲鳴が上がりましたね。さすがは暗殺チームのリーダー! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!

 

 血の染みが広がっていますが、完全に仕留めたわけではありません。一時的に動けなくなることはあるでしょうが、どうせまた地面から襲ってきます。その時は、リゾットと一緒に始末しに行きましょう。手段が殺すという一つになるとこちらが「吐き気を催す邪悪」として敵対する羽目になりますが、チョコ先生やセッコのような人間であればノータイムで殺しても問題ありません。

 

>……アウロラ。何が起きたんだ?

 

>いずれ分かるだろう。

 

 フーゴが虹霓坂に説明を求めますが、答えたのはリゾットです。周囲警戒してるからね、仕方ないね。

 それではドライブです。原作と同じようにローマに向かいましょう。ほんへでは死体が落下してきたせいで車を捨てるしかありませんでしたが、今回は虹霓坂に防いでもらえます。はい生命の樹(ツリー・オブ・ライフ)、第一の(シールド)

 

>【ディアマン・ホワイト】ッ……!

 

 うわすっごい音がしましたね。虹霓坂は死体とは言え、一般人を乱雑に扱うのには罪悪感があるのでしょう。

 このままローマに向かいますが、短縮したとはいえやっぱりひどい状態ですね……すでに死体と事故がわんさかです。やっぱり人間のクズじゃないか(歓喜)。

 

>なんだこれは……こうなるってわかってて、あの悪魔はやりやがったのか!?

 

>こんなふざけたやり方があってたまるか……ローマの人口は三百万近い、構成員だっている。それらがいなくなれば、組織だって成り立たない!

 

>クソッ、コイツ……何考えてやがる!

 

>殺戮を楽しむ良心のストッパーのない人間……そうとしか、思えない。殺人に対する躊躇がない! 悪の限界がない人間なんだ!!

 

>なら、コロッセオに届く前に墜としゃいいんだろ! まだ届く──【ピストルズ】!

 

 本編に比べれば余裕があるので、ここでチョコ先生は落としたいところですね。ここが短縮できるほどポルナレフとの再会イベントが短縮できるので……。過去作のキャラクターとの絡みがあるキャラで走る弊害ですね。それ以上の利点が待っているのでいいですが。

 原作通りヘリを捕まえることができましたが、ここでのチョコラータの挙動は固定です。初見殺しにもほどがあるのですが、全身バラバラの状態で襲ってきます。「まさか全身バラバラにして潜んでいるとは思うまい……」とニヤついているんですが、リゾットが対人で強すぎるので(問題)ないです。

 

 

>確かに生命エネルギーが一人分あるのに……! どういうことだ……!?

 

>俺の鉄分探知でも一人いることがわかる……いったいどこに潜んでいる?

 

>ミスタ、大変ダッ。皆ガ中ニ誰モイナイト言ッテイル!

 

>待ってくださいミスタ、これは──!

 

 ミスタが先行してくれるんですが、こちらも原作通りです。ピストルズの残り一人を残して負傷します。まぁここ……ミスタも同じように動くので、引きずり出して殺すかリゾットにしばき回してもらう、もしくは原作通りに進めるかのどちらかですね。原作通りに進めるともれなく時間がすんごいことになるので二択ですが。

 そして、フーゴを連れてきたのにもしっかりと理由があります。先に上ってもらって肉盾にします(人間の屑)。

 というのは冗談で、上った先で待ち構えているチョコラータとやりあってもらうためです。

 それでは、ご唱和ください彼の名を! 【パープル・ヘイズ】!

 

 

 

 

 

 

 その拳が迫っているのを認識するより先に、フーゴは自らのスタンドを顕していた。

 紫色のマントがはためく。紫白色で構成された自らの分身が、気配を感じたそこへと拳を振りぬいたが──いない。

「クソッ、どこだ!?」

 

 先ほど気配があると言った三人の言葉通り、カビのスタンドの使い手はここにいるはずだ。しかし、身を隠せるほどのスペースは機内になく、バラバラになった死体でもなければ隠せはしないはずだ。

 注意深く観察するが、やはりいない。ほんの少し前まで誰かがいたのを操縦席の温度から感じ取る。あの状態で出られるほど、仲間の目は節穴ではない。どういうことだ? ──いや、もしかすれば。先ほど考えた、馬鹿らしい意見が答えである可能性はゼロではない。

 

 頭部に銃弾を受けても、鉄パイプが刺さっても死ななかった人間という実例が存在する。致命傷となる部位を運よく避けられたためだ。それと同一の事を、意図的に起こせる人間──非常に珍しい例──が、いるのならば。

 一切の躊躇いを持たず、フーゴはパープル・ヘイズの拳を叩きつけた。──ウイルスの詰まったカプセルを、ほとんど密室の機内で。

 

 自身にも被害が及ぼうがどうでもよかった。ローマの惨状が自分一人の手で収まるのなら、恐怖はあれど納得はでき──ピストルズのナンバー1が、それは罠だと叫ぶのが聞こえた。

「ガ、っ……!?」

 視覚外からの攻撃に、肺の空気が押し出されるほどの苦痛がフーゴを襲う。遠くでピストルズの声を認識しながら、パープル・ヘイズも同様、拳の主へと攻撃を繰り出した。

 

 

 上半身だけの男が、悲鳴を上げながらメスを自身に突き刺している。

「なんだ、それは……」

 数度繰り返されたそれのあと、ずるりと抜けた背骨と胸から上だけが跳ねるように逃げていく。

「──好奇心は、精神の成長において、もっとも大切なものだ」

 今ほど子供のころに、いろんな人体実験をしておいてよかったと思ったことはない、とその男は笑う。人間のどの部分を切断すれば無事でいられるのか、どこの血管を閉じれば出血しないで済むか。この男は──チョコラータは、それを熟知している。そして、自身のスタンドで切断面を塞ぎ、微細な出血もなくなり、狭いところにも潜むことができるのだろう。

 

「本当に幸せを感じる状況、ってあるよな。パンナコッタ・フーゴ。幸せには二つの場合があると思うんだ」

 

 一つは、絶望が希望に変わったとき。ミスタとジョルノの合わせ技で捕らえられたときは、さぞ絶望したのだろう。

 冗談のように浮かんだ可能性が現実であることを、動揺しながらもフーゴは受け止めていた。

 

 いやな浮遊感が自身を襲った。気づいていなかった、片足がまだ、チョコラータの身体に合わさっていないことに。この勢いのまま落ちれば、自分はカビに浸食され生還どころか塵も残さず消えるだろう。

 しかしそれを、自身のスタンドが阻んだ。掴まれた反動のまま跳ね上がり、元の位置以上には踏み込めないところで、指摘される。

 

「お前、カビが生えてないな。なぜだ?」

 知的好奇心に輝く目で、チョコラータは問うた。問われるまで気づかなかった──死角があるから、当然だ。

 

 フーゴにも、考える時間が必要なほどであった。

  小さな段一つでもカビが侵食することを、ナランチャという実例ですでに知っている。それならば、自身に生えなかったのはなぜ? 引き上げた速度もさほど変わらない。条件はほぼ同じはずだ。

 違うのは誰が食らったのかだけ。それが解明のカギとなるのか? だとすれば、何が違う?

 

 自身の凶暴性(認めたくない部分)を映し出した彼に目を遣る。殺人ウイルスを内包したカプセルが──殺人、ウイルス?

 そうだ。カビは生物であり、ウイルスの影響を受けないとはいえない。例えば、カビがパープル・ヘイズのウイルスに感染して無力化される……そんな都合のいいことがあるのだろうか。しかし現状を鑑みるにそれしかないのだろうか。

 

 チョコラータをにらみ、フーゴは吐き捨てる。

「何故、と言われても、お前に説明する必要はないな」

 拳と拳がぶつかる。再びパープル・ヘイズのカプセルが砕け、その中身が飛散した。

 ぶわりと広がったカビとウイルスが混ざり合う。どちらも同じ結果をもつそれらは、お互いが食い合うことで相殺しあった。お互いに生命への侵食を望み、自分の行動を邪魔する者の排除を願う。

 

「ここでお前は死ぬ。スタンドが効かなかった理由なんて、あとでいくらでも考えることにするさ」

 そしてウイルスは、その性質でもってカビを征服した。

 カビは菌糸を形成する多細胞生物。ウイルスは自分で増えることのできない、細胞に感染することでそれを増やす複合生物。

 パープル・ヘイズの拳がチョコラータを吹き飛ばし、その勢いのままにヘリのガラス部分を破壊して転がり落ちる。

 

「お前から一つしか聞けなかった幸福論だが、それだけでもお前とは意見が合わないことがわかるね」

 初めから、勝負は決していたのだ。

 

 

 

 広がる沈黙の中で、まず口を開いたのはリゾットだった。

 隔絶されたような静けさが、その場所を満たしていた。

 木にもたれて崩れたそれは、微動だにしない。

 誰もが死んでいると断言するだろう肉体を見下ろし、リゾットは断ずる。

 

「俺の目から逃れることは出来ない」

 『メタリカ』は鉄分を操り、物質を形成する。血中の鉄分をも掌握する能力を前にしては、死んだふりなど通用するはずもない。

 

 それを悟ったのだろう、チョコラータの喉がかすかに動いた。

 ゆっくりと顔を上げ、口の端に笑みを浮かべる。

 

「人間とは、面白いよな。心臓が止まっても、脳が死ぬまでには数分ある。その間に、どこまで意識は耐えられるのか……実に、好奇心をくすぐるだろう?」

「君の部下たちは、実に優秀な検体だったよ。楽しい実験だった。音を立てて折れる心。輪切りにされていく身体。肉体と精神が、ずれて壊れていく様子は──ハハ、あれこそ──」

 

 恍惚とした様子で語るチョコラータに、リゾットの表情の一切が抜け落ちる。

「黙れ」

 空気が質量的な圧力を持ったように感じた。否、リゾットの中に渦巻く怒りというエネルギーが、そのプレッシャーを生み出しているのだ。それにさえ興味深げな反応を示そうとして、気づいたときには既に遅かった。

 

 ──呼吸が、おかしい。

「か……か、はッ、なんっ……」

 ──なんだ、これは。

 咳き込もうとするが、空気が肺に届かない。酸素が血を巡らせない。身体が求めるのは空気ではなく、血。血の中の鉄だ。

 

「医者なら分かるはずだ。血液から鉄分がなくなればどうなるか……もうお前の身体は、自らを維持することすらできない」

 リゾットは膝をつき、男の顔に手を添えた。親密にも見えるその仕草に、冷え切った声が放たれる。

 

「さっき、お前は言っていたな。どこまで精神は持ちこたえるのか、と」

 

「今度はお前がそれを試される番だ。よかったな、そのよく回る舌で味わえ。切り刻まれたあいつらの痛みを、お前一人に味わってもらう」

 

 呼吸さえも奪われた状態で、それでも好奇心に突き動かされた瞳が爛々と輝いている。死に至る過程さえ観察しようとする、狂った研究者の目であった。リゾットは投げ捨てるように掴んでいたチョコラータの頭部から手を放す。

 その言葉が聞こえていたのかは、誰も知らない。

 だが、ひとつだけ確かなことは──この死は、誰の手によっても弔われることはないという、それ一つであった。

 

 

 

 

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