【本編完結】ジョジョの奇妙な冒険RTA 三部主人公チーム全員生存チャート【参考記録】 作:Damned
大変励みになります。
コインで頭をブチ抜かれるRTA、もう始まってる!
前回はホル・ホース&J・ガイル対ポルナレフ&花京院戦と、虹霓坂対ジョセフ&承太郎の二本立てでお送りしましたね(半分嘘)。虹霓坂は承太郎に気絶させられてぶっ倒れてしまったので、終盤は三人称視点でした。傷つくのはてめーの頭だぜにならなくてよかったよかった……。
ホル・ホース→ネーナの妨害、と原作ルートをしっかり歩めていたことも確認できましたし、問題と言えばジョセフとのイベントがありそうなところですね。もう多少のロスはいいので……デカいイベントは……勘弁してくださいね(棒読み)。
という訳で、今回は早送りが止まったところからです。はーい、よーいスタート。
>ン……。
虹霓坂の目が覚めたところのようですね。暴れるなよ……。暴れるな……。
ヨシ! 今のところは大人しいです。承太郎たちに囲まれて目をぱちくりさせています。お前本当可愛いな〜? CV蒼井翔太なの、性癖壊れちゃぁ〜う。
>目が覚めたみてえだな。てめーには聞きたいことが沢山あるそうだぜ。
>お……!
>お?
>お……ッ、
>お腹がすいたのか?
>オレの事拷問したって、情報なんか持ってね〜ぞオマエら……!
>な、何を言って……。
暴れませんでしたが、とんでもない事を口走りましたね。承太郎たちがそんな事する訳ないでしょ! ギャングじゃないんだから!
ポルナレフが悪どい笑みを浮かべ、
>おう、お前には前にぶん殴られた礼をしてなかったな……?
>そ、それは悪かった! 悪かった、謝るから! ってか待てよ、オレの伝言伝えてね〜のかよ!?
>ポルナレフが離脱したゴタゴタで忘れていた。済まない、虹霓坂。
>か、花京院〜っ。
すっかり花京院への好感度爆上がりじゃないですか虹霓坂。何かあったんですかね?
>ポルナレフ。君に彼からの伝言があったことを忘れていた。
>はぁ?
>「いきなり殴って悪かった」と言っていたよ。伝えるのが遅くなってすまなかったね。
>こいつが……?
>そうだ。俺も聞いていた。
>…………。
ポルナレフが無言でチャリオッツをしまいました。承太郎が証言したのもあって串刺しの刑は免れそうです。ありがとう……ありがとう……。
虹霓坂がからっと笑いました。花が咲いたようなスマイル、あんまりに眩しいです。
>オマエら、変なヤツだな。もっと悪いヤツだと思ってたんだけど。
>その事についてだが、何故我々を狙う? 肉の芽を植え付けられている訳でも、金で雇われた訳でもないだろう。
>何故って、オマエらが何もしてね〜人間を狙ってるって助け求められたから……。
>…………君は少し、勘違いをしている。
>勘違い?DIOを狙ってる事が?
>ワシらは確かに、DIOを倒すために旅をしておる。しかし、何もしていないというのは少し違うと思うんじゃ。
>……え、と。
>少しだけ、話を聞いてやってはくれんか、虹霓坂くん。
ジョセフによる説明フェイズが始まりました。この旅の理由と、DIOの悪行を事細かに話された虹霓坂は、彼の知能がいくら低くても気付いてしまったようです。
そう、
>オレ、アイツに騙されてたって事〜!?!?
>そういう事になるな。
>やれやれだ……。
頭を抱えて虹霓坂はぶつぶつと呟き始め、次いで頭をベッドに擦り付けて土下座しました。すいません許して下さい何でもしますから! ケツの穴くらいなら虹霓坂が舐めます!
>本ッッッ当に悪かった! そんな嘘にコロッと騙されちまって……いくら謝っても謝り足りね〜ッ。どうかオレを殴ってくれ!
>…………本当に騙されていたんだな。
>騙されてたとか関係ね〜よっ。オレがオレの判断でやっちまったんだから、指詰めるでも腹切るでも何でもいいっ。気が済むようにしてくれ!
>……気が済むように、か。ときに承太郎。こういう奴には、どうすればいいか知っているかい?
>ああ。知ってるぜ。
虹霓坂がガタガタ震えだしました。花京院が右手を伸ばしてきたのに殴られると思ったんですかね? 花京院はそんなことしませんよ。やって肘打ちです(花京院への熱い風評被害)。
>……オレ、罰なら何でも受けるっ……!
>そんなことはしないぞ、虹霓坂。以前のことも、僕はもう、気にしてなんかいない。
>は、はへ……。
>僕たちと一緒に来ないか、虹霓坂。
>い、いいのか!? そんなのお願いされなくたってオレから言いそうだった……!
>決まりだな。
おっと、これはかなり花京院からの好感度が高いですね。主人公チームの誰かからこうして誘われる場合、肉の芽が植え付けられていてかつそこそこの好感度か、それ以外だとかなり高くないといけないはずです。今回は後者ですので、どこかでうっかり好感度を稼いでしまったのでしょうか。はて?
ジョセフならギリギリ分かるんですけどね。何かイベントに絡んでいそうなので。
>……ただ。
>どうした?
>……そっちのは大丈夫なんだけど、オレのスタンドは開示させてほしい。せめてものケジメだ。
>ケジメなんてそんな事……。
>いいんじゃね〜の。どうせ仲間になるんなら知っておいた方が楽だしさ。
>それはそうだが……。
何だかあっという間に和解してませんか? 大丈夫? 肉の芽無かったってことは実はDIOに忠誠誓ってるかもしれませんよ?
まあ、あんなあっさり騙される人間がそうとは思えないんですけどね……。
「オレのスタンドは【
身振り手振りを交えながら、花京院の隣に座った虹霓坂が語り、ポルナレフは件の利用されていた女性に話しかけ、承太郎は花京院と虹霓坂の話を聞き、とめいめいの過ごし方をしていた。
こうして見ると、虹霓坂彩雲はどこまでも普通の男だった。
セピア色に染めている髪は、金髪や茶髪に染める者が多い中で珍しいものの、ころころと変わる表情は年相応だ。良くも悪くも正直ということだろう。
「物質と特殊能力を介さね〜スタンドを防ぐ『ディアマン』、飛んでくる物を反射する『ターコイズ』、何でも防ぐ代わりに強度の低い『ペルラ・ネラ』衝撃吸収の『サファイエル』。あと、この前チラッと見せた『ハイドロ』。これが今使えるシールド全部だな」
しかし、よく回る舌で喋る様は人前に出慣れているように見え、学生のそれとはかけ離れている。
虹霓坂と和解してからもずっと、ジョセフは考え事が増えていた。こちらを騙しているとは思えない態度だし、そんなことが出来るような人格とも考えられないため、そもそもDIO絡みのことでは無いが。
虹霓坂のこともそうだが、非常に恥ずかしいことながら──虫に噛まれたらしい腕の腫れが、少しずつ酷くなっているのが気になって仕方がないのだ。
「なるほどな。本当に多彩な能力のようだ。『シールドを張る』という範囲であれば、出来ることはまだ増えるんじゃあないのかな」
「そうかもしれね〜なぁ。自分でも分かってね〜んだよ。こうやって戦うために使ったこともほとんどなくてさ。半年くらい前、ヴェネツィアを旅してた時に気付いたんだよな」
「半年前? 随分急なものだ」
「そこが不思議なんだよな〜。旅先でブッ倒れてさ、その後にスタンドを使えるようになってた」
「ふむ、不思議だな。しかし……承太郎も似たようなものだと聞いている。そういう事もあるんだろう。なあ、承太郎?」
不意に話を振られた承太郎は短く「ああ」と肯いた。承太郎の場合はさらに近く、ひと月も経っていないのだが。
「それであんなに強いの、反則じゃね〜の? そうだ、オレの『ハイドロ』、どうやって止めたのか聞かせてくれよ。今後の改善に繋がるかもだしな」
「……コインを投げた。水銀の性質があるなら、アルミニウムと反応して崩れるかもしれねえと考えてな」
「なるほど〜、アマルガムか。そしたら見事にドンピシャだったのか。あんな状態で思いつくところも含めて……いや、何でもね〜。こんなんガラじゃあね〜ぜ」
ふい、と顔を背け、虹霓坂は口を噤んだ。手に持ったペンをキャップを外さず弄んでいるのに、照れくさくなったのだとわかり花京院はくすりと笑ってしまう。
その笑い声に気付いたのか、虹霓坂は何だよぉ、と唇を尖らせた。
「笑うなよ〜。褒められるのには慣れてるけど、褒めるのは慣れてね〜んだよ、オレ」
「褒められ慣れる、か。少し聞きたかったんだが、虹霓坂は何か、学生とは別でやっていることがあるのかい?」
「そんなに名は知れてね〜けど、画家をやってる。世界中旅してんのは仕事と兼ねてなんだ」
「画家。なるほど、だからあの時も鞄をわざわざ置いたわけだ」
「ちょ、掘り返すなよっ。屋上でのアレ、結構恥ずかしかったんだからな」
「荷物が壊れるから鞄を置きたい、なんて言葉を吐く刺客なんて初めて見たよ。ふふ……」
「やめろってもう。そんなこと言う口はこうしてやる!」
「むぐ」
変な声が口の端から零れた。虹霓坂は鞄の中から出した飴をひとつ、花京院に押し付けたのだ。素直にそれを頂戴すると、さくらんぼの優しい甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。
一頻りころころと転がしたあと、花京院は感想を述べた。
「美味しいな。ありがとう」
「どういたしまして。何味だった?」
「チェリーだな。僕の好きな味だ」
「そりゃよかった、オレのは……ン、メロン味だ。ここの飴美味いんだよ。日本に帰ったら絶対に買い足してる」
「へえ。どこのお店か聞いてもいいかい?」
「M県の西橋屋って所。ランダムだけじゃなくて単体の味でも売ってある」
「少し前まで住んでいたのに知らなかったな。こんなに本物に近い味を再現出来ているなんて……」
優しい甘さと刺激的な酸味、それだけではない。本物にある僅かな苦味や風味までも再現しきったこの飴の味に、花京院は初めてチェリーを食べた時と似た衝撃を受けていた。
「それなら、だけどよ。花京院さえよかったら、日本に帰った時に行かねえ?」
非常に魅力的な誘いに、花京院はやや上擦った声で快諾した。
この飴が手に入ることにでは、ない。少し前まで敵ではあったが、『友達とどこかへ行く約束をする』ことに、花京院は少しばかり胸を高鳴らせていた。
「へへ。でもまずは、DIOを倒さねえとな。承太郎のお母様のためにも」
「ああ」
「それにオレ、少し気になるんだ。DIOの言った『君の捜し物に協力する』って言葉が」
「……正直なところ、君を誑かす為の嘘の可能性もあると僕は思う」
「オレも、その可能性は高いと考えてる。でももし、オレの知らない世界をアイツが知ってるとしたら……」
オレはオレの為に、それを知らなくちゃあならないと虹霓坂は誰にでもなく締めた。
それから先は、不快ではない沈黙が二人の間を支配する。ベナレスに着くまでずっと、花京院と虹霓坂は口を開かなかった。
活動報告に、虹霓坂のここまでの設定などを投稿いたしました。
よければご覧くださいませ。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=301825&uid=204878
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