「…ご飯、食べよっか。結局まだ作れてなかったし。」
「おう、そーだな。まあなんか、落ち着いたみたいでよかったよ。」
「八幡のおかげだね…なーんて。私、初めて会ったし。」
「んあ?何がだ、初めてって。」
「ちゃんと私を私とみてくれる人、あと醜い私を受け止めてくれる人らかな。……ずっと探してたのかも、ちゃんと私を見て、受け止めてくれる人のこと。」
「……なんかすげー照れくさいんだけど。そもそもみんなお前に甘えてばっかだしな〜、櫛田ならやってくれるだろう、とか。」
「そーそー、まあ私も悪いんだけどさ?にしてもムカつくし、私だって嫌なことは嫌だし。」
「皆の、でいる弊害だな?お前にならなんでも頼れる、と思って。押し付けられて」
「もうやめよっかなー、あーいうの。仮面はポイ、でいい気がしてきちゃった。」
「絶対疲れるだろうし、仲良くやりたいやつと仲良くすればいんじゃねーの?」
「それもそうだね……素の私で居たら、みんなどんだけびっくりするんだろ…。」
「案外、何とかなるんじゃねーの?自分らしく楽しく生きりゃいいんだよ。」
「ねぇ、八幡……自分って、なんだろうね。ずーっとみんなに好かれるように振舞ってたから、わかんなくなってきちゃった。」
自分、か。……客観視してなんか言葉にするのも難しすぎるな…。
「俺にもわかんね、あれじゃねーの。心からしたいことを積み重ねてったら、それが自分になるんじゃね?」
「心からしたいこと…か。八幡、ちょっと顔貸してね?」
「ん、なんっ……」--唇に柔らかい感触…、櫛田にキスされたんだ…
「えへへ…初めて?するの...私は、初めてだよ」
ダメだ、頭が追いつかないしぼーっとしてくる…夢なのか?
まさかキスされることになるなんて思わなかった。頭の中が、目の前の少女に埋め尽くされる…
「初めて、だな...。そんな関係のやつ居なかったんだし」
「そっかそっか〜...私、初めて奪えたんだ?...全部貰っちゃう気で居るから、覚悟しといてね?」
..こいつ、可愛い……。今までのあざとさに加えて、何か感じるというか…可愛く見えて仕方ないんだけど...どうしちまったんだ、俺…。
「……おう。」
「じゃーん、お手製オムライスのできあがり〜!なんか書いて欲しいことある?」
「いや、特にないな...。」
「ふふ、はーい。まだ顔少し赤いじゃん、20分くらい経ったのにさ〜?」
「そりゃ、お前がいきなりあんなことするからだろ…。」
「だって、心からしたいことしていい、って言ったの八幡だし…嫌だった?」
「ずるいなそれ…嫌なことはねーよ。.」
「ふふ、知ってたけどね?」
目の前に綺麗なオムライスが運ばれてきた…形もめちゃくちゃ綺麗だし、そんな綺麗に作れるもんだっけ、オムライスって。俺が作ってもこうはならんな…。
「うま…料理上手なんだな、櫛田。」
「ちょーっと自信あるんだ、料理には...。あとなんか櫛田って呼ばれるのやだなー?」
「んじゃ、どーよべばいいんだよ...。」
「桔梗、って呼んでよ。なんか他人行儀みたいでやだ。」
「ええ、名前呼びかよ…ハードル高いんだけど。……き、桔梗...。」
言い終わるや否や急にぱあっと笑顔になった...
「えへへ…ありがと。」
「そりゃどーも...」
今日の俺の精神乱れすぎじゃない?色々やばいんだけど。どんな破壊力だよ、全く
「ねぇ、八幡…今日この部屋に泊まってっていい?まだ一緒に居たくなっちゃった」
はぁ!???
櫛田ちゃんの破壊力がとんでも無いことになりました()
夏風邪か分からないですけど、作者の咳がひどくて暫く投稿遅れたりするかもしれません、大目に見てください