「なぁ、比企谷。櫛田の事呼んでこれるか?少し用があるんだ。」
「ああ、わかった。」
綾小路から櫛田を呼ぶなんて、珍しいことだな。…アイツ、女に興味とかあったのか…。
「あー、櫛田?綾小路が呼んでるから、ちょっとこっち来てくれ。」
「はいよー!どうしたの?綾小路くん。」
「あー、その。堀北が池や須藤達向けに勉強会をするそうなんだが…俺が言っても結果が目に見えてるから、集めてくれないか?」
「堀北さんが…ね。別にいいけど、八幡も一緒でいいなら行くよ?」
「だってさ、堀北。」
「そうね……まぁ、いいわよ。」
「おお、助かるわ。数学だけヤバいから堀北に見てもらうのも悪くないな。」……隣から凄い睨まれてる気がするんだけど…。。まぁいっか。
「今日の放課後、図書館で頼む。」
「はーい、分かった!私は3人のこと誘ってくるねー。八幡、平田くんに行けなくなった、ってこと言っといてくれない?」
「はいよ、わーった。」
「……ってことで、今日の放課後の勉強会は行けなくなっちまったんだわ、ごめんな平田。」
「ああ…気にしなくていいよ。むしろ堀北さんにはありがとう、って言っておいて。僕が誘うだけじゃ来ないだろうからね。」
おおすごい…聖人かこいつ。てかなんでこいつがDクラスに居るんだろうな?櫛田と同じ過去のなんかか…よく考えたら、そもそも頭脳だけでクラスが分けられてる訳じゃないんだから、人格とかも評価項目に入っててもおかしくないよな…益々分からねぇな。。
「堀北、平田から伝言だ。お前が勉強会を開いてくれる事に感謝していたぞ。」
「そう……。」
「それじゃ、これで。」
「…ちょっと待ちなさい、比企谷くん。一つ質問よ」
「なんだ急に…。」
「貴方、何を櫛田さんに吹き込んだの?…随分と仲良さげというか、気になるのよ。」
「別に何も特別なことはしてないぞ。」
「へぇ…。まあいいわ、みっちり数学を教えてあげるわ。」
「おう、頼んだわ。」
ーーーーーー
「ねぇ、後で部屋帰ったら癒して〜、チョー疲れたんだけど。」
「そりゃあまあ、おつかれさん。」
「ほんとだよ、第1タイミングが最悪すぎるもん。あの後に池とか山内とか誘うの辛かったんだけど。」
「あんだけ説き伏せた後だしな。。」
「そう、仕方ないから私も言いすぎたー、って謝ってきたよ。。」
「ああ、まあお疲れ様。」
「さて、勉強会を始めましょう。とりあえず、数学からで良いかしら?」
「はーい!」
「俺全っぜん分かんねーんだよな、数学。教えてくれるって言ってくれるの助かるわ〜」
「そうそー、お前もだろ須藤。」
「ああ、正直何言ってっかちんぷんかんぷんだわ……。」
「まずは、小テストの復習からやって行きましょうか。取り敢えず問の1番から」
暫く堀北先生によるみっちりとした指導のおかげで、少しづつだが、勉強会も進行していった。が、その時とんでもないことが起きた。
「呆れた。連立方程式の1問も解けなくて、これからどうするのかね。…無知無能なのね、。私は想像するだけでゾッとするわね。」
そう言い終わるや否や、須藤が堀北の胸ぐらを掴んだ。
「はぁ!?お前、無知無能なんて言ったか。」
「ええ、そうよ。」
「ちっ、せっかく部活休んで来てやったのに、バスケやってた方がマシだったわ。」
「そう……バスケットでプロになるなんて幼稚な夢、すぐ投げ出すような貴方には務まらないわよ。」
「勝手に言ってろ!!部活行ってた方がマシだったわ」
「ンじゃ俺も〜。」
「なら俺も辞める。そんな上から言われても着いてけないっての。」
…とんでもない嵐みたいな事が巻き起こった。
「時間の無駄だったわ、最初から切り捨てるべきだったのよ。」
「そんな言い方したら誰も着いてこなくなっちゃうよ…」
「なぁ、堀北。自分がDクラスになった理由が分かるか?」
「分からないわ、今からでも抗議に行くつもりよ。」
「そうか、堀北。俺にはわかったぞ。少なくとも、無知無能なのはお前も変わらねないみたいだな。じゃあな、俺は帰る。」
「な、なら私も帰る…。」
はぁ…ほんっと、性格の悪いというか、自己中心的な奴だ事。そりゃアイツらも逃げるわな、まして人の夢までバカにして。あいつらが勉強出来ない、デリカシーのないバカなんだとしたら、堀北は馴れ合うことの出来ない、自己中心的で性格がどうしようもないバカだな。
「なぁ、須藤の連絡先知ってるか?」
「うん、知ってるけど…どうして?」
「いいから、電話貸してくれ。」
「もう、後でちゃんと教えてね…はい、これ。」
「あー、もしもし、須藤か?」
「ちっ、なんで櫛田の電話からお前が出てくんだよ。でなんだよ。」
「今から一緒に飯食わないか、櫛田も一緒で。俺が奢るからさ。」
「奢ってくれんならいいけどよ、もう勉強はしねーからな。」
「へーへ、とりあえず寮の1階に来てくれるか?」
「おう、わかった。」