ようこそ腐り目男と腹黒女の教室へ   作:掛川 翔

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Episode21 濁り

暫く勉強をして、大体テストの1週間前になった。そして須藤も、割と順調に出来るようにはなってきている…まあ、この範囲なら平均ちょい上くらいはるだろう。

須藤に問題を解いてもらってる内に、過去問の内容でも確かめるか。似たような問題を作って須藤に解かせた方が良さそうだしな。

……あれ?そもそも貰ったテストの範囲表と違うところじゃねぇか?これ。少なくとも明らかに範囲がズレてるような気がするんだが。

 

「なあ、櫛田。念の為テストの範囲表貰ってもいいか?」

「いいよ〜、はいこれ!」

「ありがとさん。」

えーと、どれどれ?世界史の範囲は、っと。…やっぱおかしい、1500〜1600年代と書かれているのに、明らかに1700年代の事が含まれてる……何だこれ?

 

「なあ、もしかしたら。テストの範囲が間違ってるかもしれない。」

「ええ!?ちょっと待って、そんなことあるの!?」

「他の教科も念の為に見てみるわ。」

「英語も違くない?え、おかしいよ!」

「あ、やっほー櫛田ちゃん!どうしたの?なんかあったみたいだけど。」

「あー、えーと、、、誰?」

「私の友達の、一之瀬穂波ちゃん!」

「よろしくね?比企谷君。Bクラス学級委員長、一之瀬穂波です!」

「お、おう。。」

「それで〜?どうかしたの?珍しく大きな声出してたから。」

「そうそう!穂波ちゃん、テスト範囲変わったりしてない?」

「3日前星乃宮先生から聞いたよ〜!範囲表無くしちゃった?」

「俺らは……知らされてない。」

……はぁ、まじかよ。ほんっとに、やりやがったな…

マジかよ、茶柱。。

 

「えええ!?範囲表コピーさせてあげる!!」

「ありがとう〜!穂波ちゃんのおかげだよ〜」

「そんなことないよ!災難だったね……」

「ちょっと須藤と先生のとこ行ってくるわ。櫛田は引き続き頼んだ。」

「はーい!」

 

 

「失礼します、茶柱先生居ますか?」

「おお、いるぞ。どうしたんだ?そんなに焦って。」

「単刀直入に言います。テスト範囲が変更されたと聞いたんですが、事実ですか?」

「おお、そうだったな。3日前にそんなことがあったな、忘れていたよ。失敬失敬。」

…なんじゃそりゃ、Dクラスは担任まで不良品かよ。まるで悪びれる気もなさそうだし。

 

「比企谷からみんなに伝えておいてくれ、それから。楽しみにしているよ。」

あームカつく、なんだコイツ。……行き遅れてしまえ。

 

 

「おい須藤、大事件だ。」

「急にどうしたんだ?問題ならあと少しで終わるけどよ」

「テスト範囲が変わった、それも大幅にだ。」

「はぁ!?おい、どーなっちまうんだよ!あと1週間くらいしか無いだろ」

「落ち着け。いいか、俺は過去問を持ってる。そしてその過去問は、同じ問題が毎年出題されている。」

「って事はよ、もう問題が分かってるってことか?」

「そうだ。それを元に問題を作って、須藤にとかせる。過去問自体は2日前に渡すつもりだ。」

「ほんと、ありがとな。1人だったら絶対退学になってる所だったわ。」

「それくらい気にすんな。まああれだな、過去問に頼らず正しい勉強法を身につけような」

「わかってるっての。あ、終わったぞ。」

「はいよ、また明日採点して振り返りするか。」

「おう、ありがとな!」

 

 

「なあ、桔梗〜」

「どうしたの、八幡?…随分疲れてそうじゃん。」

「ほんっと疲れた。部屋帰ろ」

「はいはい、お部屋でお話いっぱい聞いてあげるから。」

「ありがとさん。」

 

「それで?どうしたのさ。」

「悪びれることすらなく伝えてきたんだけど、茶柱。マジかよ。」

「うわ……明らかに茶柱せんせーのミスなのにね。」

「失望したってか、絶望したわ。……担任こんなのかよ、と思ってさ」

「なるほどね〜。。…ねえ八幡、ぎゅーする?」

「……ん。」

「ふふ、ぎゅーっ。これで少しでも癒されてね?」

なんか変な感じ、普通に抱きしめられてるのもアレだし、正直抱きしめられるのめちゃくちゃ心地いいし、安心しちまうし。

「ありがとさん……未だに慣れる気しないわ」

「八幡は甘えなすぎなんだもん、いつもひとりで頑張りすぎ。」

「へーへ、甘える相手も居なかったんだよそもそも。うっせ」

「知ってる。今は私が居るから、好きなだけ甘えてね?」

あー、ダメだこりゃ。俺、やっぱ桔梗のこと好きなんだわ…。このまんま抱きしめられてんの、ほんと悪い気分じゃないわ。

「……たまに、な。恥ずかしいし。」

「ほんと、可愛い。今日は泊まってこうかな。朝まで癒してあげる。」

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