暫く勉強をして、大体テストの1週間前になった。そして須藤も、割と順調に出来るようにはなってきている…まあ、この範囲なら平均ちょい上くらいはるだろう。
須藤に問題を解いてもらってる内に、過去問の内容でも確かめるか。似たような問題を作って須藤に解かせた方が良さそうだしな。
……あれ?そもそも貰ったテストの範囲表と違うところじゃねぇか?これ。少なくとも明らかに範囲がズレてるような気がするんだが。
「なあ、櫛田。念の為テストの範囲表貰ってもいいか?」
「いいよ〜、はいこれ!」
「ありがとさん。」
えーと、どれどれ?世界史の範囲は、っと。…やっぱおかしい、1500〜1600年代と書かれているのに、明らかに1700年代の事が含まれてる……何だこれ?
「なあ、もしかしたら。テストの範囲が間違ってるかもしれない。」
「ええ!?ちょっと待って、そんなことあるの!?」
「他の教科も念の為に見てみるわ。」
「英語も違くない?え、おかしいよ!」
「あ、やっほー櫛田ちゃん!どうしたの?なんかあったみたいだけど。」
「あー、えーと、、、誰?」
「私の友達の、一之瀬穂波ちゃん!」
「よろしくね?比企谷君。Bクラス学級委員長、一之瀬穂波です!」
「お、おう。。」
「それで〜?どうかしたの?珍しく大きな声出してたから。」
「そうそう!穂波ちゃん、テスト範囲変わったりしてない?」
「3日前星乃宮先生から聞いたよ〜!範囲表無くしちゃった?」
「俺らは……知らされてない。」
……はぁ、まじかよ。ほんっとに、やりやがったな…
マジかよ、茶柱。。
「えええ!?範囲表コピーさせてあげる!!」
「ありがとう〜!穂波ちゃんのおかげだよ〜」
「そんなことないよ!災難だったね……」
「ちょっと須藤と先生のとこ行ってくるわ。櫛田は引き続き頼んだ。」
「はーい!」
「失礼します、茶柱先生居ますか?」
「おお、いるぞ。どうしたんだ?そんなに焦って。」
「単刀直入に言います。テスト範囲が変更されたと聞いたんですが、事実ですか?」
「おお、そうだったな。3日前にそんなことがあったな、忘れていたよ。失敬失敬。」
…なんじゃそりゃ、Dクラスは担任まで不良品かよ。まるで悪びれる気もなさそうだし。
「比企谷からみんなに伝えておいてくれ、それから。楽しみにしているよ。」
あームカつく、なんだコイツ。……行き遅れてしまえ。
「おい須藤、大事件だ。」
「急にどうしたんだ?問題ならあと少しで終わるけどよ」
「テスト範囲が変わった、それも大幅にだ。」
「はぁ!?おい、どーなっちまうんだよ!あと1週間くらいしか無いだろ」
「落ち着け。いいか、俺は過去問を持ってる。そしてその過去問は、同じ問題が毎年出題されている。」
「って事はよ、もう問題が分かってるってことか?」
「そうだ。それを元に問題を作って、須藤にとかせる。過去問自体は2日前に渡すつもりだ。」
「ほんと、ありがとな。1人だったら絶対退学になってる所だったわ。」
「それくらい気にすんな。まああれだな、過去問に頼らず正しい勉強法を身につけような」
「わかってるっての。あ、終わったぞ。」
「はいよ、また明日採点して振り返りするか。」
「おう、ありがとな!」
「なあ、桔梗〜」
「どうしたの、八幡?…随分疲れてそうじゃん。」
「ほんっと疲れた。部屋帰ろ」
「はいはい、お部屋でお話いっぱい聞いてあげるから。」
「ありがとさん。」
「それで?どうしたのさ。」
「悪びれることすらなく伝えてきたんだけど、茶柱。マジかよ。」
「うわ……明らかに茶柱せんせーのミスなのにね。」
「失望したってか、絶望したわ。……担任こんなのかよ、と思ってさ」
「なるほどね〜。。…ねえ八幡、ぎゅーする?」
「……ん。」
「ふふ、ぎゅーっ。これで少しでも癒されてね?」
なんか変な感じ、普通に抱きしめられてるのもアレだし、正直抱きしめられるのめちゃくちゃ心地いいし、安心しちまうし。
「ありがとさん……未だに慣れる気しないわ」
「八幡は甘えなすぎなんだもん、いつもひとりで頑張りすぎ。」
「へーへ、甘える相手も居なかったんだよそもそも。うっせ」
「知ってる。今は私が居るから、好きなだけ甘えてね?」
あー、ダメだこりゃ。俺、やっぱ桔梗のこと好きなんだわ…。このまんま抱きしめられてんの、ほんと悪い気分じゃないわ。
「……たまに、な。恥ずかしいし。」
「ほんと、可愛い。今日は泊まってこうかな。朝まで癒してあげる。」