ようこそ腐り目男と腹黒女の教室へ   作:掛川 翔

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Episode26 密約

「なあ、桔梗。今日はどうするんだ?」

「どうするって何も…もちろん泊まってくよ、当たり前じゃん。離れてあげないっての。」

「はいよ、りょーかい。離れる気なんてさらさらないっての。」

「その言葉が聞けて満足ですよーだ。ふふ」

1日デートから翌朝、朝食を食べながら話し合う。

「昨日だけサボっちゃったけど、勉強会もしないとだしね?」

「そりゃそーだな。そろそろ過去問自体も渡さないとな。」

「もうすぐテストだもんねー。私もちょっとだけ不安。」

「まあ、赤点なら退学だしな。退学って言われると怖いよな。」

「そう。あと八幡と離れるの嫌、勉強しないと一緒にいれない」

そう言われるとそうなのか…考えたこともなかったな。今のところこの学校居心地も悪くないし、退学は嫌だな…。

ほんと、入学前からは想像もつかねぇな、こーなるなんて。正直、この学校は嫌いじゃない。

 

「おはよー!櫛田さん昨日風邪大丈夫だった〜?」

「うん、ありがとう〜!今は元気だから、安心して!」

風邪を引いた、ということにしたからかめちゃくちゃ心配されていた。

「八幡に看病してもらったから大丈夫だった、えへへ。」

といって腕に絡みついてくる櫛田……可愛いなおい。

「あはは…いつにも増して距離感近いね。」

「そうかな♡」

ちなみに誰かは分からないが教室のそこらから怨念がましい視線と、僕の方が先に好きだったのに…っと呟く声がした。まあ、なんだ。同情だけしとく。

 

「あ、そうそう!みんなちゅーもーく!」

みんなの視線が櫛田にむく…いやまあかなりの人数が元から見てた訳だが。

「3日後のテストの過去問を配りまーす!一応2年分あるんだけど、2年とも問題が同じだったの!だから、同じ問題が出ることもあると思うの!そうじゃなくても、練習にはなると思うから、良かったら解いて見てほしいな!答えもあるよ!」

 

「うお、まじかよ!たすかるわぁ〜」

「さっすが櫛田ちゃん!!」

教室は大歓喜だった、いやまあそうなるよな。急に退学の危機から救われたようなもんだし。ただ、ならなんだ勉強しなくてよかったじゃねぇか、って言ってるやつ。お前だけはダメだ。

覚えきれなくて寝落ちする、なんてことも無いように3日前に渡しといたし、まあこれで大体は何とかなるだろ、流石に。

 

「なあ、比企谷。少しいいか?」

「なんだ?綾小路。どうしたんだ?」

「少しだけ、後で時間をくれ。話したいことがある。」

綾小路って表情が常に無に近いから、少しだけびっくりすんだよな、あと怖いし。

 

「悪いな、わざわざ放課後に。過去問を入手したのは、お前か?比企谷。」

…圧がすごい圧が。いやマジで誰に聞いたんだ?というかどこから知ったんだ。

「ああ、そうだが。どうしたんだ?」

「そうか…やっぱりそうだったか。良かったら、少し協力してくれないか?」

「協力って…いやまあ内容によるけど。どうして欲しいんだ?」

「そうだな…。この学校のポイント変動推移を見たことはあるか?」

「いいや、無いな。」

「…そうか。定期的にこの学校では、大きく乱高下してる期間がある。直近で言うと、夏休みの期間に大きく動いている。…おそらく何らかしらの試験だろう。その時に、俺の代わりに動いてくれないか?」

「…まあいいけど、自分で直接しないのには理由があんのか?」

「悪いが、今は言うことは出来ない。原因は茶柱だ、ということだけ言っておく。」

「まあいいよ、分かった。よろしく頼む」

「ありがとう、頼んだ。」

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