やっとの思いで1日を終えて自分の部屋に入ると…櫛田が待ち伏せしていた。なんでやねん。
「やっほ〜、八幡!」
「なんでいるんですかね……てかどうやって入ったんだよ」
「それはねー…昨日合鍵借りちゃった♡てへ」
てへってなんだてへって!!!
大体普通に犯罪だからね??
「返してくれません?さすがに怖いんですけど…。」
「えー、やだ♡だってここにいるの楽なんだもん。」
「へーそうですか…。そーえば櫛田に頼みがあんだけど。」
「へ〜?内容は?」
「教師の誰かに聞いて欲しいことがあんだよ。来月貰えるPPは10万か、って。」
この学校に入ってからずーっと疑問に思っていたことだ。正確に来月10万くれるとは一言も言ってない。それに、無料商品などと随分と甘いシステム。そして1番の疑問は、茶柱センセーは10万円は評価だ、と言ったことだ。国立の進学校に有るまじき授業を見ていたら、到底10万の価値があると思えない。
少し考えてから、櫛田が言った。
「来月は10万円じゃないかもしれない…って事?」
「そうだ、櫛田は気づいてないかもしれないけど、茶柱先生は毎月10万、とは言ってないんだ。なあ、10万×40×4×3×12は?」
「えーと、電卓持ってくる…………5億7000万、位だって。ねえこれ、なんの計算?」
「俺たちに10万を毎月渡していたら、かかる出費だ。毎年5億7000万もこの学校に出費してたら、おかしいと思わないか?」
「確かに…ただの高校にかけるのはかけすぎだよね、おかしいかも…。」
いや、改めてイカれた額だな…。なんだ5億かかる高校って。
しかもこれに加えて設立時に街作ってるんだろ?やっぱおかしいぜ
「だから、それを聞きに行ってこいって事だよね。…はぁ、分かったよ。八幡の合鍵は対価に貰っていくねー」
「ちょっと待った。合鍵は了承してねぇっての。俺も一緒に行くから、頼んだわ。」
「なんだ、八幡も一緒か〜。」
「まあ一応な、追加で質問もあるだろうし。んで、なんで来たんだ?俺の部屋に。」
「あーそれ?今日無理矢理誘ってみたから、どんな顔してるんだろーなーって思ってさ?」
「どんな顔も何もいつも通りだっての。それに、無理矢理連れてこられたからめちゃくちゃ疲れたんだわ…。ぼっちにはあまりにも荷が重いっての。」
「あはは、おもしろ〜。せっかく友達作る機会与えてあげたのに…」
「よくもまあそんなことが言えたな。大体池から誘われて、男1人なのがやだったから無理矢理連れてきただけだろ…」
「ちぇ、バレてたのかー。ほんと、めんどくさくて仕方ないっての。」
「バレバレだな…まあお疲れ様。今日も人気者は大変ですねぇ?」
「なんか言い方ムカつくんだけど…まぁいいや。疲れたし寝よっかなー。おやすみ八幡」
「ほんと嵐みたいだなお前……おやすみ。」