いつにも増して、教室がうるせぇな…。
登校するなりとんでもない騒ぎ方してる奴らが居る。
「今女子の胸の大きさで賭けをしてるでござる。良かったら比企谷殿もどうですぞ?ここにオッズ表もあります」
「今の一番人気は長谷部だぜ、次点で佐倉と櫛田。」
「やるわけないだろ、TPO弁えろ。じゃあな…」
朝からめんどれなのに絡まれたな。第1頭沸いてんのか、こんなとこで下ネタ大声で叫ぶヤツらがあるか…。
「へぇ?カッコイイじゃん比企谷くん。まさにバッサリ、って感じで。」
「あー、えーと。。どちら様ですか…。」
「長谷部よ、長谷部波瑠加。さすがに私も引いてたから、バッサリ言ってくれて助かったわ。」
「おお、そりゃどーも…流石にキモかったしな…。」
「確かに、言えてる。ねえ比企谷、良かったら連絡先でも交換しよっか。なんか波長合いそうだし」
「お、おう…俺よくわからんから、ほい。」
小町と両親以外の連絡先が今まで無かったのに、なんか2人も女子が増えたぞ…何事?
「まさか携帯事貰うとは思わなかったよ。あんたもあんまお友達多くないんでしょ?」
「おう急にグサッとくるな、間違っちゃねーけど。」
「あはは、ごめんごめん。私もだからさー?ぼっち同盟、的な。」
「なるほど…?やべ、HR始まっちゃう」
「ほんとだ〜、またねー比企谷〜」
…恨みがましい視線が未だに向けられてるんだけど、ホント何事?
そうこうしてるうちに男子待望のプールの時間だ
「なぬ!長谷部も佐倉も見学ですと…」
「くそう、みーんな観戦じゃん…。うわ、櫛田ちゃんえっろ…」
ほんっと、残念な奴らだな…色んなやつからゴミみたいな目で見られてるの気づいてないんだろうか
「それにしても、綾小路筋肉やばくね?なんかとんでもない体してるな。なんか運動してたのか?」
「ほんとね…まさか綾小路くんがこんな筋肉あるとは思ってなかったわ…」
「あのー…誰?」
「堀北鈴音。」
「なるほど。綾小路にも女友達なんて居たんだな…ビックリだ。」
「残念ながらお友達じゃないわよ、ただの隣人よ。」
「秒速で否定されてら、可愛そ。」
「異議申し立てをするぞ…ピアノと書道だけだな、していたのは。」
「そうはならんだろ…」
なっとるやろがい、って声がどこかから聞こえてきた気がする
「よし、集合だ。見学者は…13人か、ちょっと多いな。」
「これからプールの授業を始める。いずれ必ず役に立つからな、しっかりと泳げるようになるんだぞ。」
必ず役に立つね…言いすぎな気はするけど。まあいっか
「まず初めに、50メートル自由型の競争をしてもらう。」
え、競争…遅いのが際立つだけなんですけど…
周りもザワザワしている
「1位になった生徒には、俺から特別に5000ポイント支給しよう。ただし、一番遅かった生徒は補習だから覚悟しろよ」
いちばん遅くならないようにだけ頑張ろ…
女子のレースでは水泳部の女子が、男子のレースでは高円寺が勝っていた。俺はと言うと最下位…より1個上。あぶねあぶね…