FAIRY TAIL 奇蹟の殺戮者   作:きーよ

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ようやく戦闘シーン。


4話

 

 

 

 

ついに村を襲った集団、黒魔術教団の情報を仕入れたオレはハルジオン港に来ていた。漁業が盛んに行われており、マグノリアの様にバザールや飲み屋が沢山あり喧騒が絶えない町のようだ。

 

ここで船をチャーターしたいのだが、いかんせん人が捕まらない。それもそうだ、塔周辺の海域は波が高く、普通の漁船では近付くことはおろか、波に飲まれて転覆する恐れがある。

船を借りてオレが操縦できればなんてことはないのだが、生憎オレは航海術の知識がない。錬金術や魔法を駆使すればどうってことないだろう。しかし、不安要素は少しでも無くしたい。

 

こうして色々考えた結果。

 

「結局こうなるのか...」

 

オレは飛んで移動することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが黒魔術教団が言っていた塔とやらか」

 

半日飛んでいたら長物の建物が聳え立つ島を見つけた。島内部に着くと叫び声や怒号がそこら中に響いている。

教団員が大勢駆け足で移動しているのを見て、何かトラブルがあったらしい。

 

前を見てみると、そこに建てられた塔は雲を突き抜けるほどの高さで、まるで神話に登場する様なある建物を連想させた。

 

「まるでバラルの塔だな...」

 

遥か昔、人類が天にも届く塔を建てようとし、その愚かしくも傲慢な人類に怒った神は、その塔を破壊し、人類の相互理解を阻害するバラルの呪詛を受け、様々な不和を生み出す原因となったものだ。

ここの塔はそれに似ている。

神を復活させようとした教団が何者かによって塔を破壊される未来が見える。

 

「その未来をオレが少し早めてやろう」

 

換装魔法で異空間から紫色の禍々しい形をした竪琴(ダウルダブラ)を取り出した。

 

「まだ少し心許ないが、これぐらいを破壊するのならどうってことはない」

 

オレは竪琴の弦を全て弾いた。

すると竪琴は形を変え、魔力を纏った弦がオレの身体に巻き付いた。すると元来ていた服は形を変え、紫色の際どい衣装に変わった。

変形した竪琴はオレの背中にのし掛かり、岩や地面を砕くほどの衝撃波が辺りを襲った。

 

巨大な破壊音と衝撃波に気がついた教団員がオレの周りを囲み始めた。

 

『腹立たしい不変の世を踏み躙る』

 

オレの歌にダウルダブラは答えるかの様に鋼糸魔弦が教団員の首元に巻きつき、弾いた。

4つの異なる術式、四大元素(アリストテレス)を立ち塞がる者どもにお見舞いする。

 

『戦鬼は要らぬか答えよ』

 

ダウルダブラの鋼糸魔弦の効果により出力を引き上げられた四大元素は、周辺にあった建物や重機を破壊していく。騒ぎを聞きつけた他の教団員がオレに魔法を放った。

 

『解とできない煩わしいこの感情』

 

防御障壁を張り魔法を防ぐ。

 

『ねじ込む餌食はどこだ』

 

瞬時に術式を展開し、相手に見舞う。

塔の門であろう場所に直撃し、轟という大きな音と共に崩れ落ちた。

そこからボロボロの服を着た者たちが一斉に逃げる。

それらに反する様にオレは歩みを進める。

 

「今だ!私たちはここから脱出するんだ!」

 

逃げ惑う者たちの先頭に、剣と盾を装備した赤髪の少女がいた。

その少女はフランスの百年戦争を終結させたジャンヌダルクを彷彿とさせる姿であった。

 

『神も悪もどうでもいい オレの立つ場所が「全」だ』

 

足が遅い子供を教団員が捕まえようとする。

オレはすかさず教団員に弦を巻き付け引き裂く。

 

「貴女も一緒に.....え?」

 

赤髪の少女はオレに手を差し伸べたが、オレの顔を見た瞬間、驚愕した顔を見せ、次第に泣き顔になっていった。よく見ると少女は眼帯をしており、顔も腫れていた。

 

「キャロルっ......おねえちゃ」

「知らんなそんな人間」

 

『愛も憎しみも不完な種ごと』

 

幾つもの術式が塔と教団員たちを囲み、放たれた攻撃が辺りを盛大に破壊していく。飛んでくる破片を障壁が弾く。

 

「しかしまあ...」

 

赤髪の少女の頭を優しく撫で、思った言葉を口にした。

 

「よく頑張ったな。エルザ」

 

エルザは片目から大粒の涙を流し始めた。

それを心配するかのようにエルザに付いてきた人々がオロオロし始める。

 

「お前らはエルザを連れてとっとと失せろ。怪我するだけじゃ、済まないぞ」

「ありがとう。この恩はいつか必ず...!」

 

老年の男がエルザを抱き抱え、頭を下げた。

それを無視してオレは振り返った。

鋼糸魔弦が1本の線を描く様に地面を抉る。

まるでここが境界線と言わんばかりに。

 

『赦してやろうと云うのだ』

 

斧を振りかぶってきた教団員に弦を巻き付け、他の教団員がいるところに投げつける。そこに追い討ちと言わんばかりに四大元素を放つ。

 

『想い出の残骸を焼却するsfz(スフォルツァンド)

 

『数式凌駕した交響楽 滅びの楽典』

 

オレの周辺にあった建物や重機は原型を留めることなく崩れ果てた。

辺に血の匂いが充満し始める。それを無視し、オレは両手を広げた。

 

『世界を識れと云った彼の日が微笑む』

 

背中にあるダウルダブラの琴がいっぱいに開いた。鋼糸魔弦が震え始め、そこから発生した力が地面を焦がす。

オレの頭上に小さな黒い塊が生まれる。

 

『地にひれ伏せ!高くつくぞ__?』

 

黒い塊___重力子の塊はみるみるうちに大きくなり、辺りの石や金属の欠片を飲み込み始めた。数秒もしないうちに塊はオレの身体を簡単に飲み込める大きさに変わった。

 

「『オレの歌は____!!!!!』」

 

オレはその重力子の塊を塔に向かって放った。

塊は教団員や建物をバラバラに分解し、巨大な爆発音と共に炸裂した。

オレは防御障壁を張り、難なく衝撃波を回避した。

土煙が晴れると天まで届きそうな塔は真ん中から上は消し飛び、前世で見たことある様な電波塔ぐらいの高さになっていた。

空から焼けこげた紙が降ってくる。

それを掴み、目を通す。

そこには教団が目指していたであろうことが書いてあった。

 

「黒魔道士、ゼレフの復活か...」

 

 

 

 

 

 

 





戦闘シーンほど難しい描写はないと思うんですよね。
擬音(ドーンとかバーンとか)を使えばもっと広げられると思うんですけど幼稚な文章になっちゃう気がするんですよね。まぁこの作品が幼稚な文章で構築されてるんですけど。

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