鳥の囀りに起こされ、今日も早朝に起きる。視線を身体に下ろすと豊満な胸が邪魔をしてそれより下は見えなかった。
ロングが死んでから早三百年、ボクは妖艶な美女となっていた。いや、妖艶なんて言葉じゃ微塵も表せていないだろう。
ふと、部屋にある姿見を見る。
比肩するものがないほどの艶やかさを誇る黒髪に、見る者全てを魅惑するような桃色の目。グラマラスLv.MAXというべき豊満な肢体。そして180センチの身長が長い足を適度に強調していて美しい。これが女神だと言われたら10人に1人も疑う者はいないだろう。
……我ながらよくこんな美しさに仕上げたな。どこか他人事のようにそんなことを思った。
ここまでの流れで察しがつくと思うがこのどこの女神だと言わんばかりの美しさを誇る美女はボクが
ロングが相打ちとなった後、力に強く執着したボクは5年以上かけて錬金術でこの身体を創りあげた。極限まで高めた魔力親和性に異常なまでの反応速度、圧巻の柔軟性や見た目からは想像もつかないほどの頑丈さやその他諸々を兼ね備えた最高スペックを誇る人造生命体、ホムンクルス。ボクがたどり着いた錬金術の一つの頂である『大錬金術・アルス・マグナ』でボク自身の身体を元に創られた最上の身体である。ちなみに初期はここまでのスペックじゃなかったが世界を回って手に入れた様々なものを使って自らを錬金し続けて今のようになっている。女の身体になったのも途中からだった。
この身体を手に入れたボクはそれだけでは飽きたらず、元ロングパーティの大魔法使いや極東の大剣豪などに師事してその身体の圧倒的スペックを持って力を高めた。人類の中でも最高峰の実力を誇る自分を抜いて成長していくボクに皆が驚いていたが、今思い返してみるとそのみんなが必死に力を追い求めるボクを哀れみの目で見ていた。自分で言うのもなんだが当時のボクは相当に痛ましかったのだろう。
まぁ他にも語ることは沢山あるが(まぁ300年もあればそれは当然だろうが)大体そんな経緯でボクはこんな身体になっているのだ。
ちなみにロングショックで力に異常なまでに執着していたボクだったが時間が傷を癒すとはよく言ったもので今はすっかり精神も安定している。とはいっても100年以上引きずってたんだけどね。
さて、こうして強大な力を持つようになったボクだがここ10年ほどは人々の役に立つ魔道具の開発に力を入れている。力を求めて求めて求め続けた先にあったのは虚無で、改めて世界中を旅してみたり、なんとなく未開の地に赴いてみたり、料理の勉強をしてみたりと時間を適当に潰す日々が続き、最終的には自分の力を人々の生活に役立てたいと思ったのだ。ロング達との旅でも彼らの役に立てることに喜びを見出していたしね。
まぁそんな感じでボクが作った魔道具で笑顔になる人々を見ているとなんだか報われるような気持ちになるのだ。
そういうわけで今日も一日頑張りますかと気合いを入れてボクは魔道具の開発を進めた。
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次の日、外に出ると取引先の国の第三王子が罠にかかっていた。
……いや、何故?
1話1話長く書けへんのなんでなん?あ、今はなぁぜなぁぜって言うんやっけ?知るかそんなもん(自暴自棄)
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