でも頑張っても2000字程度しか書けなかったよ……ゆるひて
ちょっとずつ増やしていけたらと思います!はよ文章を安定させたい!
あ、あと評価10もらえたよ!嬉しい!
俺はアレン=イブ=アルファ。魔人族国家アルファの第三王子である。王族の地位を持って生まれ、親父の銀の髪と母さんの翡翠の眼を受け継いだ麗しい容姿、それに加えてあらゆることをそつなくこなせる器用さまで持ち合わせている。自分で言うのもなんだが恵まれている人間の中でも頭ひとつ抜けて恵まれているだろう。
しかし俺は自分を取り巻く環境に全くと言っていいほど満足していなかった。一言で言えば面白くないのだ。
王族という立場があるので横柄な態度で我儘に過ごしても許容され、家庭教師は俺が頭がいいのをいいことに教科書を読むだけの授業に宿題だけだ。剣術や弓術、格闘術などは身体を動かすから気晴らしになるかもと思ったが地道な訓練にたまの模擬試合。繰り返していればすぐに飽きようものである。では魔法はどうだ。結局面白くなかった。魔法の教師は国内でも三本の指に入るほどの実力者だというが、俺が基礎も応用もみるみると修めていくともう教えられることはないといって魔法の授業を打ち切ってしまった。教科書の内容だけじゃなくてあんたの独自の魔法を習いたいと言っても取り合ってもらえず、つまらないまま終わってしまったのだ。独自の魔法を広めるどころか秘匿しようとするところに思わず呆れたものである。
まぁその他にもいろいろやらされたが結局面白くなかったんだ。第三王子の立場にあまり魅力を感じないのか貴族連中も実に慇懃無礼な態度で接してくるし、礼儀作法を無視して粗雑な態度でいても叱られるだけで特に罰も与えられない。
周りが誰一人として俺自身を見ていないような感覚に俺はうんざりしていた。
そんな時、親父が俺にこう言ってきた。
「最近お前の王族らしからぬ態度は目に余る。今まで甘やかして環境を整えてやっていたがそれはどうにもお前のためにならんようだ。そこで、ワシは外部にお前の矯正を依頼することにした」
「外部って?」
「極山の魔女殿じゃ。3年間彼女の元で学び、お前がまともな人物になることを期待しておくぞ」
その魔女殿とやらが依頼を断った場合のことを一切考慮していない物言いだが俺にとっては渡りに船といったところだった。
このクソつまらねぇ場所から脱出できるなら魔女の元どころか悪魔の元へだって行ってやるなんて思った。
そこから急に厳しくなった親父に使用人の一人もつけずに、自分の足で魔女殿の元へ封書を届けてこいと言われたが、俺にとっては脱出できることが最重要だったので特に反抗もせずにその通りにしてやった。
そして俺はアルファを極山から守っているという魔女の弟子として三年間を過ごすことになった。
エレンと名乗る俺の師匠となった女は不思議な人物だった。
俺が横柄な態度をとると警告も無しに麻痺だとか拘束だとか多種多様な魔法を使って体罰を与えてくるのだ。仮にも王族の俺にそんなことをして後が怖くないのかと問えば、君みたいなザコなんて恐るるに足らないよとなんとも失礼なことを言いやがる。
そんなやり取りから生意気な女だと思うものの師匠として弟子の俺に惜しみなく情報を、技術を提供してくれる。彼女独自であろう魔法も聞けばすぐに教えてくれるし、魔物との戦闘の際には最適かと思われる動きをする俺のあらを探して最適な動きを伝えてくる。真摯に俺と向き合うその姿勢には生意気だがいいやつなのかもしれないと評価を改めた。
それから俺は色んな彼女を見た。俺が服の上からでも強く主張する豊満な身体を思わず見てしまった時にはクソガキみたいに煽ってくるのに、朝いい匂いにつられて起きると料理をしながら聖母のような微笑みでおはようと言ってくることや、食事の所作がやけに洗練されていて貴族然としているのに、気まぐれでどこの娼婦だってくらいあざとい仕草で誘惑してからかってくること。魔女だと言う話なのに魔法だけでなく格闘なども完全に修めていて、一つ外に出れば隙のない佇まいであるのに、家の中ではどこか無防備なところ。極めつけには魔物の毒でやられた俺をつきっきりで看病してくれる優しさまで見せられた。気ままな女ではあるが、間違いなく一個人として俺という一人の人間に接してくれていることは疑う余地もなくて、そしてそれは俺が彼女を師として仰ぐのに十分な理由だった。
生意気な師匠と王宮にいてはできなかっただろうしょうもない口喧嘩をしたり、過酷な環境だからこそ死に物狂いでやらないといけない特訓をしたり、……ラッキースケベが起こったり、とまぁ色んなことがあったが俺は間違いなくこの生活を楽しんでいた。
しかし先日、師匠の素顔を見てからというもの、どうにも落ち着かない感じがする。この胸がザワザワとする感じが何であるのかはよく分からないがそんなに悪い感じはしない。というか師匠は顔まで整っているのか。あの神のごとき美貌にあの体型、それに一度関わって人柄を知れば世の男達はこぞって師匠に惚れるのであろう。……まぁだからといって師と仰ぐ彼女に俺が惚れることはないだろうが。一瞬、ある種背徳的な関係を想像し、思わず苦笑した。
「旅支度はできたかーい?」
約束の期間は三年、その内の一ヶ月でこんなに楽しく思えたのだ。残り二年と半月以上、師匠と行く旅路はさらに楽しいものになるだろう。そんな期待を胸に抱きながら俺は今まで世話になった部屋を後にした。
はい、今回は弟子くん視点兼すっ飛ばされた一ヶ月の様子を少し補完する回でした。
当初はr18的な妄想から生まれたホムンクルス師匠なのではよ展開してイチャイチャさせたろ!なんて思ってましたがちゃんと師弟としての絆を育んでいった先のイチャイチャの方がポテチ食べた後のコーラみたいな感じでおいしいやろと思ったので師弟の描写も大切にしようと思いました。なので現段階では恋を匂わせるだけであります。
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