好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

12 / 28
shiba990樣、鈩s樣、高評価ありがとうございます!

出来れば無言低評価は止めて頂きたいですね…何が悪いのか意見を頂けないと何も改善出来ないですし(´・ω・`)

アンケートの方も回答して頂き、ありがとうございます!日常回が一番望まれているので戦闘回は控えめにしようと考えております。まあ戦闘と言っても一緒にダンジョン潜ったり軽い手合わせをしたりする位ですかね…

Othuyeg樣、誤字報告ありがとうございます!


夜雀が唄い、雪の令嬢は酔いしれる

 

 

「ふぅ…今日も疲れたな」

 

 

現在、俺達スタッフはライブや案件が重なった事による繁忙期を迎えており、日々残業に明け暮れていた。

 

 

時間は夜9時を過ぎており、俺は一人でクタクタになりながら帰宅している所だ。

 

 

帰ってから料理を作るのは怠い、かと言って何も食べずに寝るのはなぁ…

 

 

「・・・ん?なんだこの匂い?」

 

 

俺はそんな事を考えながら歩いていると甘辛い何かを焼く様な香ばしい匂いが漂っている事に気付いた。

 

 

「良い匂いだな…お酒も飲みたくなってきたし、行ってみるか」

 

 

俺はそのまま匂いに釣られて帰宅ルートから逸れ、匂いがする方へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

向かった先には昭和を彷彿とさせる屋台型のリヤカーが設置されており、『みすちー』と書かれた暖簾が掛かっていた。まさかとは思うが…いや、この世界の事だ、何があってもおかしくはないだろう(諦観)

 

 

遠くからでも店主が手際良く何かを焼いているのが見て取れ、現在も営業している事が伺えた。

 

 

「流石妬良さん、良い眼をしてますね。あの屋台は知る人ぞ知る隠れた名店なんですよ!」

 

「おぉ、それは期待出来そうで…えっ?」

 

 

あれ、誰と会話してるんだ俺…?

 

 

「こんらみです。妬良さんがお酒を飲みに行くのを見かけたので付いてきちゃいました」

 

 

後ろを振り向くとそこには青色担当のハーフエルフである雪花ラミィさんが居た。お嬢様がこんな時間に出歩いて良いのか…?

 

 

「こんらみです。飲みに行くって…分かるものなんですか?」

 

「そうです!ラミィのラミィセンサーはどれだけ離れていようとも飲酒欲を感知出来るのです!」

 

 

そう言ってラミィちゃんは立派過ぎる胸を張りながら自身のアホ毛を指差した。アホ毛にそんな能力があったのか…新手のスタンド使いか何かで?

 

 

『m(_ _)m ペコリ』

 

「やあ、だいふくちゃん。こんばんは」

 

『(*´∀`)』

 

 

ラミィちゃんの隣に浮いているだいふくも会釈してくれた。喋れはしないけど表情やジェスチャーで意思疎通は出来るのね。

 

 

「それよりもあの屋台で飲みませんか?ラミィのお気に入りなんですよ」

 

 

あの酒豪で有名なラミィちゃんが勧める程の屋台なのか…ますます行きたくなったな。

 

 

「それじゃあ…一緒に飲みますか!折角なので僕に奢らせて下さい!」

 

「えっ、いいの!?ありがとう!!」

 

『\(^o^)/!』

 

 

そんな嬉しそうな顔しちゃって…奢り甲斐がありますねぇ!!(歓喜)

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいラミィさん!本日もご来店ありがとうございます!おや、そちらの方は?」

 

「こんらみで〜す!この人は家で働いてるスタッフさんだよ!」

 

「どうも、ホロライブのスタッフをしております妬良京兵といいます。以後お見知りおきを」

 

「これはどうも…私はミスティア・ローレライ、この屋台の店主をしております。気軽にみすちーって呼んで下さい!」

 

 

ぬわぁんやっぱりみすちーだったよ…幻想郷も存在しているのかこの世界…

和服似合ってますね(現実逃避)

 

 

「妬良さんは何を頼みますか?ラミィのオススメは鰻の蒲焼と純米吟醸です!」

 

 

鰻か…ラミィちゃんのオススメならば間違いはあるまい。

 

 

「じゃあ…それを下さい!」

 

「ラミィにも下さーい!」

 

「あいよっ!すぐ焼くから待っててね!」

 

 

みすちーは予め捌いておいた鰻の身に魚串を打ち、炭火で熱された焼き台に乗せた。

 

 

鰻の身を折り重ねるように何度も叩きながら焼きを入れ、皮に焦げが入り出した所で焼き方から離し、タレが満たされた壺に漬けた。

 

 

壺から出された鰻は見慣れた色合いになっており、再び焼き台に乗せるとタレが炭に滴り、辺りは香ばしい匂いに包まれた。

 

 

ある程度火を通した鰻を再び壺に漬け、最後の焼きを入れた。昔から親しまれている焼き方『2度漬け』だろうか…実際に見るのは初めてだ。

 

 

「おまちどうさま!みすちー特製の鰻の蒲焼です!」

 

 

みすちーは皿に乗せた鰻から魚串を抜き、俺達に手渡してくれた。

 

 

「では…いただきます!」

 

「いただきま〜す!」

 

 

一口食べると鰻の身は口の中で蕩け、タレの味わいと炭火で焼かれた皮の香りが広がった。あまりの美味しさに米が欲しくなってきたゾ…(貪欲)

 

 

「これは…凄いですね。今まで食べた鰻の中で一番かも知れません」

 

「フッフッフ…この世から焼き鳥を撲滅する為に日々修行を積んでおりますので!」

 

 

あぁ…鳥妖怪だからか。まあ現実は非情でコンビニやスーパーと、至る所で販売されているんだけども…

 

 

「おいひ〜♡」

 

『(´~`)モグモグ』

 

 

ラミィちゃんは頬に手を当てながら鰻の味を噛み締めていた。二人共嬉しそうで何よりだ。

 

 

「鰻を食べながら純米吟醸を飲むと相性が良いんですよ〜。ささっ、どうぞ」

 

「おっとっと、ありがとうございます」

 

 

俺達は屋台の落ち着いた雰囲気に浸り、酒と肴を堪能した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…てな訳で、最近の雪民さん達は塩対応なボケやイジりが多いんですよ!!酷くないですか!?」

 

「あ〜…大変だったんですね…」

 

 

あかん、大分酔ったラミィちゃんが絡み酒を始めてしまった。やっぱ配信やってると色々溜まる物があるんだね…みすちーとだいふくちゃんは達観してるし…とりあえず頭を撫でるか。

 

 

「む〜!ラミィは簡単には騙されないよ!!」

 

 

とりあえず拒否されないなら撫で続けるかな。ラミィがッ!落ち着くまで!撫でるのを止めないッ!!

 

 

「・・・なんで妬良さんはラミィに良くしてくれるんですか?ラミィ、結構言いたい事言ってるのに…嫌じゃ無いんですか?」

 

「嫌じゃ無いですよ。僕に取ってホロメン全員が推しであり、推しが挫けそうならば支えます。それが僕の使命だと思っていますので」

 

「やっぱり…妬良さんは優しいんですね。だからラミィも好きになったんですけど」

 

 

 

 

・・・えっ?

 

 

 

 

 

おっ、おおお落ち着くんだ…『素数』を数えて落ち着くんだ…2…3…5…7…11…13…17…(プッチ)

 

 

よし、きっとラミィちゃんが言ってる好きとは親愛とか敬愛の事だろう。同じ会社で働いてるんだし、間違いない。

 

 

・・・いや、万が一、万が一恋愛の方だとしたら?…確認せねばならない。気味悪がられるかも知れないが…確認せねば。

 

 

「あの…ラミィさん、好きって言うのは…」

 

「( ˘ω˘)スヤァ…」

 

 

 

 

寝たぁ!?このタイミングで寝ただとぉ!?

 

 

起きて!起きてよぉ!!このままじゃ気になって夜しか寝れないんですよぉ!!あァァァァァんまりだァァァァァ!!(発狂)

 

 

・・・仕方ない、気にはなるがラミィちゃんを送って帰るか。

 

 

「だいふくちゃん、道案内を頼めるかい?」

 

『( ´∀`)bグッ!』

 

「よろしく頼むよ。ではみすちーさん、そろそろ帰りますんで…お勘定をこれでお願いします」

 

「はい…此方がお釣りです。ありがとうございました!またのご来店をお待ちしてます!」

 

 

俺は手を振ってくるみすちーに手を振り返してからラミィちゃんを背中に担ぎ、家に送り届けるべく足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(うぅ…つい寝た振りをしちゃった)

 

 

ラミィはうっかり口を滑らせてしまい、本心を漏らした事を誤魔化す為に寝た振りをしていた。今も寝ていると勘違いしている妬良に背負われ、帰路に付いている所だ。

 

 

(だってあんな事言われたんだもん…告白だってしたくなるよ)

 

 

ラミィは妬良に支えると言われた時に胸が温かい感情で満たされた感覚を覚え、自身は恋をしているのだと自覚したのだ。

 

 

(ラミィの想い…届くと良いな)

 

 

ラミィは自身の高鳴る鼓動で想いを伝えるべく、腕に力を込めて体を密着させた。

 

 

(なんだか…眠くなってきた…)

 

 

酔いが回ったのか、唐突に訪れた眠気にラミィは身を委ね、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はだいふくちゃんの力を借り、どうにかラミィちゃんの家の前まで辿り着いていた。

 

 

送り届ける最中はラミィちゃんからめっちゃ良い匂いがするし…背中には暴力的なまでに柔らかい双丘が押し付けられて心臓が破裂するかと思ったぞ…

 

 

まあそれはさておき、ここからどうするか…家に勝手に入る訳にはいかないしなぁ…

 

 

『(-ω☆)キラリ』

 

「ん?だいふくちゃん?」

 

 

唐突にだいふくちゃんは横向きに凄い勢いで回転し始め、光に包まれた。

 

 

「うおっ!?眩しっ!?」

 

 

光が収まった時、そこに可愛らしいだいふくちゃんは見当たらず、代わりに二本足で立つホッキョクグマがいた。どういう事なの…?(困惑)

 

 

『ここまで僕の主人を連れて来て頂き、ありがとうございます。後は僕が引き受けます』

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!?!?」

 

 

えっ、この熊ってもしかしてだいふくちゃん?喋れたの?てか進化したのか…?

 

 

『驚かせてすみません…この姿は魔力の燃費が悪く、普段はセーフモードで活動しておりまして』

 

 

セーフモード…あの可愛らしい状態の事か。

 

 

「えっと…だいふくさんで宜しいですか?」

 

『ハハハ、いつも通りにだいふくちゃんでお願いします。では主人をお預かりしますので…』

 

「アッハイ」

 

 

だいふくちゃんは俺から受け取ったラミィちゃんを米俵の様に肩に担いだ。扱い酷くない?

 

 

『今日はありがとうございました。夜道に気をつけてお帰り下さいね』

 

 

だいふくちゃんは俺に別れを告げ、家に入った。

 

 

「・・・俺も帰るかな」

 

 

あまりの情報量の多さに俺は考える事を放棄し、《転移(テレポーテーション)》で帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで妬良さんを家に招かないで帰しちゃったの!?一緒に寝たら既成事実を作れたかもしれないのに〜!!だいふくの馬鹿ァ!!」

 

『∑(ºロºlll)!?』

 

 

翌日、ラミィちゃんを介法したにも関わらず、だいふくちゃんは理不尽に怒られていた。常識人はどの世界でも苦労する運命なのかも知れない…




妬良京兵
ラミィの匂いと背中の感触が脳裏から離れず、一睡も出来なかった。翌日、会社に遅刻した。やったぜ。

雪花ラミィ
配信で妬良の事を思い出して赤面してしまい、雪民から『赤色担当』といじられて更に真っ赤になった。その結果新規の雪民さんが爆増したとかなんとか。

だいふく
ラミィちゃんのお供であり、貴重な常識人。ラミィちゃんがホロライブに隠したお酒を回収して周るのは日常茶飯事らしい。

みすちー
幻想郷で暮らす夜雀の妖怪。利益を上げる為に妬良達の街に引っ越して来た。彼女の歌声は種族の特性上発狂する恐れがある為、歌をリクエストしてはいけない(戒め)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。