お久しぶりです。急に気温が下がって体調を崩しかけました。皆様も風邪にはお気を付けて下さい。
ちょっと過去のお話を読んでたら「なんだこの描写…(困惑)」ってなったので一部書き直そうと思ってます(特にベヒーモス戦)
良ければ読み直してやって下さい_(:3」∠)_
あとアンケートも実施しております。回答して貰えると作者が嬉しさの余り飛び回りますのでよろしくお願いします。
本日は休日、人によっては旅行に行ったり、釣りや映画等の趣味に没頭する人もいるだろう。
本来であれば俺も新たな趣味を求めてゲームを買いに行くつもりだったのだが…
「嫌ァァァァァァァァァ助けてェェェェェェェェェ!!」
現在、目の前で電脳桜神社のえりーと巫女こと、さくらみこが人よりデカいムカデ型のモンスターに襲われているのだ…
俺は頭を抱えながら《
「どうしてこうなった…」
数日前、会議で使う書類をまとめる為に早めに出勤したのだが…
「・・・・・」
何故か入口の横でみこちが蹲っていたのだ。
「えっと…みこちさん?大丈夫ですか?」
「・・・うぅ〜!妬良君〜!!」
話しかけたら足にしがみつかれたんですがそれは…あっ、そんな涙目で上目遣いされたら堕ちます(即堕ち)
「お願い!みこを強くして!!」
みこちは何を言っているんだ?(困惑)
「えっと…どうしてその様な経緯に?」
「それが…」
数日前、案件を済ませたみこちは暇つぶし人助けに奔走するべく、ギルドに訪れた。
『ルナさん!何か良さげなクエストはありますか?』
『えっと…みこちさんお一人ですか?』
『にぇ?そうだけど…』
『今日はすいせいさんは同伴されないんですか?』
『すいちゃんは歌の収録があるから無理だにぇ』
『その…申し訳ありません、今はみこちさんのランクで受けられるクエストが無くて…』
『そ、そうなのにぇ…失礼しました…』
「って事があってにぇ…なんだか情けなくなって、ここで蹲っちゃったのにぇ」
「えっと…災難でしたね」
予想以上に話が重過ぎる…こんな時はどう対処したら良いのか分からないんですけど(絶望)
「だからお願いします!ランクを上げる為にみこを強くして下さい!!」
そう言って頭を下げるみこち。ホロメンのお願いなら何でも聞くんで頭下げるの止めてもろて(懇願)
「えっと…因みに何級なんですか?」
「・・・E級だにぇ」
一番下のランクじゃないか…(困惑)
(しかし放っておいたら一人で突っ走りそうだし、同伴すれば何とかなる…か?)
「分かりました、とりあえず次の休日にでも一緒にダンジョンに行きませんか?」
「ッ…!うんっ!!」
承諾するとみこちは笑顔になってくれた。やっぱり可愛い娘には笑顔が似合うからね。
でも泣き顔も見たい(外道)
俺はみこちを連れてギルドに寄り、☆4以上のモンスターから取れる魔石を30個納品するクエストを受注し、☆4ダンジョン『ブロードジャングル』に訪れた。
事前に調べた情報によるとここは地下に潜るタイプのダンジョンでありながらも何故か天井が見当たらず、代わりに空が広がっているらしく、どんな構造をしてるのかは未だに不明だそうだ。
第一層に降りてみると辺り一面に亜熱帯性の植物が生えていた。時々人の悲鳴らしき音が聞こえてくるがきっと気の所為に違いない(白目)
どう進むか考えてた時、木の間からムカデ型のモンスター『ビッグセンティピード』が這い出てきた。
「丁度いいですね、みこちさんの戦い方を見せて下さい」
「うん!みこのチカラッ!見せてやるにぇ!!」
みこちは御幣を握っており、しゃなりと振るうと桜色の粒子が空中に舞った。粒子は集まって多数の桜の花弁の形の魔力弾となって放たれ、吸い込まれる様にビッグセンティピードに次々と命中するが…
『ギシャアァァァァァァァ!!』
「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
全く効いていないのである…
そして話は冒頭に戻る。現在みこちはビッグセンティピードの脅威から免れ、必死に息を吸っていた。
「まさかこれ程とは…」
「ひぃ…ひぃ…こんな筈じゃ無かったのに…」
みこちの魔力弾はとても美しく、見る者を圧倒させる美しさがあった。ただ…あまりにも火力が低過ぎたのだ。
「みこちさんは少し休憩してて下さい。僕は地形を把握してきます」
「お、お願いするにぇ…」
みこちに戦って貰うのは不可能だと判断し、地形を把握するついでに依頼の魔石に加え、みこちに握り潰して貰う魔石を集める方針に定めた。
戦闘シーン?パパパっと狩って…終わりっ!(割愛)
「戻りました」
「おかえりだにぇ〜」
「あっ、これお土産です」
ササッとモンスターを狩り終え、みこちに魔石を20個近く渡した。
依頼の30個は既に確保し、《
「あっ、ありがとにぇ!」
魔石を受け取ったみこちは笑顔になり、すぐに握り潰し始めた。
魔石は先程倒したビッグセンティピードに加え、カマキリ型のエネミー『デッドマンティス』とダンゴムシ型のエネミー『ピル・インセクト』の物であり、多少は効果がある事を願うばかりだ。
「よし、次もビッグセンティピードを狙ってみますか」
「こ…今度こそやってやるにぇ!」
みこちが魔石を潰した頃合いを見計らい、再びムカデを狩ることを勧めるとみこちはマンガの様に目に炎を滾らせた。やる気は十分の様だ。
一階層から大分離れた先にある巨木の根にビッグセンティピードが一匹だけ張り付いているのを見つけ、俺達はバレない様に草に隠れながら近寄る。
「この辺でいいかな…僕はここから見ています。危なくなったら助けますのでもう一度攻撃してみて下さい」
「分かった!やってやるにぇ…!」
みこちは立ち上がるとビッグセンティピードにじりじりと近づき、先程の様に桜の花弁の魔力弾を放つと再びビッグセンティピードの身体に突き刺さった。
「やったかにぇ!?」
「みこちさんそれ負けフラグゥ!?」
なんでここでフラグ建てるんですかねぇ!?(驚愕)
『ギッ…ギィィ…!』
ほら生きてるじゃないか!!(お約束)
『ギシャアァァァァァァァァ!!』
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「危ないッ!!」
襲われそうだと判断した俺はビッグセンティピードに詰め寄り、顕現させた斬鉄剣で一閃した。
刎ね飛ばされた首は何が起きたのか分かっていないのか、ビチビチと跳ねた後、砂と化した。
「大丈夫ですか!?」
「あ、ありがとう…」
よし、どうにか死亡フラグはへし折れた様だな(安堵)
「さっきよりは効いてる気がしたんだけどにぇ…」
中々結果が出せないみこちは見るからに落ち込んでしまっており、凄まじい悲愴感を感じさせた。
(仕方がない…アレを渡すか)
俺は一つの決断を下し、みこちに提案することにした。
「みこちさん、ベヒーモスの魔石を使いませんか?」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
みこは妬良が何を言っているのか理解が出来ず、大声を上げてしまう。
「べ、ベヒーモス!?ベヒーモスって…あの☆8ダンジョンのボスの事ぉ!?」
「はい、そうです」
「いやいやいや!?流石にそんな貴重な物は受け取れないにぇ!!」
モンスター最弱であるスライムの魔石は精々100円程度。それに対し、☆8ダンジョンのボスであるベヒーモスの魔石は幾らになるのか…みこには検討もつかない。
(さっき貰った魔石のお礼だって出来てないのにこれ以上は無理だにぇ!!)
「僕が持っておくよりみこちさんが使った方が有意義だと思いまして…」
「で、でも…」
「それに、あんな風に蹲る様な辛い目に合って欲しくないんですよ。どうせ生きるなら楽しい方が良いじゃないですか」
「・・・・・」
(ここまで言ってくれてるのに無下に扱うのは失礼だよにぇ…)
「・・・分かった。ベヒーモスの魔石、使わせて貰うにぇ?」
「勿論です!」
久和はそう言うと何も無い空間に手を突っ込み、どす黒い魔石を取り出してみこに渡す。
魔石を受け取ったみこは覚悟を決め、思い切り魔石を握り潰した。
直後、みこの視界は黒き魔力の粒子に染まった。
(おいおいおい…判断を誤ったか!?)
みこがベヒーモスの魔石を握り潰した瞬間、魔石から溢れた黒い魔力は膨大な量の粒子となり、みこちの身体を飲み込んでしまった。
妬良は悪い想像が脳裏をよぎってしまうものの予想に反し、徐々に粒子はみこちに取り込まれていき、みこちはそれを受け入れる様に静かに目を閉じていた。
やがて粒子は無くなり、姿が露わになった。みこちは目を開き、手をグーパーして感覚を確かめている。
「みこちさん、大丈夫で…ん?」
みこちに話かけようとするも後ろから物音が鳴り、振り返るとビッグセンティピード二匹が俺達を襲おうとにじり寄ってきていた。
「こんな時に…!」
妬良はさっさと狩ろうと斬鉄剣を構えるが…
「ッ!?」
突如背後から桜色の花弁の魔力弾が射出され、ビッグセンティピード達の頭部に直撃した。
頭部は一撃で消し飛び、ビッグセンティピード達の身体は砂になって崩れた。
振り返った先では御幣を振るった姿勢のまま固まっているみこの姿があった。
「倒せた…みこが?ホントに…?」
みこは御幣を見つめており、翡翠色の瞳からは一筋の涙が流れた。
「やりましたねみこちさん!一撃で倒すなんて凄いで「妬良君ッ!!」うわっと!?」
「ありがとう!みこ...やっと強くなれたよ!グスッ...本当に...ありがとうッ!!」
みこちは堰を切ったように泣きながら妬良に真正面から思いっきり抱きついた。あのスタイルでだ。そんな事をされた妬良は…
(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛凄まじく柔らかい双丘か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛?゛!゛?゛落ち着け!『素数』を数えて…ってそれは前回やったしめっちゃ甘い香りもするしでこれはまずい!まずいですよ!!いやしかしこれは合意と見ても良いのでは…ってんな訳あるか!万が一この状況を35P達に見られたら俺は間違いなく消されるってそんな事考えてる場合じゃないってうわぁぁぁぁぁぁ!!俺はどうすれば良いんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?)
脳内にて自身の煩悩と死闘を繰り広げていたのであった。
そこからのみこちの快進撃は凄まじく、泣き止んだ後は一階層を駆け回って次々とモンスターを蹂躙したがそれだけでは留まらず、妬良を連れてギルドに戻るや否やA級への昇級クエストを受注し、見事クリアしてみせたのだ。
「…って事があってにぇ!妬良君のおかげでA級になれたの!!」
『へぇ〜、そんな事があったんだ…昇級おめでとう!みこち!』
クエストを終え、帰宅したみこは親友であり、必要な時に同伴してくれた星街すいせいを安心させるべく、ベッドに寝転びながら連絡を取っていた。
『で、少しは妬良君と進展はあったの?』
「ブフゥッ!?い、いきなり何を言い出すにぇ!?」
『ベヒーモスの魔石って最低でも一千万はする代物だよ?そんな物を簡単にくれるいい男、放っといたら誰かに横取りされちゃうよ?』
「よ、余計なお世話だにぇ!別にみこ達はそんな関係じゃ…!!」
『そうなの?じゃあすいちゃんが貰っちゃおうかな〜?』
「えっ…?」
(妬良君が…取られちゃう?)
そう認識した瞬間、みこの胸に鋭い痛みが走った。
「そ…そんなの、いや…いやだよ!!」
『・・・そう言えるって事は、妬良君の事が好きなんだね』
「う、あぅ…///」
図星を突かれ、居ても立っても居られなくなったみこは手元にあった枕を掴み、力いっぱい抱き潰す。
『大丈夫、親友が狙ってる人を取るつもりは無いよ。それじゃあお休み〜』
「あっ、ちょっと!…切れちゃった」
通話が切れた事に気付いたみこはスマホを傍に置き、枕を抱いたままゴロゴロと転がった。
(そっか…みこ、好きになったんだ…)
すいせいに言い当てられ、恋を自覚したみこは微笑みながら部屋の電気を切り、瞼を閉じ、希う。
もしも願いが叶うなら、彼にこの想いが届きます様に…と。
妬良 京兵
彼を起こさないでくれ、煩悩に抗いながらクエストに連れ回されて死ぬほど疲れてる。
さくらみこ
ベヒーモスの魔石を貰ったおかげでA級に昇級し、今回の出来事がきっかけとなり、好感度がカンストした。やったぜ。