好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

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なまこっこ様、白海めるぅ様、三好河長康様、しじょーさん様、fair Orpheus様、黒乃 海斗様、高評価ありがとうございます!初の☆10を頂けて本当に嬉しい限りです!!

って喜んでる時に限って無言低評価してくる人がいるんですよね…
萎えますよホント…(´;ω;`)ブワッ

気付いたら前回の投稿からほぼ20日も過ぎてました…中々ネタが思いつかなくて…楽しみにして下さってる方に申し訳ないです。もっとポンポン思い付けるようになりたいですね_(:3」∠)_

アンケートの回答をして頂き、ありがとうございます!やはり恋愛描写に違和感があるそうなので、ちょっと勉強してきました!これで少しはマシになると良いんですけど…

それではどうぞ!(*´∀`)


誰だって風邪は引くものだ。たとえ天使であっても

 

 

──ピピピピッ!ピピピピッ!

 

 

「んー…眠い…」

 

 

寝室に時計のアラームが鳴り響き、少女は意識が微睡む中、重たい瞼を何とか開いた。

 

 

「ッ…危なっ!?」

 

 

起き上がると同時に頭痛とめまいに襲われ、倒れそうになるも何とか堪えた少女は再びベッドに身を沈める。

 

 

手に取った体温計で熱を測ると『38.7℃』と表示されており、風邪である事を示していた。

 

 

「ケホッ、さ…寒いよぉ…」

 

 

参ったなぁ…僕が風邪を引くだなんで何百年ぶりかな?暑いからってクーラーを効かせた部屋で布団かけずに寝たのが不味かったかも…マネージャーに連絡しなくちゃ──

 

 

 

 

 

 

 

 

一睡も出来なかった(デデドン!)

 

 

昨日はみこちに抱き着かれた感触と匂いで俺の斬鉄剣が大斬鉄しちゃう寸前まで追い込まれたからね、仕方ないね。何が斬鉄剣で大斬鉄しちゃうって?

お察し下さい(白目)

 

 

なにせこの世界に転生してから一度も発散した事が無いのだ。理由は至ってシンプル、発散しようものならフブキちゃんやミオママ等の鼻が良いホロメンには確実にバレるからだ。

仕事中に「うわっ、あの人やったよ…」とか言われたら躊躇い無く首を吊る自信がある。

それなのに最近は刺激的な出来事がやたら多い…要は八方塞がりだって事。

 

 

まあその問題はひとまず置いておくとして出勤しなきゃ(社畜思考)

 

 

「はい…分かりました。いえ、それよりもお体をお大事になさって下さい。それでは失礼します」

 

 

事務所に入るとかなたんのマネージャーさんが電話でやり取りをしていた。何やら表情が曇っているが…トラブルが発生したのだろうか?

 

 

「おはようございます、何かあったんですか?」

 

「あぁ…おはようございます。実はかなたさんが風邪を引いたみたいでして」

 

「かなたさんが?天使も風邪を引くんですね…意外です」

 

「風邪を引くのは人間だけじゃありませんよ?獣人や亜人と、どの種族でも病気になります。過去にはゾンビが食中毒になった事例もあったそうです」

 

 

はえ〜知らなかった…いやゾンビが食中毒ってすんごい気になるんですけど(食い気味)

 

 

「話が脱線しましたね。本当は私が看病しに行きたかったのですが、どうしても外せない仕事がありまして…妬良さんにお願いできますか?」

 

「やらせて下さい」

 

 

尊いホロメンと接する機会なのだ、それを断るなんてとんでもない!

 

 

「ありがとうございます!今度何か奢らせて貰いますね!」

 

「いえ、僕がやりたくてやるんで気にしないで下さい。あっ、僕の仕事はどうしますか?」

 

「ご安心下さい、このタブレットに必要なデータをインストールして持ち運べば何処でも仕事できますよ!」

 

 

そう言って満面の笑みでタブレットを手渡されたが…他のスタッフに引き継ぐ選択肢は無いのか(困惑)

 

 

「分かりました。善は急げと言いますし、今すぐ行ってきますね」

 

「お願いします!このメモに住所を書いてますので…」

 

 

さて、住所も教えて貰ったし…先に買い出しに行きますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ピーンポーン♪

 

 

「・・・ん?誰か来た?」

 

 

マネージャーは忙しくて来れないって言ってたのに…お見舞いに来てくれたのかな?

 

 

何とかベッドから起き上がり、テレビドアホンを覗くと──

 

 

 

 

 

 

──画面には妬良君の顔が映っていた。

 

 

「と、妬良君!?なんで家に!?」

 

『マネージャーさんに忙しくて行けないので代わりに看病して欲しいと頼まれまして…お邪魔してもいいですか?』

 

「う…うん!ちょっと待ってて!!」

 

 

うぅ…妬良君が来てくれるなんて予想外だよ!来るって分かってたら部屋を片付けたのに…いやそれよりも早く鍵を開けなきゃ!!

 

 

おぼつかない足取りで玄関に向かい、ドアを開けると買い物袋を片手に持った妬良君が立っていた。

 

 

「妬良君、来てくれてありがとう!一人暮らしだから何も出来なくて困ってたんだ!」

 

「いえいえ、困った時はお互い様ですよ。飲み物と食材、その他諸々と色々買って来ましたよ」

 

 

「うわぁ…ちょうど食材も切らしてたからすっごく助かるよ!・・・っ!」

 

 

ヤバっ…フラついて倒れちゃ…

 

 

「かなたさん!?危ないっ!!」

 

「きゅうっ!?」

 

 

うわぁぁぁ!?抱き止めてくれたのはありがたいんだけど!!あっ…思ったよりガッシリしてる…ってそうじゃなくて!!

 

 

「ふぅ…お怪我はありませんか?」

 

「う、うん…ありがと。えっと…もう大丈夫だから…離して?」

 

「いやいや、倒れそうなのに大丈夫じゃないですよ。ちょっと失礼しますね?」

 

「えっ?ちょ、ちょっと!?」

 

 

お、お姫様だっこ!?流石にコレは恥ずかしいよ…!!

 

 

「寝室は何処ですか?」

 

「あぅ…突き当たりを左です…」

 

 

誰もいなくて良かった…もしも見られてたら恥ずかしさで死んじゃう所だったよ…///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお、これは中々…凄いですね」

 

「あはは…最近忙しくてね、片付ける暇が無かったんだよ」

 

 

うわぁ…食べた後の弁当箱とか空き缶が床に散らばってるよぉ…へい民が見たら卒倒しますねクォレハ…(確信)

 

 

ゴミを踏まないように跨いでベッドに運んで寝かせてっと…

 

 

「よいしょっと…具合は大丈夫ですか?」

 

「うん、もう大丈夫だよ。心配かけてごめんね?」

 

 

そんな上目遣いされたらこっちが大丈夫じゃなくなります(尊死寸前)

 

 

「いえいえ、お怪我が無くて何よりです。水分が足りないのかも知れないのでスポーツドリンクをどうぞ」

 

「うん…ありがとう」

 

 

うーむ、かなたんが飲んでる間に部屋を一瞥させて貰ったが…こんな不衛生な場所じゃ治るものも治らないよなぁ…綺麗にしなきゃ(使命感)

 

 

「あの…もし良ければ部屋を掃除させて貰えませんか?」

 

「えっ?僕としては願ってもない申し出なんだけど…いいの?」

 

「勿論です。かなたさんに元気になって貰いたいですし、簡単に済ませますね」

 

 

よし、許可を貰った訳だし…じゃけんお片付けしましょうね〜^^

 

 

と言っても豆粒サイズの《暗黒孔(ブラックホール)》を生み出してゴミを放り込んで、床やテーブルに《清掃(クリーン)》を唱えて綺麗にするだけなんですよねぇ…パパパッと掃除して…終わりっ!

 

 

「かなたさん、終わりましたよ」

 

「えぇ!?あんなに溜まってたのに…もう終わったの!?」

 

「ええ、魔法を使えばあっという間に済みますので」

 

 

やはり魔法…!魔法は全てを解決する…!!

 

 

「・・・妬良君、またゴミが溜まったらお願いしても良い?」

 

「勿論です。でも…日頃から掃除して下さいね?」

 

「ぜ、善処するね?」

 

 

よし、一番危なかった問題は解決したな。次は…食事かな?

 

 

「かなたさん、お腹は空いてませんか?簡単な物で良ければ何か作りますよ」

 

「えっ、妬良君の手料理…?食べたい!食べさせて!!」

 

 

目がしいたけみたいに輝いておられる…プレッシャーががが…

 

 

「はは…あまり料理は得意じゃないので程々に期待してて下さいね。ではキッチンをお借りしますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ロクに料理が作れない俺が選んだ料理は『卵入り味噌雑炊』。ネットでレシピを調べたのは良いが…上手く作れるかな?

 

 

まずは鍋にお湯を沸かせて、顆粒和風だしを入れて中火で煮溶かす。沸騰する前に耐熱ボウルにお玉1杯分の汁を取り、みそと混ぜて溶かしておく。

 

 

沸騰したらごはんを入れて中火で再度煮立たせ、溶き卵を入れて半熟状になるまで煮たら火を止める。ここで溶かしたみそを入れてかき混ぜて、全体に馴染ませる。

ちょっと味見を…少し薄味だけど、いい感じかな?

 

 

最後に器によそって…出゛来゛た゛ぁ゛!゛!゛(アル中カラカラ)

 

 

「お待たせしました。お口に合うと良いんですけど…」

 

「うわぁ…いい匂い!美味しそうだね!!」

 

 

そんなに嬉しそうにしてくれると此方も釣られて嬉しくなるじゃないか(歓喜)

とりあえず身体を起こして、隣にテーブルを寄せてっと…

 

 

「折角なので味噌雑炊を作ってみました。熱いので気をつけて食べて下さいね?」

 

「ありがとう!それじゃあ…あーん!」

 

 

何故かかなたんはレンゲを受け取らず、口を開けている。

 

 

「えっと・・・何してるんですか?」

 

「えっ?食べさせてくれないの?」

 

 

・・・んん?

 

 

「ちょ、ちょっと僕にはレベルが高いですね…」

 

「・・・駄目かな?」

 

 

アァンそんな涙目で訴えられたら…ええいままよ!!

 

 

「わ…分かりました。フーッ…フーッ…はい、あーんして下さい」

 

「あーんっ!・・・うん!すっごく美味しいよ!!」

 

「お口に合った様で何よりです。まだまだありますので、無理しない程度に食べて下さいね?」

 

「うん!これなら幾らでも食べられそうだよ!!」

 

 

結局かなたんは一皿を食べ切り、お代わりもした。これだけ喜んでくれたら作った甲斐があるというものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うし、これで終わりだな」

 

 

仕事を終わらせ、時計を見ると既に夜の10時を過ぎていた。かなたんは眠っているみたいだし…ここらで帰ろうかな?

そう思い、立ち上がろうとした時だった。

 

 

「・・・行かないで」

 

 

服を引っ張られる感覚を感じ、振り返ると──寝ている筈なのに、かなたんは涙を流していた。

 

 

「お願い・・・一人にしないで」

 

 

「・・・・・」

 

 

ホームシック、という奴だろうか…幾らホロメン達と仲良く過ごしているとはいえ、家に帰っても誰も「おかえり」を言ってくれる人はいないのだ。風邪で弱っている今なら、寂しくなるのは無理もないだろう。

 

 

全く、こんな所を見せられたら…帰るに帰れないじゃないか。

 

 

だから俺は──手を握った。

 

 

「大丈夫ですよ。風邪が治るまで、僕は何処にも行かないですから」

 

 

もしかしたら明日には治っているかもしれないし、二、三日かかるかもしれない。それでもかなたんが治るまで、何時までも傍に居ようじゃないか。それでかなたんの寂しさを紛らわせるのなら──

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あれ?朝?」

 

 

なんだか一人ぼっちになる夢を見ていた筈なのに急に見なくなった様な…何だったんだろう?

 

 

「・・・ん?」

 

「(。-ω-)zzz」

 

 

左手に違和感を感じ、目を向けると──妬良君が手を握りながらベッドに突っ伏して眠っていた。

 

 

「そっか…途中から寂しく無くなったのは妬良君のおかげなんだね。・・・そういえば頭も痛くないし、目眩も収まってる…」

 

 

一応熱も測らないと…『36.5℃』か、良かったぁ…

 

 

私は彼を起こさない様に手を離してそっと起き上がり、彼に近寄る。身体はガッシリしてるのに、意外と寝顔は可愛い…

 

 

「本当に傍に居てくれたんだね…」

 

 

みこ先輩やラミィちゃん達が彼を見る目が変わっていた気がしたんだけど…そういう事だったんだね。きっと皆も妬良君に優しくされて、惹かれたんだと思う。

 

 

きっと妬良君はこれからも皆に同じ様に接して、好かれていくに違いない。だったら今、僕がやるべき事は決まっている。

 

 

僕は覚悟を決め、寝ている彼に顔を近づけて──頬にキスをした。

 

 

ここから先は妬良君が起きてる時に──いや、僕の心の準備が出来た時にしよう。だから…今日はここまで。

 

 

「僕を好きにさせたんだもん、絶対に逃さないからね?妬良君──」

 

 

僕の囁きは薄暗い部屋の中で、溶けるように掻き消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「妬良さん!大変です!今日はぺこらさんとマリンさんが風邪で寝込んだそうです!!」

 

「何で!?」

 

 

その後、何故かホロメン達が次々と体調を崩し、ちょっとした騒ぎになったのはまた別のお話。




妬良京兵
結局ホロメン全員の看病をして回った。
勿論かなたんにキスされた事には気付いていない。

天音かなた
妬良に看病された事で惚れ、恋人としてロックオンした。もう助からないゾ♡

ホロメン達
なんで急に体調崩したんだろうね(すっとぼけ)
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