好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

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クリーニング樣、ヒャーッハー様、神天宮様、アラガミを喰らう艦息睦月改二様、tonahiro様、ホシノ星雲様、高評価ありがとうございます!

お久しぶりです。折角日間ランキング20位にランクインしたのに20日以上も間が空いた愚か者でございます。
モチベ回復していざ書こうとしたら残業暮らしが始まりまして…年末までペースは遅くなると思われます。楽しみにして頂いてる視聴者様には申し訳ないです(´・ω・`)

あと今回のお話はヘザリア様から感想で頂いたネタの一部を参考に書かせて頂いております。この場を借りてお礼申し上げます_(:3」∠)_


鷹と薬とコヨーテと

 

 

けたたましく蝉が鳴く中、肌を刺すような日差しを日陰を通ってやり過ごし、とあるビルに足を踏み入れる。

カンカンカンと小気味よい音を鳴らして階段を登ると、目指していたドアが目に入った。

 

 

現在、俺はえーちゃんに頼まれた書類をルイ姉に届けるべく、holoXのアジトへと訪れていた。

実はアジトにお邪魔するのは初めてであり、配信で見るのと実際に見るのとではどれ程印象が変わるのかが楽しみだったりする。

そんな期待を胸に秘め、ドアを開けた。

 

 

「失礼します、ルイ姉さんはいらっしゃいます─か?」

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ…頑張ってこより!あとちょっとで100%になるわ!…はぁっ…!」

 

「う、うん…!ふぁいとー!!…ひぃ…!」

 

『(o␥ '▽')o␥ブンブン!』

 

 

扉の先ではママチャリを逆さまにし、手でペダルを漕いでいるルイ姉とこよりちゃんの姿が見られ、傍ではぽこべぇがサイリウムを振り回して応援していた。

 

 

やっぱり本家は違うなぁ…情報量が多すぎて胃もたれしそうだよ(白目)

 

 

「あ、あのー 」

 

「ん…?と、妬良さん!?」

 

「えっ、妬良君!?こんこy…ゲホッ!!」

 

「ちょっ、大丈夫ですか!?これを飲んで落ち着いて下さい!!」

 

「ゴホッ、ありがとう…」

 

 

ヒーヒー言ってるこよりちゃんに《小型空間(ポケットスペース)》から取り出したスポドリを渡し、何気なく見たママチャリには何故か導線とバッテリーが繋がれていた。

まさか…発電していたのか?収入は安定した筈なのに…何で?(困惑)

 

 

「しっかし…何をしていたんですか?ルイ姉さんはともかく、こよりさんなんて死にかけてるじゃないですか」

 

「い、いやぁ〜ちょっと運動したい気分だったのでフィットネスバイクを漕いでただけですよ。外は暑いですし…ねぇこより?」

 

「んぐっ!?・・・そっ、そうだね!運動しないと不健康になっちゃうもん!たまにはこういうのも良いよね!!」

 

 

誤魔化そうとしてる所に申し訳ないが…漕いでたのはフィットネスバイクじゃなくてママチャリだし、頭の羽と尻尾がせわしなく動いてるから隠し事があるのはバレバレなんだよなぁ…

 

 

何かやらかしたんだろうか?こよりちゃんといえば薬と装置の研究、ルイ姉は交渉事と財務管理を担当してるけど…あっ(察し)

 

 

「もしかして…開発した新薬が全く売れなくて赤字になったから売電してた…とか?」

 

「「ギクッ!?」」

 

 

本当に合ってるとは…あと『ギクッ』って言う人初めて見たゾ…

 

 

「何やってるんですか…」

 

「その…色々とアイデアが浮かんで研究が捗ったんだけど、いざ完成したら何に使えば良いのか分からなくて…」

 

「私もいくつか用途を考えて製薬会社に売り込みに行ったのですが、資料データを保存するのを忘れてまして…断られてしまいました」

 

「えぇ…?」

 

 

これは思ってたより深刻な事態なのでは?

しかし聞いてしまった以上、放っておくのもなぁ…

 

 

「・・・こよりさん、その薬の資料とかってありますか?」

 

「ッ!?妬良君、それって…」

 

「ええ、お二人が困ってるのは見過ごせないですし、僕にも手伝わせて下さい。と言っても、薬に関しては素人なのでお役に立てるかは分からないですが…」

 

「ううん、そんな事ないよ!今持ってくるから待ってて!!」

 

「私もお茶を淹れて来ます!!」

 

『(´∇`)』

 

 

乗りかかった船だ、やれるだけやってみようと思いつつ、足元に寄ってきたぽこべぇを抱き抱えて撫でくり回した。

あぁ^~毛並みがフワッフワなんじゃぁ^~

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから持って来て貰った資料を見て、大体の事が分かった。どうやらこよりちゃんは『ふりかけた飲食物の味がマヨネーズ味になる薬』、『感度が3000倍になる薬』、『石油を水に変化させる薬』、『元気になる薬』の4種類の薬を開発したらしい。

その中でも特に目を引いたのが『元気になる薬』なのだが…他の薬は黄色、ピンク、水色と鮮やかな色合いなのに対し、この薬だけは泥水のように濁っていたのだ。

 

 

「あの…こよりさん、この『元気になる薬』なんですが…材料は何を使ったんですか?」

 

「その薬?確か…青ポーションと色んな栄養ドリンクを「捨てましょう」えっ?」

 

「この薬だけは絶対に駄目です。勿体無いですが…捨てるしかありません」

 

「やっぱりそうですか…私もそれだけは用途が思いつかなかったんです。見るからに危険ですし」

 

「そんな…二人共!あっ、ほら…水で薄めたり色を変えたらワンチャン「「いいから」」はい…」

 

 

ごめんよこよりちゃん…俺の記憶が正しければ、これは『ハイポーション』*1、こんな物が世に出回ったら死人が出かねないんだ、許しておくれ…

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数時間が経ち、行き詰まった俺達は休憩をかねて昼食を摂るべく、近くの食堂に足を運んだ。

定員さんに案内された席はテーブル席であり、俺の隣にはこよりちゃん、向かい側にはルイ姉が座った。ぽこべぇはルイ姉に抱きかかえられている。

ぽこべぇ、そこ俺と代わってくれ。えっ、駄目?そんなぁ…

 

 

「皆さんは何を食べますか?僕は冷やし中華にします」

 

「じゃあ私も、それでお願いします」

 

「こよも同じ奴で!!」

 

『(-ω-*)ウン』

 

「じゃあ冷やし中華4つですね、すいませーん!」

 

「あいよ〜!今行くよ〜!」

 

 

そう言って注文を取りに来た人物はオレンジ色の楕円形の身体に手足が生えたような、奇妙な姿をしていた。

いや、この特徴的なエプロンにコック帽…まさか!?

 

 

「コックカワサキ…ですか?」

 

「え〜?俺の事を知ってるの〜?」

 

 

勿論知っていますとも、料理がクソ不味い事で有名ですしおすし。

 

 

「えぇ、風の噂で名前を聞いた程度ですが」

 

「そっか〜俺も有名になったんだなぁ…だったら、カワサキの名に恥じない料理を作らないとねぇ!何にする?」

 

「では、冷やし中華4つでお願いします」

 

「分かった!急いで作ってくるから待っててね〜!」

 

 

そう言ってカワサキはバタバタと厨房に駆け込んで行った。急がなくていいから美味しい料理を作っておくれよ(届かぬ思い)

 

 

「妬良さん、あの人は誰なんですか?初めて聞いた方なんですが…」

 

「いやぁ、僕も詳しい事は知らないんですよ。あの体格を見てピンと来ただけなので…」

 

「でも、有名なら料理も美味しいのかな?楽しみだね!」

 

 

どうだろうか…あのカワサキがゲーム版なら美味しいかもしれないが、アニメ版だとなぁ…

 

 

「おまちどう!カワサキ特製、冷やし中華だよ〜!!」

 

 

そんなやり取りをしていると冷やし中華が運ばれてきた。見た目は普通だが…杞憂だったか?

 

 

「美味しそうだね!早く食べようよ!」

 

「ですね、それでは…」

 

「「「いただきます!」」」

 

『(*´∀`人)』

 

 

皆で手を合わせて合掌し、冷やし中華を啜った。

 

 

 

 

 

「不ッッッッッッ味い!?」

 

 

 

 

何じゃこりゃあ!?ほぼ酢の味しかしないぞ!?

こんな所まで原作再現しなくても良いじゃないか!!(憤怒)

 

「す、酸っぱいね。ちょっとこよには無理かも…」

 

「ウプッ…私も厳しいですね、これ以上は食べられそうにないです」

 

『(_ _|||)))) オェェェ!!』

 

 

どうやら皆も厳しいようだ、しかし出された物を残すのは失礼だし…あっ、そうだ(唐突)

 

 

「こよりさん、『ふりかけた飲食物の味がマヨネーズ味になる薬』は持ってますか?」

 

「え?一応持ち歩いてるけど…どうするの?」

 

「まあまあ、ちょっと見てて下さいよ」

 

 

薬を受けとった俺は躊躇いなく冷やし中華にふりかけ、もう一度啜った。

 

 

なんということでしょう。あれだけ酸味が強く、食べられた物では無かった刺激物が、マヨネーズ味の冷やし中華へと変貌を遂げたではありませんか(劇的ビ◯ォーアフター)

 

 

「思った通りです。これなら食べられますね」

 

「ほ、ほんと…?じゃあこよも…あっ、凄い!マヨネーズの味しかしないよ!」

 

「成程…こんな使い道があったんですね」

 

『(*´༥`*)モグモグ』

 

 

こんな所できっかけを得られるとはなぁ…何はともあれ、これで1つ目の薬の用途が判明した訳だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「完食してくれたお客は初めてだよ〜!また来ておくれよ〜!」

 

 

店先に出て手を振ってくるカワサキに対して「二度と来んわ!」を意思を送りながら手を振り返し、俺達は店を後にした。

 

 

「あの…本当に奢って貰って良いんですか?」

 

「いえ、寧ろ奢らせて下さい。あの店を選んだのは僕ですし」

 

「妬良君、ご馳走様でした!」

 

 

碌に看板を見てなかったせいで酷い目にあったな…次からは気をつけなきゃ(使命感)

 

 

「さて、次のきっかけになりそうなものは・・・ん?」

 

「ああ……あああああ〜〜っ!目がぁぁ〜!目がぁぁぁぁあっ!!」

 

 

何やら目を抑えて悶え苦しんでる人物がいるが…まさか、怪人に襲われたのか!?

 

 

「すみません、先に行きます!!」

 

「ちょ、妬良さん!?」

 

「妬良君!?」

 

『∑(゚д゚lll)』

 

 

俺は二人に断りを入れ、その人物へと駆け寄った。

 

 

「大丈夫ですか!?何があったんですか!?」

 

「だ、誰かそこにいるのか!?目が見えないんだ!!」

 

 

そんな…失明している!?急いで治療しないと!!

 

 

「今治療します!じっとしてて下さい!!」

 

「す、すまない…クソッ、あの小娘め…!目の前でバルスを唱えるとは…!!」

 

 

 

 

・・・ん?

 

 

 

 

よく見たらこの人、髪の色素が薄いし、ブラウンのコートを着ているぞ?まさか…

 

 

「まさか…ムスカ大佐?」

 

「なっ、貴様!何故私の名を知っている!?何者だ!!」

 

 

やっぱりそうか、だとしたら小娘ってのは…

あー…そーゆーことね、完全に理解した(ポプ子)

 

 

「妬良さん!救急車を呼びますか!?」

 

「はひぃ…や、やっと追いついた…」

 

 

事態を把握した俺は無慈悲な判断を下し、追い付いて来た二人に向かって口を開いた。

 

 

「いえ…救急車ではなく、白銀聖騎士団に連絡して下さい」

 

「「・・・はい?」」

 

 

 

 

 

「クソッ!離せっ!!私を誰だと思っている!?」

 

「暴れんなよ…暴れんなよ…」

 

「オロナイン、抑えろ!!」

 

「三人に勝てる訳ないだろ!!」

 

 

二人が通報してから間もなく来てくれた団員はムスカ大佐の姿を見るやいなや取り押さえた。

聞いた所によるとムスカ大佐は窃盗と誘拐未遂で指名手配されていたとの事だった。

よく今まで捕まらなかったな…

 

 

「ご協力、感謝します。おかげで奴を逮捕する事が出来ました」

 

「いえ、たまたま話しかけた人物が犯罪者だっただけなので…」

 

「精々ぬか喜びすると良い…私は滅びぬ、何度でも蘇るさ!」

 

「あんまり暴れるとさぁ…ちょっと刃ぁ当たんよ〜?」

 

「ひいっ!?」

 

「それでは我々は奴を連行しますので…失礼します」

 

「ええ、お仕事頑張って下さい」

 

 

喉元に剣を突き付けられ、連れて行かれるムスカ大佐を横目に俺は二人の元に戻った。

 

 

「お待たせしてすみません。まさか助けようとした人物が犯罪者だったとは思ってもみなかったので…」

 

「いえ、アレは仕方ないと思いますよ。私も気付かずに助ける所でしたし」

 

「そうそう、こよも治癒ポーションを飲ませるつもりだったし…お手柄だね!妬良君!!」

 

『(* ˘꒳˘)⁾⁾ウンウン』

 

「はは、ありがとうございます」

 

 

いやぁ、本当に人生って何が起きるのか分からない物だなぁ…まさかムスカ大佐が居て、この世界でもシータを追いかけ回していたとは…

あんな危険人物がいるならもっと防犯グッズを増やさないと…いや、待てよ?

 

 

「・・・今ので薬の用途が思い付きました」

 

「えっ、この流れで!?」

 

「はい、『感度が3000倍になる薬』ですが…催涙スプレーの代わりに使うのはどうでしょうか?普通の催涙スプレーは身体に害を加える為、持ち歩いてると軽犯罪法に違反すると聞いた事があります。*2しかし、感度が上がるだけなら害は無いので違反にならず、実用的ではないかと」

 

「おぉ、法律を加味したのですか…流石ですね」

 

「妬良君、すっごく視野が広いんだね…」

 

『Σ(゚Д゚)スゲェ!!』

 

「たまたまですよ。奴と出会わければ思い付かなかったでしょうし」

 

 

まあ、こうしてきっかけになってくれてる訳だし、感謝しても良いかもしれないな。犯罪者だけども。

 

さて、残す所はあと1つか。早い所思い付いて二人に安心して貰わねば…

 

 

 

 

 

 

待って、今ぽこべぇ喋って無かった?(困惑)

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局最後の薬の用途は思いつかなかったですね…お役に立てずに申し訳ないです(´・ω・`)」

 

「いやいや!2つも思いついてくれたんだよ!?十分頑張ってくれたって!!」

 

「それよりも妬良さん、麻婆豆腐のお味はいかがですか?」

 

「え?えぇ…辛みが効いてて、非常に美味しいです」

 

「本当ですか!?お口に合って良かったです…」

 

 

あれから夜になるまで街を散策するもきっかけは得られず、アジトに戻って来た俺達はルイ姉お手製の麻婆豆腐をつついていた。

ルイ姉の手料理おいしいです(^q^)

 

 

因みに総帥達はスタジオでの配信が忙しく、帰って来るのは明日になるらしい。

 

 

「赤字でギリギリなのにすみません…明日こそは用途を見出してみせますので」

 

 

後は『石油を水に変化させる薬』だけなのだが…コレに関しては検討もつかないゾ(絶望)

 

どうしたものか…うーむ(カタリナ)

 

 

「まあまあ、時間は幾らでもありますし…ゆっくり考えていきましょう」

 

「うんうん。あっ、テレビ付ける?」

 

「じゃあ…お願いします。ニュースを見ておきたいので」

 

「おっけー!」

 

 

そう言ってテレビが付けられると、ちょうどニュース番組をやっている所だった。

 

 

『続いてのニュースです。昨日、ソコラノ海にて石油タンカーが座礁し、重油が流出する事故が発生しました。現在は宝鐘海賊団による回収作業が済んでおり、海洋汚染は最小限に留められたとの事です』

 

 

はぇ〜、宝鐘海賊団ってそんな事もやってたのか…白銀聖騎士団が警察だとしたら、海上自衛隊になるのかな?

あと1日たらずで重油を回収し切るのは普通に凄いと思う(小並感)

 

 

「石油タンカー…そっか!これなら…!」

 

「こよりさん?もしかして何かアイデアが…?」

 

「うん!今のニュースで思いついたんだけど…宝鐘海賊団に使って貰うのはどうかな?これがあればオイルフェンスを設置したり、オイルマットで吸い取る手間が省けると思うの!それか石油タンカーに常備しておけば海難事故が発生しても自分達で処理出来るし、環境汚染を防げるよ!!」

 

 

おぉ…専門用語が止まらない。研究者の称号は伊達じゃないんやなって…

 

 

「お見事です。僕じゃそんな専門的な考えには至らなかったですね」

 

「ふっふっふ…でしょ〜?何せ…こよりはholoXのずのーだからね!(´꒳`*)ドヤァ」

 

 

これで3つ目の薬の用途も判明した訳だ。

ん?という事は… 目的はクリアしたってコ↑ト?

 

 

「これで全てのピースが揃いましたね。おめでとうございます!」

 

「「( ゚д゚)ポカーン」」

 

 

あ、あれ…?何故か二人共固まったぞ?

何か粗相をしてしまったのか…?

 

 

「あ、あの…「「・・・すっ」」す?」

 

 

「「凄い(です)よっ!!」」

 

 

「うおっ!?」

 

「こよ達がいくら考えても進展しなかったのに…たった1日で解決しちゃうなんて!!」

 

「あ、ありがとうございます。でもその内の1つはこよりさんが発案した訳でして…」

 

「本当にありがとうございます!何とお礼を言ったらいいのやら…こうしちゃいられない!こより!今すぐ資料と研究データをまとめるから手伝って!!」

 

「分かった!超特急で終わらせるよ!!」

 

 

あらら、まだ麻婆豆腐を食べ終わってないのに二人共仕事モードに入ってしまわれた…仕方ない、これ以上俺に出来る事は無いし、後は二人に任せて帰るとしよう。

 

 

こうして俺は二人の麻婆豆腐にラップをかけ、邪魔にならないように帰宅したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは皆様、グラスをお持ちになり乾杯のご唱和をお願いいたします。ホロライブ及びholoXの更なる発展を…って堅苦しいのはやめやめ!久しぶりの黒字を祝って…乾杯!!」

 

「かんぱ〜い!!×5」

 

 

あれから数日が過ぎ、ルイ姉は三人で考えた用途をまとめた資料を手土産に再び製薬会社へ売り込みに行った結果、上層部の方々がいたく気に入ったらしく、薬は全て買い取られた。

それだけでは終わらず、自分達に調薬させて欲しいと熱いコールがあったらしく、委託する事になったそうだ。

 

 

そして今はアジトでお祝いパーティーの真っ最中であり、招待を受けた俺もお邪魔しておりまする。デリバリーピザおいちい。

ピザはマルゲリータが至高ってそれ一番言われているから(KYN)

 

 

というかholoXが全員集結しておりまして…ピザに集中しないとホロニウム*3の過剰摂取で尊死しそうなんです誰か助けて(懇願)

 

 

「ほはにはなんほもはふへはへへふは、ほはっはほほはあっははほっへふへ」

 

「ラプ様、一旦ピザを飲み込んでから話して下さい」

 

「『妬良には何度も助けられてるな、困った事があったら頼ってくれ』って言ってますよ」

 

 

未知の言語を話すラプ様に困惑してたらルイ姉が教えてくれた。通訳助かる。

 

 

「よく今ので分かりましたね…」

 

「ええ、ラプラスとの付き合いも長いですからね」

 

 

それだけ互いの事を理解し合ってるんだなぁ…ラプルイてぇてぇ。

 

 

「妬良さ〜ん!久しぶり〜!!」

 

 

ラプルイで浄化されてたら沙花叉が飛びついて来た。

あっそんな腕に組まれたら…あ゙あ゙あ゙あ゙たわわに挟まれてるぅ!?

 

 

「ルイ姉から聞いたよ〜?沙花叉達がいない間に二人を助けてくれたって。ありがとね?」

 

「僕は大した事はしてませんよ。あの、それよりも…柔らかい何かが当たってます」

 

「え〜?違うよ妬良さん。当たってるんじゃなくて…当ててるんだよ?」

 

 

ふおぉっ!?耳元で囁かれるのしゅごい…って陰キャオタクになんて悪戯を仕掛けて来るんだ!?屈しない!俺はそんな悪戯には屈しn

あぁ^~!理性が溶ける音ォ〜!!(即墜ち)

 

 

「さかまた、そんなにくっついてたら妬良殿の邪魔になるでござるよ。ほら離れた離れた!」

 

「えぇ〜、久しぶりの妬良さんなのに…」

 

 

宇宙猫になろうとしてたらイエス!ニンジャ!「侍でござる!」失礼、いろは殿が助けに来てくれたでござる。

いや、このまま宇宙と繋がれば新たなる叡智を得られるのかもしれないのだ。申し訳ないがこのままでいさせて貰おう。決して他意はない(迫真)

 

 

「いえ、別に邪魔では「何か言ったでござるか?」ごめんなさい何でもありません」

 

 

笑顔で刀に手を掛けないで下さい。普通に怖いです。

 

 

「なら良いでござる、さかまたの席はこっちでござるよ」

 

「あぁ〜ん!妬良さぁ〜ん!!」

 

 

そのまま沙花叉はいろは殿に首根っこを捕まれ、ズルズルと引きずられていった。さらば沙花叉…さらばたわわ…

 

 

「妬良君、パーティーは楽しんでる?」

 

 

引きずられた沙花叉と入れ替わるようにこよりちゃんが隣に座ってきた。

視界がピンク色で染まるぅ^〜

んん?なんか所々が煤で汚れてるような…研究してたのかな?

 

 

「とても楽しませて貰ってます。こよりさんは研究の方を…?」

 

「ううん、こよはね…妬良君に送るお礼のプレゼントを作ってました〜!(*´꒳`*ノノ゙パチパチ」

 

 

ぷ、プレゼント!?女性からプレゼントを貰うなんて前世含めて人生初だゾ、しかも手作りって…正直ハンカチでも嬉しいです(ジンクスガン無視マン)

 

 

「プレゼントって僕なんかの為に…ありがとうございます!」

 

「いーのいーの、こよがやりたいからやってるんだし。それよりも…はいっ!これが研究の成果だよ!」

 

 

そう言って何かを手渡され、それに目を向けると──

 

 

──それは上半分が赤、下半分が白の金属で構成された球体だった。

 

 

「こ、こよりさん?これってまさか…」

 

「そう!ポケ◯ンでよく使われてる装置──『モンスターボール』だよ!実際にあると便利そうだから作ってみたの!!」

 

「ファッ!?」

 

 

便利そうだからって…そんなフワッとした理由で架空の装置を生み出したのか(困惑)

 

 

「その…そんな貴重な物を頂いても良いんですか?公表したら多分ノーベル賞を狙えますよ?」

 

「そりゃ狙えるかもしれないけど…それよりも妬良君に使って欲しいの!遠慮しないで受け取って!!」

 

「わ、分かりました…ではありがたく頂きますね」

 

 

とんでもない物を頂いてしまったな…早いとこ《小型空間(ポケットスペース)》に仕舞っておこう(焦燥)

 

 

「一時は赤字が続いてどうなる事かと思ったが…製薬会社に吾輩達の名が売れた訳だし、結果オーライだな」

 

「三人が活躍してくれたからね、私も鼻が高いわ。()だけにね!ハッハー!!

 

 

瞬間、あれほど賑やかだった場が嘘のように静まり返り、耳が痛くなる程の静粛が訪れた。

 

 

「それじゃあ、僕はそろそろ帰りますね」

 

「もうそんな時間?じゃあこよが見送りに行くね!」

 

「ピザうめぇ」

 

「さかまた、片付けを始めるから手伝うでござるよ」

 

「えぇー…沙花叉、掃除は苦手なんだけど…」

 

「すみません!謝りますのでまだ帰らないで下さい!!あといろはも始まったばかりだから片付け始めないで!!何その判断力!?」

 

 

勿論これは場の雰囲気に合わせた冗談であり、パーティーは夜遅くまで続きましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事があったんですね…それで、頼んだ書類は渡して頂けましたか?(#^ω^)」

 

「申し訳ありません…忘れてました(´;ω;`)」

 

 

後日、頼まれた仕事を忘れていたのでえーちゃんに怒られました。まる。

*1
馬のマスクを被った謎の人物が数十種類の栄養ドリンクと栄養剤を鍋で煮詰め、生み出した特級呪物。作った本人も味見したものの、二度も吐く羽目になった。最終的にはカレーに混ぜて食べた後、丸一日地獄を見たとかなんとか。

*2
ネタではなくガチです。携帯する際にはご注意下さい。

*3
ホロメンから放出される粒子状物質。吸引すると多幸感で満たされるが吸い過ぎると脳から尊みが逆流し、タヒぬ。




妬良 京兵
折角人助けをして良い感じで終わりそうだったのに最後の最後でやらかした。
何やってんだ俺ェ!!(自責)

博衣こより
プレゼントを送る為だけに架空の装置であるモンスターボールを開発してみせた。
こよりの科学力は世界一ィィィィーーーーッ!

鷹嶺ルイ
今回の件で更に妬良への敬愛の念が高まった。
その内秘書とかやりそう(小並感)

ラプラス・ダークネス
総帥の威厳を示そうと奮闘するもピザの魅力に負け、ただの子供と化した。だがそれがいい。

沙花叉クロヱ
なんでこの娘すぐくっついてくるん?最高かよ。

風真いろは
天狗の面を着けたあの御方がエネル顔になる程の判断力を披露した。
仮に判断が遅かったとしてもビンタは妬良に飛んでいく模様(理不尽)

コックカワサキ
ププビレッジの世界からやってきたコック。家庭科の授業をサボっていたせいで料理は基本的に不味い。
しかし包丁を握ればパンとハムが透けて見える程に薄いサンドイッチを作ったりと、味付け以外の技術は超一流。得意不得意が極端過ぎるんよ。


ムスカ大佐
ジブリ作品でも屈指の悪人。崩壊するラピュタに巻き込まれた後、この世界に転生した。
転生後も性懲りも無く飛行石を求めてシータを追いかけ回し、ロリコンとして指名手配された。
彼がその後、どうなったのかは取り押さえた人達の元ネタからお察し下さい(遠い目)

モンスターボール
瀕死になるまで痛めつけたモンスターに投げつけると捕獲できる装置。
捕まえたモンスターは本家と同様にどれだけの致命傷を負ったとしても自動でボールに戻される。
一度使うとそのモンスター専用となる為、使う相手は慎重に選ぶべし。
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