好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

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つるのこ樣、高評価ありがとうございます!

評価と共に一言を付けて下さり、ありがとうございます!返信は出来ませんが全部読まさせて頂いております!温かいコメントが心に染みております…ウレシイ…ウレシイ…(感涙)
なので無言低評価はお止めください…結構精神に来ますので(´;ω;`)

あと誤字報告も助かっております_(:3」∠)_

色々あって更新が遅くなっておりますが、合間に少しずつ書き進めますので応援よろしくお願いします!


気紛れおかゆんと塩むすび

 

 

「ふわぁ…すっかり遅くなっちゃったなぁ」

 

 

窓から差し込まれる月光に照らされ、紫髪をつやめかせる少女──猫又おかゆは薄暗い廊下を歩いていた。

配信を済ませて一休みしようとゲーミングチェアにもたれかかって目を閉じた結果──気が付けば辺りは真っ暗になっており、耳が痛くなる程の静寂で満たされていた。

 

 

「あっ、ころさんからメールが来てる」

 

 

ぼくが帰ってない事に気付いたのか、寝てる間にメールを送ってくれてたみたい。『心配かけてごめん、事務所で寝落ちしただけだから大丈夫だよ』と返信してっと…これで良し。

 

 

今の時間は…夜の9時か。いくら夜目が利くとはいえ、こんな時間に歩いて帰るのは危険だよねぇ…タクシーを呼ぶのが一番かな?いや、仮眠室で一晩を明かすべきか…う〜む、迷うなぁ…。

 

 

「・・・ん?電気が付いてる?」

 

 

どうしたものかと悩みながら歩いていると休憩室のドアの隙間から光が漏れている事に気付いた。

人気は無さそうだけど…電気を消し忘れたのかな?

誰もいないなら消して帰ろうと思った僕はドアを開け、中を覗き込んだ。

 

 

 

 

「ここをこうして…いや、そしたらこっちのバランスが…うぎぎ、どうしたものか…」

 

 

 

 

あれは…妬良さん?こんな夜遅くまで働いてるんだ…此方に背中を向けて座ってるし、ソファーが大きいから何をしてるのか見えないけども…何やら行き詰まってる様子。

 

 

そういえば…妬良さんとは仕事関係で接した事はあってもプライベートなお話をしたことは無いし、あんまり妬良さんの事は知らないんだよなぁ。

 

 

「・・・もしかしてこれって、仲良くなれるチャンス?」

 

 

見た所妬良さんの他には残ってる人はいないみたいだし、今なら二人っきりでお話が出来そうだね。

よし、そうと決まれば早速動かないと!疲れてるだろうし、キッチンを借りておにぎりを作って来よう。喜んでくれると良いなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕事が!終わらねぇ!!」ドン!!

 

 

報告!現在、下っ端スタッフこと私は一人残り、ゲーマーズの人形(もち◯る)を作成中であります!

社畜仲間頼みの綱だったえーちゃんは先程「お疲れ様でしたぁ!!」と元気良く窓ガラスをぶち破って帰宅しました!

おかげで私の仕事が増えましたぜヒャッハー!!

仕事!最高!!仕事!最高!!イェイイェイ!!

 

 

悪い…やっぱ辛えわ(´;ω;`)

深夜テンションで乗り切ろうと試みたけど駄目みたいですね…やっぱり一人は心細いんやなって(切実)

 

 

まあ無いものを強請っても仕方がない、こんな時は虫達の鳴き声を聴いてリラックスするとしよう。耳を澄ませば…ほら──

 

 

──チンチロリーン!wwwガーチャガチャー!wwwリンリンリン!wwwアッコーロコロ!wwwww

 

──ツクツクボーシ!wwwツクツクボーシ!wwwイーヨ!wイーヨ!wイーヨ!wイィィィィィィィィ!!wwwww

 

 

いや鳴き方の癖凄いな。殺虫剤をばら撒いて静かにさせた方が良いですねクォレハ…

 

 

「もぐもぐ〜。妬良さん、こんばんは~」

 

 

そんな事を考えてたら全てを肯定する圧倒的包容力を持つ事で有名なおかゆんがトレイを片手に持ってやって来た。こんな時間まで残ってるとは珍しい。

 

 

「こんばんは、おかゆさんは今まで配信をされていたんですか?」

 

「ううん、いつの間にか寝ちゃってたみたいでね〜。それよりもほら、おにぎりを持って来たよ〜」

 

 

お、おにぎり!?俺の為に作ってくれたのか…?

感謝っ・・・・!圧倒的感謝っ・・・・!!

 

 

「ありがとうございます!では…いただきます!!」

 

 

あっ…ありがてぇっ…!涙が出るっ…!丁度よい塩味と米の甘みが五臓六腑に染み渡るっ…!美味すぎるっ…!犯罪的だっ…!!

 

 

「すっごく美味しいです!やっぱりおにぎりと言えばおかゆさんが一番ですね!」

 

「気に入ってくれたみたいだね〜。あれ?これって…ぼく達の人形?」

 

「むぐむぐ…ええ、ぬいぐるみメーカーからゲーマーズの皆様の人形を作らせて欲しいとオファーが来ておりまして…今はメーカーに送るサンプルを作ってる所ですね」

 

「へぇ〜どれどれ?・・・うわぁ、すっごい作り込まれてる。発売されたら僕も買おうかな〜?」

 

 

おかゆんは先程完成したばかりのころさん人形を手に取り、まじまじと見ておられる。

モデルの親友からこれだけ高評価を頂けるなら合格したも同然。

勝ったな、風呂入ってくる(フラグ)

・・・ん?何故ひっくり返してるんだ?

 

 

「何してるんですか?」

 

「いやぁ〜、パンツはどうなってるのか気になっちゃって」

 

「期待している所に申し訳無いのですが…スパッツを穿いて貰ってます」

 

「えぇ〜?推しがどんなパンツを穿いてるのか確かめられるのが人形の醍醐味じゃないの?」

 

「そうはいきません、アイドルをそんな目で見られる訳にはいかないですからね」

 

 

それに見えない方が想像を掻き立たせられる訳ですしおすし(変態)

 

 

さて、フブちゃん人形とミオしゃ人形は既に完成しているし、後はおかゆんの人形だけだ。最後まで気を抜かずに頑張るぞい!٩( 'ω' )و

 

 

「おや?次はぼくの人形を作るの〜?」

 

「ええ。皆様に負けずとも劣らないクオリティーで仕上げますので、明日を楽しみにしてて下さいね!」

 

「そっかぁ〜、それじゃあまた明日n」ピタッ

 

「・・・どうかしましたか?」

 

 

おかゆんは何を思ったのか、帰りかけていた足を止めて此方に戻ってきた。

ああ、もう時間も時間だし…送って欲しいのかな?しょうがねぇなぁ(悟空)

 

 

「妬良さん、折角だし…ぼくにも手伝わせてよ〜」

 

「え?配信で疲れてるのに僕の仕事まで手伝って頂くのはちょっと…」

 

「まあまあ、ちょっとだけ手伝ったら帰るからさ〜」

 

 

思わぬ申し出を受けてしまったな…そりゃ一人だと辛かったから有り難いのだが、ホロメンと深夜で二人っきりとか理性が保たに゙ゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!?腕を回して背中にひっつかないでぇ!!ヤダッキッヤダッユウコトキクネッチョ、ユ゛ウ゛コ゛ト゛キ゛ク゛カ゛ラ゛ヤ゛メ゛テ゛!゛!゛

 

 

「分かりました!分かりましたので一旦離れて下さい!!」

 

「やり〜♪それで何をしたら良いかな?」

 

「そうですね…では、この設計図に沿って生地を切って貰っても良いですか?」

 

「おっけ〜、任せてよ!」

 

 

まさかこんな事になるとはなぁ…おかゆんはああ言ってるけど終わるまでは帰らないだろう。何としても日を跨ぐまでに終わらせなきゃ(使命感)

 

 

 

 

 

 

 

 

危ない危ない、場の雰囲気に呑まれて帰っちゃう所だったよ。

恐ろしく自然な催促…ぼくでなきゃ流されちゃうね。

 

 

「それでね、ころさんのマミーところさんの三人でお茶したんだけど…その時にぼく達の事を『姉妹みたいだね』って言ってくれてさ〜、すっごく嬉しかったんだ〜」

 

「そんな事があったんですね…僕もそう思いますし、お母さんは見る目がありますね!」

 

 

あれからぼくは妬良さんの隣に座らせて貰い、色々と雑談を交えながら手伝っていた。

普段のアイドル活動とは違うスタッフの裏仕事、携わったのは初めてだけど…意外と楽しい。これも妬良さんのおかげなのかな?

 

 

そんな妬良さんはぼくの話をちゃんと聞きながらも、凄い勢いで人形を作っている。同時にこなすだなんて器用だなぁ…。

 

 

「話は変わるんだけど…妬良さんって裁縫が得意だったんだね〜、知らなかったよ」

 

「得意って訳じゃないんですけどね、研修で剣術を無理矢rゲフンゲフン…教わったら手先が器用になりまして、こうして出来るようになったんです」

 

 

へぇ〜…剣術を学んだら器用になるんだ、知らなかったなぁ。

 

 

「・・・っと、これで完成です。おかゆさんが手伝ってくださったおかげで早めに終わりました」

 

「ぼくも貴重な経験が出来て楽しかったよ〜」

 

 

時間が気になり、時計を見ると針は10時を指していた。人形を作るのに本来はどれ位かかるのかは分からないけど、一時間で済んだのは早い方なんじゃないかな?

 

 

「妬良さん、ぼくにもおかゆん人形を触らせてよ〜」

 

「勿論良いですよ。どうぞ」

 

「わぁい、ありがと〜」

 

 

おお…ちゃんと首にチョーカーを巻いてあるし、ズボンにも尻尾を通す穴が空けてある。宣言通りのクオリティーで作ってくれたんだね…本当にぼくの分身と言っても差し支えない位に。まるで──

 

 

「ぼく達の間に子供が出来たみたいだね〜」

 

「こっ、子供!?いやいや!!作ったのは人形ですよ!?」

 

「えぇ〜?二人で作ったんだし、実質子供みたいなものだよ〜」

 

「その言い方は語弊がありますって!!」

 

 

おやおや、顔を真っ赤にしちゃって…妬良さんって意外とウブなんだなぁ。可愛い一面を知れて満足満足。

 

 

・・・そういえばさっき、早めに終わったって言ってたような?だったら…ちょっと位は我儘を言っても良いよね?

 

 

「ねえ妬良さん、他に仕事が無かったら膝枕してよ〜」

 

「膝枕ですか?するのは良いんですがご期待に添えるかどうか…」

 

「寝心地とかはいーからいーから、ちょっと疲れたから休みたいんだよ〜」

 

 

あくまでも休みたいからお願いしてるだけであって、決してころさんが羨ましかった訳ではない。うん、ぼくが言うんだから間違いないね。

 

 

「わ、分かりました。それじゃあ…どうぞ」

 

「お邪魔しま〜す♪」

 

 

ぼくは許可を貰い、膝を借りてソファーに寝転んだ。

ふむ…ガッシリしてるから硬いと思いきや、意外と丁度良い。ぼくが使ってる枕よりしっくりくるかも…。

 

 

「お加減はいかがですか?」

 

「うむ、苦しゅうないぞ〜。ついでにぼくを労って頭を撫でてくれても良いんだよ〜?」

 

「キャラが変わってますよ…こうですか?」

 

 

そう言って妬良さんは耳の付け根を優しく揉みつつ、髪が傷まないように優しく撫でてくれた。なんだか両親に撫でて貰ってるみたいで凄く落ち着くなぁ…。

 

 

ころさんが妬良さんに懐くのも分かる気がする。どれだけ忙しくてもぼく達を助けてくれるし、お話をすると嬉しそうに聞いてくれるんだもの。

 

 

でも…いずれは親愛だけじゃなくて、それ以上の感情を抱くんだろうなぁ。なんとなくだけど、そんな気がする。

 

 

だって、ぼくもそんな優しい妬良さんに惹かれちゃったから──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、おかゆさん?寝ちゃったんですか?心苦しいのですが…こんな所で寝ると風邪を引きますよ?それに膝枕してる事がおにぎりゃー達に知られたら何をされるか分からないですし、ホロメンの皆様にバレたら僕の首が物理的に飛んでしまいます。ほら、起きて…ちょっ、凄い力だ!?そんなにしがみつかれたら身動きが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うぅ…あ、頭が痛い…妬良さんと一緒に残業してた所までは覚えてるんだけど…それから先が思い出せない。

いつも通りにPCと向かい合っていた筈なのに…気付いたらベッドの上だったし、何故かガラスの破片が服に刺さってたんだよね…何があったんだろう?

 

 

自身の身に何があったのか想像もつかず、困惑しながらもホロライブを支える大黒柱の一人──えーちゃんは重い足取りで執務室へと向かっていた。

 

 

「・・・ん?何か騒がしいような?」

 

 

途中で多数の話し声が聞こえ、何事かと視線を向けると数人のスタッフが休憩室を覗き込み、話し込んでいるのが目に入った。

 

 

「あっ、えーちゃんさん。アレを見て下さい…!」

 

「アレ?何かあったんですか?」

 

「説明するより見た方が早いですよ。ほら…」

 

 

見た方が早いって言われてもなぁ…一体何が…あぁ、そういう事か。あんまり騒がしくしたら起こしちゃうかもしれないし、ここは退散した方がいいな。

 

 

「ほらほら皆さん、もうすぐ仕事が始まりますよ?準備に取り掛かって下さいね」

 

「え?まだ始業時間は先ですよ?それよりも今はこの光景を目に焼き付けないと…」

 

「お二人は疲れてるみたいですし、今日は早めに上って貰う事にしたんです。早めに取り掛からないと日を跨ぐ羽目になりますよ?」

 

「うへ〜、それだけは勘弁ですね…それじゃあ行きますか」

 

「「は〜い」」

 

 

スタッフ達はえーちゃんに連れられ、辺りは閑静として静まり返った。

 

 

 

 

 

 

 

「( ˘ω˘)スヤァ…」

 

「スー…スー…」

 

 

彼女達が覗いていた先では座ったまま眠る妬良と、膝を借りて気持ちよさそうに眠るおかゆの姿があった。

 

 

 

 




妬良 京兵
再び理性が崩壊しそうになるも父性が勝ったおかげで何事もなく一夜を過ごせた。
おにぎりおいちい。

猫又おかゆ
妬良の人間性に触れた事で墜ちた模様。
後日、ホロメン達に膝枕をして貰った事が知れ渡ってしまい、弄られて悶絶したそうな。

えーちゃん
ストレスがピークに達したせいでトチ狂ってしまい、窓ガラスをぶち破ってしまった。
二人を休ませて良い先輩ムーブをかますものの、自身が原因の一部である事には気付いていない。
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