好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

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アストラ107様、金剛時雨様、カラフル煮物様、黒兎0730様、高評価ありがとうございます!


家庭の事情でえーちゃんが退職なされてしまったみたいですね…色々と伝えたい事がありますが一つだけ言わせて下さい。

7年もの間、ずっとホロライブを支えてくれてありがとうございます。居なくなってしまうのは本当に寂しいですが、いつか『おかえり』と言える日が来る事を信じ、何時までも、心からお待ちしています。

僕も一人のファンとしてこの小説を書き、僕なりのやり方で彼女達の魅力を伝えていく所存ですので、これからも応援の程をよろしくお願いします。


ハンドルとブレーキがぶっ壊れた狂人系金髪蒼眼探偵アイドルって属性盛りすぎじゃない?だがそれが良い!!

 

 

時刻は丁度お昼の12時頃。前日は雨が降ったのだろうか、煌々と輝く太陽から放たれる日差しに照らされたアスファルトからは水蒸気が濛々と立ち込めていた。

 

そんな光景を窓から眺め、太陽を恨めしく思ってしまうのは一人間として仕方がないのだろう。

 

思わずため息を漏らし、手元のアイスカプチーノを一息で飲み干すとコーヒー特有の酸味と風味が喉から鼻へと抜けていき、余計な雑念を散らしてくれた。

 

 

ん?なんで支部が倒産しかけてるのに呑気にカプチーノなんか飲んでるんだって?

 

それがねェ…まずは迷子のアメリアと未所属のぐらちゃんを見つけて神話組を揃えるのが最善だと考えてェ…街中を奔走したんだけど全然見つかんなくてェ…熱気にやられてバテちゃったんだァ…。

 

それで情報収集も兼ねて、たまたま目に入ったレストランで涼んでたんだけど…もう疲れちゃって…全然動けなくてェ…ハァ…困ったなァ…(コ◯グ)

 

 

「──様、お客様?」

 

「ん?ああ…すみません、ボーッとしてまして…何かご用ですか?」

 

「貴重な暇をお邪魔してすみまセン、良ければカプチーノのおかわりはいかがデスカ?」

 

「そうですね…それじゃあ折角ですし、お願いします」

 

オ・カピートゥ♪(かしこまりました)

 

 

親切に話しかけてきたこのお方は『トニオ・トラサルディー』。原作ではあまり登場しないにも関わらず根強い人気を誇っており、こ↑こ↓『トラサルディー』を一人で営んでいるオーナーシェフだ。

 

料理の腕前は凄まじく、お坊ちゃん育ちで味にうるさい学生の舌を完璧に唸らせた事もあったらしい。

 

何処ぞのシェフ*1と差があり過ぎる…あり過ぎない?(白目)

 

 

まあトニオさんの事はひとまず置いておくとして、ここからどう動くべきか…せいては事を仕損じるとは言うがこのままだと支部が危ういのもまた事実な訳だし…うーむ…うーむ…(カタ◯ナ)

 

 

「失礼しマス、おかわりをお持ちしマシタ」

 

「お、きたきた。ありがとうございm…ん?」

 

 

再び思索に耽りかけた所を遮る様に現れたトニオさんにお礼を述べ、カップを置く動作を眺めていると皿が1枚多い事に気が付いた。

 

 

「あの…プリンは頼んでませんよ?」

 

「此方はサービスデス。プリンは効率的に血糖値を上げられる上に消化に良く、疲れている時にはピッタリなデザートなのデスヨ?」

 

「そうなんですね…お気遣いありがとうございます。でも…やっぱり代金は払わせて貰っても?」

 

「いいえ、お代はいりまセン。お客様に最高の料理を振る舞い、至高の一時を過ごして頂く…料理人にとって他に何があるっていうのでショウ?ソレがワタシの生きガイでス。ワタシの望ム全てデス」

 

 

はぇ^〜すっごい高貴な思考…これが黄金の精神ちゃんですか?(感銘)

 

俺もホロメン達を支えるスタッフになった以上、こんな人を目指すべきなのかも知れn…んん?左手薬指に嵌められてるアレはもしや…?

 

ほー…そうか、そうか、つまりきみはそっち側(リア充)なんだな。じゃあ敵だね?(手の平ドリル)

 

 

「それでは私は仕事に戻りマス。何かあれば声をおかけ下サイ」

 

 

まさか俺が勝手に闇堕ちしかけてる等とは露知らず、そう言い残したトニオさんは厨房に戻って行った…。

 

ふむ、そこまでプリンへの博識は無い訳だが…どうやらサービスして貰ったプリンは生肌魅惑のカスタードのようだ。

 

まあ折角頂いた訳だし…カプチーノ飲んだら食べましょ。あ^〜うめぇなぁ!(◯Xαβ先輩)

 

 

「たーのもー!!」

 

 

のんびりとカプチーノを嗜んでいると勢い良く扉が開かれ、アグレッシブ過ぎる誰かがズカズカと入り込んで来た…。当然そんな騒音が聞こえない筈も無く、「何事デスカ!?」とトニオさんも飛び出してくる始末。あーもう目茶苦茶だよ…(諦観)

 

落ち着いた店内の雰囲気を見事なまでにぶち壊して現れた人物は金髪を肩で切り揃え、首には聴診器をぶら下げており…いや待て、あの独特な探偵服はまさか…!?

 

 

 

 

 

 

「この中に私の助手になってくれる人はいませんかー!?」

 

 

 

アイェェェ!?アメリア!?アメリアサンナンデェ!?

 

 

どこを探しても見つからなかった尋ね人がたまたま休んでた店にやって来たんですけど…こんな都合の良い事あるぅ?

 

目の前で起きとるやろがいッ!(自問自答)

 

 

「オー…お客様、店内で騒ぐのはお止め下サイ。他のお客様のご迷惑になりマス」

 

「えー?怪人が湧いてドンパチやり合うのが日常茶飯事な街なのに…コンプライアンスなんてあってないようなものでしょ?」

 

「……言われてみれば確かにそうデスネ」

 

 

納得するのか…(困惑)

 

 

因みに怪人について記述しておくと、奴等は強い思念や環境汚染等で動物や無機物が突然変異を起こし、全世界で発生しているらしい。

ここだけ聞くと如何にも人類の天敵みたく思われるが実はそうでもなく、一般人でも人数と武器さえ揃えば割とサクッと倒せたりする。

 

つまるところ怪人とは日常を脅かす脅威でも何でもなく、ちょっとでも体を鍛えてる人からすれば「あ、また湧いてる…今日も平和だな!」と軽くあしらわれる程度のクソザコナメクジなのだ。

 

それでも俺達みたいな人間だけならワンチャンあるかもしれないが、ここは地球ではなく『オルタナティブ』、ファンタジーではお馴染みの民族である『獣人』や『鬼人族』、『エルフ』と『魔族』等に加え、警察に変わって常日頃から目を光らせている白銀聖騎士団も暮らしているのだ。彼等からしたら堪ったもんじゃないだろう。

 

オーバーキル過ぎる気がしないでもないけど敵対してくるからね、仕方ないね♂

怪人死すべし慈悲は無い(ニンジャ)

 

 

「それよりも目ぼしい人はいないかなーっと…むむっ!」

 

 

ワッ…!目が合っちゃっ…たぁ!(白目)

 

 

「そこの君、如何にも助手になりたそうな顔をしているね?」

 

「え?いや僕は…」

 

「皆まで言わなくても分かるよ。『いきなりそんな事を言われてもなぁ…せめて何かしらの特典を付けて欲しい』でしょ?そんな貴方に朗報!今ならなんと!私のお気に入りレタスもプレゼントしちゃうよ!これはもうなるっきゃないよねっ!ねっ!?」

 

 

全然分かってないじゃないか…(困惑)

 

ようやく見つけたと思ったらナチュラルにカバンから取り出したレタスを片手にスカウトしてきたんですけど…ちょっと何言ってるか自分でも分かんないです(真顔)

 

でもアメリアのレタスならちょっと欲しいかも…(ドゴォ!!)

 

 

「よし!善は急げとも言うし、まずはこの書類にサインして!その後は事務所…に……」

 

「……どうかしましたか?」

 

 

勝手に話を進め、何やら怪しげな書類を引っ張り出していた彼女だったが何故か言葉が途切れ途切れになり、下にズレた視線を辿った先にあったのは先程トニオさんから頂いたばかりのプリン。

 

まさかとは思うが…プリンに目を奪われていらっしゃる?いやそんな筈が…ねぇ?

 

 

「・・・(サッ」

 

「( 。 ・ω・)ジ~ッ」

 

 

追っちゃったよ。試しに皿ズラしてみたらアメリアの視線も動いちゃったよ。

 

 

えぇ…?あんなに俺をスカウトしようと躍起になってたのにアッサリ目移りしちゃってるじゃないか。こんな簡単にホイホイ釣られてたらお兄さん心配しちゃうよ?(謎目線)

 

 

「あのー…もしもし?」

 

「・・・ハッ!?い、いや違うよ!?決してこのプリン美味しそうだなーとか考えてた訳じゃ…!!」

 

 

──くぅー…きゅるるるるる……

 

 

必死に弁解しようと手をあたふたさせるアメリアだったが身体は正直な様で、細いお腹から可愛らしい音が発せられた。

 

 

「・・・良かったら食べませんか?」

 

「・・・ゴチになります」

 

 

うーん、締まらないなぁ…(遠い目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんだ、妬良は既に家のスタッフだったんだね。知らずに声をかけちゃったよ」

 

「すみません、期待させてしまったようで…」

 

「いいよいいよ。ちゃんと話を聞いて無かった私も悪かったし」

 

 

あれから俺達は軽い自己紹介を済ませ、互いの情報共有を兼ねてティータイムへと洒落込んでいた。

 

詳しい経緯を聞いてみた所、どうやらアメリアにとっては助手とはスタッフの事を指していたらしく、優秀なスタッフを雇えば支部を持ち直せるかもと考えた彼女は仕事が出来そうな人に片っ端から声をかけて回り、気付けば迷子になっていたそうだ。

 

いや行動力の化身過ぎるんよ。コミュ力プラスウルトラ通り超して天元突破してんすけど…(驚愕)

 

 

「それはそうと見つかって何よりです。社長達も心配しているでしょうし、先に一報を入れておきますね?」

 

「ッ…!?ちょ、ちょっと待ったぁ!!」

 

 

とりあえず連絡しようとスマホを取り出すとどういう訳か、やけに狼狽した様子のアメリアは席を立つや否や瞬時に俺の背後を取り、羽交い締めにしてきた。

 

うわなにをすr…クソッ!背もたれが邪魔でぺぇの感触が分からないじゃあないかッ!?(ド変態)

 

 

「アメリアさん!?一体何を…!?」

 

「お願い!皆を安心させたい気持ちは分かるけど…もうちょっとだけ待って!!」

 

「えぇ…?待ってと言われましても…」

 

 

むう、何故彼女はここまで必死になって妨害してくるのだろうか?別にサボっていた訳でもあるまいし…あっ(察し)

 

この流れ、前にも見たなぁ…(ド◯ルド)

 

 

「まさか…まだ誰もスカウト出来てないんですか?」

 

「わ、私だって頑張ったんだよ!?ちゃんとドットサングラス*2をかけて身バレ対策したり、人寄せしようと路上でブレイクダンス踊ったり…!!」

 

「それが原因じゃないですか…?」

 

 

予感が確信に変わった瞬間である。そりゃ誰だって身元不明の探偵が急にブレイクダンス踊り出したら逃げるでしょうよ(正論)

 

 

「妬良は新しいアイドルを探してるんでしょ?なら私にも手伝わせて!そして手柄を立てさせて!!」

 

 

あまりにも必死過ぎる…このままでは勢いに負けてしまいそうなので傍で見つめているトニオさんにヘルプの意を込めた視線を送ってみる。

 

 

「オゥ、お熱い事デ…私は席を外しマスネ」

 

 

『お熱い事デ…』じゃないんだが?何一つたりとて意図が伝わってないんだが?

 

うーむ、確かに何の手柄も無く戻るとなると気まずいのは分かるけども…ここは心を鬼にして意地でも連れて帰るべきか…それとも彼女にも手伝って貰うべきか…。

 

 

「そ、それなら取引しようよ!もし私にも手伝わせてくれるのなら、このプリンを一口あげる!…なんて言っても駄目、だよね…?」

 

 

 

 

 

 

 

バキバキメギィッ!!

 

 

 

 

 

 

・・・え、なに今の音?(困惑)

 

 

「と、妬良?それって…」

 

「ん?・・・あ゙あ゙っ゙!゙?゙

 

 

どうやら無意識に力を込めてしまったようで…今まで握ったままだったスマホは粉々に砕けていた。それはもうバッキバキに。

 

あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙今まで数多の苦難を共にしてきた唯一の相棒*3があああああ!?

 

 

「なんてことを…(絶望)」

 

「さっすが!妬良なら分かってくれるって信じてたよ!それじゃあ約束通りに…はいっ!あーんして?」

 

 

連絡手段が断たれたからか、安心したアメリアはショックを受けている俺を華麗にスルーして元の席に戻り、食べかけていたプリンを一口分掬うと俺の眼前に差し出してきた。

 

もう付いて来る気満々の彼女には申し訳無いのだが…これ不味くない?此方がする立場ならまだしも逆にされるとなると…ねぇ?間接キスしただなんてリスナー達に知られたらあぼんされそうで怖いんですけど(畏怖)

 

 

「・・・あの、やっぱり止めておきm「えぇい!据え膳食わぬは何とやらって言うでしょ!?男見せなさい!!」モゴォッ!?」

 

 

やんわりと断ろうと口を開いた瞬間、痺れを切らしたアメリアは問答無用と言わんばかりにスプーンを突っ込んできた…。

 

あ、甘いッ!!これがプリンの甘みによる物なのか、あるいはホロニウムを直接摂取したからなのかは定かでは無いが…脳内が幸せホルモンで満たされていくのが分かるッ!!何たる至福ッ……(恍惚)

 

 

「よーし、無事に取引は成立した訳だし…これで妬良も運命共同体って事で!よろしくね?」

 

「は、はひ……(瀕死)」

 

 

うおォン、ただお茶しに来ただけなのにこんな事になるなんて…まあ生アメリアが可愛いから良しとしますか(無能)

 

 

 

 

 

 

 

 

「お客様、何でも直せる友人が厨房で掃除しているのデスガ…良ければお呼び致しまショウカ?」

 

「・・・頼んます」

 

 

トニオさん、貴方ちょっと優秀すぎませんこと?(困惑)

 

*1
「カワサキ特製おにぎりはいかが~?添加物いっぱいで腐らないよ~!」

*2
外国人や一部のソシャゲのキャラが愛用しているドット絵のようなゲーム風サングラス。この世界では認識阻害の魔法が掛けられており、無駄に高性能な代物と化している。

*3
約半年足らず。短ぇ活躍だったな…(クロ◯ワ)




妬良 京兵
間接キスの魅力に負け、相棒をグシャった愚者。
この後、リーゼント頭のイケメンに直して貰ったので何とか事なきを得た。
初めての相手はアメリアでした…(意味深)

ワトソン・アメリア
満を持して登場したEN組のやべーやつ。
たまたまお邪魔した店で妬良とばったり出会い、仲間に出来たのでご満悦。
尚、間接キスには全く気付いていない模様。後から気付いて顔真っ赤になる奴ですねクォレハ…(ニチャア)
因みに公式から唐突に投下された『ポムポムビート』の破壊力は尋常ではなく、一見の価値あり。
またみこちが昇天しておられるぞ!!(飛び火)

トニオ・トラサルディー
ジョジョ界でも一二を争う程の善良な性格のシェフ。
自身の料理を食べた人の傷病や体調不良をたちどころに治す能力を有しており、あらゆる種族が受け入れられる寛容さがあるこの街にてチャンスを求めてやって来た。
職業柄なのか衛生には人一倍気を遣っており、勝手に厨房に入った相手に躊躇わず包丁をぶん投げる程。
なのにも関わらず味見係として子犬を飼うのはどうなんですかね…?(疑問)

リーゼント頭のイケメン
どんな物でも自分以外ならなんでも直せる能力を有する他所の主人公。とある組織に属した際にトニオと引っ越して来た。
この時つまみ食いをした罰として厨房を掃除させられていたが、妬良のスマホを直したのでお咎めはチャラになった。やったぜ。
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