好きに推し、ホロライブに染まる   作:ゲーム小僧

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ありがとうございます!

久しぶりに戦闘描写書きました_(:3」∠)_


すいせいさん!?まずいですよ!!(中編)

 

 

 

「妬良さ〜ん!あれ...もう帰ったぺこ?」

 

配信を終えた兎田ぺこらは現在、妬良にゲームでのリベンジを果たすべく事務所に訪れていた。

 

「妬良さんでしたら先程すいせいさんと一緒に帰宅されましたよ?」

 

「そうなんですか...ありがとうございますぺこ!」

 

横からスタッフが帰宅したことを教えてくれた為、ぺこらも帰るべく事務所を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(すいちゃんと一緒、か...なんか胸がモヤモヤするぺこ)

 

「あっ、ぺこら。こんばんみぉーん!」

 

「ん?...あっミオ先輩!こんぺこー!」

 

ビルの入口付近で先輩である大神ミオと出くわしたぺこらは挨拶を交わした。

 

「ぺこら、浮かない顔してるけど何かあったの?」

 

「妬良さんにゲームやらないかってお誘いに来たんだけど...すいちゃんと一緒に帰っちゃったみたいぺこ」

 

「そうだったんだ...電話は掛けてみた?」

 

「連絡先は聞いてないから分からないぺこ...」

 

余程楽しみにしていたのかぺこらの耳はすっかり垂れてしまっていた。

 

(あらら...落ち込んじゃってるなぁ。本当はあんまりやらない方が良いんだけど...)

 

「よし、うちに任せなさい!」

 

「ミオ先輩?何をするぺこ?」

 

ぺこらの為にとミオはどこからか水晶を取り出し、手をかざして呪文を唱え始めた。水晶は光を放ち、暫くその状態が続いた。

 

「・・・よし、妬良君の場所が分かったよ」

 

「ほんとぺこ!?それで妬良さんはどこに...?」

 

「黒焦げた木々が見える...ここは燻りの森だね」

 

「燻りの森?あそこって...☆5ダンジョン!?一般人は立入禁止の筈ぺこ!!」

 

 

 

ダンジョンには☆1から☆10までの難易度が存在しており、観測隊がダンジョン内の空気中に漂っている魔力を測定する事で難易度を定めている。

 

ダンジョンから湧いてくるモンスター達は倒すと『魔石』をドロップする。魔石は武器の作成や魔法の触媒等と様々な用途で使われる為に価値が高く、魔石を売却して生計を立てる『ハンター』が存在する程だ。

 

高難易度である程価値が高い魔石を得られるが故に自身の実力を把握せずにダンジョンに挑み、命を散らすハンターも少なくなかった。

 

国はこれ以上死人を出さない為に☆2以上のダンジョンに潜るには資格を取得しなければならないという法律を作ったのだ。

 

資格はE級からA級まで存在しており、ランクが高い程高難易度のダンジョンに挑む権利を得られるシステムとなっている。

 

ただし、資格取得者に付き添う形ならば一般人も同行が許される。それがこの世界のルールである。

 

 

 

「確かすいちゃんはA級の資格を持ってたよね?もしかしたら妬良君と一緒に入ったのかも...」

 

「そんな...ぺこーらは資格を持ってないから入れないぺこ...」

 

「・・・うちは資格を持ってるけど、一緒に行かない?」

 

「えっ...良いぺこ!?」

 

「うん。うちはレッスンが終わったから帰る所だったし、後輩の為にも一肌脱ぐよ!」

 

「ミオ先輩...ありがとうぺこ!!」

 

「それに男女が二人っきりで何かあったら困るし...」

 

「ミオ先輩...?」

 

「なっ、何でもない!行くよ〜ぺこら!」

 

「あっ!待ってぺこー!」

 

ミオは誤魔化す様に目的地が決まるやいなやビルを飛び出し、ぺこらも後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず付いたけど...ここからじゃ見当たらないかな?」

 

「二人はこんな所に何をしに来たぺこ?」

 

ミオとぺこらはダンジョン唯一の入口である『門』で門番に資格を見せて許可を貰い、ダンジョン内に足を踏み入れていた。

 

「今の所モンスターは見えないぺこね...先に進むぺこか?」

 

「ここのモンスターはうちと相性が悪いからね。今のうちに行こう!」

 

周囲にモンスターがいないことを確認した二人は妬良達の捜索を始めた。

 

 

 

 

 

「・・・ん?何の音ぺこか?」

 

「えっ?これは...金属音?」

 

30分程捜索を続けていた二人の耳に微かではあるが金属がぶつかり合う様な音が届いた。

 

「あっちから聞こえてきたぺこ!」

 

「あっ!待ってよぺこら!」

 

ぺこらは焦げた木々の根に足を取られない様に気をつけながらも疾走し、音が聞こえた場所を目指した。向かった先には木々が生えていない広い空間が広がっており...

 

 

 

 

 

 

 

 

妬良とすいせいが斧と剣を交え、襲い掛かってくるモンスター達を蹴散らしながら激闘を繰り広げていた。

 

「・・・えっ?」

 

「はぁ...はぁ...待ってよぺこら...ってえぇ!?何で二人が戦ってるの!?」

 

「と、止めないと不味いぺこ!...ヒィッ!?」

 

戦いを止めるべく二人に近寄ろうとしたぺこらの真横に弾かれた斬撃の余波が飛び、横に生えていた煤けた巨木に直撃した。巨木はメキメキと音を立て、無慈悲にもぺこらに向かって倒れてくる。

 

「危ないッ!!」

 

巨木に反応出来たミオが間一髪の所でぺこらを抱きながら前に飛び、下敷きを免れた。

 

「あ、ありがとうぺこ!」

 

「立ってたら危ないよ!このまま木の影に隠れよう!」

 

二人は安全を確保すべく、倒れてきた巨木を壁代わりにして身を屈め、顔だけを出して妬良達の様子を伺った。

 

「妬良さんって一般人だったぺこよね?なんでA級のすいちゃんと互角に戦えてるぺこ?」

 

ダンジョンに挑む権利を得られるという事はそれだけの実力を秘めているという事でもある。そんな超人に一般人がまともに戦えるのは本来はありえないのだ。

 

「分からない...何か事情があって実力を隠してたのかも」

 

二人は妬良達の戦いを眺めてはいるものの、あまりの速さで姿がブレて見えてしまっていた。

 

「しかもあのモンスターって『バーンウルフ』ぺこよね?あれって☆6並の強さなのに二人共一撃で仕留めてるぺこよ...」

 

妬良達の漁夫の利を狙い、炎を纏った赤い狼である『バーンウルフ』達は次々と襲い掛かるが悉く返り討ちに遭い、砂の塊となって崩れていく。辺りには赤いルビーの様な魔石が大量に散らばっていた。

 

ぺこら達がモンスターに襲われずにダンジョン内を捜索出来たのは妬良達がほぼ全てのバーンウルフ達の相手をしていたからだ。

 

「・・・このまま二人の決着を見届けよう」

 

「ミオ先輩!?何言ってるぺこか!早く止めないと!!」

 

「うちなら怪我をしても治せるし、何よりも妬良君が勝つかもしれないのに邪魔したくないんだ」

 

「そ、それはそうかも知れないぺこだけど...」

 

あれだけ動けているのだ、勝ってもおかしくはない。それでもぺこらは今すぐにでも止めたくて仕方がなかった。

 

「信じよう、ぺこら。きっと妬良君なら綺麗に収めてくれるよ」

 

ミオにハッキリと言い切られてしまい、ぺこらは何も言えなかった。

 

(どうか...二人共無事でいてぺこ!!)

 

ぺこらはただ一心に妬良達の無事を祈らずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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