【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。 作:なんか変な色の翼
【無限を正の呪力で突破できるのか?】
結論、マジで分からん。
①無限を「負の呪力で作られた現象」と見る場合。
→円鹿が万の液体金属を消滅させたのと同じ現象が起こる万は呪力を液体金属に流して操作していたが、液体金属が操作不能になるのではなく消滅しているのを見るに、構築術式で作った液体金属も中和可能。つまり、同じ理論が無下限呪術に通用するなら、負の呪力で現実に実体化された無限も正の呪力で中和可能。ただし、五条悟の六眼補正により中和には時間をかけるか、莫大な呪力でゴリ押しする必要があるものとする。
②無限を「負の呪力で起こした現象」と見る場合。
→正の呪力の相殺する範囲は負の呪力のみであり、身体の中である生得術式に流し込んでしまえば相殺不可。感想欄の言葉を借りるならば、"回路に流れる電力を相殺する働きは、熱や運動エネルギーを相殺することまでは不可能"。術式に流し込んだ負の呪力は、負の呪力とは別の何かになってアウトプットされているという説。
偉大なる単眼猫に直接聞いてみたいところですが、残念ながらそうもいかないので、このSS内では①の説を採用しているという事にします。原作ではどうなるかはマコーラが無下限五条に斬りかかってくれないと何とも言えませんが、少なくとも当小説の中ではそういう事にします。なのでマコーラのソードは五条に対して(若干)有効です。
感想欄で様々な意見が出てきており、とても参考になりました。
そんな皆様には作者のブラザーを名乗る資格を与えようと思います(迷惑)
では本編です、コーラとポテチ片手にお楽しみください。
── 禪院家死刑執行事件、記録── 記:フルダテ
・9/31日、【球磨川禊】が【禪院扇】の養子として迎え入れられる。
・同日、【禪院真希】と【禪院真依】が分家に養子に出される。
・同日、【球磨川禊】が禪院家に来訪。顔合わせも兼ねて定例会議に同席する。
・定例会議60分前、【球磨川禊】が会議室に到着する。
・定例会議50分前、【禪院直哉】が不参加の意を表明する。
・定例会議49分前、【球磨川禊】が会議室より退出する。
・定例会議31分前、【球磨川禊】が【禪院直哉】と接触。
→乱闘に発展。【球磨川禊】が【禪院直哉】を殺害する。
禪院直哉は苛立っていた。禪院家の公式キレキャラと言えばパッとしない親父こと禪院扇が有名だが、その扇すらたじろぐレベルで苛立っていた。なにせ、自分のポケットマネーから大枚をはたいて"泉新一"を調べ上げ、捕獲しかけたというのに、あと一歩の所でビニール傘の男に全てを台無しにされたのだ。
直哉は五条悟や夏油傑に及ばずとも、一般的に見れば天才と呼ばれる部類の人間であった。今まで知りもしなかった挫折、そして屈辱。ただ一人憧れた男以外に、自分より上の人間が存在した事が認められなかった。
幸いにも、鬱憤を晴らす玩具は身近にいた。弱い"女"で、忌み嫌われる"双子"で、大した術式も持っていない"ガキ"が。
「でも今日でお別れかぁ。なあ真依ちゃん、今日から分家行くんやろ?」
「ひっ.....」
「実の娘を捨てて養子取るて、扇の叔父さんも焦っとんやね。まあ真希ちゃんよりキャンキャン騒がんかったらどうでもええわ。真依ちゃんも可哀想になぁ?あんな姉貴が生まれんかったら、まだ本家に残れたかもしれんのやし」
そう言って、直哉は玩具を蹴り飛ばした。まるで小学生がサッカーボールを蹴るかのように躊躇なく、思いっ切り。
その姿が直哉の嗜虐心を更に刺激する。
上の人間を見て首が疲れたなら、自分より下の人間で発散すれば良い。実力主義と男尊女卑、時代遅れの家柄重視にエトセトラのミックスジュースを飲み続けた男の発想は訳が違う。
『やあ、そこの君!君だよ、アリの巣に溶けたアルミ流してそうな
だが、あまり下過ぎても厄介かもしれない。
0すら超えた底辺、混沌より這い寄る
やあ皆、僕だよ。
えっ、この小説は三人称視点が醍醐味だって?つまらないから戻せ?
やだなぁ、これが"僕の醍醐味"じゃないか。君たちが安価で選んだ結果だろう?この余りにもメタな喋り方、地の文すら乗っ取るアグレッシブさ。嫌よ嫌よも好きの内、とか言うしその内慣れrrrr───
『おっとっと、世界から修正されちまったぜ。僕って罪な男だよなぁ...』
色んな意味で罪な男、球磨川禊。現在禪院家に潜入中。
一見どころか百見、普通の学生にしか見えないこの男。だが中身は異常性の塊であり、幼少期には自身を異常と診断した医師を脅迫したり、中学時代は様々な学校に転入しまくり廃校を作り回り、アニメ版では世界から色彩を消し去ったアンチFG●主義者である。
『まあ転生したからチャラか!ところで君、大丈夫?』
「えっ、わ、私.....?」
『うんうん、元気そうだね!僕は今日からお世話になる球磨川禊!君のお名前は?』
「ぜ、禪院真依です。あ、えっと、彼は大丈夫なんでしょうか.....?」
『ああ、
視線をチラリと後ろに向けると、巨大なプラス螺子で磔にされた直哉の姿があった。
胴体に二本に両手両足に三本ずつ、喉笛と額にも深々と螺子が突き刺さっており、明らかに大丈夫な状態では無い。
『ところで君、誰の娘さんなのかな?来たばかりだから分かんなくって!』
「父は禪院扇です。多分苗字が変わって別の人が父親になると思いますが──」
『うわー、凄いや!僕のお父さんも扇さんなんだ!僕たち兄妹だね!』
「そ、そうですね.....?」
妙にハイテンションな球磨川に少したじろぐ真依。彼女も実は、球磨川という男の存在は知っていた。つい最近になってから父である扇から嫌みったらしく「お前より出来の良い息子が来る」と再三聞かされていたのだ。
扇の気に入る男だ、直哉の焼き直しのような男が来るのだろう...と思っていたが、その予想は斜め上に飛んで行った。
『でも扇さんは息子は僕一人だって言ってたのにな。おかしいね?』
「....私とお姉ちゃんが、今日で家を出るからだと思います」
『え、本当?なんで?』
「出来損ない、だから」
今まで何度も言われ続けた言葉だ。
女だから。術式を持っていないから。双子だから。可愛げが無いから。
自分にはどうしようもない事の責任を、彼女は齢5つにして求められていた。
あまりにも酷な話だ。
『そりゃ
「ろん?」
『安心して、お兄ちゃんは弱い人の味方なんだ。幼女を家族ぐるみで虐待して、果てには親権放棄だなんて三倍満もいいとこだ』
「さんばいまん?」
『あはは、気にしないで。今日は部屋でゴロゴロしてなよ、お出かけ日和なんだぜ?』
「え、でも迎えが───」
『いいからいいから、お姉ちゃんと楽しく遊んどきなって』
・定例会議25分前、【球磨川禊】が【禪院長寿郎】を殺害する。
・定例会議23分前、【球磨川禊】が【禪院信朗】と接触。
→約2分に渡る乱闘の末、【球磨川禊】が【躯倶留隊】を全員殺害する。
・定例会議19分前、【球磨川禊】が【灯】と接触。
→9名の【灯】が交戦し、【球磨川禊】によって全員殺害される。
・定例会議12分前、【球磨川禊】が【禪院蘭太】と接触。
→数分の問答の後、【球磨川禊】が【禪院蘭太】を殺害する。
・定例会議8分前、【球磨川禊】が【禪院甚壱】を殺害する。
・定例会議5分前、【球磨川禊】が会議室に到着する。
禪院扇はこれ以上とない昂ぶりを感じていた。
事の始まりは直毘人の息子である禪院直哉の失態。
2チャンネルと呼ばれる俗物流派の調査に失敗したばかりか、禪院家がこれ以上詮索するようなら自害するという縛りを結ばされて逃げ帰って来た。現当主の息子を人質に取られては流石の禪院家も手出しを止め、2チャンネルは話題にするのも忌み嫌われる禁句となった。
しかし、扇だけは違った。直哉が持っていた情報を勝手に洗い出し、直接コンタクトを取ったのだ。
この間の行動を直哉が認知しなかったのは本当に幸運だと言えよう。もし少しでも扇の行動を耳にしていれば、彼は"縛り"通りに舌を噛み切って死んでいたのだから。
そして扇は球磨川禊という名の養子を手に入れた。彼とて、ただ無意味に何十年も呪術師を続けてきたわけではない。出会った瞬間に、その老獪な呪術師の勘で彼の
(できる。これなら、
禪院家に非ずんば呪術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず。この言葉を家訓にするほどに禪院家は他の呪術流派を軽視している。つまり、他の流派に対して黒星を得ると軽蔑の目を向けられることになるのは必然。余所に首枷を付けられた息子を持った兄より、このタイミングで新たな才有る人間を連れ込めた自分に期待が移るはずだ。
出来損ないの娘二人は分家に押し付けた。本家よりも扱いは酷くなるだろうが知ったことではない。どこぞの男と子を成し、珍しい術式でも持っていれば一度くらいは再会するかもしれないが。
これで自分を妨げるモノは何もない。この
ああ、"ちゃんとした息子"ならばそうなっていたかもしれないだろうに。
今回ばかりは相手が悪かった。
『父さん、叔父さん、ただ今戻りました!』
「おお、お前が禊か。随分遅かったな。他の者は見ておr─────」
『口開くな、酒臭いんだよ』
・定例会議4分前、【球磨川禊】が【禪院直毘人】を殺害する。
『どうですか、親愛なるお父さん!これで禪院家当主は貴方のモノです!』
「お前ッ....お前ッ!!自分が何をやったか分かっておるのか!?」
『大丈夫ですよ、この一時間で妹以外の禪院家の人間はみーんな殺しました!怨恨の種は残りません!』
朗らかに、純真無垢に、そして自慢げに語る球磨川に恐怖を覚える扇。
あまりにも唐突な大虐殺の告白に、本能的に彼の脳は理解を拒んだ。
『お父さん、僕には分かりますよ。どうしても当主になりたくて、泣く泣く娘を手放したんですよね?でも僕ってロマンチストですから!愛し合っている親子を引き離すなんて許せません!これで扇さんは禪院家当主、娘さんは本家残留!完璧なハッピーエンドですね!!後書きでは娘を攫おうとした悪い分家を皆殺しにして〆ましょうよ!!』
「馬鹿を言うな!人の心は無いのか!?」
『有ります有ります!有り余り過ぎて腐っちゃうくらい!扇さんも親子愛に溢れてるじゃないですか!』
「そんなはずが無いだろう!あんな出来損ないg───」
『あ"?????』
信じられないほど暴力的な殺意が扇に向けられる。
曲がりなりにも死線を何十年とくぐり抜けてきた彼の勘が、一斉に"死ぬぞ"と警鐘を鳴らす。
『聞こえねぇよ、何が"そんなはずがない"んだ?』
「....ッ!儂が!」
『腹から声出せよ。儂が、何?』
「......儂が、禪院家当主になりたいと、いう事が、だ!」
生存本能に従い、球磨川の機嫌を取るための最適解を導き出した。
そう、"導き出してしまった"のだ。
球磨川という男は他人を観察し、分析する能力に長けている。
強欲な人物は罠に嵌めて陥れ、正義に徹する人間は卑劣な手口で破滅させ、同類ならば陥落させ懐にしまい込む。
扇が球磨川の才能に気づいたように、球磨川も扇の本性を一目で見抜いていた。
強欲で自惚れ屋、それでいて臆病。ならば、どういう方法を使えば"その言葉"を引き出せるかも知っていた。
蟲毒を生き抜いた老骨さえも、この
『その言葉、忘れたとは言わせないぜ?』
・定例会議1分前、【球磨川禊】が【禪院直哉】【禪院長寿郎】【躯倶留隊】【灯】【禪院蘭太】【禪院甚壱】【禪院直毘人】を蘇生する。
・被害に遭った人間は全員、この事件に関する記憶を全て抹消されていた。
・以上の事件は禪院家の威信を大きく損ねるものとして機密情報とし、【球磨川禊】の死亡まで厳重に秘匿される。
「....これでよろしいでしょうか、禊様」
『パーフェクトだよフルダテさん!記録は大事だよね、僕ってマメな人間だから気になっちゃって!』
「ご期待に沿えたようで何よりです。ところで貴方、何処を目指しているのですか?」
『ははっ、強いて言うなら
木枯らしが吹きすさび、枯葉を運ぶ秋の始まり。
弱者と愚者の庇護者にして、最低最悪の救世主が、地獄の只中に降り立った。
・球磨川禊
『絶対に勝てない』という因果操作の天与呪縛の持ち主。勝たせるとは言っていない。
弱者と愚者の味方。転移者じゃなかったら術師を37564にしていた。ヤバい。
原作では五条悟的な立ち位置の人間を封印したり、顔面の皮を剥いだりしてる。ヤバい。
全方向地雷原の中に飛び込んだので全方向に中指を立てて生きていくつもり。
・禪院家
80%くらいキレた球磨川に"八つ当たり"で殺害された。そして記憶ごと死を抹消された。
何が起きたのか知っているのは扇、フルダテのみ。甚爾と同じくらい深いトラウマが刻まれた。
・真依&真希
分家行きが中断された。変なお兄ちゃんのおかげである。
何が起こったのか知らないので、球磨川への好感度は高くも低くもない。
夏油の強化を見てどう思った?
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人の心とか無いんか?
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いいぞ、もっとやれ
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五条にも同じくらい強化はよ
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メロンパンが可哀そうだと思いました(棒)