【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

30 / 67

作者ミン「リア友....俺は、何がしたかったんだろうな。こんなDM荒らしされて、学業を疎かにするレベルでメンタルをボロボロにされてまで書き上げるべき作品だったのかな」
リア友「.....」
作者ミン「18000ptなんて飾りだよ。やろうと思えば誰だって出来るさ。荒らしDMや低評価コメの中には、読者の機嫌を取るポイント稼ぎだろとか理解の浅いジャンク小説とか言うやつもいてさ。もう、俺のSSなんて求められてないんじゃないかな」
リア友「......(無言で評コメを高評価順にする)」
作者ミン「なにこれ....めっちゃ宿儺湧いとる....」
リア友「.....(無言で親指を立てる)」
作者ミン「そうか、そうだな....後は任せます」
リア友「(無言で作者ミンをグーで殴る)」
作者ミン「コッ、コイツ!目にさっき立てた親指を!!」


ごめんリア友。楽しようとしてた。俺書くよ。
それはそれとして殴ったのは許さん。



【懐玉-漆-】"正義の味方"の味方になりたい

 

 

「.....先月分の護衛報告書です」

『うむ、ご苦労』

 

 

衛宮士郎が死んでから1ヵ月が経った、元日。例の部屋(上層部会議室)にて。

夏油傑と家入硝子は、機密書類の提出のため高専を訪れていた。

 

襖越しに老人どもが書類の写しを手に取り、乾いた眼を躍らせる。

 

 

 

『ほう、よく(・・)報告できておるではないか』

「....左様ですか」

唯一の失態(・・・・・)を、何から何まで書いておる。隠そうとしなかったのは賢明だな』

 

 

 

一人の老害が意地の悪い言葉を出すのと同時に、他の老人も騒ぎ出した。

 

特級呪術師の損失が何とやら、高専の信頼が何とやら、自分の保身しか考えていない雑言が投げつけられる。上層部は腐ったミカンの集まりだと悟から聞いていた家入と夏油だが、実際に目にして気分の良いものではなかった。

 

 

『追加の支援は無いぞ、お前達の責任だ。自分の始末は自分で付けよ』

「....天元様に関わる問題ですよ。本気で言ってますか?」

『ほっほっほ、自分の力に浮かれた小童がほざきおる』

 

 

襖の奥から、どこか懐かしい呪力が溢れるのを感じた。

.....この場に五条悟が居なかったのは不幸中の幸いだろう。

 

 

「他人の物で浮かれているお爺様に言われたくはありませんね」

『それを嗤う者はもうおらんじゃろう。お前たちのおかげ(・・・)でな』

「あっはっは、これは一本取られましたね」

 

 

心の中であらん限りの罵詈雑言と中指を領域展開しながら、家入と夏油は会議室を後にした。彼が死後も孤独である事を、心の底から実感しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で....言い訳を聞こうじゃないか、羂索ゥ!!」

 

 

怒りに顔を歪ませたレジィが羂索に罵声を投げる。以前と違い、上から目線の余裕なんて露ほどもない。"両足が切断されている"のだから、上から彼を見るのは不可能なのは当然と言えば当然だろうが。

 

 

「いやぁ、言ったはずだよ?このレベルの呪術師集団が徒党を作ってるって」

「ンなの....天元直轄の部隊とかだと思ったんだよ!なのに、なんなんだよアイツ!!」

 

 

特級呪術師、衛宮士郎。その暗殺を羂索がレジィに依頼したのは"同系統の能力"を持っているからだ。

過去の事象を再現し、それを具現化し、触媒(証明書)記憶(理解)が必要となる。

 

ならば、事前に多くの手札を準備させ、呪術師として一枚も二枚も上手な彼ならば有利が取れると判断した。そして実際に暗殺は成功。最後の最後に逆転されかけたが、それでもレジィを殺すには至らなかった。

 

 

「だというのに....だというのに!俺は、勝っていたのに!」

 

 

....ここからは百聞は一見に如かずというものだろう。

話は12月3日。事件の夜に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ──....ハァッ────、ハァッ──....」

 

 

肩で息をしながらも、三度の悪足搔き(黒閃)をモロに受けて尚、彼は意識を保っていた。もはや精神力や筋力や呪力なんて次元の話ではない。衛宮が精神力で死に体の体を動かしたのと同じ理屈(スゴ味)だろう。

 

 

「──────再契象」

 

 

脳が揺れ、霞む視界の中を懸命に探り、二枚の領収書を手に取る。

一つは人間ドックのモノ、もう一つは半年の入院治療のモノである。

 

レジィの再契象は"契象"というネーミングに騙されやすいが、サービスなどの実体の無い契約でも術式の対象内。つまり病院の領収書を使えば物理的な怪我は治り、二泊三日のホテルのレシートがあればどんな疲労も一気にぶっ飛ぶ。

 

死滅回游という閉鎖的な空間では真価を発揮できなかったが、その実力は羂索にスカウトされるまで有るというわけだ。

 

 

「....やってくれたねぇ、クソガキ」

 

 

このガキは絶対に楽には殺さないと、レジィは決めた。

 

黒閃なんて呪術戦における偶然の産物に過ぎない。ただ、勝利の女神が気まぐれに微笑んだまで。平等にして不平等な偶然が起きただけ。ミーハーであれば憤慨するだろうが、経験を積みプロフェッショナルと呼ばれようと過言ではない彼からすれば、宗教勧誘が押し掛けてきた程度のトラブルだ。

 

だが、そのトラブルが自らの絶頂のタイミングで発生した事。それがいけなかった。

それが逆に、レジィ・スターの逆鱗に触れたのだ。

 

 

「俺がこういうのもなんだけど、取り立てて(・・・・・)やるよ衛宮士郎。この鬱憤のツケは、お前の『屈辱ある死』で全額支払って貰う─────」

 

 

しかし、その言葉が最後まで紡がれる事は無かった。

全呪術師の天敵にして、天与の暴君。金でJCを殺せる男にして、元プロのヒモ。

そして今は史上最強の父親にしてSP。

 

"伏黒甚爾"が、現着したからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──来たか、禪院甚爾。話には聞いてるよ」

「今は伏黒だっつーの。そりゃとんだ昔話だな」

「そうだよねぇ....まさかアシスタントがいるとは予想外だった」

 

 

先ずレジィが視認したのは甚爾。羂索から天与呪縛のフィジカルギフテッドが天元側に付いていると報告はあったが、まさか護衛の一人が危機に遭っただけで送り込まれるとは思わなかった。

 

この男からは決して目を離してはいけないと長年の経験が警鐘を鳴らす。術式を持っておらずとも一流の術師は、どれだけ強い術式を持っていようとも格下の相手など歯牙にもかけない。

 

 

その理由は、呪力の流れをコントロール出来るから。

 

一流に近づけば近づくほど呪力操作の精度は高まり、直前まで攻撃が予測できなくなる。つまり、術式の有無の重要性など、呪力操作や呪力量の優劣に並ぶ程度の問題でしかない。

 

 

だが、この男にはそもそも呪力が"ない"。

 

 

動きを読む以前の問題。その鍛え上げられ、呪縛で強化された肉体による一挙手一投足の全てが致命打に成り得り、呪いへの耐性により生半可な攻撃は弾かれる。

 

呪術戦においては黒閃と同じ、常識の枠外の存在だ。

 

 

そして隣に居るヤツは.....

 

 

 

「ああ、コイツ?偉く役に立つからレンタルしてきたんだよ」

「おおっ、コイツは高評価!嬉しいねぇ~!」

 

 

赤い帽子に丸眼鏡。白地のYシャツに赤い襟と線をつけた服装。手には呪力の込められていない、そこらで売ってそうな工作鋏を持った男。

呪力総量は並の術師程度で、危険性など微塵も感じない。

 

 

「僕は"ワクワクさん"、君も一緒に─────」

「遊んでる場合じゃねーだろ。さっさと仕事しろ」

「うわっ、効率主義だねぇ......それで、何を作ろうか?」

 

 

 

そして───突然の攻撃。悪意や敵意を微塵も感じさせぬソレに、反応が遅れた。

 

立っていた地面のアスファルトが変容し、人間の腕を形作り足を固定される。

 

 

「なっ──────」

工作呪法、超刻(オブジェ)

 

 

その刹那()を暴君が見逃すわけもなく。一瞬で懐に潜り込まれ、そのまま膝を釈魂刀で切断される。更に釈魂刀を投げ捨て、装備を二又の短刀に持ち替えてレジィの首を狙ってきた。術式を破壊する力を持つソレに身体を刺されれば、一体どうなるかなど語るまでもなかろう。

 

 

「───再、契象ォォォ!!!!!」

 

 

圧倒的な死の危機を感じ、渾身の呪力で術式を行使するレジィ。2tトラックを再度具現化し、自分を撥ねるように命令し離脱を図る。しかし、天与の暴君がそれを許すはずがない。トラックに万里ノ鎖を打ち込み、カツオの一本釣りのようにして車体を宙に舞わせた。

 

 

「このッ───ゴリラがッ!!」

工作呪法、照画布(テープ)

 

 

仕上げとばかりに、粘着質な布生地で空中でトラックを固定された。フロントガラスに張り付いていた自分も巻き添えで貼り付け(・・・・)られ、腕は車体に引っ付いて離れない。もはや逃げようがないのは明らかだ。

 

 

「はい、無駄な抵抗お疲れ。解散解散」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───で、そこからどうやって生きて帰ってきたわけ?」

「....そっからアイツらは衛宮士郎の死体を持ってった。俺が話せるのはそんだけ」

「ふーん....見逃されたってわけ?成程ねぇ」

 

 

 

そこまでレジィを追い詰めて殺せない事情があったのか?と羂索は思案する

 

現に針と黄櫨折は殺されている。ただ単に衛宮士郎の肉体を回収するのを優先した、という理由だけでは説明し切れない挙動。その二人の解剖結果の報告書に目を通しながら頭を捻らせて──

 

 

「───成程、そういう事か」

「あ?」

 

 

...ならば、答えは一つじゃないか。"高専に存在を把握されたくなかったから"だ。針と黄櫨折は非呪術的な方法で殺害されており、残穢が残されていないと報告書に書かれてあった。レジィには呪術的に攻撃してしまった故に、解剖すれば残穢が発見される。だから見逃されたのか。

 

そこまでして足を残したく無い理由が何かは知らないが、どうやら連中は高専....要は、天元側に情報を渡したくないらしい。

 

 

それは良いことを知った。

 

衛宮士郎の殺害成功に加え、この事を知れたのは大収穫と言えよう。

 

 

 

「ゆっくり眠りなよ、レジィ・スター。前のに比べれば、今度のは仮眠にも満たないだろうけど」

 

 

羂索の駒は進む。一歩ずつ着実に、地獄(理想)へと向かって。

 

 

 

 

 





【名前】ワクワクさん(つくってあそぼ)

【呪術センス(8)】
【座学(9)】
【運動神経(5)】

【術式:工作呪法】
解説:両手で触れた非生物の"魂"を変形させる。縛りは以下2つ
①質量保存の法則に則る必要がある
②呪物、呪具は作れず、変形後も既存の物資で構成される。

要は非生物限定の無為転変。


次回で衛宮の死亡処理は終わりです。
球磨蘇生やサーヴァント化とかに逃げず、ちゃんと殺すのでご安心下さい。


次回、「【懐玉-捌-】名前もない誰かの場合」

貴方が一番好きなのは?

  • 衛宮士郎
  • 五条悟
  • 夏油傑
  • 家入硝子
  • 偽物の先生
  • 球磨川禊
  • 工場長
  • ルシフェル
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。