【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。 作:なんか変な色の翼
先ず一言。
完結時には全部の伏線回収して全員のハッピーエンドを約束します。
名前の無い誰かも救済します。だから記憶の片隅で覚えてロッテンマイヤーさん。
....あっ、メロンパンとゲラゲラは別なので寄らないでください。塩かけっぞ。
だからよぉ.....俺ェ.....止まるんじゃねぇぞ(自己暗示)
1月30日 ■■県■■市(旧■■村)
21:12 聖徳太子、現着
ココは■■市。古き良き(皮肉)風習の残る集落。
呪術師を異端の塊と認識し、魔女狩りの如く排斥する連帯感に富む地区である。
「は~、さぶい~~!しばれる.....待てよ、公衆の面前で"しばれる"とかMじゃないか?錠付けて嬢の服に着替えた方が良い?」
そんな地上の地獄に出没するは、明らかに頭おかしい発言を言い散らかす変なオッサン。上下青色の長袖ジャージにスニーカーというラフ過ぎる格好で参上。
その名は変態仮面.....ではない。れっきとした聖徳太子である。
明らかに徳は積んでなさそうだが、その辺は気にしてはいけない。
「ていうか何で私がミミナナ担当?もっと適任いたでしょ。こないだ復帰した衛宮氏とか育児上手だし、ロリータならそもそもアクセなんちゃらが....ん?」
「余所者だ」
「何者だ。あの服装はなんだ」
「何だこのオッサン」
UMAでも見るような目で遠くから観察されていることに気づく太子。まあ実際コイツは人間に区分するには大分無理がある生命体の聖徳太子ではあるが、初対面にしては随分な扱われようである。排他主義極まれりというわけか。
しかし我らが聖徳太子。こんな時も慌てず騒がず.....
「あの─、食べます?」
昨日の肉じゃが(肉のみ)をポケットから取り出すと、村人は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。
コイツが送り込まれたのは他でもない、禪院家に球磨川が送り込まれたのと同じである。
要は"毒を以て毒を制す"の理論。
呪術師よりも更に癖の強い人間を送り込めば、ミミナナが虐められる事は無くなるのである。
ミミコとナナコはいつも一緒。
ご飯を食べる時は一緒に「いただきます」をするし、どっちかが食べ終わるまで二人とも席は離れない。
お風呂に入る時は一緒に入るし、冷たい水でも流し合いっこをすればへっちゃら。
寝る時は一緒の布団で寝るから、外の怖い声なんて聞こえない。
朝はお互いに「おはよう」って言うし、ミミコのお人形にも言うのも忘れない。
いつまでも一緒。どこまでも一緒。
たとえ
そう思っていたのに─────
「おなかすいたね、みみこ」
「......うん」
くー、きゅるる という可愛らしいお腹の鳴る音が、ボロ家の中に響く。
それもそのはず。二人の書類上の保護者であった遠縁の親類が、一週間前に村八分に耐えかねて逃げ出したのだ。最初の何日かは生で食べられる野菜を齧って生きてきたが、僅か三歳の子供が打開できる状況なはずがなく。遂に食料を食べ尽くし三日が経過していた。
「みみこ。おやさい、ぬすんじゃおうよ」
「.....だめだよ。しんじゃうよ」
「でも、このままでもしんじゃうよ」
村八分にされている彼女たちに手を差し伸べる大人はいない。それどころか、彼女らの事を忌み嫌い迫害するのである。もし彼女らが他人の作物に手を付けたとなれば、鬼の首を取ったように歓喜して村中で彼女らを叩きのめすだろう。
「みみこ、なんでわたしたち、うまれてきたの?」
「ななこ.....」
「なんで、なんで!わたしたち、わるいことなんてしてないのに...っ!」
柔らかく、瘦せこけた手で床を叩く奈々子。それでも現実は変わらない。ヘドロのように凝り固まった、この悪意の塊が消えるわけもない。人間の悪意とは正に呪いなのだ。例え純粋無垢な少女の祈りであろうとも、悪魔が振り向く事は決してない。
「な、なこ.....」
「.....なあに?」
「おうた、きこえる.....」
「ハァ~ブのか~おり~、聖徳太子~♪イッケッメッン過~ぎて~、困っちゃ~うぜぇ~↗」
ならば、この世の常識の通用しない男であれば、どうなるのだろうか。
それこそ神の
「それが、聖徳~♪セレナ~デ~~ェェイ、マンボッ!!」
どこから取り出したのか、膝の位置でジャカジャカとアコースティックギターをかき鳴らしながら枷場宅に到着した聖徳太子。だが聖徳太子とて非常識ではない(本人談)。他人の家にお邪魔する時はおめかしするのを忘れないのである。
水泳ゴーグルを着用し、ジャージのチャックを内側にしまい、下のジャージは引っ張り脇腹まで上げる。タモを右手、さっき道端で
そして、いざ呼び鈴を鳴らし───
「磯野──!!野球しようぜ──!!!」
流石は義務教育を日本アニメで終わらせた男だ、実に理解しがたい。これには無名の司祭も全員頭を悩ませるだろう。ちなみに枷場宅は呼び鈴の線が切れているので、先ほどの発言は中に届いていないのが唯一の救いである。
そうとも気づかず馬鹿太子は呼び鈴をピンポパンと鳴らしまくる。頭が足りんのけ?
「磯野、磯野、いーそーのー!もうこの際妹子でもいいぞー!」
「...う、うちは"いその"じゃないです.....ヒッ!?」
あまりの騒ぎに中から出てきたのは美々子だ。おずおずと出てきた直後に太子の奇抜すぎる"おめかし"を見てしまい、ギョッとしている模様である。一生モノの思い出になることは間違いないであろう。
「やあガール。私は聖徳太子、君の遠い親戚だ」
「と、とおいしんせき....どのくらい?」
「うーん、曾爺さんのホモ・サピエンスくらい」
その理論なら人類全員兄弟だろうが、と言いたくなるだろうがご愛敬。しかし美々子は3歳のため、ホモ・サピエンスを外国人か何かだと勘違いしてしまった。菜々子の髪色が生まれながらに金髪なのも説得力に拍車をかけ、本当に遠い親戚だと思い込んでしまったのである。南無三。
「それで、君たちを養いに来たってわけ。あっ、これお土産」
「.....りんご!」
「あっ、食べる?ちょっと待って、今ポセイドンで....フンヌッ!!」
ベアハッグでリンゴを割る聖徳太子。自分のジャージが果汁で濡れるのもお構いなしだ。
ほれ、とリンゴの破片を手渡された美々子は、おずおずと受け取り──口に運んだ。
目の前の男の珍妙さよりも、自らの腹具合を優先したのである。
「その辺で拾ったリンゴだから美味いかどうか分からないけど....どう?」
「.....あったかい」
「そうかそうか、それは....よかったのか?」
数日ぶりに真面な食料を口にでき、瞼から涙を溢す美々子。
この時食べたリンゴの温かみは、生涯忘れる事はないだろう。
「流石に拾った物を持って来るのもアレだからな。ちゃんと火に当てて加熱消毒しておいてよかったよかった。やはり、この辺の判断が流石摂政と言うべきか.....」
── 目が覚めたみたいだね、衛宮士郎君 ──
── ああ、まだ起きないで。君、今喉に大きな穴が開いてるからね。そのままで、ね? ──
── なんとか手術には成功したみたいだけど.....大丈夫かい? ──
── ごめん。私は、なんとなく"分かる"んだ。経歴上、そういうのに敏感でね ──
── .....もし、君が望むなら。このまま死んだことにして、高専から離れても構わない ──
── 決して、君が戦うことは義務じゃないんだ。反対する人がいるなら私が─ ──
── .....そうだね。君にそういう事を言うのは野暮だった ──
── .....釈魂刀の傷が癒えているとはいえ、位置が位置だ。完治するまで、あと半年はかかる ──
── その頃は二年の六月。本来の懐玉が始まる少し手前だ ──
── それじゃ、これからの話を続けていくね ──
聖徳太子のセリフ書くのが一番ムズイんだわ。
完結しないと救済できない....書かなきゃ救済できない....
戦わなければ勝てない....俺はエレンだった!?
完走のためにも、ガス(高評価)とブレード(登録)の補給をして頂けると助かります。
じゃあな、皆。次の話を選んでくれ。
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新学期編スタート(メイン)