【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

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沖縄編ラストです。
羂索襲撃編の前にスピンオフを読むと、より楽しめる
.....かもしれません。




【懐玉-拾漆-】翔んで沖縄─参─

 

 

「.....なんで私がこんな目に」

 

 

七海です。現在、私は沖縄に来ています。

クソ暑い時にクソ暑い所に来ているのでストレスでハゲそうです。

 

青い海に、焼けるような砂浜。そしてシーズンなのも相まり、二次関数的に広がり湧き立つ嬌声。やかましいと矯正してやりたいですね。

 

勿論、観光に来たわけではありません。早期退職してからの別荘地の下見に来たわけでもありません。そういうのは国外にすると決めていますから。

 

では何故来てしまったのかと言うと─────

 

 

「明らかに一年に務まる任務じゃ無いでしょう。呪詛師による襲撃に警戒しながら空港全体を警備しろって.....馬鹿じゃないんでしょうか」

「僕は張り切ってるよ!先輩方も頑張ってるし!」

「そんな有名ロボットアニメに出てきそうなフラグの台詞を吐かないで下さい。それに、台風が来て欠航になれば全部台無しだって言うのに、その責任を押し付けられたらと考えると──」

「まあまあ!あっ、先輩も一人手伝いに来るってさ!これなら僕らだけの責任にならないね、ヨシ!」

 

 

唐突に現場猫のようなポーズを取る灰原。

公衆の面前なので、変な格好をして目立つのは勘弁願いたい。

 

 

しかし、彼でも呪術高専の中でもマシな方なのだから大変だ。

 

 

先ず思い当たる変人奇人と言えば、五条悟。

アレは論外だ。精神とか脳味噌の配線が五本くらいショートしている天与呪縛だと言われても疑わないだろう。いくら最強でも、人間性を伴っていなければ尊敬には値しない。

 

 

次に思い当たるのは、夏油傑。

アレはシンプルに人が悪い。歳上にも全く躊躇や遠慮を覚えず、夜蛾先生の髪質について本人の前で議論しようとした時には肝を冷やした。やはり、論外の友人もまた論外と言うわけか。

 

 

そして、地雷なのが家入硝子。

まだ会話が成り立っているだけマシだが、その分タチが悪い所がある。そもそも未成年飲酒と喫煙の二刀流をしている時点でアウトだ。自宅では吸っていないからセーフという謎理論を領域展開して来るのも意味不明だし。

 

 

「それで、今日一緒に担当してくれるのは海外帰りの二年生だってさ!しかも特級なんだって!」

「.....あの三人の同級生ですか」

「そうそう、どんな凄い人が来るのかってワクワクしちゃう!」

「私はお腹がキリキリして来ましたが」

 

 

確か名前は.....衛宮士郎でしたか。

 

去年の12月頃から海外出張に出ており、帰国後にそのまま二年団が合同で行なっている護衛任務に合流したらしいですね。

 

しかし、夏油さんは"衛宮が最初に着任した"と言っていたような気も.....はい、呪術界の闇ですね。これ以上は詮索しない事にします。

 

 

「五条さんよりマシな事を願います」

「まあまあ、そう悲観的にならないで.....あの人じゃないかな!?赤色の髪で中肉中背!」

「灰原、人を指差しするのは止めなさい」

 

 

灰原の指差した先には、私より一回り身長の低い赤髪の学生がいました。目測で170手前くらいでしょうか、少し意外です。

 

 

「ん.....ああ、お前らか」

「はい!一年の灰原と────」

「七海建人です、初めまして」

 

 

渋々といった雰囲気を隠しながら45度の礼をしておきます。見た目に騙されて不意打ちを喰らうのは嫌ですからね、地雷そうな行為は避けねば。

 

 

「いやいや、そんなに畏まらなくても。俺は衛宮士郎、上でも下でも、呼びやすい方で好きに呼んでくれ」

 

 

.....この偽物の敬意が、十年後の自分に降りかかって来る事を。私は、知る由も無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、誠」

「どうした?」

「今、決め台詞取られた気がする」

「マジか。そういう術式?」

 

 

同日、同所。正確には空港内のカフェにて。

名無しの補助監督が二人、コーヒーを啜っていた。

 

 

「にしても高身長って良いよな。しかも地毛で金髪」

「あー、それ分かる。確かハーフだろ?七海って」

「やっぱ血族の問題かぁ......」

 

 

無論、ただの補助監督ではない。着ているのはスーツでは無く、二人とも学生服。同じ黒髪に似通った髪型。

もうお気づきの方もいるだろう。

 

 

「でも日本人が一番だな」

「同感」

「前世が一般日本人ってだけで得する事多いんだよな。天与呪縛にもならないし、碇さんとか四季に慣れないから体調崩すらしいし」

 

 

コーヒーにトプトプと角砂糖を入れながら口を開いたのは一条楽。前世で色々やり過ぎて読者をドン引きさせた男である。なんで転生できたんだよお前。

 

 

「呪術に親しみが無いのは問題じゃないか?」

「別に良くないか?俺らの前世、バトル系じゃ無いだろ」

「そうかな.....そうかも.....」

 

 

自信無さげに呟いてババロアを口に運ぶのは伊藤誠。もう説明不要のしくじり先生である。もし彼が放送されようものなら、視聴率は歴代最高を取るのは確定だろう。その後のテレビ局への苦情もワンセットだが。

 

 

「....ああ、そっか。誠、死因が刺殺だったもんな」

「いや違うけどな?ちゃんと純愛ルートだから俺は」

「何言ってんだよ、俺が純愛じゃないみたいだろ」

「お前は確実に純愛じゃないだろ」

 

 

前世トークに花を咲かせる二人。

 

ちなみに、この伊藤誠の前世はゲーム版の中でも稀有な芋エンドであるためクズ度では圧倒的に一条がマウントを取っている。ジャンプ主人公が鬱エロゲーの主人公よりクズとは何事か。

 

ちなみに、コイツら二人も衛宮のように料理男子である。此処にはいないが、佐藤カズマ然り衛宮士郎然り、二次元で恋愛を楽しむ為には料理スキルが必須なのかもしれない。

 

 

「.....まあ、俺らは日本×日本で良かったな」

「ん、なんで?」

「そりゃあ、ホラ......」

 

 

視線をチラリと別のテーブルに送る誠。

その視線の先には───────

 

 

「フタエノキワミ、アーッッ!!!!」

「ヒテンミツルギスタイルッ!!!!」

「テンコモリ⭐︎ヘンタイ⭐︎オネイサン!」

「ボクッテサイショハチョットペンギン.....」

 

 

沖縄に送り込まれた、4名の剣客(護衛)の姿があった。

 

なんとコイツら、原作では無く英語版や韓国語版、その他諸々の言語を元にしたアニメ版で転生してしまった。恐らく前世で空耳(キワミ)を視聴し過ぎた結果だろう。意識して日本語を使おうとしない限り、勝手に言語が翻訳されてしまう模様である。

 

 

「.....本人は楽しんでるみたいだし」

「俺たちが口出しして良い問題じゃなかったな。うん」

 

 

天内理子が帰宅するまで、残り約15時間。

後ろの喧騒をBGMに、二人の学生はまた珈琲を啜った。

 

 




 
今回はちと短め。
募集cpに面白いの来てたから書きたくなったのじゃ。

次の回が終われば、いよいよ一部ラストのパートです。
原作展開に近づくにつれ、シリアス濃度も高くなります。

しょうがないね(実力不足)

一番救われて欲しいのは?

  • 天内理子
  • 与幸吉
  • ナナミン
  • 東堂
  • メロンパン
  • "衛宮"
  • 管理人
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