【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

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おはよう。



【懐玉-拾捌-】夢の終わり─壱─

 

1:名無しの呪術師

遂にこの日が来たな。

 

2:名無しの呪術師

護衛最終日。各員気合い入れてけー!

 

3:うちはマダラ(笑)

うちはの瞳力をなめるなよ

 

4:ん、メインヒロイン

ん、任務は完遂する

 

5:名無しの呪術師

.....なあ、もっと別のテレポーターいなかったん?

 

 

 

 

 

 

此処は呪術高専。喧しい蝉の鳴き声と結界に包まれた一角に、天内理子、黒井美里、五条悟、夏油傑、衛宮士郎の五人がやって来た。

 

衛宮士郎の護衛任務開始より、一年と少しが経過した今日。

星漿体天内理子と天元の同化の日を迎えていたのである。

 

 

「士郎、硝子は?」

「万が一が有ったらいけないし、夜蛾先生の所に行ってるってさ。分かりやすい性格してるよな、本当」

「ああー.....うん、察した」

 

 

家入は"こういう"時はワザと席を外すタイプだ。

お別れの言葉が呪いにならないようにという配慮か、はたまた自分が辛いだけなのか。その両方というのも有り得るが。

 

 

「では皆さん、先ずはお疲れ様でした」

「いや本当な。ガキのお守りを半年とか、苦行にも程があるっつーの。特級呪術師はいつからベビーシッターになったんだ?」

「お主が言うか!金曜ロー◯ショーを見逃しただけで小一時間グズグズ騒いだお主が言うか!」

「それは言わねー約束だろうが!」

 

 

最後のお別れの日だというのに、いつものように減らす口を叩き、喧嘩腰の天内と五条。そんな二人を見て夏油と士郎は苦笑し、黒井さんはアワアワと冷や汗を流す。

 

 

「.....大丈夫ですよ、黒井さん。いつもの事ですから」

「い、いえ。やはり最後まで慣れなかったな、と.....」

「特級に噛み付くなんて、非術師かつ若気の至りじゃなきゃ出来ないでしょうしね。まあ、悟も案外楽しんでいましたから心配無用。現に、理子ちゃんへの無下限を解いている」

 

 

そう。五条は原作と違い、安全地帯では無下限呪術を解いているのだ。長期の任務なのでメリハリを付けようと考えたのか、夏油や士郎がいるおかげで余裕を持っているのか、はたまた天内理子に対する警戒心の薄れか。

 

何はともあれ、彼はこの半年を本気で楽しめていたのだ。

 

 

「夏油様は、如何でしたか?」

「はい?」

「この半年間、私達と過ごした時間は如何でした?」

「そうですね......」

 

 

顎に指を当てて考える夏油。

確かに、ストレスに感じる事はあった。

 

全員で共通のご飯を食べると、タンパク質や炭水化物が思うように摂取できずに不満を持つ事もあった。五条の後に風呂に入ると、その体格ゆえに湯船の湯が半分以上抜けている事もあった。冷蔵庫に買っておいたヨーグルトを、間違えて黒井さんに使われてしまった事もあった。

 

正直、ノンストレスとは言い難い半年だった。

 

 

「────楽しかったですよ。凄く」

「それは良かったです」

 

 

しかし、それ以上に楽しかった。同期三人との生活が。

天内理子との、黒井美里との交流が。

 

生涯忘れる事の無いであろう、思い出の一つとなっていた。

 

 

「士郎はどうだった?君は一年も理子ちゃんと───」

「............」

「─────士郎?」

「ヤバい。ヤバい、夏油。早く離れないと────」

 

ショックを受けたように目を剥く士郎を見て、夏油が彼の身体を揺さぶろうとした瞬間。

 

 

高専内に、けたたましいアラートが響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッハッハ!コイツは随分とsweetじゃねェか!」

 

 

高専結界の縁にて、一人のリーゼントが吠える。

無論、只のリーゼントでは無い。特攻隊長のリーゼントだ。

 

 

「.....石流といったか。高専の術師はお前とその他呪詛師に一任する。嘱託式の帳を下ろした後、それを全力で死守だ。分かったか?」

「オーライオーライ!気分はスイパラだぜ、火山頭!」

「.....コイツ本当に大丈夫か?」

 

 

彼の名前は石流龍。

羂索が蘇らせた、伊達藩所属であった過去の術師。

 

そのふざけた見た目に相反した実力の持ち主で有り、呪力出力は人間では到底有り得ないレベル。もはや超人どころか、大砲と形容した方が真っ当な域だ。

 

 

「さあさあ、開けてやろうぜ大穴を!待ってろ財宝、来い来いデザート!トレジャーハントの始まりだ!!」

 

 

太古の戦闘狂の頭部に、途轍もない呪力が籠る。

一千年に渡り保たれた結界に、危機が訪れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

44:名無しの呪術師

偵察班からは以上です

 

45:名無しの呪術師

まるで意味が分からんぞ!

 

46:名無しの呪術師

異常です。

 

47:名無しの呪術師

..........?

 

48:衛宮士郎

うん。逃げた方が良いやつ?

 

49:偽物の先生

ダッシュで。

 

50:名無しの呪術師

はよ逃げるんだよあくしろよ

 

51:名無しの補助監督

改造人間が軽く100人はいるんですがクォレは....

 

52:名無しの呪術師

真人を酷使し過ぎだろ

 

53:名無しの結界師

しかも知らん呪詛師がめっちゃおるんやけど。何コレ?

 

54:名無しの呪術師

>>53 真人が作った脳改造呪詛師やろ

 

55:名無しの呪術師

>>53 順平みたいなタイプの奴やろ

 

56:名無しの呪術師

真人廻戦やん

 

57:名無しの呪術師

羂索「真人一人で良くないかな?」

 

58:偽物の先生

取り敢えず衛宮君は全力で忌庫まで避難。

フィジギフ組の突入準備が出来次第、作戦開始ね。

 

59:名無しの補助監督

真正面から穴開けようとしてますけど、絶対別動隊いますよね

 

60:名無しの呪術師

>>59 雑草がおらんし侵入済と思われる

 

61:衛宮士郎

マジか

 

62:名無しの呪術師

高専内の神父は大丈夫?

 

63:ヤバい方の神父

生徒の避難誘導中。石流だと余波で死にかねん。

 

64:黒い方の神父

急いで穴開けられる所まで急行中

 

65:無限加速神父

校内を高速巡回して花御を捜索中

 

66:名無しの呪術師

ちゃんと仕事してる.....

 

67:黒い方の神父

心外だぞ

 

68:名無しの補助監督

流石に七海達は戦わせないのか

 

69:アメリカ大統領

仙台コロニーで随一の火力を誇る石流だぞ

灰原が灰を超えて塵になりかねん

 

70:名無しの呪術師

ash to ashを凌駕すな

 

71:名無しの呪術師

>>70 この緊急時にstay nightを始めんな

 

72:名無しの呪術師

天元の結界の方は大丈夫なん?っていうか割れるん?

 

73:名無しの結界師

呪術0でパンダが帳を外から壊してたし、虎杖が渋谷で素手で帳を破壊しようと試してたし。呪力さえ込められてたらゴリ押しでも結界は破壊可能やと思うで。

 

74:御辞儀様

そうじゃなかったら俺様の出る幕が無いだろうが

 

75:名無しの呪術師

あっ、イギリス版の両面宿儺さんチッスチッス

 

76:名無しの呪術師

伝説のエゴサ大名やん

 

77:御辞儀様

アバダするぞ

 

78:名無しの呪術師

シャレにならんからやめてクレメンス

 

79:名無しの呪術師

あっ、グラニテの別ベクトルでビームを打つ人.....

 

80:名無しの呪術師

あっ、挨拶の代わりにザキを飛ばす人.....

 

81:工場長

お前らの目ん玉曇り過ぎだろ

 

82:アメリカ大統領

偏見に塗れすぎてて前が見えてないだろ

 

83:名無しの呪術師

だってぇ.....ねぇ?

 

84:ん、メインヒロイン

ん、転送終わり。準備完了。

 

85:偽物の先生

お疲れ様。それじゃあ、始めようか

 

86:名無しの呪術師

キタコレ!

 

87:名無しの呪術師

管理人も準備良いー?

 

88:管理人

モチのロンさ!

 

89:名無しの呪術師

コイツもハリポタに汚染されてるやんけ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、着いた。後は任せる」

「ンン.....久方ぶりの森の空気だ。良い物だな」

 

 

シロコ*テラーの転送により、高専結界の外殻より凡そ200m離れた山中へと送られたヴォルデモート卿。ハゲた頭を蝋のような指でなぞり、思わず白目を剥いているが平常運転なので気にしない事が大事だ。

 

 

何故、彼が結界の破壊役として選ばれたのか。

それは生前の成功歴と、彼の呪術センスに由縁している。

 

 

接触型でもない限り呪力のロス無しで術式を使える者は存在しない。呪力を飛ばすだけでも射程距離ギリギリとゼロ距離では威力に大きな差が出てしまう程だ。

 

それもそのはず。現実世界における空中放電のように、呪力を長距離で飛ばすと散弾のようにバラけてしまうのだ。一極集中の呪力放出とは、呪力量や出力のみならず、緻密な呪力操作も求められるのである。

 

 

「──やはり、この杖は俺様の手に良く馴染む」

 

 

だが、それを解決するのが特級呪具"ニワトコの杖"。

死の秘宝とまで呼ばれ、死を克服する為の道具の一つ。何人をも打ち負かす最強の杖であり、呪いの最頂点の一角。最強と言わしめた男を、更なる高みへと押し上げる魔杖だ。

 

 

加えて、ヴォルデモートの術式は「呪言」である。日本では蛇の目と牙が家紋に使われているように、蛇の言葉を理解できるパーセルマウスの彼と親和性が非常に高い。

 

暴発するのが玉に傷だが、彼は呪言の範囲を"特定の合言葉"のみに限定する縛りを用いて汎用性を奪う事で事故を防いでいる。副次的な効果で威力も上がったらしい。実はコッチがメインじゃないかと訝しむ気持ちは分かるが、気にしたら負けだ。

 

 

生前に積み上げに積み上げた経験。

磨きに磨き上げ、研鑽などでは言い表せない技術。

執念により手に入れた死の秘宝に、蘇りの肉体。

そして、類い稀なる生まれながらの才能。

 

 

コレら全てを兼ね備えた男の一撃。

その前では、一千年の護りすら紙屑に等しい。

 

 

 

 

 

アバダケダブラ(息絶えよ)!!!!!

 

 

 

 

 

 

許されざる死の呪文が天元の結界に穴を開ける。

決戦の火蓋が、遂に切られた。

 

 

   





石流、参戦!

あっ、高評価にコメ付けてくれた方々!マジでありがとう!
モチベが満たされてゆくのじゃ〜!!


次回、「【懐玉-拾玖-】夢の終わり─弍─」

1+i部(平和な幕間)と1.5部(呪術0)、どっちが先の方が良い?

  • 1+i部!
  • 1.5部!
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