【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

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原作の挙動を見守ってたらこんな時間に(言い訳)



【懐玉-拾玖-】夢の終わり─弍─

 

 

── それじゃ、これからの話を続けていくね ──

 

── 羂索はきっと、真人を仲間に引き入れて過去の術師を呼び出せるようになった今、同化の日に絶対に強襲を仕掛けてくる ──

 

── そもそも君たちが同化させない、という選択を取っても殺しに来るだろうね。羂索は"因果"に気づいてるだろうから ──

 

── だから、同化の日にフィジカルギフテッドの小隊で羂索を迎え撃つ。改造人間と真人で作った術師の数が各五十人くらいなら迎え討てるだろうね ──

 

── もし、その予想を大幅に超えてくるようなら? ──

 

── その場合は....ちょっと乱暴しなきゃいけないね ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いうわけで乱暴するぞ」

「そうだよな!意味分からねぇぞ!」

 

 

ヴォルデモートが結界を破壊している頃、飛騨霊山に二つの足音が木霊する。

 

呪術廻戦の世界線において、飛騨霊山は呪術師にとって大切な役割を果たしている。その役割は大きく分けて二つで、一つ目は天元の浄界の起点。もしも飛騨山脈ごと霊山が消えてしまえば、結界術のノウハウが1000年前にリセットされるというレベルで重要なポイントだ。

 

そしてもう一つが───

 

 

「宿儺の即身仏の安置所ね。敵の懐に隠すとか一周回って天才だろ」

「考えた奴を褒めてやりたいな!良い加減にしろ!」

 

 

バリバリと首筋を搔きながら歩を進める白髪頭は"死柄木弔"。

 

真人に似た手を起点とする術式の保持者であり、その効果は『崩壊』。五指で触れた部分から生物・非生物を問わず分子レベルで解体し、手が離れない限り崩壊は伝播する。その上"マスターピース"だの"外付けの個性"だの様々な要素が加わっているのだが、そこら辺は割愛する。

 

 

「でも死柄木、本当に大丈夫かよ?またAFOが出てきたら...」

「大丈夫だトゥワイス。もう一人の方が二十四時間体制で般若心経唱えて精神崩壊させたらしいから、暫くは出てこないだろ」

「.....?」

 

 

哀れAFO。死柄木に主導権を奪われるや否や、中に潜んでいた転生者の魂にマインドクラッシュされた模様である。やはり般若心経を暗唱できる寺生まれは一味違うのだ。

 

 

ちなみに、心配げに死柄木に付き添う2pカラーのデッドプールは"トゥワイス"。前世でも死柄木の下で活動していたナイスガイ、そして原作公認のチートである。

その術式は"分身"を遥かに超えた"二倍"であり、自分や他人の情報をメジャーで測定する事で倍に増やす事が出来るというもの。術式にコンバートされた際に多少の制約はついたものの、未だその脅威は健在だ。

 

 

「ホラ、さっさと終わらせて帰るぞ」

「えっ、還るの?土に?」

「はっ倒すぞ。宿儺の即身仏を回収して、霊山を崩壊させるんだよ」

 

 

そう、彼らの任務は"宿儺の回収"と"霊山の弱体化"の二つ。

 

一つ目の目的は言うまでもない。なにせ、即身仏には特級呪物となった指一本分と同レベルの宿儺の力が刻まれている。たかが一本だが、宿儺という爆弾の威力を考えれば回収しないという手は無い。羂索が高専を襲撃するのに集中している隙に搔っ攫うのが一番だ。

 

 

「でもよぉ、なんで霊山を壊すんだ?結界はヴォルなんとかが壊すんだろ?」

「アイツが壊すのは外殻だけだ。フィジカルギフテッドは結界には感知されないし、侵入を拒まれる事も無いんだろうが相手は天元だ。結界を書き換えられて物理的に遮断されたら目も当てられないだろ」

 

 

平時であれば現世に手を出さない天元だが、同化の日に羂索が襲撃し、六眼に危険が及ぶとなれば気が変わるかもしれない。同化を確実にしようと未知の結界術を使われれば、全ての計画が狂う。

 

加えて、高専の結界は外殻の結界のみならず忌庫から先には別種の結界が既に施されている。外殻のみであれば通信術式を通せる程度には破れるが、薨星宮へと繋がる忌庫の結界をステルスで壊せるほど管理人の結界術は強くない。

 

 

だから、削る。

 

 

飛騨霊山を部分的に破壊し高専結界を弱体化させ、不確定要素の天元による介入を妨害し、薨星宮にまで通信網を伸ばす。羂索の爆破計画と違い、浄界の破壊によるフィードバックは管理人をバイパスに抑制しているため、日本中に被害が及ぶことは無いだろう。

 

 

「中隊規模の改造人間、低級呪霊の群れ、百人単位の改造術師、そして選りすぐりの游者。四級にも満たない蠅頭が湧いた程度でパニックになってたし、こりゃ現地での対応には期待できそうに無いな」

「そうかもな!もっと信用しろよ!」

「してるさ。少なくとも仲間はな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

63:名無しの呪術師

各自状況報告してけー!!

 

64:グラニテバット

>>63 こちら森林部。改造人間まみれで地獄だ

 

65:柳生先輩

>>63 こちら寺社部。呪詛師まみれで地獄にて候

 

66:盗人剣士

>>63 こちら旧校舎。呪霊まみれで地獄だな

 

67:名無しの呪術師

>>63 うへ~、GG!

 

68:アメリカ大統領

うん、だろうな

 

69:管理人

しんどい

 

70:名無しの結界師

>>69 気張れ。クソ漏らす気で気張れ。

 

71:名無しの呪術師

えっ、飛騨霊山浄界のバイパスってどうやってんの.....?

 

72:名無しの結界師

管理人の体内に空性結界作って飛騨霊山の情報をコピペ

 

73:名無しの呪術師

まさかのゴリ押し

 

74:工場長

管理人の肉体が爆散しないようにAI三機フル稼働させてるしな.....

これ冷蔵庫より酷くないか?

 

75:名無しの呪術師

おのれ羂索.....管理人をこんな目に!

 

76:管理人

無駄なレスやめてクレメンス。神経が苛立つ。

 

77:名無しの呪術師

アッハイ

 

78:名無しの呪術師

ヒエッ

 

79:先生のAI

いや結構余裕ですよ、この人

 

80:ヘッドフォンAI

今際の際のはずなんですがねぇ...

 

81:月のAI

人間オートマトンです?

 

82:管理人

てへぺろ

 

83:偽物の先生

でもまだ管理人は本調子じゃないから....

もう少しでグランパレベルが3まで上がるから....

 

84:名無しの呪術師

いつから2チャンネルはテキサスになったんや

 

85:名無しの結界師

まあ死傷者が出ている様子は無くてなにより

 

86:グラ二テバット

というか羂索と特級組が見当たらねーぞ。もう突入されてんだろ?

 

87:偽物の先生

やっぱりグラ二テで開けられた穴にいないのか....

それなら、原作で使ってた謎の侵入口から入ってると思う。

 

88:無限加速神父

何の為に体感5時間くらい走り回ってたんだ私.....

 

89:名無しの呪術師

ドンマイ。切り替えてけ

 

90:名無しの補助監督

そんな日もあるさ

 

91:鼻☆塩☆塩

....おい、石流は侵入後どうなってる?

 

92:柳生先輩

ぬ?

 

93:アメリカ大統領

確かに。改造人間や即席呪詛師との小競り合いしか流れてないぞ

 

94:名無しの呪術師

.....つまり雑魚で目眩ましされて、大物を取り逃がしてる状態です?

 

95:名無しの補助監督

オイオイオイ、完全に羂索の掌の上じゃないか

 

96:管理人

羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索羂索

 

97:グラニテバット

か、管理人が壊れた.....

 

98:偽物の先生

平常運転だから気にしないであげて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五条悟は震撼していた。

恐怖には満たずとも、彼のブッ飛んだ常識にすら当てはまらない事態に驚愕するしか無かった。

 

 

「悟、何が起こってるんだい!?六眼で何か───」

「呪霊と呪詛師が団体様で襲来。後は察しろ」

 

 

六眼は呪力をサーモグラフィーのように捉える。それ故に、彼は初見で相対した相手の術式を看破でき、遠くに潜む敵の位置も一瞥するだけで正確に割り出すことが可能。そして当然、特出した二つの反応(・・・・・)が猛スピードで迫り来る事も感知していた。

 

 

「天内優先、二人は先に行っとけ。ちょっと面倒臭いのが来てる」

「おい待て、三人で相手して確実に倒した方がいいんじゃ───」

「襲撃の規模から考えてコイツらで終わりって事は無いだろ。なら、単独で一番暴れられる俺が残った方が良い」

 

 

コンコンと指で頭を弾き、冷静さを取り戻す五条。

 

もしこの二つが本命だったとすれば撃退すれば良し、例え斥候や時間稼ぎだとしても夏油と衛宮の二人であれば戦力として申し分無いだろう。どの道、護衛対象(天内理子)が近くにいては無下限呪術の威力は大きく制限されてしまうため、ここで足止めに回った方が良いと判断した。

 

 

「.....油断するなよ、悟」

「誰に言ってるんだよ」

 

 

ヒラヒラとふざけたように手を振り、夏油達に先を急がせる。

しかし、その蒼眼は森の中──襲撃者の方角へと向けられている。

 

 

呪力量と性質から、両方とも特級相当の呪霊と判断。片側は炎、もう片側は植物系の術式を持っている事から大地や森に対する畏怖が集った自然呪霊だと推測。それも随分と年季が立っている。歌姫から聞いた産土神然り、人の悪意を介さない性質の呪霊はタチが悪い(面倒臭い)

 

 

位相 黄昏 知慧の瞳

 

 

だが、所詮そこまでが限界。確かに片手間で即殺するのは面倒だが、倒せないというわけでは決して無い。五分もあれば二体とも祓い二人の後を追える。

ならば六眼で得た情報を活かし、完全詠唱した一撃を先手で見舞ってやるのが最善策だろう。

 

 

最大出力───術式順転、蒼ッ!!!

 

 

六眼からの情報を元に、大地の呪霊が森の呪霊よりも危険度が高いと考えて蒼を放つ。バキバキと樹木を叩き折りながら虚数のダイソンは突貫し、直進していた大地の呪霊にクリーンヒットしてボーリングのピンのように弾き飛ばした。

 

 

「チッ、やっぱ一撃じゃダメか。まあ戻ってくる前に雑草の方を叩き潰して─────」

 

 

そこまで言ったところで、五条悟は致命的なミスに気が付いた。

森の呪霊の呪力感知が、完全に途絶えたのである。

 

彼の知らぬところの話であるが、花御は呪霊であるが性質は精霊に近い。そのため、周囲が植物に溢れた忌庫入口前は花御にとって格好の戦場。その隠密性は、現代で最強となった五条悟ですら追跡困難と言わしめる程だ。

 

 

 

」領域展開、朶頤光海「

 

 

 

加えて、花御の武器はそれだけではない。

 

無下限呪術を相殺し、因果すらひた隠す生得術式の神髄。

そして、五条ですら未だ至らぬ究極の業を持っている。

 

 

確かに、花御は漏瑚より数歩遅れた呪霊なのだろう。

だからと言って五条悟に通じる技を持ち得ないとは限らないのだ。

 

 

彼の持っていた絶対的な実力主義の思考が、ここに来て首を絞めた。

 

 

 

「───やられたな、コレ」

」貴方はここまでです、五条悟「

 

 

 

 





CPでのキャラをいっぱい消化しました(小並感)
面白い!続きが読みたい!と思った方は高評価よろしくナス!


次回、「【懐玉-弐拾-】夢の終わり─参─」

どれ読みたい?

  • ぼっち、自動車教習所へ征く
  • 管理人視点で2チャンネラーの日常回
  • 思い出の中でじっとできない男の日記回
  • 伊藤誠×オルガ×ワッカのオールスター回
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