【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。 作:なんか変な色の翼
五条の無限と神父の無限加速について質問来てたので解説(言い訳)をば。
「無限」を現実化させて発生させる五条悟に対し、神父は「無限の加速」によって無限の距離を走破可能になっている状態になっていると筆者は考えてます。例えるなら、無限という本来ズルしないと上がれない土俵に真っ向から上がっている感じ。概念を現実化させるんなら、概念上可能になった事も同じように現実化されるんじゃないか、と判断しました。
説明終わり!異論は認める!
でもこのSSの中ではコレで認めてくれ!!(涙目)
「そこのキミ、ちょい待ちや」
「それ、もしかして俺の事?」
「せや。確か名前は"泉新一"クンで合っとるかな?」
京都の一角からこんばんは、泉新一です。ちょっと右手が不思議な事になってるだけの高校一年生で……え、今の状況?禪院直哉に呼び止められてんだよ察してくれ。
つーか、なんでよりによって俺にコンタクト取ってくるんだよ。コテハン持ちなら兎も角、なんで名無しを捕捉してんだよお前は。
「嫌やなぁ、そんな顔せんといてぇな。同中やったやろ?」
「...何が目的だよ」
「茶番はええんか、残念やなぁ」
ポケットの中で突っ込んだ右手をグッグッと握って調子を確認する。
「ほな、攫おか」
「もう少し事情説明とか無いのか?」
「無いなぁ。"茶番"を切ったのは君の方やろ」
「……いいね、禪院の次期当主が自ら出て来たのは都合が良い」
ここは陀艮と呼ばれる特級呪霊が作り出した領域の中。呪霊が作り出したとは思えないほど穏やかな南国ビーチで、とても穏やかとは言えない面持ちをした女が通信用の呪霊を握りしめていた。言わずもがな全2チャンネラーの敵、メロンパンこと羂索である。
「戦闘に発展してしまった限り、どちらが勝とうとも確実に御三家と敵対する羽目になるだろう。いくら個々の戦闘能力が強くとも所詮は呪術界の裏で暗躍する輩の集まりだ。表側から圧迫されれば確実に私に向けられる意識は削がれる」
そう、この女(男)こそ2チャンネルの存在を呪術界にバラした張本人なのである。特級呪霊すら対処可能、独自の術式を開発したヤバい奴らだと術的、非術的手段を利用して流布しまくったのだ。非術師を殺した、などと分かりやすい嘘は混ぜなかった事もあり、今や御三家に対抗しうる勢力として高専までもが噂を鵜吞みにし、2チャンネルを危険視し始めた。今の段階では、彼(彼女)の計画は成功していると言えよう。
「そうだ、そうだこれでいい。ここから巻き返せば──」
『良かったですね、元気な男の子ですよ』
ビクリと体を震わせ背後を確認するも、誰もいない。
『かかる火の粉?払う払う!』『お前は藁のように死ぬのだ……』『僕は悪くない。君が悪くて、良い気味だ』『覚悟するのだ、覚悟は幸福だぞ』『何だ?思ってたより三下じゃねェか』『WRYYYYY!!!』『おやおや、万事休すですね』『まあ...死んでもいい奴だったよ』
忌まわしい記憶がフラッシュバックする。四肢を幾度と無くもがれ、裂かれ、抉り取られ、もはや人間としての形を留める事すらままならず不様に逃亡した屈辱。どれだけ忘れようと努めても、生存本能として体が恐怖として覚えている。
そして、油断したら死ぬぞと理性に警告を訴えかけて来る。
「……分かっている、分かっているとも。最後に笑うのは私だ」
「君、案外しつこいなぁ?」
「そりゃどう……もっ!!」
高速で飛んで来た直哉に対し、右手を鞭のように変形させて薙ぎ払うように打ち返す。今の彼の速度は原作には及ばないものの、優に時速500kmは突破しているだろう。それは新幹線を超えてリニアモーターカーの域だ。自分の方に向かって突っ込んで来る時はまだしも、それ以外の瞬間は全く視認できない状態。原作で最速の術式と謳われるわけだ。
「君の右手凄いなぁ、最初は呪霊でも入れとんかと思ったけどちゃうかったわ。それ、自我を持った術式を肉体に刻み込んどるんやろ?それで感覚器まで右手に取り付けてフルオートで迎撃しとるんか、気持ち悪いわぁ」
「凄いのか気持ち悪いのか統一しろっての!」
「どっちもやアホ。まあ大人しく寝とき。」
加えて、右手の秘密を瞬時に暴く戦闘センス。これで術式の開示という奥の手も出せなくなった。
禪院直哉は、相伝術式にかまけて日々の鍛錬を疎かにするような男ではない。むしろその逆、例え新一が彼と同じポテンシャルを持っていたとしても、その強さへの執念一つで実力に大きな差が開いてしまう程だろう。
「これでお終いや────」
「ああ、君の方がな」
……しかし、その詰みの状況を盤上ごとひっくり返す男が存在した。
雨も降っていないのにビニール傘を差し、素肌の上に黒染めのコートを着用しジーンズを履きこなす一見、いや百見変態の成人男性。しかし、これ以上となく頼もしい"何か"を新一は彼から感じ取った。
「貴方が……コテハン」
「新一君だね?後は任せて帰りたまえ」
44:名無しの呪術師
間に合ったぁぁぁぁぁぁ!!!!!
45:偽物の先生
流石に今回ばかりは肝を冷やしたよ。
46:名無しの補助監督
88888888888888
47:名無しの呪術師
やだ、この指パッチン....頼もしすぎる!
48:月のお姫様
まー、アイツは防御性能に全振りした五条みたいな感じだからねー。
49:アメリカ大統領
多分無限の回転からも生き残れるんじゃないか?
50:名無しの結界師
この二人からお墨付き貰うのってアイツ一体何者?
51:偽物の先生
管理人、今回の実況ってこのままライブ配信しますか?
52:名無しの呪術師
あっ、僕見てみたいです。鼻塩さんが戦ってるとこ。
53:名無しの呪術師
>>52 俺も俺も。というか戦闘描写がマジで想像つかんのやが。
54:名無しの補助監督
鼻塩と指パッチンしか想像がつきませんな......
55:管理人
別にいいけど知らんよ?脳破壊されても。
56:名無しの呪術師
えっ、コイツも五条みたいなDDoSタイプ?
57:名無しの呪術師
大天使なのに脳味噌破壊してくるとはたまげたなぁ。
58:偽物の先生
あー、たぶん違うよ。そういう意味で言ったんじゃない。
59:名無しの呪術師
?????(宇宙猫)
60:名無しの補助監督
>>58 だとすると、それはどういう意味で...
61:偽物の先生
単純に、見てて不健全極まり無いからだよ。
「────ふぼッ!!」
「さて、そろそろ
投射呪法による攻撃を完全に見切られ、足払いで顔面をしたたかに地面に打ち付けられる直哉。この男、泉新一とは一線を画す戦闘のセンスを保持しているのか一発も拳が掠りもしない。何らかの術式で反射速度を底上げしているのか、天性のセンスなのか。それは直哉にも分からなかった。
「しかし、私の術式は使い捨て同然の大技でね。術式開示で底上げされた状態で使うとインターバルに丸一日使ってしまうんだ。その代償として、"術式開示をした直後"のみコストが0にほぼ等しくなるんだけどね、お喋りな私と相性が良いと思わないか?」
「知るか、ボケ!!!」
「おいおい、人の話を聞かない系か?」
再度、直哉は術式を使って加速する。こうして術式を開示したという事は、今すぐにでも使って来る可能性が高い。ならば先手を打ち、完全に男の術式が発動するまでに攻撃を加えればいいと考えたのだろう。男はそんな直哉を見てやれやれと首を振り───
「────ふぼッ!?」
「さて、話をしようか」
地面に打ち付けられた。しかし、今度は足払いをされたわけではない。
まるでアニメのチャプターを乱雑に繋いだような違和感があった。
「なんや今のは...今確か指を弾いて...それが術式か!?」
「何を言ってるんだ君は、まあ術式開示してやるから聞き給え」
悠々とビニール傘を差し直し、直哉を見下す男。
その顔は、この上なく絶対的な自信に満ち溢れていた。
「私の術式は使い捨て同然の大技でね、術式開示で底上げされた状態で使うとインターバルに丸一日使ってしまうんだ。その代償として──」
「おい、それはさっき言ったやろが!」
「そうか?そうだったかな。まあ良いか、
「何を言っとるんやおま─────ふぼッ!!」
またもや地面に打ち付けられる。同じ体勢で、同じ衝撃が顔面に加わる。
まるで同じ行動を繰り返しているような感覚。投射呪法にも似たような───
「私の術式は"交差術式"だ。13mの簡易領域を作り、その中に入っているモノなら生物、非生物を問わずに"前の状態"に戻せる。要はゲームのセーブ機能とロード機能だな。分かるか?」
「ッ!!わかっ……」
「いいや、分かっていないな」
今度は男に集中していたので観測できた。トリガーは"指を弾く"事だ。
あの音を聞いた瞬間に、地面に打ち付けられる瞬間に引き戻されている。
「さて、術式開示をしよう」
「やから何度も.....そうか、そういう事か!!」
「おっ、今度は気づいたか。私も君も、"術式開示をする前"に戻されているんだよ」
そう、彼は高コスト過ぎる術式を"術式開示直後のみ"という限定的な縛りを用いて使うテクニシャン型かと思いきや、ただ圧倒的な理不尽を押し付けて来る脳筋型。これにはメロンパンも腰を抜かすだろう。まあ事実、腰を抜かすどころか砕かれていたのだが。
「さて、どうする?私の簡易領域から君が抜け出るのが先か、私が指を鳴らすのが先か。どっちが早いか試してみるかね?」
「ドブカスがァ……!!!」
「あまり怒るなよ。質量保存の法則だか何だか知らないが使ってしまった呪力だけは戻らないんだ。私には関係ない話だが、君にとっては一大事だろう?」
余裕たっぷりにビニール傘をもう一度差し直す男。
勝利の女神がどちらに微笑んだかなど、もはや語るまでもないだろう。
・泉新一
名無しの呪術師。今回はちょっと相手が悪かったね....
・交差術式
前回記載したように「相手に攻撃できない」という自分への縛りが大前提にあるので、明らかに縛りの方が重すぎる術式。足払いやデコピンでギリギリ縛りの範疇外である。また13m以上の射程を持つ相手に対しては接近する必要が有るので万能ではない。
まあ本人のセンスが神がかっているので、無力化や時間稼ぎ方面では引けを取らないチート術式と思われている。しょうがないね。
羂索「そこで問題だ。この絶望的状態でどうやって勝利ルートを切り開く?」
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①ハンサムのメロンパンは反撃の術式を閃く
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②呪霊が来て助けてくれる
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③おやおや、現実は非情なようですね