【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

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前回の感想と評価がマジでバグってたので。
評価に一言コメを義務付けるのを試験的にやってみます。




【祝・開校】存在しない高校 -壱-

 

 

整地。地面を綺麗に平らにし、ならすこと。某サンドボックスビデオゲームをプレイしたことのある皆様には馴染みのある単語かもしれない。

 

森林部でコレを行う際、非常に面倒な手間がかかる。具体的には、鬱蒼と生い茂る樹木を切り倒して処理し、山の地肌を均一にならして建築が可能になる土台を作り、場合によっては周囲の環境も多少調整しなくてはならないのだ。

 

 

さて、何故開幕からそんな事を言っているのかというと。

 

 

転移者達は現在、長野県安曇野市西部にて整地作業を行っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォォォォォン!!!バキバキバキバキッ!!ズドドドドドドドドドッ!!

ガガガッ!ガガガッ!!ドルルルルルルルッ!!!ヌゥン!フッ!フッ!ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!

 

 

 

「最後なんか変なの混じってない?」

 

 

雄大な大自然や原生林もなんのその。文字通りの人間重機達によって伐採され、地ならしされ、測量されて印が付けられていく。人類は弥生時代頃になってから森を切り開いて田畑を作っていったと言われているが、その時もこんな様子だったのだろうか。

 

 

「いや、もしそうならドゥラグ爺が化け物....あ、そこのV字金髪マッチョの人!そこに打つ釘は長いやつにしないとダメだぞ!あと白髪エルフ耳の....多分フリーレンだよな!?魔法で鉄骨浮かすのやめてくれ、怪我人が出るから!あとそこの....おい×印のグラサン、お前何埋めた!?なんか埋めたよなお前!!」

 

 

そんな大自然の中、山おろしの風音にも負けずに声を張り上げる異世界帰りの男がいた。緑と黒を主体としたジャージに、若者とは思えない死んだ魚のような目。そう、悪評には事欠かさない我らが主人公、佐藤カズマさんである。

 

前世にて....正確には異世界に転生した直後に土木工事のアルバイトをしていたという珍妙な経歴、そして個性豊かな手段を統率できるというリーダーシップにより、彼は当工事現場の監督に任命されていた。この報告を聞いた彼は感極まり、有難くお受けする(訴訟も辞さない)と返答したそうな。

 

 

「ちょっ....ストップ!フリーレン、ストップ!何の魔法使おうとした!?」

「私はエルフだから人間の建築が良く分からなくて、建築技術を知るためにWi●ipediaを読んだんだ。その途中でジョインジョイントキィを知ったんだよ」

「盛大に横道に逸れてんじゃねーか!!」

 

 

途中で別タグへと飛雷神の術を繰り返してしまうのはネット初心者あるあるだが、その成果をこんなところで発揮されてはたまったものではない。というか、人類悪を見て思い出した民間魔法とか絶対ロクなものではないに決まっている。火を見るよりも明らかというものだ。

 

 

「あ、それと佐藤君。さっき急患が出たよ、桃色のジャージの子だ」

「ああ、急k......嘘ォ!?」

「なんでも、コミュニケーションのワーカーホリックによる言語野のオーバーワークらしいよ。最近の子はカタカナ言葉を使いこなせてて偉いね」

「いや俺でも分からねーんだけど!?」

 

 

作業が始まったのは午前の九時、そして現在時刻はお昼前の十二時半。引き籠り経験を最大限に活かした適切な休憩と作業ペースを徹底させていたにも関わらず、まさかの過労。現実であれば監督不行き届きで訴訟案件だが、これは理不尽にも程がある。

 

 

「あと、褐色の軍師風の人から自爆スイッチを取り付けるべきか相談されたんだけど、時限式にするか起爆式にするか迷ったから保留にしてあるよ、後で話を聞いてあげて。それと、裏手の所のデーモンコアのドライバーが錆びてたから誰かに交換に行かせた方が良いよ。それから────」

 

 

両手で目を覆い、情報量の多さに途方に暮れるカズマ。建築の段階から解体方法を検討しているとは恐れ入る。というか、デーモンコアって何?和訳したら悪魔の核じゃん....などと、もはや何から突っ込めば良いのかすら分からないこの状況。さしものツッコミ属性の彼であろうと、件のパーティーよりカオスな幾魂異性体が相手では分が悪いというものだ。

 

 

 

「大丈夫でしょ。帳は有るから爆発しても....どうしたの?」

「......日本に帰りたい」

「何言ってるの、ここは日本だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13:名無しの呪術師

国際信州学院大学ゥ!?

 

14:名無しの呪術師

......遂にボケたか、先生

 

15:偽物の先生

いやいや、大真面目だよ。今までは新参の転移者への教育も行き届いていなかったし、呪術のノウハウを理解しにくい世界線から来た人とかは苦労してたじゃないか。羂索も打倒したし、こういう内々の事をするには打って付けだろう?

 

16:名無しの呪術師

でも学校って、色々と手続きが必要なんじゃないのか?

法人企業とは訳が違うし、絶対に監査でボロが出るだろ。

 

17:管理人

大丈夫だ。関係各所は買収した

 

18:名無しの呪術師

うわあ

 

19:名無しの補助監督

大人のカードってそういう.....

 

20:偽物の先生

まあ、呪術高専も一般的には宗教系の学校にカモフラージュされてるし、現に総監部が政治の場に色々と口出ししてるからね。そこら辺の癒着してる人員にお願いして都合して貰ったんだ。

 

21:名無しの補助監督

でも、学ぶことのない人達はどうするんですか?

 

22:偽物の先生

強制はしないけど、こっちの都合を言うなら入校してほしいかな。

 

23:名無しの呪術師

ほう?

 

24:名無しの呪術師

なんでぞ?

 

25:偽物の先生

補助監督含む非戦闘員の管轄が案外大変でね。前だって、泉君が禪院家から襲撃受けてたでしょ?もし何かが有った時にすぐ対処できるように、一カ所に集まっておいた方が効率的なんだよね。

 

26:名無しの呪術師

大学に行ける年齢に無い人はどうすりゃいいの?

 

27:偽物の先生

大丈夫、付属の中高一貫校も有る。ちなみに全寮制だよ。

 

28:一方通報

めっちゃ金掛けてんなァ.....

 

29:工場長

どこぞの学園都市よりは安上がりだろ

 

30:名無しの結界師

具体的にどんな事ができるんです?元ネタ通りフランス語学とか?

 

31:名無しの呪術師

せめてスワヒリ語で頼むわ.....

 

32:偽物の先生

いやいや、基本は普通の教育機関としての機能を果たすよ。

必要な人には補助監督として必要な結界術や、呪術師としての呪力関係の事は教えるけどね。呪術高専でも通常の科目の履修はあるみたいだし、カリキュラムもそれを参考にしてるから同じ感じじゃないかな?流石に実地への投入は難しいかもしれないけど。

 

33:名無しの呪術師

あそこの実地投入は判断基準がボロクソだから.....

 

34:名無しの呪術師

七海・灰原世代、乙骨世代、主人公世代と全部配属ミスしてるしな

 

35:名無しの補助監督

後半の担当補助監督が伊地知さんなのもポイント高いわ

 

36:名無しの呪術師

>>35 何のポイントなんですかねぇ!?

 

37:鼻☆塩☆塩

不憫ポイントだろうね。言うなれば。

 

38:偽物の先生

......続けるよ。OK?

 

39:名無しの補助監督

ああ、どうぞ.....

 

40:偽物の先生

でも羂索が死んだとはいえ、原作の流れは止まらない。改造人間や受肉体を作れる真人は健在だし、虎杖君のいない今、宿儺の指の在処も手探りでしか探しようが無いからね。

 

41:名無しの呪術師

魂の知覚できる面子がおらんからなぁ.....

 

42:月のお姫様

でもタネは術式なんでしょ?使えなくなるまで潰せばよくない?

 

43:名無しの呪術師

デンジ君の専売特許な、それ。

 

44:名無しの呪術師

ゴリ押しするにもアイツは特級やしなぁ.....

むしろ死の恐怖で覚醒しそう

 

45:偽物の先生

呪物を取り込ませられた人間の捜索もしたいんだけど、津美紀さんを六眼で見ても気づけなかったのを考えると現実的とは言えないんだよね。意識を乗っ取られたとしても呪術を使うまで気付くのは難しいらしいし、どうしても後手に回ってしまうんだ。

 

46:名無しの呪術師

でも乗っ取られてからじゃ遅くね?共生しない限り、主人格は破壊されるんだろ?

 

47:偽物の先生

大丈夫。輪廻眼の"吸魂の術"を使えば無理矢理引っ張り出せるから。

 

48:管理人

ソースは俺

 

49:名無しの呪術師

>>48 何やってんだアンタ

 

50:名無しの結界師

ボンドルドの兄弟か何かで?

 

51:偽物の先生

だから受肉されたからと言ってお終いじゃない。まだ取り返しはつくからね。

それに、これなら万が一が発生しても大丈夫だ。

 

52:名無しの呪術師

んー......ああっ、伏黒受肉か!

 

53:名無しの呪術師

新宿決戦は....辛うございましたね.....

 

54:名無しの結界師

宿儺にも使えるのか!?

 

55:偽物の先生

使えるらしいね。でも一人分しか抜けないから、少なすぎると本体の魂も抜いちゃうみたい。

 

56:倫理観ゆるキャラ

つまり一本の状態で引き抜くと、足りない十九本分は本人から徴収されると?

 

57:名無しの呪術師

虎杖「あはっ、あはっ.....こんなになっちゃった....」

 

58:名無しの呪具職人

原作より地獄にしないでください

 

59:偽物の先生

まあ、まず虎杖君に呪物を飲ませない事が大前提なんだけどね。

あそこから地獄が始まっちゃったわけだし。

 

60:名無しの呪術師

それは言えてるわ。ちゃんと前以って対策しなきゃな

 

61:名無しの呪術師

万全の対策。羂索不在。手札全割れ。これって......

 

62:名無しの呪術師

ああ、2チャンネラーの勝ちだ

 

63:名無しの補助監督

日下部の対策も必要じゃない?

 

64:偽物の先生

ああ....うん.....そうかもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2006年10月1日

 

2学年

 

    衛宮 士郎

 

    五条  悟

 

    夏油  傑

 

    家入  硝子

 

 

 

東京都立呪術高専 学年主任

 

夜蛾 正道  印

 

 

 

東京都立呪術高専 顧問

 

 

碇 ゲンドウ  印

 

 

 

 

 

 

上記の者四名の"星漿体護衛任務"の失敗を此処に記録する。

 

高専結界内で発生した未曽有の呪術テロの中、星漿体の天内理子は死亡。

衛宮士郎は重傷を負うも、一ヵ月での復帰を果たす。

夏油傑、五条悟、家入硝子の三名は外傷無し。

 

 

未登録の知能を持った特級呪霊の出現や前例の無い改造人間の襲来など、現場での臨機応変な判断が求められる中、死傷者無しに収められた功績は大きい。しかし、星漿体護衛任務の失敗による日本全国への影響は到底看過して良いものではない。

 

呪術総監部は検討に検討を重ね、以下の処遇を四名に下す。

 

 

 

 

・三ヶ月間の給金の没収

 

 

・一ヶ月間の奉仕活動

 

 

・総監部指顧の任務の遂行 (衛宮士郎には復帰後直ぐに行わせる事)

 

 

・この任務についての口外不可の"縛り"を結ぶ事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・五条悟、夏油傑、衛宮士郎の危険性を考慮し、いずれか一名は術式の放棄の縛りを結ぶべし。

 

 

・これを拒否する場合は三名を特級呪詛師と認定し、封印対象に指定する事を此処に警告する。

 

 

 

 

 





誰か渋谷後の解説ブック作って。


次回、「【玉折-前編-】蒼い空と赤銅の星」
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