【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。 作:なんか変な色の翼
昏 睡 霊 (規制)
頰に落ちた雫。
その、柔らかな温かみで目を覚ました。
「────な、に?」
反射的に、身体に覆い被さった瓦礫を払う。親から妹の模範となれと叱られた事が多いからか、眠気を振り払って起き上がるのは身に染み付いていた。
同時に、ここが自宅のベッドではない事を認識する。戦争か、地震か。何かの災害が街を襲ったのだろう。周りの建物は皆壊れていて、悲惨な光景が広がっている。
「禪院班──、───、救命────」
「.....、そうだ。里香は?」
ショックから立ち直り、直前の記憶を取り戻す。確か公園で、彼女と共に語り合っていたはずだ。彼女の姿は見えないが.....仮に、何処かに飛ばされたとしても、まだ近くにいるだろう。
「....くそっ.....頭、クラクラする.....!」
探そうと地べたから立ち上がろうとしても、足が痺れたように動かない。頭を強く打ったせいか、別の何かが原因なのか。食中毒を起こしたような吐き気が、喉元からせり上がっている。
このままじゃ彼女を探しに行けない。公園の何処か....いや、この有様なら遠くまで飛ばされたかもしれないのに。彼女を守るって意気込んでおいて、このザマなんて不甲斐なさ過ぎる。
「生存者、────、ません!」
「大人.....いや、人の声.....?」
.....遠くから、誰かの声がこだましている。
人間の声。それも複数人。救助隊というモノだろうか。
良かった、何はともあれ.....希望が見えた。助けられるんだと考えると、心細さが薄れて行くのが感じる。きっと里香も見つかるし、僕が探さなくても....また、病院か何処かで会えるだろう。
だから、きっと大丈夫。里香は僕よりも強いから。先に目覚めていて、僕を助けて貰うために.....大人の人を呼びに行ったのかもしれない。そうに決まってる。
あんな幸せな日々が、こんなに簡単に────
「───────え?」
先程払った瓦礫が、目に映り。
ブレーカーが落ちたように思考が停止した。
壊れた世界が、それでも有った筈の世界が。
更にそこから、地獄の底に向かって崩れて行く。
先ず疑問に思うべきだった。
瓦礫の下敷きになって潰れなかった理由を。
そして、信じるべきだったのだ。
僕の側から、彼女はいなくならないのだと。
「里、香?」
灰色の空に似合わないほど真っ白な手が、墓前に備えられた花のように瓦礫から突き出ていた。ピクリとも動かず、手首は生きた心地のしない程に青白く染まっている。
何が起こったのかは想像に難くない。ただいつも通りだ。弱い僕を、強い彼女が庇ったのだろう。そして、それがこの結果。いつか起こると分かっていた事だ。
「─────」
助けようと駆け付けよう、とか。
誰か人を呼ばなきゃ、とか。
そんな事を考える余裕すら無かった。
「─────ダメだ」
ただ、
こんな現実は認めない。
こんな風に終わるだなんて、認めてやらない。
「死んじゃダメだ。こんな、こんなの───」
こんな終わり方は認めない。明日も明後日も元気に生きて、いつかプロポーズするまで。結婚して健やかに暮らして、長閑な日々を過ごすまで。二人で一緒に年老いて行って、穏やかな余生を過ごすまで。それまで、絶対に二人でいるんだ。
「───────許さない」
47:名無しの呪術師
で、どうすんのこれ.....
48:名無しの結界師
今北産業
49:名無しの呪術師
>>48 宮城にニコニコ本社が生えた
50:名無しの呪具職人
これで大体伝わるのバグだろ
51:名無しの結界師
後始末に行こうにも高専関係者多いしな.....
コテハンも出払ってるし。
52:名無しの呪術師
いつも賑わってる連中は大抵海外に飛んだし
53:管理人
タカキも頑張ってたし
54:名無しの呪術師
>>53
!aku
⭐︎管理人がアク禁にされました
55:名無しの呪術師
ごめん唐突に来たからアク禁にしたわ。
もう戻って良いよ。
56:管理人
倫理観死滅してるじゃない
57:名無しの呪術師
そんでどうなったのよ。
乙骨は?衛宮はどうなったのよ、結局
58:偽物の先生
そこの話は私からしようかな
59:名無しの呪術師
オッ、キタ
60:名無しの結界師
出たわね
61:名無しの呪術師
>>59
おっきしたのか。上級者だな
62:ん、メインヒロイン
>>61
!aku
⭐︎名無しの呪術師がアク禁にされました
63:名無しの呪術師
うん.....まぁ.....(死んでも)良いやつだったよ.....
64:偽物の先生
.....続けるね。乙骨君と祈本さんは私達で保護する事にするよ
65:名無しの呪術師
高専預けないのか......
66:名無しの結界師
まあ今クソややこしい事になってるしな、高専
67:名無しの呪術師
苛立ってる総監部!
なんか原作軸に戻り始めた五条悟!
依然出てこない夏油!
68:名無しの結界師
すげぇ、教育機関の話とは思えねぇ
69:偽物の先生
"不確定要素"で生きていた乙骨君を、今の荒ぶっている高専には預けられないからね。だから、こっちで呪いに慣らすのさ。
70:名無しの呪術師
慣らすって?
71:偽物の先生
呪術高専に入るまでに、"里香"のコントロールを学んで貰う。
「───里香ちゃんは、どうなったんですか」
─── ごめんね。完全には救えなかった ───
「完全にって事は.....なら、
─── そうさ。今も、君の隣にいるよ ───
80:偽物の先生
今の"里香"を扱えるだけの余裕が高専には無い。向こうが安定するまで、私達で基礎を作るのさ。
81:名無しの呪術師
なら、そのまま呪術界から離したら良いんじゃない?
虎杖の方はそうしたし......
82:偽物の先生
本筋通りだったら.....それも可能だったかもね
「その方法を学んだら、里香ちゃんを戻せますか?」
─── 保証は出来ない。だけど..... ───
「......それしか道は無いんですね。分かってます」
87:偽物の先生
今の里香は恐らくだけど、元の過呪怨霊よりも強い。
私達の中でも抑えられるのは数えられる程度と思って良いよ。
88:名無しの呪術師
......それって、最上位って事?
89:偽物の先生
今の五条悟でも、原作と同じ事を言うだろうね。
「命懸けで止める」って言わせるだけの規格が有る。
─── 期間は三年。それが終われば..... ───
「記憶は....消す。そういう"縛り"ですよね?」
─── 技術は身体に残る。そこは安心して───
「.........」
幻影の呪霊の墜落。
厄災のような事件から、三か月が経過した。
ガス爆発による火事と、有毒ガスの漏出という建前で事件は沈静化し。街は徐々にではあるが、元の形を取り戻しつつある。思いの込められていない無機質な物質など、壊れる度に作り直せば良いのだから。
「.....里香ちゃんは、今。どうなってるんですか?」
......しかし、その爪痕は。呪いに関わらせず、幸せに暮らして欲しいと思っていた彼等に向かってしまった。虎杖悠仁も、乙骨憂太も。呪いに巻き込まれずに生きられるよう、最善を尽くしてきたというのに。運命は変わらなかったのだ。
祈本里香は、生きてはいる。しかし、魂が身体には残っていない。肉体と共に朽ちかけた魂を、"取り出して"呪霊として独立させられた。魂を戻しさえすれば蘇生は可能だが、その手法は羂索でも分からないだろう。
「.....先生」
─── ......なんだい? ───
未来は不透明だ。過去は不条理だ。
一寸先は眩しい闇に包まれている。
これからの努力も、また無駄になるかもしれない。
「教えて下さい。呪術高専に入る.....その、方法を」
それでも。
主人公が立ち上がるのなら、舞台は先に進むのだ。
「僕は呪術高専で、里香ちゃんの呪いを解きます」
管理人「進学実績が出来る.....って事!?」
私立の宗教系学校を"装ってる"って事は、一般人からも何処からかでアクセス可能なのかな、あの高専.....