【悲報】ワイら、呪術界に異世界転移する。   作:なんか変な色の翼

7 / 67
夏油「先生、私は他の先生からボコボコにされ続けました。」
夜蛾「のっけから不穏だな。」
夏油「ボコボコにされ過ぎてダメージと過労と屈辱で三途の川を渡りかけ、一般的な感性ならPTAと平成教育委員会に駆け込むレベルで追い込まれました。」
夜蛾「うん、なんかすまん。」
夏油「その結果、未熟ながらも呪力の核心を掴み術式反転が可能になりました。それで試してみたら呪霊玉が凄くジューシーになってて...なんていうか、A5ランクの挽肉で作った肉団子みたいな感じなんです。」
夜蛾「.....まあ、幸せならOKじゃないか?」


猫を飼うと人間は諦めを覚える。


【富士山絶景】衛宮襲撃実況スレ【闇堕ちトーマス】

 

「───ッッ!!先輩ッ!こっちに寄って!!!」

「ちょっと、な、何すんの!?」

「説明は後!!補助監督の人も頭を下げてブレーキを!!」

 

 

 

感じる。強力な呪いの気配。今にも放たれんとする呪力の塊。

階級は明らかに一級を超えている。俺しか奇襲を防げる人員はいない。

考えろ、今の自分に出来る事を。どんな手を使えば全員守り切れるかを。

 

 

第一に浮かんだのは、既存の投影品で対応する事。

あながち出来なくはない、だが全て武具だ。防具ではない。歌姫一人を守り切れたとしても、前の席にいる補助監督の人までは手が届かない。

 

 

第二に浮かんだのは、今すぐに投影を行う事。

全員助けるにはベストな選択肢だ。しかし防具の投影を行うと2倍、運が悪ければ3倍近くも呪力をロスしてしまう。この後に特級呪霊と戦闘すると考えて、それは痛手だ。避けなければいけない選択だ、しかし、しかし、しかし───

 

 

 

「やるしかねぇ!!助けられる命は助けなくちゃな!!!」

 

 

 

丹田に圧力をかけ、呪力を右手に集中させる。

印や儀式は必要ない。最強の自分をイメージし、詠唱を唱える。

 

 

I am the bone of my sword(身体は剣で出来ている)───!!!

 

 

 

右肩から手首にかけて痺れるような痛みが走る。普段と違い、あまりにも急激な呪力の流入に身体が耐えきれていない。完全に想定外の判断ミスだ。欲張ったからこその報いだ。ああ、恐れていた事が起きてしまった。だがしかし、だからこそ───

 

 

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)ッ!!!

 

 

 

だからこそ、今この場にいる人間は誰も死なせない。

その16歳の少年の思いは強固な盾となり、漏瑚の熱線を完璧に受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――なんと、耐えおったか。」

 

 

 

横転した車の中から、まだ呪力を感じる。何をどうやったかは分からんが凌いだという事だろう。

林から道路へと舞い降りると、中から学生が二人に一般人が一人出てきた。

全員生きているようだ。

 

 

 

「...その気配!アンタ、未登録の特級呪霊!?」

「ほう、呪力感知は出来るようだな女。」

「呪霊に褒められても嬉しくないってのッ!!」

 

 

この女は....うむ、特級の男に比べ呪力は有るようだが、今の一撃を防げるような実力は持っていないな。後ろに下がっている一般人は論外だ。となると、この特級呪術師が何らかの手段で防御したとみるべきか·······。

 

 

 

「·······嘆かわしいな、小童。」

「俺の事か?何がだよ。」

「人間とは弱い生き物だ。負の感情によって作られた純粋な我々と違い、所詮お前達は紛い物に過ぎん。」

「────は?」

「紛い物は目まで紛い物だ。半端な能力で特級呪術師などに認定され、さぞかし荷が重かろう。お前は愚かな存在でも有りながら被害者でもある。どうだ、そんな人間など見限り我らの側に来んか?丁度、健全な肉体と術式を求める女が此方にいるのでな。」

 

 

 

当然ながら本気で勧誘するつもりはない、あの女への"手土産"だ。儂の機嫌を取るために乗ってくるならそれで良し、その場合は女は見逃してやらんことも無い。

 

 

 

「それ以上後輩に話しかけんな、呪霊。」

「お前に言葉をかけた覚えは無いぞ?」

「うっせー!!教育上悪影響だから喋んな!!」

 

 

 

よく吠えるものだ、どれだけ啖呵を切ろうが震えておるではないか!!

やはり人間とはその程度の生物、獣よりも獣らしい────

 

 

 

「...大丈夫ですよ、先輩。」

「そうだ小童、そんな凡夫は放っておけ。お前に似合う舞台に───」

「いや、いい。それより.....もうお前は口を開くな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

49:名無しの呪術師

不味いですよ!!マズイですよ!!!

 

50:名無しの呪術師

ライダー助けて!!!

 

51:偽物の先生

本部からの呪力供給も許可してるよ、だけど明らかに右肩が壊れてるね。

恐らく原作との戦闘経験に差が有り過ぎたんだ。

 

52:名無しの結界師

呪力自体は供給できてもダメージは治せんからな。

 

53:名無しの呪術師

つべこべ言わずにフォイ!!コテハンは何しとるんや!!

 

54:偽物の先生

急いで送りこんでる。加速神父には補助監督か歌姫から連絡が入り次第、すぐに出れるようにクラウチングスタートの姿勢で待機してもらってるよ。

 

55:工場長

上空75000mからの出勤じゃ遠すぎるんだよ!!!

 

56:鼻☆塩☆塩

私もフィジカルは一般人だからね。法定速度ブッチして車を飛ばしているよ。

 

57:アメリカ大統領

右に同じくだ、法律違反なんて転移してから初めてだぞ。

 

58:倫理観ゆるキャラ

私は地下住みですから明らかに間に合いませんね。

 

59:名無しの呪術師

ヤバいって、マジで衛宮死んじまうぞ!!

 

60:偽物の先生

激昂して通信を全く見れてないみたいだね、戦闘中というのもあるだろうけど。

 

61:名無しの補助監督

明らかに初手のアイアスでハンデが生まれてます。このままでは...

 

62:名無しの呪術師

明らかに富士山のレベルが他の奴らと違いすぎる。

 

63:名無しの呪術師

宿儺の指で9本分の実力は確実にあるって言われてるんだ。コテハンの条件満たしてる衛宮にハンデ付けたら圧倒されるに決まってる。

 

64:名無しの結界師

おいおいおい、またメロンパンの仕業か!?

 

65:名無しの呪術師

こんな時期から呪霊組と接触してたのかよ.....

 

66:名無しの呪術師

畜生、殺してやる·······殺してやるぞメロンパン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行けッ!火礫蟲(かれきちゅう)!そして"隕"!!」

「っ―――停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン).....!!!

 

 

 

放った蟲と火山弾が、"またもや"剣の弾幕に蹴散らされる。

コレが小童の術式か。ゼロから作り出す構築術式とは違い、予め設計図を用意することでコストを大幅に減らしたモノ。よく見れば何度か全く同じ形状の剣が使われている。どうやらネタはそこまで多くは無いのか、今使っているモノが一番コストパフォーマンスが良いのか...

 

 

 

「.....埒が明かんな。ならばこう(・・)しよう。」

「テメェ...!!!」

「さあ、どう対処する......【極ノ番・隕】だ。」

 

 

 

先ほどとは比べ物にはならない火山弾の雨を降らせる。このままでは山道どころか山の側面が削り取られ、大幅に地図を描き直す必要が出る被害を齎すだろう。特級呪術師であれば自分の身を守る術を持っているかもしれないが、この小童は呪術師として幼すぎる。その証拠に───

 

 

 

「紛い物を庇いながら戦うのは辛かろう?」

「衛宮君!私はいいからアンタは───!!」

「·······投影、装填(トリガー、オフ)全工程投影完了(セット)。」

 

 

 

巨大な戦斧を構築した小童を見て、勝利を確信した。

真っ向から勝負せねば他の連中は守れまい。しかし、それだけの技を放っておいて無傷で済むはずがない。ちょこまかと小賢しい手段を使って来る相手には、こういった呪いらしい手段が実に効く。

 

 

 

是、射殺す百頭(ナインライブズ ブレイドワークス)!!!!

 

 

 

惚れ惚れとするような8つの剣戟が、暴力の天蓋となり三人を守って見せた。予想はしていたが、極ノ番を正面から突破するとは少し敬意を抱いてしまったぞ。紛い物の中にも多少光る物を持つ者もいるというわけか。

 

 

 

「こフッ·······!」

「衛宮君...噓でしょ!?しっかりしなさいよ!!」

「だが終わりだ、もう立てまいて。小童。」

 

 

 

恐らく自身の肉体の許容限度を超えた術だったのだろう。余りにも速く流動しすぎた呪力が内側から身体を破壊して自滅したな。術式に身体が追い付いていない術師に良く起こる現象だ。

 

 

 

「紛い物とは"敗者"だ。呪力の流動性に付いていけない物質で構築された肉体は枷でしか無いだろう?そして敗者とは罪人だ。この地上を統べる者は優れた我々だけで良い、罪人たる人間は排斥され、迫害され、裁かれねばなるまい。分かるか?」

 

 

 

ほう。この小童、睨み返してきおったぞ。まだ意識が有るのは逆に好都合かもしれん。

アイツへの土産に持って帰る前に、この女と一般人を目の前で殺してやるのも一興か。

 

 

 

「では小童、よく見ておれ。これより"罰"を与えるぞ。」

 

 

 

 

 





なんでUBWの器でHFの技を使ってしまったんだ.....

高評価を頂けると作品を書く筆がメイドインヘブンします。

漏瑚戦、どうなる?

  • 最後のシ者が助けに来る
  • 正体をバラしたい武器人間が助けに来る
  • ゲーム好きのヴィランが助けに来る
  • 衛宮が自力で解決する
  • 歌姫先輩が覚醒して神砂嵐で無双
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。