……というのも、リアルの環境(仕事)がかなり変わってしまい、投稿しようにも時間が作れず、書かなければ……でも、忙しい。そんなことをうだうだと考えているうちに、気づいたら3ヶ月経っておりました。
現状、7月末からなんとか時間を作れるようになったので、とりあえず8月1日の番外編からウォーミングアップをしようという試みで、以前から練っていた『タイムストレンジャー編』の一部を抜粋して投稿したいと思っております。
……それでは、番外編をよろしくお願いします!!!
君は考えたことがあるだろうか?
時計の針を少し、たった少しでも構わないから、過去へと戻せたらいいのに……、そう、考えたことはないのだろうか?
『────◼️◼️◼️ッ!!!』
大きな鳥のような人型の『◼️◼️◼️◼️』が俺達を見下ろした。
◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️を
◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️も
最後の頼みの綱の◼️◼️◼️◼️◼️◼️も、
『同情もする。共感もしよう。でも、君は────』
茶髪の少年……、◼️◼️◼️◼️◼️の◼️◼️◼️◼️◼️が沈痛な面持ちで何かを言った。全部思い通りにいく奴が……、◼️◼️◼️様が何をほざいていると、顔面に唾を吐いてやった。
『────貴様っ!!!』
『◼️ロ◼️モン、やめろ』
ク◼️◼️モンが怒りに打ち震え、攻撃しようと腕を振り上げるが、◼️◼️公様が止める。
『時間だ、君を刑に処す』
紅の鳥が、蒼の龍が、翠の亀が、白の虎が手錠で繋がれた俺を連れて、大きな扉の奥まで先導する。
『────行け』
◼️◼️ノモンが果ての見えない崖へと飛び込むように促す。
『…………』
その言葉を無視をすると、肩に◼️手を開かれる感覚……、そして、力を入れられて……、ダンダンダンと足音が聞こえてきた。
『『『────待てっ!!!』』』
背後から赤いジャケットを着た少年と金髪の外国人の美少年、赤い髪のショートカットの少女が、◼️◼️◼️◼️達を連れて走ってきたようだ。その姿を見て、少し心が軽くなると同時に……、
『────行け』
体・が・中・に・舞・っ・た・。
『────てめえっ!!!』
『ミラージュ◼️◼️◼️モンッ!!!』
『ダメです、マスターッ!!! もう助けられませんッ!!!』
『あんたたちっ、子供だからって容赦しないわよっ!!!』
そんな声が聞こえて来る。
最後に聞こえてきたのは、…………、
『…………ごめん』
許すわけないだろ、死ね。
「ねえ、お父さんっ! ……あれを見てっ!?」
「────ッ!?」
母と弟が『いなくなった日』。私の新しい弟が空から現れた。
「ユーくん。ご飯できたよ!」
「……うん」
記憶喪失の弟。
お父さんは彼の身につけていたものに書かれていた名前らしき『タ』と『ト』という文字と、いなくなった弟からあやかって『夕人ユウト』と名付けた。
「ユーくん、おいしい?」
「おいしいよ、姉さん」
ユーくんは詰め込むように急いでご飯を食べる。何かに怯えるように食べるその姿は少しだけ不安な気持ちになる。
「ユーくん、遊びに行かないの?」
「外に出たくない」
外に出ることを怖がる。
特に街を歩く子供を見る目が、得体の知れない気持ち悪い物が目の前にいるようなそんな目が、他の子とは異質に感じている。
「ユート、記憶は戻ったか?」
父が聞くその言葉にユーくんは首を振った。
残念そうな父の顔が、不安そうなユーくんの顔が、私は『少し』嫌だった。
「結城カナンだ。よろしく頼む」
「僕の名前はアイギオモンって言うんだ。よろしくね、ユート!」
彼らを訝しむようなユーくん。
「────ユート、逃げろっ!!!」
「……グレイモン?」
ユートの口から出た『デジモン』の名前。
「
エージェントさんを追ってやってきたミネルヴァモンは言った。
「どうにか記憶を戻せないのか?」
「とても強い封印みたい……、こんなのユノモンにだって無理……だと思う……でも、どうして?」
父は食い下がったけど、ミネルヴァモンが首を振った。
「というか、記憶の封印はあくまでも副産物……、何か、もっと恐ろしい物を封印するために、記憶も封印されてるみたいだけど……デジモン由来の力に間違いないわね」
そうして付け足されたその言葉。
私の袖を掴んだ弟の不安そうな顔を……、私は見ないふりをした。
「タイタモンッ!?」
「クロノモンへの憎しみ、守護者とその『クロノモン』の気配の強い人間へとぶつけさせてもらうっ!!!」
そうして、私達はタイタン族との戦いに巻き込まれていく。
「……ここが、デジタルワールド?」
デジモンとタイタン族との戦い。
「君の体からは聖なる『クロノモン』の気配を感じる」
「クロノモンの足跡を辿れば、きっと君の記憶の封印は解かれるであろう」
「必要なのは信じることだ」
「自分自身だけではない。君と君の隣にいる友と仲間たち……、そして、愛する者達を、だ」
メルクリモンの言葉。
「……難しい問題だ。『クロノモン』と深く関わりを持っている貴殿の望み……『記憶は戻らないでほしい』という望みはきっと叶うことはないだろう」
「しかし、今の貴殿とかつての、……クロノモンと関わっていた貴殿は違う。たとえ貴殿の記憶が戻ったとしても、その隣には貴殿を心配する者がいるのだろう?」
「ならばその道を信じて行け。さすれば望む者すべてを手にすることができるのではないか?」
ウルカヌスモンの指針。
「…………貴方はっ!?」
「その力強い光っ!? まさしく我らの守護者……クロノモンからの導き手に違いありませんっ!!!」
「貴方は見つけなければなりません。このイリアスにて……、守護者としての使命を、守護者と共に歩む者の覚悟を」
ユノモンからの使命。
…………そして、
「クロノモンの──ーを奪えっ!!!」
音が遠く聞こえた。
「ユーくん、逃げるよっ!!!」
手を引かれる。
「貴方は、守護者なのですよっ!!!」
甲高い悲鳴のような叫び声が聞こえてくる。
「僕は約束したんだ。イノリとユートを守るってっ! 誓ったんだっ!!!」
目の前にある『ドス黒い悪意』が迫ってくる。
「いくぞっ!」
許せない。
「逃すわけねえだろっ!!!」
許さない。
「ユート!?」
「ユーくんッ!?」
「ユートッ!?」
許してなるものか。
「ガキが死ねえっ!!!」
目の前の大剣が振り下ろされた時、俺の背後の声が更に遠ざかる。
「「「ユート(ユーくん)ッ!?」」」
────、
…………8年後、世界は変わっていた。
「位相電子生命体……、『デジモン』達は世間に公表された」
「人間の世界……、リアルワールドで起こったデジモン達の内乱は、お前達が消えた後速やかに収束された」
「8年前、デジタルワールドに新たな王が生まれた」
「新たな王は戦争を起こした主導者達に責任を取らせ、反乱分子を処刑……、目に見える形でリアルワールドに多額の賠償を今も払い続けている」
ひさびさに会ったお父さんは淡々と現状について教えてくれた。
「ユノモンとタイタン族を倒し、圧政を敷く新たなるデジモン達の指導者……いったい何者なんだ?」
『上は危険な存在だと判断した。世界の秩序を乱していると『ADAMAS』の上層部は考えているみたいだ』
「ユート……、大丈夫かな?」
あの日、私達は、タイタモンの必殺技を受けて、ユノモンの開いた穴へと落ちていってしまった……、タイタモンを立ち塞がったユートを置いて。
「もーっ、心配したんだからねっ!!!」
8年後のリアルワールドへと戻ってきてしまったとしても、私の知る場所は変わっていない。
お父さんは探偵をやっていて、相変わらず親友はオカルトを求めて走り回っていた……それでも、
「……ねえ、ユートは? ユーくんはどうなったの?」
私はあの日いなくなったユートを探し求めていた。
「…………」
お父さんは苦しそうな顔で頭をぐしゃぐしゃっとかいた後、
「ついて来い」
そう言って、都庁の屋上にある大きな扉へと手をかけた。
「王に会ってくるんだ」
扉を開いた先8年後のデジタルワールドは、8年前のデジタルワールドとは全てが異なっていた。
「おい、そこのタイタン族のガキッ! これ持ってかねえかっ!!!」
「デジマスだっ、ありがとうっ、イリアスのおじさんっ!!!」
「コロシアムのチケット販売してまーすっ!!!」
「レディーデビモン、1枚くださらないかしら?」
「あれ……、セイレーンモン様ですよね? いいんですか? あそこは呑んだくれが集まるような場所なのですが?」
「いいのよ、あそこに仕事をサボって遊んでいるバカがいるみたいだからね」
「マスターブリンプモンに乗車……、ほら、そこ並んでくださ────いっ! 順番抜かししないっ!!!」
「タイタン族は我らイリアスに従うべきでしょう? その場所を退きなさい」
「やーだねっ! 新しい世界ではそんなこと気にしなくていいって、ミレニアモン様が言ったんだっ! そっちこそ後ろの列に並ぶんだよ!!!」
「こっちにはミレニアモン様がついてるんだぞっ!!!」
「こんな末端まで彼の者の手が届くはず……、ふべらっ!?」
「……言わんこっちゃない」
バケモノの腕が空間から突然現れ、天使型デジモンを叩き潰した。
「……さけぇ〜、酒はいらんか? ……って、お前らは!?」
「ひさしぶりだな、守護者とその仲間達よ」
「神様なんて辞めだ、やめ。俺様バッカスモンは今は酒屋の元締めで満足してんだよ」
オリンポスに名を連ねたデジモン達。
「ここはあの『王』を排除することを目的としたレジスタンスだ」
「見ただろ? あのミレニアモンの腕をっ! 奴等は力でデジモン達の意思を踏み躙ってるんだっ!!!」
「あいつらはデジモン達の自由を奪いやがったっ!」
「そんなこと俺は絶対許せないっ!!!」
納得する者、納得できない者。
「アポロモンと違って、私は今の世界の方が好き。イリアスもタイタン族も……、みんな仲良く暮らしてるから。でもね、少しだけ息苦しいの」
「昔はイリアスもタイタン族も戦いあって、仲良くはなかった……なかったけど」
「今の方がみんな楽しそうに暮らしてるけど」
「やっぱり、みんな苦しいの」
それぞれがそれぞれの想いを抱きながら、
「アイツはいい奴だぜ? 元タイタン族の俺にも統治できるほどの後ろ盾をくれた」
「あの『人』はいい人よ。誰にでも分け隔てなく幸せを認めてくれる」
「俺達がここにいてもいいのだと肯定してくれた」
「私達が手を取り合うことを心から喜んでくれた」
「でも、……それ以上に」
「いや、……こいつらが実際に見てから話した方がいいかもしれない」
「そうね……、『王』に会った後で話しましょうか?」
今の世界を生きている。
「……戻って来たのか?」
「君達は戻らない方が良かったかもしれない」
「私達は……いいや、私達とタイタン族は『彼』に負けたのだ」
「『彼』を止められなくて、すまなかった」
そして、私達は……、
「
…………うそ。
「『俺』のデジタルワールドへ」
なぜだ?
「ひさしぶり……、ううん、初めましてって言うべきかな?」
なんで、君がそこにいる!?
「元凶であるクロノモンはもう倒した。君達はもう何もしなくていいんだよ」
白の髪に夜空のような紫色のメッシュの少年。
「改めて自己紹介をしよう」
私/私/僕達のよく知っている……よく知ってい『た』はずの少年は、かつてユノモンが君臨した『壊れた玉座』に座っている。
「『
大きく手を広げ彼は出迎える。
「これからもどーぞ、よろしく頼む」
背後かれの空間かげから大きな瞳がギョロリと蠢いた。
ねえ、忘れちゃっていいの?
忘れたって別にいいんだ。
タイトの家族はここにいないよ。
俺の家族はここにいる。
諦めるの?
身の程を知ったんだ。
…………。
忘れたくはないけれど、失いたくもないんだよ。
もう、……もう2度と失ってたまるか。
もう2度と奪われてたまるか。
なあ、見てるだろ、ホメロス?
そのまま苦しんで消えてなくなれ。
イグドラシルとコンロン……、仲間が死ねば次は貴様らだ。傍観者気取りで、ふんぞり返ったその態度、この世界まで引きづり下ろしてやる。
世界の意思風情が、ホメオスタシスなんて仰々しい名前しやがって。ふざけんな。この世界をめちゃくちゃにして、神なんていないことを証明してやる。
もう、忘れてしまった約束。
大丈夫、全部終わったら『会いに行く』から、もう少しだけ……、もうちょっとだけ待っててくれ。
…………そして、今に見ていろ、クロノモンとそのパートナー。
目にものを見せてやる。
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……ということで、『デジモンストーリー タイムストレンジャー』の番外編です。
時系列としては、タイトが『デジモンストーリー』の世界で『デジモンストーリー』の主人公に倒されてしまった世界線でした。
『DATS』のメンバーが『デジモンストーリーの世界』へ到着する前に、ミレニアモンに暗黒進化してしまい、トーマやマサルの兄貴が『デジモンストーリー』の世界でタイト達を擁護することができず、クロノモンと主人公によって、テト(ミレニアモン)は敗北します。
トーマ達が状況を把握したのは全てが終わった後で、クロノモンと四聖獣によって、タイトはその肉体に記憶とミレニアモン、チューモンを封じられ、次元の狭間へと落とされてしまいました。
『デジモンストーリー』世界のその後は、『DATS』と決裂したことによって、七大魔王を相手になんとか勝利を収めるものの、最終的には『 』によって、滅亡寸前まで追い込まれる感じです。
えっ、読めないって?
それは……、まあ、おいおい話すということで……。
次元の狭間へと落とされたタイトは、ゆうちゃんと母親が消えたすぐ後の、タイムストレンジャーの世界に迷い込み、イノリとその父親公介によって拾われる……といった経緯になります。
物語のあらましは……、
公介は『位相電子生命体』について調べる為、タイト……、いえ、『ユート』の記憶を取り戻す為に彼を拾ったのだが、……数年かけても記憶は戻らず、公介はどうしようかと悩んでいた。
しかし、位相電子生命体の調査は大きな進展を迎えることとなる。
位相電子生命体を詳しく知る謎のエージェント『結城カナン』と守護者と呼ばれるデジモン『アイギオモン』が突如として彼らの目の前に現れた……そして、カナンとアイギオモンが現れたことで、ユートの生活は一変する。
デジモンと関わることがなくなった彼が、どんどんデジモンと関わり、クロノモンの封印に負担がかかっていく。
ユートへの負担は、デジモン達の戦争によって発生するストレスよってさらに加速し、クロノモンというデジモンへの過剰ないらだちが彼を前へと進めました。
そして……、ユノモンとタイタモンの戦いによって……、『彼』は全てを取り戻した。
時計の針が再び動き始めた。
しかし、彼の時計の針を巻き戻すことは誰にもできない。
クロノモンや四聖獣、デジモンストーリーの主人公への『復讐心』はやがて……、というのがこの話のあらすじです。
全てを語らないのか?
いつものプロフィールはどーした?
と、聞かれるかもしれませんが、まあ落ち着いてください。
これは『予告』です。
本来、この話は番外編を10話構成で語る予定でした。しかし、最近の忙しさにかまけ、なかなか投稿できなかった面もあり、今回は『予告』として出させていただきました。
12〜15話構成にして、次の1月に『前編』、4月に『中編』、来年の8月に『後編』の3部構成として出す予定です。
もちろん、1月のアンケートの結果次第ですが……。
他のアンケートの予定は、ノルンやツルギ、ユウ達との日常の一幕か、タイト率いるクロスハート代理のメンバーとの一幕を考えております。
アミとの話はできるだけ本編で語るつもりなので、ルビー達との学校での一幕も……保留とします。暗い鬱っぽい話になりそうなので、優先順位は下ですね。
上記を10月〜11月までのどこかでアンケートを出して、12月上旬までに締め切りたいと考えております。
それでは、長らくお待たせいたしましたが、今後とも当作品をよろしくお願いいたします!!!