執筆ペースが遅く、ストックが減っていく……help me!!!
「────で、こんなことになったわけですか」
玉座の間、そこにはノルン様やザンバモンとホーリーエンジェモン、俺の仲間2体に頭に大きなタンコブをつけた俺が1つの大きな卵を持っている。
「ストーカーにサバイバル……それにデジタマ、あなたはいつも何かに巻き込まれていますね」
ノルン様は呆れたようにそう言った。俺だって好きで巻き込まれているわけじゃない。
「とりあえず、そのデジタマは────タイトとクロアグモン、チューモン、あなた達に任せます」
……はあ!? 俺はともかく仲が悪い2体に任せるって!?
「────なんで、コイツと!?」
「そうっす、それはおかしいっす!?」
クロアグモンとチューモンがお互いに指を刺して歪み合う……いい加減にしてくれ。
「────なんだと?」
「それはこっちのセリフっす!!!」
クロアグモンは火球を、チューモンはチーズ型の爆弾を、2体は再び必殺技を放とうとする。
「いい加減にしなさい!!!」
ノルン様の大きな声が響く。
「良いですか? あなた達のパートナーを見てください」
ノルン様がクロアグモンとチューモンに俺を見るように促した。チューモンはすぐに、クロアグモンはおそるおそるといった様子でこちらを見る。
「彼は今自分の世界を救う為に努力しています」
努力……結果が出ていたら嬉しいんだけど、現実は全くうまくいかないんだけどな。
「ですが、彼自身の力はとても小さく、あなた達の手を借りなければ世界を救うことなど到底できるはずもありません」
実際にそう言われると、ちょっと嫌な気分になる。自分1人でできたらどれだけ良かった……なんて、考えたことも何度もあった。俺の心情などお構いなしに、ノルン様は話を続ける。
「あなた達は彼のパートナーデジモンのはずです。なぜ、彼の為に力を尽くさない?」
クロアグモンとチューモンにに問う……あいつらはこんな俺の為に、充分尽くしてくれていると言いたいが、ノルン様は言葉を続ける。
「あなた達には争っている暇などないはずです。あなた達のパートナーの為に全力を尽くさなければなりません……だって、彼の幸せな未来があなた達の手にかかっているから」
……俺の未来。
「あなた達はいつまで生半可な気持ちで生きている? あなた達の今やることはなんだ? あなた達は彼のパートナーデジモンでしょう。彼自身の力にならなくて、どうするのですか!!!」
クロアグモンとチューモンは、ノルン様の言葉からこちらを振り返る。
「タイト────僕は、できればこんなやつと一緒に戦いたくない。だけど、必要なら視界の端っこぐらいは見逃してやってもいい」
「……はっ、オイラもお前みたいなタイトっちに依存してるやつなんかと一緒に戦いたくなんかないっす。それでもタイトっちがお願いするんだったら、一緒に戦ってやることも考えてやるっす」
クロアグモンはチューモンにぎろりと睨みつけ、チューモンはクロアグモンに掴みかかろうとする。
俺はその間に入り、2体に向かって頭を下げる。
「俺みたいな甘えたやつの為に戦ってくれ……俺にはお前達の力が必要だ」
クロアグモンとチューモンの顔が見えない。それだけで、少し心配になる。
「僕はいいよ、タイトの為になら我慢して戦ってやる」
クロアグモンがそう言ったのが聞こえる。確かに不満はあるが、俺の為に戦ってくれると言ってくれた。
「オイラもかまわないっす────気に食わないこともあるっすけど」
次にチューモンがそう言った。気に食わないと言っていても、それでも満足そうに聞こえた。
「クロアグモン、チューモン、本当にありがとう!!!」
俺はクロアグモンとチューモンに抱きついた。────よかった、ほんとうによかった。
「痛いよ、タイトぉ」
「タイトっち、そんなに泣かなくてもいいっすよ」
俺の目に涙が滲んでいた。ようやく、生きた心地がした。もう2度とコイツらと一緒にいられないかと不安で仕方なかった!!!
「ふふふ、仲が良いことにこしたことはありません……とりあえず、そのデジタマが孵るまではあなた達3人には修行の禁止を命じます」
「はい、ノルン様……デジタマが、孵るまで────?」
「「「はあああああああああああ!?」」」
ノルン様の一言で、俺達の声が城内に響き渡った。
2008年4月15日
そんなことがあり、俺達は城外の街付近の草原にピクニックに来ていた。
「…………にしても、いつになったらこのデジタマは孵るんだろう? はーやーく、修行がしたいよー!!!」
「そんなこと言ったってしょうがないっすよ、デジタマはいつ孵るかわからないんすから」
クロアグモンとチューモンはこの2週間、ずっと修行を行っていない、デジタマが孵るまで待っていてくれている。
「────チッ」
「────ケッ」
お互いがお互いを許し切れてはいない為、雰囲気はまだ良くなってはいない。こうやっていがみ合うのも、数が数えられないぐらいは行っている。
「────ちょっと、トイレ行ってくる。タイト、デジタマ見ててね」
クロアグモンは俺に愛想よく笑って、トイレへと向かうことを行ってくるが、明らかにもよおしたわけではないことがわかる。
最近は喧嘩こそしないが、前よりもストレスが溜まってる為、こうやって俺達が揃っている時はたまに、トイレへと行ってデジタマから目を離すのだ。
「先輩もそんなことしなくても、俺からはなにもしないってのに」
チューモン自身は、クロアグモンの態度にむかついているだけで、クロアグモンの事を許している。だが、クロアグモン自身がチューモンの事を許していない為、突っかかっては喧嘩するというのがなんども起こっていた。
突然、チューモンが立ち上がってあたりを見渡す。すると、どこからか良い匂いが漂ってきた。
「この時間帯になると、ここらへんにキッチンカーに乗ったバーガモン*1やポテモン*2が、ハンバーガーを売ってくるっす」
「そういえば、もうそろそろ昼の11時ぐらいだな」
『デジバーガー』と書かれたキッチンカーがやってくる。ひさしぶりに、城内の食堂以外で食事をしたくなってきた。
「なあ、チューモン────」
ぐうぅ、と隣からお腹の鳴る音が聞こえる。チューモンのお腹がなった音だ。
「……タイトっち?」
「ふ、ふふ、フハハハハハハハ!!!」
恥ずかしそうにこちらを向くチューモン。その姿を見てつい笑ってしまった。
「オイラ腹減ったからハンバーガーを買ってくるっす!!!」
顔を真っ赤にして走り出したチューモン……流石に笑ったのは悪かったかな?
────ブルブル
そんな時に、デジタマが大きく揺れる。
たまに大きく揺れては静かになるのを繰り返している。撫でたり、声をかけてもうんともすんとも言わないが、たまにこうやって突然動き出すのだ。アニメでは撫でただけで産まれたが、現実ではそうではないらしい。
「……それにしても」
この白と赤のデジタマ……まったく記憶にないんだよな。
「ポヨモンのような黄色と白の線が交互になっているデジタマじゃないし、昔デジモンカードのカタログで見たようなデジタマじゃない」
白色が全体的に広がっており、赤い斑点が存在する。揺れる時には色が真逆になり、白色が黒色に変わり、赤い斑点の代わりに青い斑点が浮き出てくる。
「……アニメにそんな描写あったかなあ?」
デジモンアドベンチャーのアニメに登場したデジタマは、こんな感じに色が反転しなかったと思うんだけど……これに関しては、俺自身の知識不足って事なのか?
それでも、このデジタマ何かがおかしすぎる。
なんで空から降ってきた? デジタマはデジモンが死んだ時に、その場でデジモンからデジタマへと変化する。それがなぜ、空から降ってきたんだろう。
「……やっぱり、このデジタマはおかしい。一度ノルン様に聞いてみるか」
イグドラシルはデジタルワールドの神だ。もしかしたら、なにかわかるかもしれない。
────ブルブルブルブル
「────うぉっ!?」
揺れと色の反転が激しくなる。俺の腕の中から弾け飛んだ。
「……もしかして、産まれるのか?」
ドクン、ドクンと大きな音が聞こえてくる。その音に応じて、色が移り変わり、黒く大きくなっていく。
その様子から、危険だと判断してポケットの中のデジヴァイスicを取り出す……やっぱり、『あの』デジヴァイスじゃない。
────バリン
大きな音が鳴り、デジタマを中心に黒色の煙が溢れ出した。
「────ッ!?」
黒い腕が煙の中から飛び出してきた。俺を狙って直線的にものすごい速さで伸びてくる。
急いで右に避ける。すると、俺のいた場所から大きな音が鳴り、三本指の手の平が草原にクレーターをつくった。
「黒色に、紫色の線!?」
そこから、デジモンを思い出す……全体的に黒色で、紫色の線が入り、指は3本────ぐえッ!?
腹のあたりに思いっきり衝撃が走って、後方数メートル先まで吹っ飛ばされた。
「────いってえな!?」
黒の腕が拳になってることから、殴られたのだと思われる。鳩尾じゃなくて下腹部に当たってよかった。鳩尾だったら一発アウトだった。
「────チッ!?」
左に大きく飛ぶ。奴は今度は大きな爪で切り裂こうとしてきた……奴はもしかしたら、声で場所を予測してるのかもしれない。
……このままだとやられる。チューモンかクロアグモンが戻ってきてくれたら、まだ勝機は残ってる。
「タイトっち、どうしたんだ!?」
チューモンが買い物から戻ってきた! ハンバーガーの袋を両手いっぱいに持っているが、無理にでも進化してもらうぞ!!!
「────チューモン、『進化だ』!」
「────は、え?」
『デジソウルチャージ』
ノルン様の修行により、何も考えずにデジソウルを送れるようになった。そのおかげで、タイムラグなしに進化することができる。
[チューモン進化]
「レオモン────って、タイト……これはどうなってるんすか!?」
金髪の立髪を持った獣人がそこに現れる。
「デジタマが孵った。産まれた奴が攻撃してきた。お前進化させた。今ここ」
奴へと意識を集中しながら、今来たレオモンにすぐに現在の状況を伝える。
「────ハァ!? なんすか? デジタマから孵った奴がいきなり攻撃してきたって言うんすか?」
「だから、そうだって言ってんだろうが!!!」
意味を理解しないレオモンに半分キレてしまう────すると、
「おいおい、ようやく隙ができたってのに、もう戻ってきちまったのか?」
煙の中から声が聞こえてくる。
「人間だけになるのをずっと待ってたんだかなぁ、ようやく1人になったと思ったら、デジモンもすぐに戻ってきやがった」
煙が少しずつ中心へと収縮していき、形を変えて160cmぐらいの人型に吸収されていった。
「まあ、一番やばそうな奴はどっかにいってくれたおかげで、なんとかなりそうだがなあ!」
全体的に黒色の体に、紫色の線が身体中に入ったその姿、頭部には大きな黄色い一本角が生えているデジモン……おいおい、嘘だろ?
「なんで、グルスガンマモン*3が出てくるんだよ」
「タイトっち、知っているんすか!?」
レオモンの驚いた声を聞き、奴への警戒を緩めず説明を試みる。
「奴はこの世界の宇宙の果てから来たデジモンだ。気をつけろ、奴の体には“GRB(Gulus Realm Brust)”という触れるだけでデジモンを凶暴化させる特殊な因子を発生させている。たぶん攻撃を受けたら一瞬で持っていかれる」
「へえ、よく知ってるじゃねえか。なら、その身を持ってもっと教えてやるよっ! 『デスデモーナ』ァ!!!」
「────『獣王拳』!」
グルスガンマモンの突然の攻撃にレオモンが反応する。
「────なっ!? タイトっちぃ!!!」
黒色の火球と獅子の形をしたエネルギー弾がぶつかり、獅子のエネルギー弾を飲み込み、さらに大きくなった黒炎は俺達を飲み込もうとしてきた。
「レオモン、ありがとう」
レオモンの咄嗟の起点で、俺を抱えて避けたことによってなんとか生き残っていられた。
「……タイトっち、奴の弱点は?」
「ない、より大きな力で倒さないと無理だ」
アニメでも、ラスボス戦では完璧に倒したというよりも、弱体化していたところを倒していただけだから、流石に弱点はわからない。悪魔型に光とか植物型に炎、みたいに簡単に弱点がわかればいいが、そんな描写は一切なかった。
「────なら、進化は? あのデジヴァイスならできるだろ? 今の姿からプラチナヌメモンの時みたいに進化できないっすか?」
レオモンに焦ったように聞かれる。
「オラ、オラオラ、オラァ!」
黒の火球がなんども投げつけられる。それでも、答えは変わらない。
「それこそ無理だ、今俺の手の中にあるのはコイツだ」
俺の手の中にある、浅葱色のデジヴァイスicをレオモンへと見せる。
「これの力じゃ、成熟期までしか進化できない!!」
俺の仮のデジヴァイスじゃ、デジモンストーリーみたいな急な進化はできない…………ああもう、ノルン様に返して貰えばよかった!
「────くそっ! このままじゃジリ貧っす!?」
せめて、クロアグモンがいてくれたらと思ってしまう。それなら2体1で即刻あいつを倒せるのに……。
グルスガンマは接近して尻尾の先をレオモンに向けられる。
「『デッドエンドスキュアー』」
「『獅子王丸』」
レオモンの腰についた剣を盾がわりにして、急所に狙いを定めた尻尾を受け止める。
「────なっ!?」
『デッドエンドスキュアー』によって、レオモンの体ごと吹き飛ばされる。
「……タイトっち、大丈夫っすか?」
「ああ、なんとか」
レオモンが庇ってくれたおかげで痛みはない……ただ、
「あいつ、強い」
レオモンはクロアグモンに比べると弱いが、他の成熟期デジモンに比べると遥かに強い。それは、俺がチューモンがプラチナヌメモンだった頃に、ストーリー世界で素質と才能をあげまくったからだ。そのおかげで、完全体や一部の究極体にだって引けを取らないぐらい強いはずだ……そんな、レオモンをグルスガンマモンは圧倒してる。
「────フッ、なあタイトっち、オイラは相手が悪いことが多くないっすか?」
「それはクロアグモンにも言えるから、これがデフォルトなんじゃないか?」
右に左に上に下に、グルスガンマモンの攻撃を避け続けている。だが、確実にチューモンの体を奴の尻尾は傷つけている。このままだとジリ貧だ。
「おいおいおい、てめえらはこっちに反撃してこねえのか? それともてめえが抱いてる足手纏いを捨てたら、強くなるんじゃねえか?」
足手纏い……俺か、
「あいにくだけど、タイトっちを攻撃されたほうが問題なんすよ」
1回目のデジソウルチャージをした時からずっと、レオモンにデジソウルを送り続けている。これによってレオモン自体の戦闘能力は少しずつ上がってはきている。
……だけど、
アニメ『デジモンゴーストゲーム』では、成熟期ながら完全体を圧倒、アニメでは最終章で進化し、完全体ながらラスボスを務めて、主人公とその仲間の究極体のパートナーデジモン3体を相手に圧倒した。そりゃ、アニメ終盤の究極体相手にデジタルワールドの脅威とか言われるな奴じゃ、完全体になれないレオモンじゃきついはずだ。
「なら、てめえからぶっ潰してやるよ! 『ダークパレス』ゥ!!!」
「────タイトっち、ぐがあああああっ!!!」
グルスガンマモンがさらにスピードを上げて急接近し、レオモンの腕を掴んで、『ダークパレス』で焼き潰していく。
「────レオモンッ!?」
咄嗟にレオモンに投げられたおかげで、俺自身は怪我を負わなかったが、レオモンの腕が黒色の炎で焼かれる匂いがこっちまで漂ってきた。
「フハハッ! てめえの腕はこのまま炭になるまで焼いてやるよっ!!! ────っ!?」
「やっと、捕まえたっす」
このまま止めを刺そうとしたグルスガンマモンの腕を、俺を抱えていたほうの腕で思いっきり掴んだ。
「────てめえ、そんな腕で何する気だっ!?」
そして、焼かれている腕を握りしめて、
「『獣王拳』ッ!!!」
思いっきりグルスガンマモンの顔面を吹っ飛ばしたのだった。
「────ハァ、ハァ、やってやったっす」
左腕から煙が出ているぐらい、今のレオモンの怪我は酷かった。それでも、グルスガンマモンを殴り飛ばして見せたのだ。
「レオモン、すぐに治療する。データスキャン『バンソウコウ』!」
俺はその怪我をデジヴァイスicの機能ですぐに治療する。
「ありがとうっす、タイトっち────にしても」
グルスガンマモンが殴り飛ばされた十数メートル先は、まだ砂煙が上がっている。
「あいつを倒していれば嬉しいっす……けど」
心配そうに煙の出所を見るレオモン。倒したという確信がない限り、レオモンも警戒は解けないらしい。
「俺もそう思うよ」
レオモン単体ではあいつのスピードについてこられない。もしもう一度戦うことになったら────
────ドンッ!
突然、砂煙から大きな黒い物が飛び出してきた。
「今のはちょっと痛かったぜ。少し気絶していたぐらいだ────だが、こんなことは2度と起こらないがな」
────ゾクリ、と背筋が凍った。
さっきまでのレオモンだったらなんとか攻撃を避けることができたのかもしれない。
「────くっ」
だけど、今のレオモンは左腕を怪我している。いくら治療したからといって、今のレオモンじゃ太刀打ちできない。
「2人まとめて地獄に送ってやるよぉ、『デスデモーナ』ァ!!!」
黒い火球が俺の前に迫り来る……俺1人なら避けられるが、後ろにはレオモンがいる。
受け止める? ノルン様のデジソウルの修行によって、デジソウルによる肉体の強化を禁じられた。もう一か月も肉体強化の修行を行っていない。そんな中でうまくいくのか?
どうする、やるしかないか? いや、迷ってる暇はない!
体にデジソウルを纏わせ、正面から受け止める準備をする。
「『ベビーフレイム』!」
そのとき、見覚えのある赤の火球が黒の火球を弾き飛ばした。
「────くそっ、もう戻ってきやがったか」
グルスガンマモンは丘の上を見て、悪態をついた……って、ことは!
「どうやら、間に合ったみたいだね」
俺が最も信じているデジモンが姿を現した。
多岐に渡るハンバーガーのデータを取り込んだ食物型デジモン。お腹を空かせたデジモンに、腕によりをかけたハンバーガーを振る舞うのが何よりの喜び。エビバーガモンとともに、お客さんがいっぱい集まる一流ハンバーガーショップを作ることを目指している。食事の邪魔をする者には容赦がなく、大きく美味しいパティで相手を挟みこみ練りこんでしまう『デリシャスパティ』や、ピクルス型の円盤をフリスビーのように投げる『グリーンピクルス』で撃退する。
あらゆるフライドポテトのデータを読み取った美食家デジモン。フライドポテトを食べ歩きながら、この美味しさを多くのデジモンに共感してほしく、おすすめのフライドポテトを分け与えて回っている。フライドポテトにいちゃもんをつける相手はクレーマー認定し、キレ味鋭いポテトを飛ばす『シュバシュバポテト』や、平らで大きなアツアツ『バッシュドポテト』を空から叩き落として、謝った相手にはフライドポテトの素晴らしさを味わわせる。バーガモンとはどちらがファーストフードの主役かを競う仲である。
ガンマモンの内部に秘められていた悪なる心が解放されて進化した凶暴なデジモン。周りからの干渉を拒み戦いにしか興味が無く、目に見える相手に掴みかかれば息の根が止まるまで攻撃は終わらない。自らの手足が潰れてもお構い無しに攻撃する凶暴性を持った戦いを見せる。
必殺技は手に溜めた闇の炎で敵を握り潰す『ダークパレス』と、その闇の炎の威力を維持させたまま投げる『デスデモーナ』。さらに尻尾の先でピンポイントに急所を突く『デッドエンドスキュアー』で敵を絶命させる。
『進化2:暗黒進化』
暗黒進化とは、人間と共に進化するパートナーデジモンが、人間になんらかの悪影響を急激に受け取ることによって進化した姿である。
例を挙げると、
・アニメ『デジモンアドベンチャー』より、主人公の太一がパートナーデジモンのアグモンをスカルグレイモンへと進化させる。焦りや不安から無理矢理アグモンを進化させたことにより、スカルグレイモンへと暗黒進化……暴走状態へと陥り、敵味方関係なく攻撃をしてしまう。
・アニメ『デジモンテイマーズ』より、主人公のタカトがパートナーデジモンであるギルモンをメギドラモンへと進化させる。タカトとギルモンは仲間を殺させた怒りから、敵を倒すことに囚われ、力を求めたことにより、メギドラモンへと暗黒進化する。
・漫画『デジモンネクスト』より、ガオモンのパートナーのユウがトレイルモンを殺されたことにより、敵を憎悪し、ガオモンが黒いガオガモンへと暗黒進化し、完全体であるマミーモンを含めた複数のデジモンを倒すことに成功するが……戦闘後に幼年期の姿へと退化してしまう。
上記のことから、暗黒進化といえど、進化をすることによる強化は見込めるが、多大なデメリットが存在する。