思っていた以上にif√『ハッピーエンド IF』に投票されていたので、びっくりしました。(設定は想定していたものの、そこまで話を作り込んでいなかった為、どういう内容を書くのか考えていなかった為)やはり、ノリと勢いは駄目ですね。
内容としては、前書きは『最後の一撃』、本文はキャラとのエピローグです。
他の番外編に関してはあとがきの方で確認お願いします。
……それでは本編へどうぞ!!!
────────────────────────
「ーーーーなんだ、これはっ!?
シャカを中心に大きな四方の印が現れる。
(やったのかっ!?)
ケモノガミの世界の四聖獣達の封印が発動した。シャカの力は目に見えて、弱体化していく。
「ーーーーバカなっ、貴様らはまだ諦めないというのかっ!?」
シャカモンの頭の上に生えている人間……いや、『シャカ』本体がそう叫んだ。
「知るかよ。カヅチモンを
「私達は負けない。負けてたまるもんかっ!!!」
「立って前を向くんだ。フェンリルガモンはお前なんかに負けたりなんかしないっ!!!」
「私達は真実を求めここまで来た。ならば、我々が勝ち貴様が倒されるのもまた真実になる時が来たのだろう」
俺達はこいつを許すつもりはないし、このチャンスを見逃すつもりなんて毛頭ない。
「いくよ、『
俺と姉さんは赤い髪を揺らしながら、決着をつける為に自分の
「わかったよ、助手くん。私も全力を出す時が来たようだ」/「ウォォオオオオオンッッ!!!」
アルファモンとフェンリルガモンの手/口から魔法陣が展開、……そう、これが俺達の『最後の切り札』。
「ーーーーなんだ、その光はっ!?」
魔法陣が光り輝き、その中から少しずつ本来の姿を取り戻していく。
「「お前が踏み躙ってきた者達の力だ!!!」」
カヅチモン力を貸してくれっ!!!
「来い、『王竜剣』っ!!!」
「やるよ、『
アルファモンの腕には黒と金の剣が、フェンリルガモンの牙には翠と黄の雷剣が握られている/噛み締められている。
「ーーーーまさかっ!?」
四方の封印により、シャカとシャカモンは動けない。
「そのまさか、だ。ここで君の運命は途絶える」
ファンロンモンも加わった完全な四聖獣の封印は、シャカとシャカの体を蝕み、完全に動きを封じた。
「やめろっ、この私にっ、この神に貴様は、貴様らはっ!?」
金と翠の剣を持った2体のデジモンが、
「カヅチモンの仇、今までの因縁。全てを終わらせてやるっ!!!」
そう、これはこの世界が終わる因縁に決着をつけるのだ。
「『
「バカなっ、やめろっ!?」
金の剣が煌めく。
「それ以上来るなっ!?」
翠の刃が弾ける。
「来るな、来るな、来るな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、くるな、やめーーーー」
ーーーーそう、これが、
「『
戦に終わりをもたらす
「ーー\ーーろ」
「死/ぬ」
「たすけ \ーーーー」
ーーーーズガァアアアアンッッ!!!
「……これで、終わったんだよな」
大きな爆発と共に、暗く澱んだケモノの世界に光が差し込み始める。ケモノガミの世界の『主』、シャカが倒れたことでシャカの支配からこの世界が脱したことを意味していた。
「ハッ、ハッ、ハッ!」
爆発の方から荒い息遣いで走ってくる獣のが1体。
「────タマキィィッ!!!」
「────ルガモンっ!?」
(……って、のわっっとっ!?)
ルガモンが俺の胸に飛び込んできた。俺はルガモンの体重が支えきれずに、倒れてしまった。
「勝った、勝ったよ、タマキッ!!!」
「……、そうだなっ!!!」
「カヅチモンの仇取れたんだっ!!!」
「…………うん、うんっ!!!」
喜びのあまり、俺の顔をペロペロと舐めるルガモン。俺もその言葉を聞いて、この戦いが終わったことをようやく……ようやく、実感できた。
「やったね」
俺に手を差し伸べる影が一つ……姉さんだ。俺はその手を取って立ち上がる。だが、姉さんの顔を見て疑問に感じる。
「…………」
少しだけ寂しそうにしていた。
この世界のラスボスのシャカを倒して、ようやく世界が救われたっていうのに、その表情は寂しそうで、まるで戦いに続いてほしかった……とでも、思っているような気がしたからだ。
「……姉さん、どうかしたのか?」
俺は姉さんの顔を見る。
「…………」
姉さんは一瞬だけ目を逸らした後、もう一度俺とルガモンを見る。
「カヅチモンのおかげで勝てたんだよね」
カヅチモン……、俺とルガモンの初めてのデジモンの友達。俺とルガモンが守れなかった友達。
そして、『
「…………そう、だね」
そして、その言葉にはもうひとつだけ意味があるのを俺は知っている。
「よかったじゃん」
そう笑う、姉さんはやはり寂しそうだった。
「でも、ハグルモンが」
ハグルモンは死んだ。
ラストティラノモンに進化したけど、カヅチモンと一緒に暗黒進化したルガモンの手によって、殺された。暴走した俺とルガモンに殺された。
「ハグルモンだって、喜んでるよ……きっと」
ケモノガミの世界を見る。
全てが闇に飲み込まれていた世界が、少しずつ草が生え、水が沸き、空は晴れ渡る。
全ての世界が平和になることを、誰よりも願っていたハグルモンが望んでいた結果だ……だけど、
俺のせいだ。
俺が安易にあんなことを思わなければこんなことには────、
「
黒い影が舞い降りる。
白いマントと黒い背中……いや、今は金の髪が風にたなびいている。アルファモンの姿から、女性が現れた……、今は暮海杏子だ。
「キョーコ、さん」
「…………」
キョーコさんが姉さんを抱きしめた。
「助手くん、がんばったね」
「────ッ、うんっ、がんばったよ。私っ!!!」
感極まって泣き始める。
(ああ、そうだ。俺がやらにゃいけなかったのは……)
姉さんの隣に────、
「────
「「────ッ!?」」
「────ッ」/「グラウッ!!!」
空からいきなり『白い何か』が墜ちて来た。
「……ルガモン」
「────ルゥッ!」
腰のカバンからデジヴァイスを手に取り、ルガモンと一緒に白い落下物を────ッ!?
「ひさしぶりだね、みんなっ!!!」
白い落下物がそう叫んだ……いや、こいつはッ!?
「……イグドラシルっ!?」
落下物の正体はデジタルワールドの神だった……でも、なんでこんなところに?
「君達のおかげで世界は救われた。君の物語ももうこれでおしまいだね」
労いの言葉を言いに来たのか? ……でもっ、
「……でも、そのせいでたくさんの人もデジモンも、ケモノも死んでしまった」
俺達のこの戦争でたくさんの犠牲が出た。それは決して喜ぶべきことじゃない。カヅチモンやハグルモンだってその犠牲の中にいる。それを『物語が終わった』という言葉で締めていいわけじゃない。
「そうだね、それは残念だけど……」
わざとらしいその言葉。
イグドラシルはそんなことを絶対に思ってはいないのが、目に見えてわかってしまう。
「こうして、世界は前を向いて進んでいく。かつての世界だったら、今まで築き上げてきた財産を消費していくだけだったはずだ」
イグドラシルの言い分も少しはわかってしまう。
年々少子化が進み、高齢化によって老人が増え、弱者をの為と言いながらも、大多数の意見に流され、惰性で物事を、未来のことを考えてなかった世界が、戦争によって多くの人が前に向かって、先のことを考え、未来の為に行動できるようになった。……それは、たしかに、イグドラシルの言うように良い世界になったということなんじゃ────、
「でもっ、たくさん死んじゃったんだよ?
ハグルモンだって、カヅチモンだって、……他にもたくさんの人達が、デジモン達が死んだんだよっ!? イグドラシルが言ってた、たくさんの可能性の芽が消えたってことじゃないのっ!?」
(────っ!?)
たしかに、姉さんの言うとおりだ。
たくさんの、たくさんの犠牲が出たんだ。弱者を気にしてる余裕が無くなっただけの世界を、前を向いたという言葉だけで俺達は語りたくはない。
「それでも、時間は未来へと進んでいくんだ。迷ってる時間なんてない」
「時間は進む、けど……だけどっ!!!」
「俺達に悲しむ時間は、立ち止まる時間だって必要なんだよっ!!!」
死んでしまった人を、デジモンを、ケモノを、悼む時間すら
「それを楽しむのが、生きている者の、死んだ者達を……背負っていく者がすべきことなんじゃないかな?」
イグドラシルの言っていることはわかる。
たくさん死んだのだから、未来に向かう為には前を向かなきゃいけない……そんなことをぐらいわかってる。だけど、
「────っ、そうだけどっ!?」
「それでも、俺にはやっぱり……」
「…………」
「…………」
「…………」
俺も姉さんも何も言えない。
何かを言うことができない。
だって、俺達は犠牲見てきた側でもあるけど、犠牲を生み出してきた側でも側でもあるから……、命を奪っておいて、前を向かないなんて言い訳は……できない。
「悲しむ時間……か、せっかくのプレゼントを持って来たというのに、────そんな顔をされたくはないかな」
イグドラシルが出したのは『2つのデジタマ』。左右に浮遊するデジタマには、右は白のタマゴに緑の雷の模様が、左は灰色のタマゴに歯車のマークが刻まれている。
「さあ、手にとって」
イグドラシルに言われるまま手を伸ばす……すると、
「────これってっ!?」/「────まさかっ!?」
俺と姉さんが顔を見合わせる。
「カヅチモンとハグルモンのデジタマ、さっ! もちろん君達のパートナーだったデジモンのね」
イグドラシルの手にあったのは、俺達が失った2体のデジモンの卵。
俺と姉さんはそのデジタマを抱きしめて……、
「────カヅチモン」
「カヅチモン、……こんなところにいたんだな」
「ハグルモン」
「こんなに小さくなっちゃって、────ッ!!!」
その『命』の重みをたしかめた。
「タマキ」/「助手くん」
数分、抱きしめた後、俺達を守ってくれていたルガモンとキョーコさんから声をかけられる。
「大丈夫」/「大丈夫だよ」
俺と姉さんはデジタマを抱きしめて、イグドラシルへともう一度向いた。
「イグドラシル、ありがとう……ございました」
「この子達を見つけてくれて、本当にありがとうございましたっ!!!」
イグドラシルは俺達の感謝の言葉を聞いて、何度も何度も頷いた後、明後日の方へと指を指す。
「……さあ、手をとって……君達を待ってる人達が向こうにいるよっ!!!」
俺達はその方向へと歩いていくのだった。
「あっ、アミっ!?」
「タマキくんっ、大丈夫だったかいっ!!!」
しばらく歩いていると、白黒の兄妹がそこに立っていた。
「悠子ちゃん?」/「ユーゴ、それにみんなもどうしたんだよ?」
白黒の兄妹だけじゃない。
この戦いに参加してくれた人やデジモン、味方してくれたケモノガミ達……みんなここに揃って、待っていてくれたのだ。
「奴は、シャカはもう倒せたんだねっ!?」
ユーゴがそれを聞いてくる。
「……うん、倒せたよ」
俺はその言葉に頷いた。
「────っ、やったぞ、みんなっ!!!」
ユーゴが背後にいるみんなに声をかけると……、
「「「うぉおおおおおおおおおお────っっっ!!!」」」
大歓声が巻き起こった。
「勝ったんだ、俺達っ!!!」
「これで奴の、シャカからの支配から逃れられるっ!!!」
「これでおうちに帰れるっ!!!」
「パパとママに会えるのっ!?」
「自由だ、自由なんだっ!!!」
「パタモン、ケモノガミだけどついてっていい?」
「うん、父さんに紹介するね!」
「────うわーいっ!!!」
「やったっ、やったぞ!!!」
人も、デジモンも、ケモノも、みんながみんな手を取り合って、この戦いが終わったことを喜んでいる。
「……ああ、そっか」
「そうだったんだ」
カヅチモンやハグルモンが見たかった光景は目の前にあったんだ。
「頑張ってよかったね」
「そうだね」
本当に頑張ってよかったんだ。そう目の前の光景を見て、深く深く実感した。
「本来であれば、我らも喜ぶところなんだがな」
……と、その感傷に水を差すデジモンが1体。
「……デュークモン?」
紅の騎士が俺達の前に跪いた。
「────えっ、急に何っ!?」
姉さんも動揺してる……これはいったい?
「我が主人の我儘に突き合わせた。すまなかった」
デュークモンからの謝罪の言葉……、主人ってことはイグドラシルのこと……、転生したことについて、かな?
「……いえ、それで世界は救われましたから」
俺の言いたいことはデジタルワールドで言ってるから、もう済んだことなんだ。今更謝られても────
「そう! わがままを聞いてなかったら、この世界は終わってたんだから、そんなのはどーでもいいのよっ!!!」
派手な女性の声が響き渡る。……いや、彼は俺に謝ってるのであって、どうでもいいわけじゃ────ん、なんであんたがここにいる?
「……リエさん?」
悠子さんも疑問に思って……って、なんでカミシロの社長までいるのっ!?
「イヤだわ、もうお母さんじゃない。ゆ・う・こ・ちゃん♡」
……は?
「────っ、だからそういうのはやめてくださいって言ってるでしょうっ!?」
今、友人の特別な家庭事情が聞こえたような気が……、あれ?
「
なんで指輪つけとるん?
「────ハァッ!?」
悠子さんが一番驚いてるんだけど!?
カミシロの社長さん、なんで岸部さんの肩に手を置いて……指にお揃いのダイヤの指輪が……ってことは、!?
(姉さん、知ってたのかっ!?)
(事実、なんだよね?)
姉さんも知らないことっ!?
「全面戦争の前に生き残る理由が欲しくてね。その為に婚姻届を役所に提出してきたんだ……ねっ、マイハニー!」
「マイダーリン♡」
抱き合う二人。
俺達は何を見せられているんだ?
「────っ、お父さんっ!?」
「あはは、驚いちゃったよね」
「兄さんは知ってたんですかっ!?」
「うん、リエさんがお母さんなんて、とてもあの状態の悠子には言えなかったから……っ!?」
「────何なんですかっ、いったいっ!!!」
悠子さんが叫ぶ……俺達はその横を抜けて……、
「……家族水入らずの場所に入ったゃいけないよね」
「────うん」
イグドラシルが示した道へと歩いていくのだった。
「────っ、アミっ!!!」
「アラタっ!?」
今度の待ち人はリーダーらしい。
「よかった、無事だったんだな」
「キョーコさんが守ってくれたよ」
「……そっか、それならよかった」
無事な様子の姉さんの姿を見て、ホッとするリーダー……あの、俺のことはどうでもいいんですか?
一応、ジュードの下っ端やってたんだけど、どうでもいいんですか。そうですか。
「あの、リーダー? ……俺もいるんですけど」
リーダーの目がびっくりしたものに変わる。あっ、これ絶対に視界に入ってなかったやつだ。
「……悪いな、タマキ」
やっぱり、どうでもいいんですか。
よし、切り札を使おう。
「いーですよ……リーダーには死んでもいい後輩だったって、みんなに言ってまわりますから」
俺の発言にリーダー目が驚くほど、慌てふためく。
「おい、やめろっ! また龍司にどやされるっ!!!」
「あははっ!」
「アミも笑ってないで助けてくれっ!!!」
「いいじゃん、アラタにはいいお灸が据えられるって」
「────ちくしょうっ!!!」
残念ながら味方はここにはいない。姉さんは『あの、リーダー? ……俺もいるんですけど』というセリフを聞いた途端、目の光がなくなったのを確認済みだ。
ヤンデレ級のブラコンの怒りは治ってないぞ、片思いくん。
「────げっ!?」
騒ぎを聞きつけたのか、前線に出ていたジュードのメンバーが集まって来た。
「おっ、アラタ、また何かやらかしたん?」
「まだ、戦いが終わったばかりだぞ────ハァ」
「まだ、真っ昼間だぞっ!!!」
「アラタやっちゃったなぁっ!?」
うん、これはかわいそう……でもない。命をかけていた自分の手下ほっぽり出して、片思いの女性にアタックしてたら、当然である。
「違うっ、千歳、大輝、みんな……、俺は何もやってないっ!!!」
「はいはい、お兄さんに会いに行きましょうね」
「さっさとジュードのメンツに会いにいくぞ」
アラタさんはジュードのメンツに連れていかれた。経験上、龍司さんに折檻(処刑)されるな。放っておこう。
姉さんとキョーコさんは処刑されるアラタさんを見る為に、ついていくようだ。
俺とルガモンはデジタマを抱えながら、再び歩き始めた。
「……次は、誰だ?」
次の人影が見えてくる。
今まであった人物は碌な目に合っていなかったのを思い出して、つい警戒をしてしまった。
そこには意外なデジモンが待っていた。
「終わったみたいだな」
「────うん!」
ルガモンが元気よく反応する。
「ドゥフトモン、……それに、スレイプモンとアルフォースブイドラモンまでっ!? ロイヤルナイツが3体揃ってどうしたんだっ!?」
俺は待っていたデジモン……ドゥフトモン達に驚いて、反応が遅れてしまった。
「あの方を迎えに来た。流石に戦争後に急いでデジタルワールドへのお使いをさせられたのは……、難儀だったぞ」
スレイプモンが肩で息をしながら、そう言って……って、まさかっ!?
「スレイプモン、君がこいつを連れてきてくれたのかっ!?」
デジタマを持って来てくれたのはスレイプモンだったみたいだ。
「イグドラシルに頼まれて、な」
「…………」
デジタルワールドで味方してくれて、戦争に参加してくれて、前線で戦って、……なんか申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになる。
「スレイプモン、……ありがとうございました」
「────ふんっ!」
スレイプモンが大きく鼻を鳴らした。一見そっけなく見えているが、尻尾が揺れているのが見えて、感謝の気持ちは届いているのだと、そう思えた。
「いいんだよ、こいつは走り回るのが好きなだけなんだからさ」
そんな機嫌のいいスレイプモンに隣から余計な声が聞こえてくる。
「なんだとっ、アルフォースブイドラモンっ!?」
「事実だろっ!!!」
……あ、あれ、ロイヤルナイツが喧嘩してる。
「ロイヤルナイツ最速の称号を今すぐに奪ってやってもいいんだぞっ!!!」
「奪われたのはそっちが遅かったからだよねっ!?」
「言ったなっ!?」
「言ったさ、金輪際この話を聞きたくはないからねっ!!!」
「決着をつけてやるっ!!!」
「望むところだっ!!!」
スレイプモンとアルフォースブイドラモンが空を飛んでいった。
「…………」
ドゥフトモンが頭を抑えている。ああ、これは……、
「すまない」
「……元気だね」
「……申し訳ないっ!!!」
「……いや、別にいいよ」
ドゥフトモンが本当にかわいそうだった。
「そんなことより他のロイヤルナイツは?」
かわいそうだったので、違う話を振ってみる。
「デュナスモンは先に帰って復興の手伝いをしている。『あの方に忠義を尽くすのは自分だっ!!!』と言っていた」
……彼らしいな。
「ガンクゥモンとジエスモンは戦争が終わった後、すぐに旅に出た」
きっと、三つの世界の復興を手伝いに行ったのだろう。彼ららしいといえば彼ららしいが……少しぐらい休んでもいいのでは、と思う。
「マグナモンは被災者のところへと会いに行った。クレニアムモンは警備の仕事に回っている。デュークモンはお前に会いに行ったはずだ」
マグナモンは仲良くなった幼年期のデジモン達がいたよな。クレニアムモンは真面目に仕事をこなしている。デュークモンにはさっき会った。
「エグザモンとロードナイトモンは我らが神イグドラシルに謝り、自分の国の復興へと戻った。前線で戦ったのは彼らの軍であったからな。祭りでもやるのだろう」
…………、そういえばそんな設定もあったなぁ。思い出してなかったけど、……彼女のこと原作の『岸部リエ』に取り憑く前の印象との違いで風邪をひきそうだったからなぁ。まともに話したくないって避けてたけど、色眼鏡で見ずに、ちゃんと関わればよかった。
「アルファ……、いや、暮海キョーコだったか。彼女はわかっているだろう?」
「姉さんと一緒だよ」
「……そうか」
ドゥフトモンは優しく微笑んだ。
(ああ、だめだ)
やっぱり、ゲームと現実は違うんだなぁと思ってしまったことに、少しだけ罪悪感が湧く。ゲームの彼らはなりふり構っていられなかったからあんな様子だったけど、本来の性格ならきっと穏和なデジモンだったんだろう。
何度も後悔したっていうのに、最後までこんなことを考えてしまうあたり、俺は駄目な性格の人間だよなぁ。
「……どうかしたのか?」
そんな後悔をしながらドゥフトモンを見てると、俺の顔を見て心配そうに声をかけてくる。
「…………ん、なんでもない、ただ」
(……どうするかな?)
少しだけ、後悔を滲ませながら、俺の答えを考えて……、ひとつの答えが頭の中に残った。
「ありがとう」
俺はドゥフトモンに感謝した。
デュークモンにも言ったが、この世界の為に、戦ってくれたこと、助けてくれたことを感謝してるのは、間違いなく俺自身がこの戦いで抱いた気持ちそのものだからだ。
「何、我々も……君達に出会えたからこそ、新たな進化をする者達が現れた。そのことを感謝している」
「それでも、だよ。この世界を救ってくれて、助けてくれてありがとう」
俺にとっては、君達と……憧れの存在と一緒に戦えて、感謝したいぐらいなんだからさ……と、心の中で呟く。イグドラシルはロイヤルナイツにも俺を転生させたことを伝えていないから、ドゥフトモンにも俺は話すことはできない。
だから、ただ『ありがとう』を伝えるのだ。
「…………っ、この先に君を待っている者がいるだろう。早く行ってあげなさい」
「本当にありがとうございました」
俺達は深く一礼をして、その先へと進むのであった。
「あれ、オメガモン?」
「……なんのよう?」
「「ようやく来たか」」
次に待っていたのはオメガモンだったらしい。
「待っててくれたのか?」
「「彼女が待つと言ったからな」」
「……グルルッ」
あまり、仲のいい相手ではなく、俺によく突っかかっていた為、俺は少しだけオメガモンが苦手だ。ルガモンも牙を剥いて威嚇している。
「……そっか」
彼女っていうのは……なんて、彼に聞くのは無粋だよな。俺は、彼の横を通り過ぎる……すると、
「「泣かしたら許さない」」
俺の背に向かってそう声をかけられた。
「……わかった」
俺はオメガモンにそう返事をして、走り出す。
「「早く行け、ノキアが待ってる」」
「あっ、タマキッ!? 待ってよ!!!」
ルガモンを振り切って、俺は全力で『彼女』のところに走っていった。
「……ノキア」
走って、走って、走って……ルガモンを振り切って、ようやく見つけた彼女……、白峰ノキアが青に戻った海を見つめて座っている。
「…………」
ノキアは驚いたようにこっちを見つめている。
彼女らしくない……そう思った。彼女であればもっと自信ありげに、ドーンとした笑みでこちらを向いて笑っているのが似合っているのだから。
「……ノキア?」
「…………っ、こっち、座って」
俺の声にようやく反応したのか、こっちを見てそう言った……でも、にしては……いきなり、ノキアの隣って言うのは、ちょっと、
「座ってっ!!!」
「────はいっ!?」
心の中を見透かされたように怒られる。
「…………」
俺はいそいそとノキアの隣に座って……、でもノキアはなんにもしゃべらない。
「…………」
「…………」
お互いただ砂浜に座って何もしゃべらない。
「…………」
「…………っ」
そんなことが数分続き、空気がいたたまれなくなる。
「……あの」
「…………」
声をかけても何もしゃべらない。そんな時間がただ過ぎていく。
(ああ、もう!)
俺の我慢の限界がやってきた。
「……えっと、ノキア?」
「────っ!?」
俺はノキアの顔を、俺の顔が見えるように両手で動かす……そしたら、
「────、……っ、ッ!?」
「…………っ、────っ、…………」
「あの、ノキア、さん?」
なんか、暴れ出したんだけど……ノキアは何をしたいんだ?
「…………」
そんなふうに声をかけた、けれども……ノキアは、
「…………」
……ノキアは、
「終わったね」
ノキアさん、本当にその言葉で大丈夫なのでしょうか? あれだけ醜態を晒しておいて、その言葉で本当によかったのでしょうか?
そんな言葉が頭に思い浮かぶが、……それはそれとして、
「えっと、ああ、うん」
返事はしておこう。
「いっぱい、いっぱい戦ったね」
「うん」
戦った。うん、戦ったね……というか、なんでみんなそんな話ばっかしてくるんだよ。もういいよ、何回も話したよ。
「たくさんの人が、デジモンが、ケモノが死んだね」
「……うん」
うん、デジャヴを感じる。
リーダーのところで、みんな待っててくれればよかったのに、なんで……うん、死んだよ。死んださ。
「オメガモンが言ってた。『タマキはがんばったんだ』って」
「タマキ、がんばったよ!!!」
……はいはい、頑張った、頑張っ────って、
「「────ルガモンっ!?」」
「いっぱい、いっぱいがんばってたよ」
ハッハッハッ、と犬らしい息遣いでノキアと俺の間に入るルガモン。撒けてなかったんだっ!?
……でも、正直言って、助かった。
『あの話』がしたかったから。
「……それは、ルガモンも同じだろ」
「ルガモンもがんばったんだ」
俺はルガモンの頭を撫でる。
「────っ、そうなんだ」
「たくさん戦って、最後には王竜剣を持ったアルファモンと一緒に、『
ルガモンが気持ちよさそうに撫でられてるのを見て、ノキアの声が詰まった音が聞こえてくる。
「……カヅチモンの仇、とったんだよ」
「────そっか」
「カヅチモン、ここにいる」
「……そのデジタマ、カヅチモンのなんだ」
「また、遊ぶんだ。タマキとカヅチモンとルガモンでいっぱいいっぱい遊ぶんだっ!!!」
「その時は私も一緒に遊んでもいいかな」
「────っ、いいよっ!!!」
ノキアとルガモンの話を聞いていた。
ルガモンとカヅチモンとノキアと……姉さんやキョーコさん、リーダーにユーゴ、他のみんなも呼んで、みんなで一緒に遊べたら、どんなに楽しいんだろうな。
「…………ルガモン」
「────なに、タマキ?」
……でもね、ルガモン。
「向こうで、姉さんが呼んでたよ」
「────アミがっ!?」
「遊びたいって」
「────うんっ、行ってくるっ!!!」
「…………」
ルガモンが走り去ったのを見て、少しだけ……いいや、ものすごく緊張してくる。
「タマキ?」
昼の海にノキアと一緒にいて、『あの話題』を出すことが、胸の鼓動を速くさせる。
「ノキア、大事な話がある」
俺は『覚悟』を決めて、ノキアに言う。
「……大事な話? もしかして何かあったのっ!?」
「この間の夜の話だよ」
「…………、────っ!?」
君が振った話なのに、どうして君が忘れるんだ。だけど、その様子を見て、緊張が少しほぐれた。この人に話せるような気がする。
「ノキア、話していいか?」
「────っ、うんっ!」
『あの夜』の返事を。
「俺は最初に会った頃、ノキアのことを『うっとうしい奴』だって思ってた」
「────っ!?」
何を驚いたような顔をしてんだよ。
「バカで間抜けで、肝心な時にしか役に立たなくて、言うことは派手で大きな目標を掲げるくせに、いざ本番になると二の足を踏んだり、失敗したりしてうじうじする。やることなすこと突拍子もなくて、なにをやらかすかわからないそんな奴だと思ってた」
「────ひどっ、そんなこと思ってたの!?」
「思われて当然だろ。
命を狙ってる相手、しかも洗脳状態の相手に向かって、『私達は戦いたくない』、『もう戦いはやめようよっ!!!』、『話し合えばきっと仲良くなれるっ!!!』、って言って、事情を知ってるくせに、状況を見ずに飛び出していくバカは」
「うぐっ」
「その上、命を狙われたくせに、『殺さないでっ!!!』……なんて言って、敵を庇った挙句、刺されかけたアホは誰だろうな?」
「うぐぐっ!?」
「ルガモンですらミラクル肉を目の前に『待て』ができるのに、何にも考えず、当時敵か味方かわからなかったロイヤルナイツに突っ込んでったのは誰だったかな?」
「うぐぐぅ……っ、────っ」
悔しそうな彼女の顔を見て、少しだけ冷静になった。そうだ、俺の話したいことはこんなことじゃない。
「…………」
どう話したらいい。
「そーですよ、なんにも相談しないで、思いついたことばかりやろうとするバカは私ですよ」
拗ねた彼女が目の前にいる。
どうする? どうしたら、挽回できる……違う、そうじゃない。
「…………」
俺は……本当に俺が言いたかったことは、
「
「……、────えっ!?」
ただ、それだけを口にすればよかっただけなんだ。
「初めてケモノガミと戦ったときも」
ルガモンと初めて会って、俺は戦わなくちゃいけなかったのに、怖くて……何もできなくて、でも、後ろには君がいたから、初めて戦う『覚悟』を発揮できたんだ。
「俺を転生させたのはイグドラシルだって教えられたときも」
俺の命を弄んで、たくさんのデジモンを犠牲にして、許せなくて、許さなくて、どうしようもなかったときも、君が怒ってくれたから、冷静になれた。
「カヅチモンが死んだときも」
不条理に殺されていく人やデジモン達を見て、初めて本気で『殺したい』ってそう思った。
そのせいで、ルガモンが暗黒進化して、もっとたくさんの命がなくなって、それを庇ってカヅチモンとハグルモンが命をかけた。
死ぬほど後悔して、死にたいと思った。
みんな、みんな俺のことを怒ろうとしなかった。
でも、君だけは怒ってくれた。
泣いてくれた。
そのおかげで救われたんだ。
「君はいつだって、俺を信じてくれた」
『俺ならできる』って、そう言ってくれた。だから、俺は『勇気』を持ち続けていられたんだ。そう……だから、
「俺の話を聞いてくれる君が好きだ」
ノキアが好きだ。
「俺の前世を受け入れてくれた君が好きだ」
ノキアが好きだ。
「最後まで俺を信じてくれた君が好きだ」
ノキアが好きで、好きで、好きで、
「俺は……相羽タマキは、君が……白峰ノキアが好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」
「…………」
「私でいいの?」
「君がいいんだ」
「……わかった。私と……、────っ!?」
ノキアの言葉が止まった。
「……あれ?」
雲もないのに、頭が濡れてる?
(……水、か?)
雨でも降り始めたのか?
「ノキア、雨でも────
「────ぶっふぅ!?」
ノキアが笑った……なん────『ガブリ』!!!
「────痛っ!?」
えっ、今頭から『ガブリ』って音が……というか、頭が、重いっ!?
「
えっ、頭がしゃべって……この声はっ!?
「────ルガモンっ!?」
ルガモンが俺の頭を噛んでるっ!?
「
あっ、姉さんのとこまで行ったんだ。
「
姉さん、まさか……このことに気づいてっ!?
────ガブリッ!!!
「ごめん、ごめんってっ!?」
頭がルガモンに齧られる、……というか、齧られてるッ!!!
「
「痛いから離れてくれよっ!!!」
ヤバイ、どんどん噛む力が強くなってる。このままだと甘噛みじゃなくなるっ!?
「
「だから悪かったって言ってるだろっ!!!」
必死になって謝るけど、聞き耳を持ってくれない。
「
「くっそ、しょうがないなっ!!!」
「
ノキアの答えを聞く前にルガモンと遊ばないと、俺がやられるっ!?
走り出すルガモン。
ノキアにデジタマを預けて、ルガモンを追いかけるタマキ。
その様子を見て、お腹を抱えて笑うノキア。
その影に2人、怪しく眺める少女達がいた。
「……これで、弟の貞操は死守できた」
相羽アミと暮海杏子である。
「助手くん、過度なブラコンはやめた方がいいと私は思うのだが……」
「何か言いました?」
アミから強烈な圧を感じ、杏子は話を切り上げようと……?
「……いや、なんでも……ん?」
────パリ、
「……これはっ」
「……えっ」
「タマキっ、ルガモンッ!!!」
「……へ?」/「……は?」
────パリ、パリパリパリパリパリッ!
「────産まれるっ!!!」
────パリィンッ!!!
こうして、俺達の旅は終わった。
アニメのように上手くはいかないことばかりで、たくさんの人もデジモンもケモノも死んでしまった。
……だけど、
「────産まれた」
たくさんの人と出会えたから、俺達は変われたんだ。
これから、たくさんの苦労がこの世界を待っているだろう。それでも、俺達は前を向いて、新しい世界の為に進み続ける。
妥協や惰性ではなく、人間とデジモンとケモノ達が手を取り合って、より世界を
……というわけで、『バッドエンド』ルートでした。
……ん? なぜバッドエンドなのかって?
この本編『星野家』ナレ死です。
星野家に転生しなかった為、カミキヒカルとシャカの策略に負け、最終的に命を弄ばれながら供物として食われました。
カミキヒカルの最後はとある『復讐者』によって、倒されました。その方はこの番外編に少し出ているので、よかったら探してみてください。
本編のタイトにとってはこれ以上ないぐらいの『バッドエンド』。しかし、番外編の主人公である『タマキ(タイトとは違う転生先に産まれた可能性)』にとっては見知らぬ相手が死んだだけなので、『グッドエンド』です。
なぜ、ハッピーエンドにならないのかといえば、この世界ではイグドラシルによる巻き戻りが起こらず、多くの人間やデジモンが死に、ボロボロになった世界の中で人間とデジモン、ケモノガミが手を取り合いながら
最終決戦後のステータスとしては、
[相羽タマキ]17歳 (星野ターフェアイトのもしもの可能性)
見た目 サイバースルゥース主人公『相羽タクミ』がゴーグルを首にかけた姿。
服装 双子の姉(相羽アミ)と同じシリーズのTシャツ(相羽タクミと同じ物)に、白と青色のパーカー(アラタと同じシリーズ)を着ている。ズボンは黒と黄色。
性格 デジモン好き 人間嫌い 基本的に他人に無関心
好きなもの 家族 ルガモン ノキア カヅチモン
嫌いなもの シャカ 人間 虫
苦手なもの イグドラシル
イグドラシルによって転生させられた少年。
イグドラシルがタマキ(タイト)を転生させる時に、『デジモンサヴァイブ』の世界と混ざり合っていることに気づかず、この世界にいる母体の中で、『主人公補正』が最も強くなる遺伝子の人間に干渉し転生させた。
デジソウルやイグドラシルの肉体改造など、
本編のタイトが転生する時に手に入れた力
・デジソウル(セイバーズ)
・聖なる光(デジアド)
・デジクロス(クロスウォーズ)、etc……、
代償
・暗黒進化への適応
・
・歴代主人公の遺伝子の適合率の操作
上記のものをほとんど受けていない。
唯一あるのは前世の記憶や感情に必要最低限の操作、改鋳という転生した時のデメリット対策のみである。(余計な感傷があると、主人公ではなくラスボスムーブをし始めるので)しょうがないですね。
タマキ自身に前世の記憶は存在し、いずれくる原作に向けて、サバイバル技術とハッキング技術が上がるように修行していた。
しかし、本来ならサイスルが起きる日程に、イグドラシルが襲来。
そこから、イグドラシルとパートナーデジモンである『ルガモン』と戦いながら、家族も友人も巻き込み、戦争へとつながっていく……というのが、物語のあらすじです。
『デジモンサヴァイブ』の世界に気が付かなかったことで、タマキに使うエネルギーを余らせていた。そのおかげで、イーターはイグドラシルとロイヤルナイツがナレ死させている。奇しくもイグドラシルの活躍? 尻拭いにより、サイバースルゥースが発生しなかった。
中盤、ケモノガミ達が
アミのバイト先である暮海杏子がアルファモンと合体し実体化したケモノガミを対処、それに続き原作キャラ達が次々とケモノガミと戦う為に、デジモンと力を合わせ、戦っていく。
終盤では、イグドラシルがデジモンを実体化させる手段を開発・全世界に配布し、ケモノガミの世界での全面戦争を開戦。多くの犠牲を出しつつも、最終的に全ての元凶である『シャカ』を倒すことに成功する。
大体の内容はこんなモンですかね。
ルガモンはアグモン(本編テト)とクダモン(本編)をプロトタイプに、アルファモンのデータを基にイグドラシルが創り出した『最高傑作』です。なので、『主人公補正』をあらゆる可能性から引っ張ってくることができます。
カヅチモンはデジタルワールドで出会った仲間で、ルガモンの友達的なポジションでした。しかし、シャカの強襲とルガモンの暗黒進化を止める為、アミのパートナーデジモンのラストティラノモン(ハグルモン)と共に犠牲になり、死亡しました。
イグドラシルは某プリ◯ュアに出てくるマスコット枠……、にしては、本編以上に暴れています。
推しの子キャラはほぼ死亡or登場していません。
かぐや様のキャラは、……無能が多いので、この話が本編だった場合なんらかの理由で皆殺しにされていると思います。運が良ければ一部は生き残れるかも……、いや、ないな。この作品に出てくるのであれば殺します。ナレ死にします。
デジモン勢力について、サヴァイブ勢は中盤で死亡が発覚します。サイスル勢は本編どおり、生き残りが確定してます。理由は明白で、『世界に愛されているかどうか』です。
雑に殺されがちな『デジモンサヴァイブ』と、原作で誰一人意味のない死を遂げなかった『デジモンストーリーサイバースルゥース』では、何度も出て来た『主人公補正』……いわゆる『世界に愛されている運命にある値』の量が違います。なので、サヴァイブ勢は死にますが、サイスル勢は死にません。
このルートで一番幸せになった『イグドラシル』です。
自身の選んだ『
そして、タイトルの意味は、
『君が為のハッピーエンド』
・イグドラシル(生み出した者)がタマキ(生み出された者)に捧げるハッピーエンド。
『僕の為のハッピーエンド』
・イグドラシル(自分)の欲を完全に満たし、『ハッピーエンド』を達成した。これにて『完結!』。
という意味の二つが入っています……誰が考えたんだよ、このタイトル。書いてて気持ち悪くなったわ(自業自得)。
以上を持ちまして、『√ハッピーエンド IF』を終了させていただきます。
ー追記ー
『他の番外編について』
他の番外編についてです。
他の番外編は8/1→1/1→4/1に、投票数が多かった順に出していきたいと思います。基本的には今回挙げた四つのルート以外は考えていないのですが、『タイムストレンジャー』や『BEYOND』、『BEAT BREAK』に触発されて番外編が増える場合は、アンケートを行う予定です。
最後に今回選ばれなかったルートの情報を少しだけ開示します。
『√アポカリモン その手で掴む為』
・デジモンキャラ主人公
・推しの子世界にタイト達が戻ってきた時の話
・時間軸は2011年の8/1
・前編・後編の二話、星野家の一幕の前編とケモノガミ勢力との戦闘の後編
・サヴァイブ編の前日譚
『√カオスドラモン 星に寄り添う月の世界』
・主人公はタイト
・ヒロインとの修行の話
・タイトのパートナーデジモンはカオスドラモンとーーーーモン
・時間軸は2014年秋頃、ロストエヴォリューション後、次の世界に行くまでの修行内容として練習試合を行う
・単話
『√??? 失望の果て』
・主人公は『ーーーー』(タイトの偽名)
・イグドラシルの世界誘導に何者かが干渉し、時間軸にズレが発生。記憶喪失になり、パートナーデジモンと一緒に『ーーーー』の世界へ。『ーーーー家』に拾われる。
・ーーーー年の秋、とあるデジモンとの出会いから記憶を取り戻し、そのデジモンについていくことで、行方不明扱いにな……そして、物語はバッドエンドに向かう
・三〜四話。記憶喪失の起、デジモンとの出会いの承、旅から旅の終わりまでの転、バッドエンドの結。
P.S.
シャカモンに対して、『シャカ』として呼んでいるのはわざとです。少しネタバレを含みますが、ルビーとミナミのエピローグ後にあるタイトのエピローグにて、詳細が明かされます。