産まれた推しの子の電脳物語   作:阿後回

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ーーーーカシャリ、と音が鳴る。

「…………やっぱり、駄目か」

カメラ機能で撮った写真……その中に映る神社の参道にはノイズが酷く、線すら見えていない。

「俺の目には映るんだけどな」


ーーーーグシャリ


……壊れた足で壊した『灰色の岩の化け物』を踏み潰し、手入れのされていない参道に粉塵が舞う。

ガシャリ、ガシャリと足音を立てて、『岩の化け物』が少年に向けて

「ーーーーギエエエエッ、ッーーーー!?」

「うるさいな」

ーーーーグシャリ

少年の何の変哲もない拳によって、『岩の化け物』の顔は叩き崩れて、バラバラになる。

ーーーーグシャリ

「ギッ、ェ エ ?」

「……これで、『15体目』」

襲って来た敵を、踏み砕いた数を数える。

「デジソウルなしでもここまで戦えるなら及第点……と言いたいところだけどーーーーっとっ!!!」

ーーーーガンッ!!!

砕いた『岩』を来た道とは逆の方へと蹴り飛ばす。

「成長期相手……だからなぁ、やっぱり、問題外だよなぁ」

『岩の化け物』を成長期と称し、それに対応する自身に呆れるその姿は、かつて、黒の騎士と戦った自身とは比べ物にならないぐらい弱っていた。

「最低限、完全体クラスは相手できないと意味がないよな」

そう言って、岩の山を踏み砕く……、時期に来る『彼女』に、何もない参道を演出するため。

ーーーー決して、八つ当たりでやっているわけではない。

「……にしても、遅いな……ルビー」

自身を見張っていた彼女……その姿を待ちつつ、手入れのされていない参道を掃除をしていた。


ーーーーガシャン、ガシャン


ーーーーガシャン、ガシャン


ーーーーガシャン、ガシャン


ーーーーガシャン、ガシャン


「…………ああ」


少年は周囲を見る。

「ゴ、ギッ!!!」

「ギエエエッ!!!」

「グギグガッ!!!」

「ギッ、エエエーーーーッ!!!」

岩の化け物達が少年に向かって歩く。


「…………やっぱり、一緒に来ればよかったかな?」


化け物に囲まれたのにも関わらず、少年は自嘲するように頭を掻いた。

「……グッ、ギッギッギッ!!!」

「グギッ!!!」

「ゴ、ギギガガッ!!!」

「グギガッ!!!」

岩の化け物が少年に向かって嗤う。たった1人の少年を見て、戦力の違うと言っているように嗤う。

ーーーーニヤリ、と少年が笑った。

「来いよ、雑魚共」

「……格の違いを魂に刻みつけてやる」


蹂躙が始まった。




第二話 隔意と恐怖と逃走の先 赤いまん丸 

 

 

「……うわぁっ!!!」

 

「……すごいっ!!!」

 

 ウチらの目を疑いたくなる光景が目の前に広がっている。

 

 トンネルを抜けると見渡す限り、赤、赤、赤……紅に染まる木々や草花が森全体を覆っている。

 

「夏なのに秋のようやっ!!!」

 

 こんなに赤色の世界は見たことがなかった……まるで、物語の世界にやって来たようやった。

 

「……教授、本当に今は夏なんだよね」

 

「…………」

 

 ルビーのその言葉に教授の返答はない。教授の顔は驚愕に染まっていた。

 

「…………教授?」

 

 ウチも心配になって、教授に声をかけてみる。

 

 

「……()()()()

 

 

 

「…………えっ?」

 

「私が先程までここにいた時は蝉の声が鳴り響く、真夏のような環境だった。しかし、今は違う……蝉の声どころか虫や鳥の鳴き声すら聞こえてこない」

 

 教授のその言葉はウチの心に、薄寒い何かが当たるのを感じる。

 

「そして、この場に咲いている花は『彼岸花』……彼岸花は秋の……それも9月に咲く花だ。それなのに普通は10月が過ぎてから姿を変える紅葉が、一緒に現れている」

 

「……ひがん……ばな?」

 

 あまり花のことをよく知らないウチでも、その名前は知っている。あんまり良い意味の花言葉ではなかった気がする……けど……

 

「……外は『真夏』、トンネルの入り口周辺は『吹雪』、ここは『秋』……いったい、何が起こってる?」

 

 眉間に皺を寄せ、深く考え込む教授……じゃあ、マナトくんは……マナトくんが心配になった。

 

 

「教「────マナトはっ、マナトを探しに行かないとっ!?」

 

 

 

 …………」

 

 ……ルビーがウチの言葉を遮った。

 

「…………────っ、そうだ、考え事をしている場合じゃない。君達の友達がこの先にいるかもしれない。はやく探しに行こうっ!!!」

 

 ルビーの言葉によって、教授がマナトくんを助けに行く事に意識が切り替わった。

 

 …………まあ、ええんやけどな……ウチもおんなじ事を言おうと思っとったし……でも…………

 

「この先に神社があるっ、そこをまず調べよう」

 

「うん、わかったっ!!!」

 

 ルビーと教授が必死になって走って行くのが見える。その様子を……マナトくんを必死になって探すルビーを見て、思う。

 

 

 

 ルビーとマナトくんには並々ならぬ関係があるんやないか……と。

 

 

 ルビーの母親の面影が見える顔。

 

 入学式の日に出会い、マナトくんが問題を抱えていても、ずっと仲ようしとる関係。

 

 あの時の…………ルビーの『────』に対しての反応。

 

 

 …………。

 

 

 …………。

 

 

 …………。

 

 

 …………んな、バカな話がある訳ないやろ。たまたまや、たまたま……妄想を辞める。

 

 ルビー達を追いかけて、ウチも走り出した。

 

 

 風を切り、金色の髪を風に靡かせるルビーの背中を追う。

 

「この先にある神社は『水無瀬神社』と言ってね。約1500年以上前……『飛鳥時代』より前から存在していたと予測されている」

 

「なにやら『遺跡』と関係があるみたいでね」

 

「その研究を私は日夜やっているんだ」

 

「────その少年がどういった目的で

 

「神社はこの先にある。少年がいるのであれば、すぐにでも────」

 

 

 

 

 ────()()()()()!!! 

 

「────()()()()()()!!!」

 

 

 

 

 岩が壊れる音ようなのような、生きている獣の悲鳴のようなような、そんな悲鳴(おと)が響き渡る。

 

 

 

「────ぃっ、何の音っ!?」

 

 

 ────()()()!!! 

 

 

「────笑い声っ!?」

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

「……これは何かが割れる音か!?」

 

 

 ────きひっ、きひひひひっ!!! 

 

 

「何やこの気色の悪い声っ!?」

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 何かが壊れる音が鳴る。

 

 

 ────ヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!! 

 

 

 気色の悪い嗤い声が聞こえる。

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 再び、何かが壊れる音が鳴る。

 

 

 ────ヒヒヒッ、ハーハッハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!! 

 

 

 再び、気色の悪い嗤い声が鳴り響く。

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 ウチも、

 

 

 ────ハハハハハッ!!! 

 

 

 ルビーも、

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 教授も、

 

 

 ────ハハハハハッ!!! 

 

 

 この奇々怪界な状況に動けずにいる。

 

 

「なんなんや、なんなんやいったいっ!!!」

 

 感情が抑えられへん。

 

 …………怖い。

 

 この気持ち悪い嗤い声も、

 

 鳴り響く何かが壊れるような破砕音も、

 

 この奇妙、奇天烈な状況も、

 

 ────本当に嫌になった。

 

「────なぁ、はやく

 

 はやく逃げよう……と言おうとした時やった。

 

 

 

「……()()()()()()()()()()

 

 

 

 ルビーの声が聞こえてきた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ルビーを見ると、ルビーはウチらが目指している先を見てそんな事を言う。

 

「もし……仮に、だけど……もし、この先にマナトがいるんだったら」

 

 目の前の神社へ目を逸らしながら、深く悩むように言葉を口から出すルビー。

 

 そんなことはどうでもええから……マナトくんがこの先におるかわからんやろう? 

 

 ────だったら、はやく……

 

 そう言いたいのに、口が動かない。

 

 

 

「────()()()()()()()()()()()()!!!」

 

 

 

 それでも前を向いて、1人で階段を登り始めるルビー。恐怖で足が震えて、一歩、また一歩と進むその姿を見て…………ウチは、

 

 

 ────ルビー、なにやってんねん。

 

 

 まるで、ウチらが探しとるマナトくんがこの先にいる事がわかっとるみたいやん。

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 ────ゴギィッ!!! 

 

 

 ────ハハハハハッ!!! 

 

 

 破砕音と悲鳴と嗤い声が鳴り響く神社が、ウチには不気味でしょうがなかった。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 今度は教授が、ルビーの背を追うように階段を登り始める。

 

 

「……うそ、やろ?」

 

 

 目の前の2人の行動が理解できなかった。

 こっちは足がすくんで動けへんのに、2人は簡単に前に進んでいく。それが、マナトくんを心配しての行動だって理解できる。

 

 

 ────()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 動きたいのに、動けない。

 

 ルビー(あのこ)みたいに動けない。

 

 ……どうして、どうして動けへんの? 

 

 

 …………どうし────

 

 

「……みなみ」

 

 

 スッと、目の前に差し出される手のひら。目の前にはルビーが手を出していた。

 

 

「────行こう」

 

 

「────うん」

 

 

 

 階段を上がる。

 

 2人で手を繋いで走る。

 

 教授が先に行き、ウチらがついていくように走る。

 

 

「────もうすぐ、神社につくぞっ!!!」

 

 

 階段の終わりが見えて、教授のそんな声が聞こえてきた。ウチも覚悟を決めて、階段の終わりまで駆け抜ける。

 

 ……って、あいてっ!? 

 

 すると、ウチらの前にいた教授が立ち止まって、鳥居の前で動かず、神社の方をじっと見ていた。

 

 

「……なんなんや、いった…………っ!?」

 

 ……その瞬間、ウチらは目を疑った。

 

 

「…………次だ、つぎっ!!!」

 

 ────バギィンッ!!! 

 

「グギアァッ!!!」

 

 

 数十、数百……夥しい程集まった岩の化け物。それは今、マナトくんが殴って

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 マナトくんが殴る。

 

「────ゴギィッ!?」

 

 岩の化け物が壊れる。

 

「きひっ、きひひっ!!!」

 

 マナトくんが嗤う。

 

「────ゴギガァッ!!!」

 

 岩の化け物が怒る。

 

「────あ゛っ、うるさいな」

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 マナトくんが殴る。

 

「────グギガッ!?」

 

 岩の化け物が壊れる。

 

 

「────なんなんだ、いったい?」

 

 

 教授の口から溢れてしまったそんな言葉が、ウチらの心を代弁しとった。

 

「────ひひっ、ひひひひっ……って、あれ教授だ。なんでって……ルビーに……なんで、寿がいるんだっ!?」

 

 嗤っていた顔から一転、驚いたようにこちらを見るマナトくん。

 

(……そう言えば、あの笑い声ってマナトくんの笑い声だった)

 

 奇妙な状況と恐怖と困惑で忘れとったけど、そういえば……と、思い出した。思い出したら、少しだけ気持ちが軽くなった。

 

「グガギッ!!!」

 

 岩の化け物がマナトくんに襲いかかった。

 

 ────危ないっ!!! 

 

 ……そう、声を出そうとした時、

 

 

 

「────()()()()()()()()()()()()()!!!」

 

 ────()()()()()!!! 

 

「────()()()()()!?」

 

 

 

「……へっ?」

 

 岩の化け物が、マナトくんに殴られて壊れてしまっていた。

 

「────ちょっと、待ってろ」

 

 マナトくんはそう言って、化け物達の方へと走り出す。

 

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 ────ボギィッ!!! 

 

 ────グギリッ!!! 

 

 ────ガギィンッ!!! 

 

 ────ドゴッ!!! 

 

 

 …………5分後、

 

 

「────ウソ、でしょ?」

 

「……これは、流石に」

 

「────あはは、なんなんや、これ?」

 

 

 ────パン、パンッ!!! 

 

 

「……こんなもんか」

 

 

 汚れを落とすように手を払い、ウチ達の方へと歩き出すマナトくん。

 

 

 ────ガラガラ、ガラと、音が鳴る。

 

 

 その後ろには、山のように積まれた岩の化け物達の残骸が残っておった。

 

 

「……おい、ルビー……なんで、教授と寿がいる?」

 

 

 マナトくんが笑顔でルビーに詰め寄っとる……もしかして、ウチらが来た事に問題が……教授? 

 

「────ひぇっ!?」

 

「ひぇ……じゃない。お前1人ならともかく、後2人が来てるのはどう言う事だって聞いてんだよ」

 

 あれは、ちょっと怒っとるな……でも、なんだかいつも通りの雰囲気で、ちょっと心が安心しとる。

 

「ああ、うーん、えーと……みなみはマナトの事が心配でついて来て、教授は……そこで出会ったのっ!!!」

 

「…………」

 

 ……マナトくんが頭を抱えとる…………というより、なんで…………

 

「……みなみが来たのはわかった……それより、教授おひさしぶりですね」

 

「────えっ、あ、君に会ったのは今日が初めてだと思うが…………」

 

「……やっぱり、あった頃よりだいぶ顔が変わって────悪い、そんな話をしてる場合じゃなかった!?」

 

 マナトくんは何かに気がついたように、ショルダーバックの中身漁った……って、今────

 

「だいぶ不安な事を言って────

 

 

 ────ガシャリ、ガシャリ

 

 

 …………って、えっ?」

 

 

 岩の化け物達がウチらを囲んどった。

 

「────えっ、なになに、なんでっ!? マナトがさっき倒したんじゃないの!?」

 

「また、増援が来たんだ……っと、見つかった!!!」

 

 ルビーの焦る声を尻目に、ショルダーバッグの中身を取り出したマナトくん。

 

 ────その手にはウエストポーチが握られとった。

 

「ルビー、これ持って逃げろっ!!!」

 

 ────ボスン、とルビーの手の中で音が鳴った。

 

「えっ、あっ、なにこれ!?」

 

 ルビーに投げ渡されたポーチ。

 

「────グギリッ!!!」

 

「いいから、さっさと2人を連れて逃げろ……たっく、鬱陶しいんだよっ!!!」

 

 ────バギィン!!! 

 

 そんなわけのわからない状況でも、化け物がウチらを狙って攻撃してくる。

 

「────マナト、これっていった────

 

 

「────グギッ、グギラバッ!!!」

 

 ────ガシリ、と掴まれた石。

 

「返すぞっ、てか死ねッ!!!」

 

 ────バギィンッ!!! 

 

 

 ルビーに向かって投げられた飛んできた石を敵に投げ返す。

 

 

「ルビー、足手纏いだって言ってんのが理解できねえのかっ、はやく逃げろっ!!!」

 

 

 ウチらを睨みつけ、罵声を浴びせられる。

 

「ルビー、逃げるよ」

 

「……でも、マナトがっ!!!」

 

「ルビーくん、ここは彼の言う通り逃げるべきだ」

 

「…………でもっ!!!」

 

「────早く行けっ!!!」

 

「…………すまない、ルビーくんっ!!!」

 

 マナトくんの声に押されるように、ルビーを抱えて逃げる教授……うん、ウチも逃げる。

 

 

「マナトっ、マナトっ……マナトっ…………タイトっ!!!」

 

 

 そう叫ぶルビー……その必死な声が聞こえてきとるけど、はやく逃げないといけなかった。

 

 ────ト 案 を、 む

 

 

「教授、あの場所にタイトがっ、タイトが取り残されてるのっ、戻ってよ……はやく戻ってよっ!!!」

 

 階段を降り、道を走る。

 

「…………」

 

 目指すはあのトンネル……ルビーの声を無視してウチらは走る。

 

「タイトを助けないと…………はやくっ、はやくっ!!!」

 

 マナトくんの名前を、別の誰かの名前で呼ぶルビー……いったい、誰と間違えとるのかは知らないけど、そこには、何か重い感情がなっとる気がした。

 

「────トンネルまでもうすぐだっ、彼が化け物に殺される前に早く警察を────っ!?」

 

 

 ────その時、大きな茶色と藍色の腕にウチらは掴まれた。

 

 

「────なんだこれはっ!?」

 

「えっ、なんやこれ!?」

 

「────タイトはっ、なんなのよいったい!?」

 

 

 藍色と茶色の化け物が、ウチらを引っ張りどこかへと連れていく。

 

 

「────ウワァアアアア────ッ!!!」

 

「────イヤァアアアアアアアアアッ!!!」

 

 

 ────イ を ん よ

 

 悲鳴の中、そんな声が聞こえて、頭の中が暗く染まっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────

 

 

 …………重い。

 

 

 ────み

 

 

 体の上に何かがのしかかっとるみたいや。

 

 

 ────み

 

 

 しかも、ウチの上でなんかうるさく喋っとる。いったい、なにを言っとるんや? 

 

 

 ────なみ

 

 

 ウチの名前か? 

 

 ……でも、今ウチは眠いねん。静かにしとってほしいわ。

 

 

 ────なみ

 

 

 呼んどる声は……いった……っ、何かあったんか? 頭が痛くて思い出せん? 

 

 

 ────なみ

 

 

 …………たしか、林間学校に来て、2日目になって、マナトくんが山の方へ向かって、ルビーを追いかけて…………────っ!? 

 

 

 

「────()()()()!!!」

 

 

 目を開けると、『赤いまんまる』がウチの胸の上に乗っかっとった。

 

 

「────ウワアアアアアッ!?」

 

 

 ────ポイッ、ズリズリズリズリ

 

 ウチはびっくりして、胸の上にいる赤いのを投げ捨てて、その場所から離れる。

 

 

「────やった、ミナミが起きたっ!!!」

 

 

『赤いまんまる』……というか、なんやこいつ!? 

 

 赤くて、ちっちゃな丸型クッションみたいな体に、ちっこいダックスフンドみたいな四つの足と、2本のヒレ? 角……ええい、わからん!? 

 

 そんなのがついとる!? 

 

 黒い模様が、顔……らしきところに入っとって、目は大きな黄色。

 

 

「────お前はなんなんや、いったい!?」

 

「…………ん、? ああ、そっかギギモン、自己紹介忘れてた!!!」

 

 

 可愛らしく首? 首が無いから、ようわからんけど、首? を傾げてこっちに嗤って見せる。

 

 …………可愛い? 

 

 

()()()()()()()()()*1』」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!」

 

 

 

*1
レベル:幼年期Ⅱ タイプ:レッサー型 属性:ー 必殺技:『ホットバイト』

 ジャリモンが成長した四足型の幼年期デジモン。身体的特徴はトコモンに酷似しており、口の中にも強力な牙が生え揃っている。しかし、哺乳類系に進化するトコモンとは違い、竜系に進化するギギモンは性格も荒く、小型ながら獰猛である。見た目に騙されて反撃を受ける大型のデジモンも少なくない。必殺技は相手に噛み付く『ホットバイト』。ジャリモンと同じく体温が熱く、噛まれたところが火傷すると言われている。





「……タイトと?」

「ーーーールビーのっ!」


「「デジモン紹介コーナー?(!!!)」」


「……で、ルビー……これはいったいどういう事だ?」

「前から、この二次創作の作者が『『あとがき』の形式を変える』って言ってたじゃん」

「…………そうだな」

「作者曰く、『この作品でわざわざ紹介する『ネタ』が尽きて来た……そもそも、こんな作品を見てくれている人達は元々デジモンを詳しく知ってる側の人間だろ』……って、ことでね」

「……うんうん」

「『新コーナーに変えて、タイトの見解を私やみなみに説明するって事にして、心機一転変えた方がおもしろいよねっ!!!』……って事で、今回から任されたんだよ」

「……だいぶ適当だなぁ。それに、デジモンの紹介なら、『デジモンウェブ』の図鑑を脚注に載せてるだろ」

「その中にある情報じゃなくて、タイトが話して、私やみなみの反応するってところを書きたいんだって……まあ、私達には『原作』……だとか、『ゲーム』……だとかわからないから、やってくれたほうが嬉しいんだよねっ!!!」

(……それは、反応をおもしろがられてるだけなのでは?)

「最初のデジモンは、コレッ……『ギギモン』ッ!!!」

(……うわっ、始めやがった)

「……というか、なんでギギモン。もっといいデジモンがいただろ?」

「うーん、なんて言うか……その話に登場したデジモンから紹介するみたいだよ。みなみのパートナーデジモン? ケモノガミだよね……強いの?」

「……アニメ『デジモンテイマーズ』の主人公『松田啓人』のデジモン……の幼年期IIの姿だな」

「えっ、主人公のパートナーデジモンなのっ!? それじゃあ、強いんだね!!!」

「…………まあ、上手くいけばカッコよくもなるし、強くもなれる……な」

「いいな、いいな……みなみ、いいなぁーーーーあたしも、そんなデジモン? ケモノガミをパートナーにしたいっ!!!」

「運が良ければいけるんじゃないか? 運が良ければな」

「……やっぱりそこは運なんだ」

「デジモンの事を深く知ることができれば、おのずと自分の思うような進化先へと導くことができる……その為には、運と知識、自分とパートナーデジモンとの関係……後、両者の実力も問われるけどな」

「…………両者の実力ぅ?」

「……そ……勇気や友情、個人の主観や尊厳、戦闘の技術や世界への認識、未来への確かな意志がデジモンをより強く、より大きく進化させる」

「……うーん、じゃあやっぱりみなみが、うらやましいなぁ」

「……なんで?」

「……だって、ここに専門家がいるから、かっこいいデジモンに進化するのは必然でしょ」

「……お前なぁ」

「ああーーーーッ、みなみがうらやましいっ!!! 私もはやく、私のパートナーデジモンに会いたいっ!!!」

「……ギギモンなんて、一歩間違えたら厄ネタだけどな」

「ーーーーなんか言った?」

「……はあ……と言うことで、今回のデジモン紹介コーナーはこれにて終了……と、言うことで」

「今、今何か言ったよね」

「終了と、言うことでっ!!!」

「ちょっと、ここ説明コーナーだよッ!!!」

「また、次回……会えたらよろしくお願いします」

「あっ、待て、逃げるなっ……ちゃんと説明しろっ、ねえ、タイト……待って!!!」

今後の『あとがき』について(前回忘れていた為)

  • デジモンコーナーを続ける
  • 第1章〜第3章までのに戻す
  • 第四章が終わるまで様子見
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