『はい、あーんっ!』
『…………』
うっとうしい。
あれだけ◼️に対して◼️◼️を見◼️なかった◼️に、◼️◼️が◼️◼️でか◼️、くっついてきやがって……うっとうしいことこの上ない。
『あーん!』
『……あむ』
むかつく、むかつく、むかついて……・でも、ここまで◼️◼️てくれたのも事実だ。
◼️◼️は感じている。
でも、それ◼️◼️に◼️◼️している。
『◼️◼️◼️モン』
『はい』
だから、借りだけは返していこう。
『喰らい尽くせ』
『僕ら』の『◼️◼️◼️◼️◼️◼️』の始まりだ。
◼️◼️◼️◼️◼️のデータ消滅。
◼️◼️◼️◼️エン◼️ープライ◼️、停滞。
◼️◼️◼️機関、頓挫。
経済◼️◼️◼️、賄賂発覚。
ド◼️◼️軍◼️崩落。
◼️国の軍◼️重要◼️◼️漏洩。
米◼️の◼️◼️産業崩壊。
近隣◼️◼️の軍事システム◼️◼️。
経済◼️◼️混迷。
為替◼️◼️◼️→↓←↓。
←↑→←死亡。
↓↓↑←←破滅。
↓
国◼️、不正◼️◼️
↓
◼️◼️死刑 判決
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
カミキヒカル死亡。
2002/12/27AM8:30
「……どうだ、デーモンはいるか?」
「…………遅かったみたいだ」
「悪い、……だけど、そいつらがいる場所のアテはあるんだ。早くダゴモン達がいたーーーー」
「謝る必要はない」
「
2002/12/27 AM9:24
「『ガイアフォ────ス』ッ!!!」
雪が降り終わり、積もり積もった雪の山の中、赤い巨大なエネルギーの塊が、ブラックウォーグレイモンの『ガイアフォース』がとある山小屋に向けて、……そこにいる住人に向けて放たれる。
「「「────っ!?」」」
わらわらと飛び出す住人達。
それを見て僕はすぐさまブラックウォーグレイモンに向かって指示を出す。
「二発目をすぐに叩き込むんだっ!!!」
ブラックウォーグレイモンが頷いた。
「『ガイアフォース』ッ!!!」
次の一撃で山小屋の周辺の木々が消滅。地面には大きなクレーターが生まれ、煙が立ち込める……しかし、
「────おいおい、マジかよっ、……アルケニモン、あいつら本気で殺す気だぜっ!!!」
「殺意が高すぎるわよっ!? ……って、そんな大きな声を出すんじゃないわよっ! あいつらに生きてることがバレるでしょッ!?」
声が聞こえてくる。どうやら生きているらしい。
(2発目は……っ、くそっ、当たんなかったか……、逃げ足の速い奴らめ)
3発目の準備を……、
「いいから、静かにしろ」
「「ボスッ!?」」
元凶の声が聞こえ、僕は奴が……、及川がそこにいることを確信した。
「ブラックウォーグレイモンと言った────」
「聞く耳を持ったら逃げられるぞっ! 時間をかけたらかけた分だけ、デーモンと会えなくなる可能性があるっ! さっさと倒すんだっ!!!」
何か話しかけてこようとするがそうはいかない。情け、容赦、欲に付け入るのがお前ら悪役の鉄板だろうがっ!
「さっさと過去は清算するのべき……だよ、なっ!!!」
ブラックウォーグレイモンも僕の隣でその言葉同意し、
「『ガイアフォース』ッ!!!」
3発目の『ガイアフォース』を奴らにぶち込んだ。次の一撃は山を大きく削り取った……のだが、
「────クソッ!?」
「……けほっ、けほっ……あいつらぁっ!」
まだ、生きているみたいだ。
(人間のくせに頑丈だな)
いらだち、怒り……それ以上の、どうしようもないほどの『何か』に対する焦燥感が頭を支配していく。
「……どーすんだよ、ボスゥっ!? あいつら話すら聞かないみたいですぜっ!?」
「逃げるしかないだろうがっ!!!」
焦る及川達が鍵を取り出した瞬間、デジモン達と及川達が車道で戦っている様子が頭に浮かんできた。
「車で逃げようとしてる。逃げ足だけは確実に壊せっ!!!」
吐き気が出るような光景が見えてくるけど、この1ヶ月でだいぶ慣れた。吐くよりも早く目の前の敵を倒す方が先決だ。
「アレが……、そう言うことかっ!」
及川達が車に手をかけたところでブラックウォーグレイモンが、『車』という存在をようやく認識して手の中にエネルギーを集約して────、
「『ガイア────」
「────待てっ!!!」
及川達と僕達の前に、少年と少女……その2人のパートナー達が立ち塞がった。
「……お前達は」
蒼色のコートを着た少年……、八神太一とそのパートナーの『アグモン』。
「テイルモンッ!」
「わかってるわ、ヒカリ」
その妹の八神ヒカリとそのパートナーのテイルモンが立ち塞がってきた。
「ひさしぶりだね、ブラックウォーグレイモン……そして」
「初めまして……だよな、武之内陸。俺の名前は────」
記憶に出てくる通り、頼れるリーダー然とした少年と優しげな声のパートナー……だけど、
「「…………」」
僕とブラックウォーグレイモンは頷いている。
「
「『
そんなことに付き合っている暇なんてない。車のエンジンをかけ始めた奴らに容赦なんてしてたまるかっ!!!
「────嘘だろっ!?」
「太一っ!!!」
アグモンが八神太一の前に出て、デジヴァイスがオレンジ色に強く輝いた。
[アグモン ワープ進化]
勇気の歌が聞こえた気がした。
そこにいたのは、グレイモン、メタルグレイモンと姿を変え、オレンジ色の光が強く、強く集約して……、竜人の『勇気』をより強く輝かせる。
その竜人はブラックウォーグレイモンと同じ……、いや、『オリジナル』であるように姿を現した。
「『ウォーグレイモン』*1ッ!!!」
瓜二つの竜人が、ブラックウォーグレイモンの『ガイアフォース』を止める姿がそこにあった。
「……チッ」
思わず舌打ちが出る。
ウォーグレイモンが出る前に片をつけたかった……が、仕方がない。
「防がれた、……いや、お前、その姿はっ!?」
「ウォーグレイモン。言ったはずだろ? 僕はウォーグレイモンに進化できるって」
ブラックウォーグレイモンは、八神太一のウォーグレイモンの姿に驚いているのか、及川達から視線を完全に外していた。
「……本当だったのか」
だけど、及川達は争いに巻き込まれないように山道へと既に移動していくのが僕の視界には映っている。
(驚いてるとこ悪いけど、さ)
「ブラックウォーグレイモンっ!? 、及川が逃げようとしてるっ! 早く攻撃をするんだっ!!!」
元々の目的は奴らだ。知らせないと厄介なことになる。
「────、そうだなっ!!!」
ブラックウォーグレイモンは及川達を見つけ、瞬時にそちらへと向かおうとするが、
「待てっ!」
「なぜそんなに及川を殺そうとするんだっ!? 同じ人間だろっ!?」
八神太一達が立ち塞がってくる。
(こっちは急いでるのにっ!)
早く、ハヤク、はやくしないと、────っ、そんな焦燥感が体にまとわりついて離れない。恐怖と焦りがどうしようもなく目の前の敵を今のうちに倒しておけと叫んでいる。
「わかってるっ!」
僕の焦燥感に気がついたのか、ブラックウォーグレイモンの戦闘のスイッチがもう1段階上に上がった。
「どけっ!」
「────うぐっ!?」
ウォーグレイモンへ回し蹴り、その後蹴飛ばしてどかして、『ガイアフォース』を再び貯め始める。
「ウォーグレイモンッ!?」
「────っ、やれぇっ!!!」
聞こえる悲鳴とタイヤのチェーンの回る不快な音、山道へと消えようとしている車に向かって、ブラックウォーグレイモンが狙いを定めていく。
「こいつがここまで危険視する存在……なら、言うことを聞いておいた方が得なんでな……、『ガイアフォース』ッ!!!」
「ひかりっ!?」
「テイルモンッ!?」
赤い『ガイアフォース』が敵と射線上にいる相手目掛けて投げられた……、
「『ブレイブシールド』ッ!!!」
はずだった。
咄嗟のウォーグレイモンの機転により、ブラックウォーグレイモンの『ガイアフォース』は再び防がれてしまった。
「お兄ちゃんっ!?」
「光、下がってろっ!?」
少しの安堵と、頭の中で警報を鳴らすほどの焦燥感が体を巡り巡ってくる。
(及川達は道路へと消えていった……か)
及川達はこちらが本気で殺そうとしてくるのを察知したみたいで、ブラックウォーグレイモンや僕を煽るような仕草ひとつなく消えていった。そして、朝の調べ物の中で、より『危険』だと思ったことをブラックウォーグレイモンへと伝える決意をする。
「ニュースを見た限り誘拐事件の後だっ! 進んで誘拐されたガキどもに接触される前に叩きのめせばっ、2次被害は防げるっ!!!」
「────なっ!?」
記憶の中にある子供……の頭の上に咲く『赤い彼岸花』のようなものを吸収する及川……、記憶の中にある明らかに薬物よりも厄介そうなその様子は僕の頭の中にガンガンと警報を鳴らし続けている。
「なぜ、誘拐事件のことを知ってるっ!?」
誘拐事件を詳しく知るテイルモンの注意がこっちにそれた……、なら、危険を冒してもさらに踏み込むべきだっ!
「それは、記憶が戻っているからだよっ!!!」
ブラックウォーグレイモンへの合図。『ガイアフォース』以外の高起動のできる必殺技で奴らを追えという至極簡単なもの。
「ウォーグレイモンッ!!!」
「わかったっ!!!」
その指示と同時に八神太一がウォーグレイモンに何かの指示を……、まさか────っ!?
「『ブレイブトルネード』ッ!」
「『ブラックトルネード』ッ!」
(読まれた、だとっ!? ……これが、経験の差かッ!?)
オレンジと黒の台風がぶつかり合いながら上空へと上がっていく……、いや、オレンジ色の『
「記憶、だとっ!?」
デジモンと関わりの深い記憶喪失になった人間の『記憶』という切り札を切ったにも関わらず、失敗に終わった僕の策……、なら、次はこの世界の『
「八神太一っ! ……この世界を救った英雄にして、別世界では単独で究極体を超えたデーモンすら倒した救世主だっ! 肩を借りる気持ちで戦えっ!!!」
蒼のコートとヘアバンドをした少年に重なるのは、ボロボロのマントを着て、ウォーグレイモンとは別のパートナーを側に置き、デーモンを倒して世界を救った勇者の姿。
間違いなく彼はその人物とは違うが、それに越えうるほどの実力を持つ人間と確信した。
「────了解っ!!!」
ブラックウォーグレイモンのスイッチがさらに戦闘の方向へと強く舵が切られる。
「「「タイチッ/お兄ちゃんっ!?」」」
「くそっ、俺が知るかよっ!?」
相手のデジモンと人間の注意が逸れた。今なら及川達を追える。
「隙を見て及川を倒すことだけ……、────っ!?」
……かちゃん、と音が鳴った。
『続けろ、◼️◼️◼️モン』
『もっとだっ、もっと……もっと喰らい尽くせっ!』
『もっと、もっと────』
視界が黒く染まる。
焦燥感以上に、吐き気といらだちが迫り上がって……、それ以上に『いい方法』が思いついた。
「……いや、いい方法を思いついた」
最悪だ。
お嬢様の知り合いにやっていい方法じゃわないのはわかっている……、だけど、腹の中を巡る吐き気といらだちと焦燥感が、僕の中にある衝動を強く駆り立てる。
「ブラックウォーグレイモン、降りてこいっ!!!」
「「「────ッ!?」」」
「どうしたっ!?」
及川を追おうとしたブラックウォーグレイモンが止まる。それと同時に混乱していた奴らの動きも止まってしまった……が、まあ、いいか。
「
これをするだけで奴らを簡単に追うことができるんだから、別にいいんだ。
「────ッ!?」
一瞬の戸惑い……、しかし、ブラックウォーグレイモンの動きは早かった。
「お前、ブラックウォーグレイモンのパートナーじゃないのかっ!?」
テイルモンが叫んだが、僕の耳には届かない。ブラックウォーグレイモンはもう既にこちらへと飛んできている。
「────まずいっ!? ウォーグレイモンッ!!!」
……しまったっ!?
「『ブレイブトルネード』ッ!!!」
「────くっ!?」
ウォーグレイモンの『ブレイブトルネード』がブラックウォーグレイモンを追い抜き、ブラックウォーグレイモンを上空へと叩き上げる。
「ブラックウォーグレイモンッ!?」
僕が叫んだその時だった。
「テイルモンッ!」
「ヒカリっ、頼んだよ」
伏兵が既に動いてしまっていた。
[テイルモン 超進化]
僕とブラックウォーグレイモンの隙、それを狙った完全体への超進化。
テイルモンはホーリーリングの影響を強く受け、チンロンモンからの渡されたデジコアの力で、本来の……八神ヒカリが持つ光の紋章の本来の力を完全に受け取り、姿を変えていく。
体は人間らしく、そして女性的なプロポーションから、やがて神々しい翼をいくつも生やしていく。
ピンクの光を受け取り、銅色の仮面をつけたその姿は、まさしく天使そのもの……いや、
「『エンジェウーモン』*2っ!!!」
エンジェウーモンがそこに降り立った。
「僕に触れるなっ!!!」
「黙ってなさいっ!」
突然の浮遊感、僕の体を締め付ける
「黙れっ、デジモンよりも人の命を優先する裏切り者がっ! 及川だけは、この瞬間、ここで殺さないといけないんだよっ!!!」
記憶とこの戦いを観察した結果……、こいつらは無意識にデジモンと人間の命に差をつけている。どちらも大切な命なのに、こいつらはデジモンよりも人間を優先している……、それがどうしても許せず、そして僕は気持ち悪い感触から離れようと必死になって足掻く。
────パンッ!
頬に強い衝撃が走った。
「ふざけないでっ!!!」
目の前に八神ヒカリが立っている。
(……叩かれたのか?)
左頬が叩かれたのかヒリヒリと痛む……だが、それ以上に焦燥感が頭に巡ってきて、もう一度体を動かそうと、暴れようと、必死に動けと、叫んでいる。
「殺す、殺さない以前の話よ。子供がそんなことしちゃいけないわ」
冷静なエンジェウーモンの声……しかし、僕の中にある焦燥感は及川を追え、殺せと警鐘を鳴らし続けている。
「どけっ、邪魔だっ、はなせ、はなせよっ! 離せってばっ!!!」
ブラックウォーグレイモン達はまだ戦っている。八神太一もそっちに気がいっているのか、それとも妹の八神ヒカリに信頼を置いているのか、こっちには目もくれない。
「今が最後のチャンスなんだっ! 早く、早く倒さないとっ……、倒さないと────」
ブラックウォーグレイモンが────、
滲む記憶……、どうしようもなく思い出せないそれが僕をさらに焦らせる。
「……あなたはなんでそこまで、及川を狙い続けるの?」
暴れる僕を見てウォーグレイモン達の注意がこちらへと逸れる。ブラックウォーグレイモンと目が合った。今しかない!?
「お前らに話すことなんてないっ、ブラックウォーグレイモンッ!!!」
「『ブラックトルネード』ッ!!!」
『ブラックトルネード』でエンジェウーモン達を弾き飛ばし、僕を奪還するブラックウォーグレイモン。
「「────きゃっ!?」」
「ヒカリィッ!?」
その衝撃で2人は吹き飛ばされ、八神太一も妹を助ける為にこちらへの注意が外れてしまう。
(……はぁ、はぁ、……これで)
これで及川達を追える。
「残念だがお前達の相手をしている暇はない」
「追ってきた瞬間に僕はブラックウォーグレイモンに首を掻っ切らせる。僕の命が惜しくなければ追ってきてもいいぞっ!!!」
僕達は及川達が降りていった道路を飛びながら下っていく。
「……あいつっ!?」
「やめろ、ウォーグレイモンッ!!!」
「タイチッ!?」
「それをしたら空に合わせる顔がないだろうが……っ!」
「……タイチィッ」
背後から追いかけるような声が聞こえてきたが、八神太一がウォーグレイモンをその止めた為、追いかけてくることはなかった。
…………そして、
「及川を追うんだっ!!!」
「……いや」
「見逃した、な」
僕達は最後のチャンスを逃してしまった。
2002/12/30 PM01:47
走る、走る……焦燥感に駆られて走って走って、走って走って走り続ける。
駅の近く、ブラックウォーグレイモンが僕を置いていったのはその場所だった。
焦る体に、痛む頭、吐き気を催す記憶に苛まれながらも、走って走って走り続ける。
どうしようもなく、これ以上ないほどの嫌な予感が、息が切れる体を必死になって動かし続ける。
記憶にない場所、記憶にない世界……、でも、でもでも、それ以上に、自分の中でどうしようもないほど、確信を持ちながら、目的の場所まで体が動いてしまっていた。
ウォーグレイモンの姿が見えた。
八神太一の背中が見えた。
『
だめだ。
見るな。
やめろ。
やめてくれ。
お願いします。
神様。
助けて。
助けてよ。
誰か、誰か……、
だれ、か?
「……ブラック、ウォーグレイモン?」
超金属「クロンデジゾイド」の鎧を身にまとった最強の竜戦士であり、グレイモン系デジモンの究極形態である。グレイモン系デジモンに見られた巨大な姿とは違い、人型の形態をしているが、スピード、パワーとも飛躍的に向上しており、完全体デジモンの攻撃程度では倒すことは不可能だろう。両腕に装備している「ドラモンキラー」はドラモン系デジモンには絶大な威力を発揮するが、同時に自らを危険にさらしてしまう諸刃の剣でもある。また、背中に装備している外殻を1つに合わせると最強硬度の盾「ブレイブシールド」になる。歴戦の強者の中でも真の勇者が自らの使命に目覚めたときウォーグレイモンに進化すると言われている。必殺技は大気中に存在する、全てのエネルギーを1点に集中させて放つ、超高密度の高熱エネルギー弾『ガイアフォース』。また両腕の「ドラモンキラー」を頭上で合わせ、高速回転しながら突撃し敵を貫通する『ブレイブトルネード』がある。
美しい女性の姿をした大天使型デジモン。以前は天使型と分類されていたが、その能力の高さから大天使型と判明した。特徴として、成熟期の天使は6枚の羽を持ち、完全体の天使は8枚の羽を持っている。性格はいたって穏やかだが、まがったことや悪は許しておけず、相手が改心するまで攻撃の手を緩めることはない。その精神とパワーから、デジタルワールドの女神的存在と言われている。必殺技の強力な雷撃『ホーリーアロー』は別名「天誅」ともいわれ、また、美しさと優しさの詰まった必殺光線『ヘブンズチャーム』は、デジモンの悪しき力が強いほど効果を発揮する。
目の前で友の体に穴が空いる。
「ーーーーあ、」
『知っていたくせに』
『早く思い出せていれば』
『未来が変わったはずなのに』
「ああ」
ブラックウォーグレイモンがウォーグレイモンに支えられる。
『奪われた』
『失った』
『誰のせい?』
振り返って、僕に向かって微笑む。
「あああ」
僕の膝が崩れ落ちる。
『お前のせいだ』
『お前の』
『お前が思い出していれば』
「お前と出会えて良かった」
『こんなことにならなかったのに』
記憶の濁流に飲み込まれた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーっっ!!!」
『変な気配がしたと思ったらそういうことだったんだ』
『あの子達の気配がするけど、『 』がいないん』
『邪魔だなぁ』
『偽物なんかいらない』
『お前なんかいらない』
ーーーー
「……おやすみ、僕の愛しい子」