そっちがリリカルならこっちはラジカルだ!(錯乱) 作:夜月工房
生物収納とかいう厄ネタに成功してしまったが、できてしまったものはしょうがない。今後の
とりあえず先に進まねーと。魔石……流石に破片すら残らんかったな。破片も灰も吹き飛ばされて跡には何も……ドロップアイテム残ってんじゃーん。これは……表皮かな? 倒す予定なんてなかったから種類なんぞ調べてねぇわ。自分の炎に負ける姿を見てるからあんまり信用ないんだけど、武器か防具か
それも周囲を見回して収納してから階段を探し、下へ。続く27階層には飛行する化石とか呼ばれる
表皮の大きさはヒューマンの成人男性でも体を覆えるサイズあったけど、【
「やぁーっと来たか……って一人だぁ? 他の雑魚共はどうしたよ?」
「きっとモンスターに食べられちゃったのよ! ああ! かわいそうに!」
「どんな風に死んだのかしら! こんなことなら一緒に進んで眺めてれば良かったわ!」
「一人ずつ話せや。それとアンフィス・バエナ放置すんな」
うーん、圧が強い。つーか28階層から動いてなかったんかい。
「へ~、その分だと襲われでもしたか? ハハッ! 災難だったなぁオイ?」
「その割に汚れが少ないわね! どうやって助かったのかしら!」
「小さいから見失ったのね! それか他人を囮に使って! 全く酷い子!!」
うぜぇ。会話する気ねぇんだなこいつら。特にディース姉妹。肌色違うって事は父母どっちかの親が違うんかね。ドスケベエルフめ、そんなんだからクロッゾの魔剣に森焼かれんだよさっさと同人誌の世界に帰れ。
いうて髪色からしてファンタジーな世界で劣勢遺伝子とかの法則が適用されるのかは知らんけど。場合によっちゃ両親同じでも当たり前に起きそうよな。ヒュリテ姉妹胸囲の格差社会よりも想定しにくいが。
とりあえず一緒にいたくないタイプの狂人なのでサポーター連中の回収してくるか。
「連中とは最初から別行動だが、まだ来てねぇなら戻って見て来るわ」
「おー、なるたけ急げよ。いやマジで」
「早く来ないと
「早く来ないと
「最悪てめえ一人サポーターでもいいから、適当なトコで戻って来いよ~」
「へーい」
これ実はヴァレッタがディース姉妹の抑えというか首輪役に回ってるな? 姉妹はなんかもう既に目的とか忘れてそう。同じ破綻者でも方向が違うのがよく分かるな。こいつらのエスコートとか不安しかない。火炎石のためにも我慢するしかないが。
と、いうわけで
「おーおー、やってンなァ?」
「てっ、てめえ、【
見事に戦闘中。
「とっくに28階層まで行ったンだよ。途中でアンフィス・バエナに追われるわカーバンクルは倒し損ねるわ、最悪だぜ気分はよォ」
「馬鹿を言うな! 我々がまだ辿り着かない内に貴様ごときが」
「よそ見すンなや敵の前で」
「……は? え?」
「さっさと済ますぞ。お偉方がガチギレ間近なんだよオラ戦え」
見るに見かねて手出ししちまったが、実際問題すげーもどかしい。余裕がなかったり堪え性がなかったりすると格下の戦闘って見ててイライラさせられるんだな。動きが鈍い判断が遅い無駄も多けりゃ連携もお粗末。君らパーティ組んでたわけじゃないん?
「個人プレーしかできねェなら集まる必要なくね?」
「敵の戦力を分散させれば囲まれずに済むだろうが」
「へー、賢いもンだ。まぁ歩くぞ。こっから先は下層だがまだLv.2でも通じる」
助力というか横殴りの連続で事態を収めると、さすがに実力の違いを分かったらしく態度がある程度は軟化した。少なくとも反抗してストライキを起こす事はないからヨシ! チンピラやゴロツキに毛の生えたような連中はこういうところが分かりやすいな。
んで、優しく28階層までエスコートしてやったのだが、25階層に入った瞬間からやけに緊張して動きが悪くなってたから大変だった。
マーメイドの歌に引き寄せられるアホはいたし、シーサーペントに拐われそうになった
「今度こそ来たかよ。ひぃ、ふぅ、みぃ……よーし全員いるなぁ。上等だ」
ヴァレッタは何故か岩の上に立って見下しながらニタニタ笑う。ディース姉妹は二人でなんか乳繰り合ってたから無視だ、無視。サポーターの男共は鼻の下が伸びてるが、あいつら見目は良くても中身はアレだぞ。まぁアタシには関係ないが。
「このまま出発か? 休憩を挟むか?」
とりあえず気になってる事を聞いておく。デカい戦闘もあったし歩き通しだしで疲れちゃいるが、あんまり睡眠取る気にはなれねぇのよな。行くなら早めが助かる。
「あん? しばらくここで休憩だ。44階層までは長ぇからな。子守しながらだと
「りょーかい」
サポーター連中を見るに相当やられてるっぽいし、休まないと持たないのも確かなので、ヴァレッタの判断は間違っていないのだろう。あるいはアタシも強敵撃破や『
返事をしてから27階層側の手頃な岩の上へ移動して軽く罠を仕掛けて陣地作成。Lv.5相手には効果がないだろうが、Lv.2には十分だろう。
さすがに幹部連中へ手を出せる馬鹿はいないだろうが、同じLv.2なら小人族だろうが気にしないなんて馬鹿がいないとも限らない。道中で実力差は分からせてやったつもりだが、馬鹿は馬鹿だから馬鹿なんだよ。
目を閉じて、深呼吸。意識を溶かし込み息と共に吐き出すように、周囲へと広がって一体化していくようなイメージで。それを何度か繰り返す内に、アタシは自然と意識を落とした……
で、復帰したら罠が起動した痕跡があったんだな、これが。犯人探しなんてして道中ギスるのは勘弁なんで何も見なかった事にするが、まぁどうやっても一目でバレる証拠が残るんだよなぁ。
「よーし、それじゃ行くぞてめえら」
ヴァレッタの号令で先を進み始める。後に続く集団の中にキラキラと虹色に光るオッサンが二人ほど見える気もするが無視だ、無視。周りから散々に笑われた後なのか、みんな平然としてるからシュールさが半端ない。笑ってはいけない