個性:フェンリルに転生した   作:入魂ロフス

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5話

 先日雄英高校ある市の隣の市に事務所構えてる姉上に紹介してもらった良さげなアパートに引っ越しも終わった!ハンカチティッシュ良し!制服良し!その他諸々良し!さあ準備は終わった!

 後は門出を祝うだけよ!

 

「イワエ!ワレラガハオウ!ロウノヒーローアカデミアはココカラハジマルノダ!」

「ーーーっ!!最高じゃないか我が魔狼よ!

 ゆくぞ!我らがヒーローアカデミアへ!」

「オーーー!!!」

 

 我が魔狼とほねっこの良さについて語り合いながら登校し、今まさに校門をくぐり抜けようかというその時!なんとヤツがいたのだ!

 

「ケヒッ…!宿命の存在…!」

「フッ…これが定め…か」

「我らが運命の出会いに感謝を…!さあ!名乗りの時間だ!」

 

 互いに香ばしいポーズをとりながら自己紹介をする。

 

「俺の名は黒色支配!個性は黒!闇に潜む者!」

「我の名は常闇踏影!個性は黒影!闇を操りし者!」

「アイヨ!ダークシャドウデス」

「俺の名は岳山狼!個性はフェンリル!闇を生み出せし者!」

「アイヨ!マロウデス」

 

「「「フハハハハハハ!!!!」」」

 

「コワ…ウラメシ…」

「「「……………」」」

 

 通りすがりの女子にツッコまれて一気にマトモな空気に戻る。

 

「……連絡先交換しよう」

「「了解」」

 

 三人でトークルームを作った。これでどこに居ても語り合えるな…!

 

「それで…組み分けはどうなった?」

「ケヒッ…俺はB組」

「我はA組だ…運命が巡り合う時を心待ちにしよう…」

「俺もA組だ!共に高め合おうではないか!」

 

「「「フフフフフフフフ………!!!」」」

 

「すげーな!あいつらも高校デビューかな?」

「切島…もうちょっと隠そうよ」

 

「「「………………」」」

 

 またまた通りすがりの二人組のツッコミでまともな空気に戻される。

 

「迅速にかつ丁寧に教室に向かうとしよう」

「ケヒッ…廊下は走るべからず…」

「フッ…共に歩んでいこうではないか…」

 

 B組教室前の廊下で黒色と別れ、A組の教室の前で常闇と話す。

 

「…デカいな。これがバリアフリーというヤツか」

「ここまで来る途中も異形系への配慮でさまざまな物が巨大化していた…予算は大丈夫なのだろうか」

「まァとりあえず…入るか」

「そうだな」

 

 意を決して教室に入った俺たちが目にしたのは…

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!」

「思わねーよテメーどこ中だよ端役が!」

「ぼ…俺は私立聡明中学校出身、飯田天哉だ」

「聡明〜〜〜〜!?クソエリートじゃねえか!ブッ殺しがいがありそだな!」

「ブッコロシガイ!?君ひどいな本当にヒーロー志望か!?」

 

 入学早々揉め事を起こすヤバめなクラスメイトの姿だった。

 

「…ヤバいな」「…同意」

 

「ヒィ!2トップ!!」

 

 重めの雰囲気になっていた俺たちの背後から驚いた声が聞こえる。

 振り返ると緑髪のクラスメイトが俺たちで通れなくなっていた。

 

「グルル…すまない緑髪、邪魔だったな」

「あ、いやそんなことないよ!」

「して、お前の名は…?」

 

 咄嗟にエネルギーセンサーで見たことを後悔する。

 俺がこれまで10年かけて溜めてきたあらゆるエネルギーを上回る凄まじい質のエネルギーの奔流に圧倒された俺はついうめき声をあげてしまう。

 しかもエネルギーの流れを全く制御出来ていない…!

《ロウ、奴は英雄の卵…今はまだ未熟だと見た》

 …なるほど、彼が共に巨悪と戦う仲間ということか…!

 

「あ…僕は緑谷出久です!これからよろしく!」

「俺は岳山狼!お前には何かを感じる…共に強くなろうぞ…!」

「俺は常闇踏影…共に切磋琢磨していこうではないか」

「おお……すごい」

「ああ!そのモサモサ頭は!!地味めの!」

 

 未来に妄想を膨らませていた俺たち…というか緑谷に女子が話しかけてきた。

 話が非常に盛り上がっているが俺たち二人は関係ない話だったので参戦するわけにもいかない。

 ヤバめのクラスメイトの片方の飯田も話に参戦してきて俺と常闇が疎外感を覚えていたその時。

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

 

 ーーーっ!!どうやって熱感知を掻い潜って来た!?

 記憶を辿ると寝袋がモゾモゾ動いていたのを感知していたのを思い出す。

 あまりにも寝袋と一体化していて動く寝袋としか認識できなかったのか!

 しかし見た目が完全に不審者だ、一様警戒しておこう。

 

「ここは…ヒーロー科だぞ」ヂュッ!!

 

 寝袋の中から取り出しためっちゃ温いゼリー飲料を勢いよく吸い込んだ、不味そう。あれ咽せないのか?

 

(((なんかいるぅぅ!!!)))

「ハイ静かになるまで8秒かかりました。

 時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

(((先生!!?)))

「てことは…この人もプロのヒーロー…?」

 

 嘘つけ緑谷、俺はこんな不審者みたいなヒーロー嫌だぞ。

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

(((担任!!?)))

「早速だがコレ着てグラウンドに出ろ」

「ゑゑ!!それを!?」

「違う、各自の机の横に掛けてある袋の中の奴だ」

 

 ホッ…良かった、おっさんの体温で温められた体操服とか着たくないからな。

 それからは男女に別れて更衣室で体操服に着替えて全力で運動場に走った。更衣室が地味に見つからなくて焦ったぜ…!

 入学早々呼び出された俺たちが何させられるかというと…

 

「「個性把握…テストォ!?」」

「入学式は!?ガイダンスは!?」

「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」

「……!?」

 

 ふむ…主席の挨拶でドデカいのブチかまそうと思ったんだが…またの機会に取っておこう。

《相澤先生英断だったな》

 

「雄英は"自由"な校風が売り文句、そしてそれは"先生側"もまた然り。

 ソフトボール投げ・立ち幅跳び・50m走・持久走・握力・反復横跳び・上体起こし・長座体前屈…中学の頃からやってるだろ?"個性"禁止の体力テスト。

 国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる、合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ。

 じゃあ主席の岳山「ああ!!?」五月蝿い爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」

「65m!」

「じゃあ"個性を使ってやってみろ、円から出なきゃ何してもいい、思いっきりな」

 

 相澤先生にボールを手渡される。

 

「行くぞマロウ」「アイヨ!」

 

 マロウの魂のようなものがヘソから飛び出し俺の身体を覆いつくす。

 円から出たらダメ…なら五倍くらいが限界か…。

 

ズズズズ……!!

 

「おお!?でかくなった!」

「狼人間みたいになったね!」

「すごい…巨大化と人狼のハイブリッドかな…?」

 

 そんでいつもコツコツ貯めてる物理的衝撃のエネルギーを手が痛まない程度の出力で放出!球威に乗せる!!

 

「オラァァァ!!」

 

ッパァン!!!!

 

「「「っ!!」」」

「何この銃みたいな音!?」

「クソが!!」

「手から衝撃波が…?3つの個性のハイブリッド…!?」

 

ピピッ!

 

『1100.1m』

 

「まず自分の「最大限」を知る、それがヒーローの素地を形成する合理的手段…」

「なんだこれ!!すげー面白そう!」

「1100mってマジかよ1km超えてんじゃん!?」

「"個性"思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」

 

 俺の記録に皆が盛り上がる。

 なんか二名凄まじい熱視線を向けてくるクラスメイトがいるがちょっと今は構ってられないのであえて無視する。

 

「………面白そう…か。

 ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?

 よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し「除籍処分」としよう」

 

 ………………は?

 

「「「はあああ!?」」」

「生徒の如何は先生の"自由"。ようこそ!これが雄英高校ヒーロー科だ!」

 

 ーーーーっ!!!これが第一の試練ってとこか…!昂ってきたぞ…!!

 




 ロウくんの体操服は巨大化に対応した伸縮性抜群の物です。

ヒロイン誰にする?

  • 葉隠透…丸見えですよ
  • ミルコ…狼と兎
  • 塩崎茨…北欧っぽい
  • 蛙吹梅雨…寒いの苦手
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