個性:フェンリルに転生した   作:入魂ロフス

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6話

 相澤先生の最下位除籍発言に皆にどよめきが走る。

 

「最下位除籍って…!入学初日ですよ!?

 いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」

 

 教室で緑谷と話していた麗日さんが抗議の声を上げた。

 

「自然災害…大事故…身勝手な敵たち…いつどこから来るかわからない厄災、日本は理不尽にまみれてる。

 そういうピンチを覆していくのがヒーロー!

 放課後マックで談笑したかったならお生憎!これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける!

 "Plus Ultra"さ、全力で乗り越えて来い…こっからが本番だ」

 

 ……頑張るぞマロウ!

《もちろん!》

 

 

第一種目:50m走

 

 俺は常闇と共に走るのか。

 

「相澤先生、俺は全力でやるとスペース取るので一人でやって良いですか?」

「合理的だから良し」

 

 スタート地点に立ち、合図が出る前にマロウを宿す。

 自分の身体が巨大化し、人から人狼へ、人狼から狼へ移り変わっていく。

 今の自分の最大サイズ!50倍狼形態!

 

「グルルルルル…!!」

(((でっか!!)))

「でかくね…!?てか狼にもなれんのね」

「奴のマロウは封印されし魔獣というわけか…!」

 

 狼の姿になった俺にどよめきが走る。

 合図と同時にヒョイっと50mを走破?した。

 

『0.5秒!』

「1秒切ったぞ!?」

「もはや走ってないだろアレ」

「それは今更だろ」

 

 

第二種目:握力

 

 10倍の人狼形態で爪に引っ掛けてギュッと押す。

 

バキッ!

 

「あ」

「計測不能な」

「あんだけでかいとそうなるよね」

 

 計測機器がバキバキに壊れてしまった。申し訳ない…

 

 

第三種目:立ち幅跳び

 

 50倍狼形態!全力で跳ねる!

 跳躍と同時に四足から衝撃を放出する。

 

ッバゴォン!………ドゴォォォン!!

 

「ケホッ…ケホッ…土煙がすごい…!」

「めっちゃ跳んだな」

「何mだ…?」

 

『444.4m』

 

(((凄いけど不吉!)))

 

 

第三種目:反復横跳び

 

 10倍の人狼形態でその場で足をタカタカする。

 

『157回』

「なんかもうズルいなアレ」

「俺の記録がぁ!?」

 

 

第五種目:ボール投げ

 

「岳山、円からはみ出ていいから全力でやれ」

「了解!」

「アイヨ!」

 

 10倍の人狼形態!身体が大きいほど衝撃の反動に強くなる!

 全力の衝撃を球威に乗せる!

 

ドォォォン!!!

 

「今度は大砲みたいな音!」

「あいつやっべえな!?」

 

『2603.5m』

 

 …先程から緑谷のヤツ好記録を出せていない。このままだとマズイが…マロウが英雄の卵と称する者だ、必ず乗り越えるに違いない!

 

「緑谷くんはこのままだとマズいぞ…?」

「ったりめーだ無個性のザコだぞ!」

「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか!?」

「は?」

 

 …あいつは緑谷の個性を知らない…?旧知の中のような話ぶりだが何故だ?

 …最近まで個性が発現しなかったが故の調整不能か?

 ーーっ!!緑谷のエネルギーが不活性化した!?

 

『46m』

 

「な…!今確かに使おうって…」

「"個性"を消した」

「!?」

 

 むむむ…緑谷がガチで怒られてるぞ…!

 ちょっと心配になってきた…ホントに大丈夫か我が魔狼よ!?

《大丈夫、彼ならやれる》

 マロウが言うなら心配ないとは思うが…緑谷頑張れよ…!

 おお!?指先のみに力を発生させて最低限の自傷で済ませた!!

 ホントにやったぜアイツ!よくわかったなマロウ!?

《フェンリルの勘だよ》

 フェンリルの勘すげぇ!!

 

「やっとヒーローらしい記録出したよーー!」

「指が腫れ上がっているぞ、入試の件といい…おかしな個性だ……」

「スマートじゃないよね」

「奴の個性なら十分スマートだろ」

「…………………!!!

 どーいうことだワケを言えデクてめぇ!!」

「うわああ!!!」

 

 ブチギレて緑谷に襲いかかった爆豪が相澤先生の捕縛武器で縛られた。

 あと相澤先生はドライアイだった、苦労してるんだな。

 

 

第六種目:上体起こし

 

 上体起こしはさすがに変則的な動きは出来ないので普通にやった。

 

「59回だ」

「常闇、感謝する」

「フッ…礼には及ばん…」

 

 

第七種目:長座体前屈

 

 10倍人狼形態で長座体前屈をする。

 

『444.4cm』

「身体柔らかいとかじゃなくてでかいだけじゃねえか!?」

 

 

最終種目:持久走

 

「最後に500mのグラウンドを4周、合計2kmを走ってタイムを測ってもらう」

(((最後にコレを持ってくる悪意!!)))

 

 最大規模の50倍狼形態だと実質40m走みたいなもんだから余裕だな。

 

『7.2秒』

 

 カーブが意外とキツかった…。バイクって凄いな。

 

 

 

「んじゃパパっと結果発表」

 

 …よく考えたら一回大記録出しただけじゃ緑谷の最下位は覆されない!マズイぞマロウよ!

 

「ちなみに除籍はウソな」ブン

「…………!?」

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽!」

 

 ………………は?

 

「「「「はーーーーー!!!!??」」」」

「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ…」

 

 分かるかぁ!!驚きすぎて緑谷とか作画崩壊してるぞ!?

 

「そゆこと、これにて終わりだ。

 教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ。

 緑谷、ばあさんのとこ行って治してもらえ。

 明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」

 

 ちなみに俺は一位だった、やったぜ。

 

 

 

放課後ーー…

 

 常闇と帰ろうとしたところ、玄関で黒色と会った。

 

「ケヒッ…入学式に不在だったのは何故だ…?」

「体力測定……初日から除籍の危機だったぜ」

「ケヒッ…!最初の試練を迎えていた訳か…!」

「岳山よ、アレはウソではないのか?」

「マロウが教えてくれたんだ、アイツはマジだったってね。

 恐らくお眼鏡に叶ったから見逃されただけ…これからも除籍の危機はやってくる筈だぜ…」

「……憂鬱だな」

「ケヒッ…ドンマイ」

「「ドンマイ!」」

 

 しかし試練としては最上級…!皆に追い越されないよう精進しなければ!

 

 

 

翌日ーー…

 

「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?

 …おらエヴァバディヘンズアップ盛り上がれーー!!!」

 

(((普通だ)))

(くそつまんね)

(関係詞の場所が違うから…4番!)

 

 

 昼は大食堂でランチラッシュの料理を安価で食える。

 

「白米に落ち着くよね最終的に!!」

(俺はうどんだな)

 

 

 そして午後の授業!いよいよヒーロー基礎学!!

 

「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」

 

 おお!オールマイトだ初めて見たぞ!!すごいエネルギーを持って………………………………………………………………………!?

 緑谷と同じエネルギー!?しかも緑谷の方が量が多い!!

 

「オールマイトだ…!!すげえや本当に先生やってるんだな…!!!」

「シルバーエイジのコスチュームだ………!画風違いすぎて鳥肌が……!」

 

 どういうことだ…オールマイトと同じ個性…!?しかも緑谷が上位互換!?血縁関係なのか…?これって国家機密とかじゃないのか…!?英雄の卵ってそういうこと!?

《ロウ!そのことについては放課後話そう!おい!ロウ!》

 

「岳山…岳山…岳山!」

「……ハッ!」

「早くコスチュームに着替えてグラウンド・βに向かうぞ」

 

 常闇の呼びかけで思考の沼から戻って来れた…危ねえ…訓練に遅刻するとこだった!

 

「急ぐぞ常闇!」

「フッ…手の焼ける奴だ…」

 

 

更衣室ーー…

 

「岳山くん!もしかしてそのコスチュームってMt.レディリスペクト?」

「そうだぜ!あとMt.レディは俺の姉上だぞ」

「ええ!!本当に!?Mt.レディにサイン貰いたいんだけど頼めるかな!!」

「いいぜ!任せろ緑谷!」

 

 俺のコスチュームは黒と青にオレンジの線が入った姉上リスペクトの全身スーツに姉上リスペクトの目元のマスク!

 それに加えて球を千切って潰すと超高熱反応を起こしてエネルギーを補給できるネックレス!

 全身スーツは耐熱断熱に伸縮性が抜群の超高性能!地味に寒さに弱い俺の弱点もカバーした最高のコスチュームだぜ!

 

「行くぞ常闇!マロウ!」

「フッ…血の縁か…」

「ガンバロウゼロウ!」

 

 当たり前だマロウ!全力で試練に立ち向かうまでよ!

ヒロイン誰にする?

  • 葉隠透…丸見えですよ
  • ミルコ…狼と兎
  • 塩崎茨…北欧っぽい
  • 蛙吹梅雨…寒いの苦手
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