「ハアッ!!」
響は裂帛の掛け声と共に拳をノイズに繰り出す。響の拳がノイズを触れると拳はノイズを透過する事無くノイズにめり込む、そしてそのままノイズを砕いた。
響は本当にノイズへ攻撃出来た事に驚く。しかし、直ぐに次のノイズへと目を向けて駆ける。
響の拳撃が蹴撃が次々とノイズを砕いていく。そして響は自分の体がまるで自分のものじゃないように軽やかに動く事に驚きを隠せない。
これはケイオスとの同化による身体能力の向上とシンフォギアによるアシスト、同化したケイオスが響の動きをサポートしている為である。
それ故に響は初戦にも関わらずまるで歴戦の戦士のように無駄の無い動きでノイズ達を粉砕出来ていた。
「いやぁ!?」
「未来!?」
ノイズを相手する響の耳に未来の悲鳴が聞こえる。その声に振り向けば未来にノイズが迫っている。
その事に響は焦る。
『響!ディヴィジョンサーキュラーだ!』
それと同時に響にケイオスから知識が与えられる。
その知識に従い響はフォニックゲインとケイオスエネルギーを手のひらに集め紫色の光輪として形成する。そしてそれを未来に近づくノイズ向かって放つ。
「行っけぇぇぇ!!」
【我流・ディヴィジョンサーキュラー】
そして更に光輪を増やし縦横無尽に駆け巡る四つの光輪で未来を取り囲むノイズ、そしてその場所の周辺にいるノイズ達も次々と光輪に切り裂かれ炭素に変わっていく。
そして最後の一体を四つの光輪が切り刻んだ。
「未来!!大丈夫?」
ノイズがいなくなると同時に響は未来に駆け出し未来が無事かを確認する。
「私は、大丈夫。でも響…それは……」
未来は自分は無事だと伝えるがそれよりも響の変化の方に戸惑っていた。
「これは……」
響もさてどうしたものかと悩んでいると。
突然のヘリの音とライトにより響の思考は遮られる。そして二つの歌と共に誰かが空から降りてくる。
「
「
その二人は着地すると響を見つめる。
「現場に到着しましたがやはりノイズは……はい」
そして何処かに連絡をした青髪の少女は響もよく知る人物である風鳴翼。そしてもう一人は命の恩人である天羽奏であった。
風鳴翼は突然刀を構え響に向ける。
「貴方を特異災害対策機動部二課に連行します。大人しく従ってください」
「ちょっ、翼、落ち着けって。あんたもごめんな」
翼の言葉に奏は落ち着くように言い響に向けて謝る。
突然の事に響は混乱するがそんな響と未来に声をかける。
『今、未来くんも合わせて語り掛けている。未来くんは突然で驚くだろうが声は出さないでくれ』
その言葉に喉元まで出かかっていた言葉を未来は呑み込む。
『響を突然来て連行しようとする彼らに渡す訳には行かない。未来くんは響とは無関係な助けられた人物を演じ響は飛行能力で離脱を――』
そう言ったところでケイオスは悪寒に襲われる。そして突如として巨大な生物が雄叫びと共に出現する。
「見つけたぞ……ウルトラマンケイオス!我らの理想の為に死ね」
そんな巨大生物の後方のビルから響を凄まじい形相で睨む人物がいたが影に溶け込むように消えた。
『宇宙怪獣ベムラー!?何故やつがここに!?』
「宇宙怪獣ベムラー……」
突然現れた巨大生物をケイオスは宇宙怪獣ベムラーと呼び驚愕し、響のケイオスの叫んだ名前を呟く。
ベムラーは現れると同時に周辺を破壊しながらまるで操られているかのように一直線に響達の方へ向かってくる。
「おい、こっち来てねえか!?」
奏はそう言って顔を青くする。
「止めなきゃ……」
怪獣がこちらに来ている事を認識した響はこのままでは未来が危険にさらされると確信しベムラーに向け駆け出そうとしたがそれはケイオスによって止められる。
『待て、響!今の響ではベムラーに勝てん!』
「でも!」
『だが、私なら相手できる。響、これを』
ケイオスは響の手のひらにケイオスクリスタルを出現させる。
「これは……」
『それはウルトラクリスタル。私がウルトラマンとして力を振るう為のクリスタルだ。それをケイオスブレスレットに、そうすれば奴を止められる。行くぞ響!』
「うん!」
響はウルトラクリスタルを右手のケイオスブレスレットに装着する。
【エクストラクション!ウルトラマン!】
音声がなると共に響とケイオスは叫ぶ
『「この拳で未来を切り拓く!!ウルトラマンケイオス!!」』
その叫びと共に響の体は光に包まれベムラーの目の前に巨人が現れた。
「今度はなんだぁ!?」
「一体なにが起きている!?」
「響……」
光の巨人、ウルトラマンケイオスがベムラーと相対する。
今回は初の怪獣戦という事でウルトラマンシリーズ始まりのベムラーから行きました!
次回はベムラーとの戦闘回ですね。