遊戯王GXに転生したけど、こんなの俺は望んじゃいない。   作:花伝

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原作キャラクターは出てこないし、1ターンが長すぎる件について。


Episode01

「これでアタシはターンエンド。アンタのターンよ。」

 

試験官の声で俺の意識は覚醒され、盤面へと注目を向ける。

フィールドには『フルール・ド・バロネス』と『相剣大師-赤霄』。それに加えて前のターンにサーチして居た『相剣暗転』。

デュエルアカデミアの入学試験としては些か過剰な盤面に思えなくもないが、悪くない。

 

「俺のターン、ドロー。」

 

愛するデッキから引いた1枚のカードに目を向け、笑みを浮かべる。これならば、と。

 

「俺はLPを500支払い、手札から『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』の効果を発動する。」

 

「させないわ。手札の『灰流うらら』を発動し、その効果を無効化させるわ。」

 

 

LP 2800→2300

手札 6枚→5枚

 

 

「安心してちょうだい。これ以上は手札に妨害カードは持ってないから。」

 

「真剣勝負だと言うのに、そんな事を言ってしまって大丈夫なんですか。」

 

「勘違いしない方がいいわ。あくまでこれは試験、アンタの実力を測るものだし。それに、これは油断じゃなくて余裕なの。」

 

高慢ちきのような発言で、相手を見下したような態度。普段なら温厚と自負する俺であっても憤慨するようなものだが、今に限っては都合がいい。

 

「それならば俺の好きなようにさせて頂こうと思います。お楽しみはこれまでだ……ってね。」

 

俺は心の中でスイッチを切り替える。心はホットに、頭はクールに。

 

「俺は『EMドクロバット・ジョーカー』を召喚、そのまま効果を発動。」

 

「墓地から『相剣師-莫邪』を除外して『相剣大師-赤霄』の効果を発動。その効果は使わせないわ」

 

やはり止めてくるか、伏せカードのコスモも有るし早めに使おうという考えか。

 

「それならば、俺は手札の『EMモンキーボード』をPスケールのレフトゾーンにセッティング!!」

 

「……ッ!罠カード発動!『相剣暗転』!モンキーボードと赤霄を破壊するッ!!」

 

これも止めてくるか…。しかし、残りの妨害も1枚だけ。最後の妨害が1番厄介ではあるが、手札もまだ潤沢にある。

 

「ここでそれを使ってきますか。」

 

「出来ることならそこにうららを当てたかったわね。でもアンタの手札は残り3枚、Pスケールに2枚費やすことを考えたら、手札は実質1枚のようなものよ。」

 

「受験生の自分相手にここまで本気で考えて頂いて光栄です、とでも言っておいた方がいいですかね。」

 

「……別にそんなものはいらないわ。だけど、このままアンタが負けるようであればアタシの期待外れになっちゃうし、せいぜい足掻いてみなさい。」

 

「言ったでしょう。お楽しみはこれまでだ、と。俺は勝利を確信している。」

 

試験官が、目を見開いて驚き、こちらを見ているようだが、そんなものは知らない。俺は、俺のデュエルをするだけだ。

 

「俺はPスケールのレフトゾーンに『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』をセッティング!そして、ライトゾーンに『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』をセッティング!

 

揺れろ、魂のペンデュラム!

天空に描け光のアーク!

ペンデュラム召喚!

俺は手札から『調弦の魔術師』を、EXデッキから『EMモンキーボード』を特殊召喚ッ!

 

『調弦の魔術師』の効果発動!デッキから特殊召喚するのは『黒牙の魔術師』!このまま調弦と黒牙でシンクロ召喚!来い『覇王眷竜クリアウィング』!クリアウイングの特殊召喚時効果発動!相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

 

「『フルール・ド・バロネス』の効果発動!その効果を無効にして破壊するわ。……やるじゃない、4妨害を越えてまだ展開する余力があるなんて。」

 

「ええ。ここまで出来ないと、勝利を確信なんて出来ませんからね。ここからラストスパートと行かせて貰います!

 

俺はドクロバットジョーカーとモンキーボードをリンクマーカーにセット。

リンク召喚!

現れろリンク2 『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』!!」

 

「出たわね」

 

「『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』の効果発動。俺はデッキから『アストログラフ・マジシャン』をエクストラデッキに加える。

 

その後、『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』の第2の効果発動!『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を破壊して『アストログラフ・マジシャン』を回収する

 

処理後、『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』をチェーン1、チェーン2で『アストログラフ・マジシャン』、チェーン3で『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』の効果を発動する。」

 

「『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』の効果によってデッキから『EMオッドアイズ・ディゾルヴァー』を特殊召喚し、『アストログラフ・マジシャン』によって自身を特殊召喚しつつ、『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を手札に加え、『ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム』によってワンドロー。

 

処理後、『EMオッドアイズ・ディゾルヴァー』の効果発動、Pスケールの『オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン』と融合召喚!出でよ!『覇王眷竜スターヴ・ヴェノム』ッ!

 

『覇王眷竜スターヴ・ヴェノム』の効果発動!墓地の『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』の名前と効果をコピーする!

 

コピーされた『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』の効果発動!LPを半分支払い、自身以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て持ち主のデッキに戻す。」

 

 

LP2300→1150

 

 

「そして、『超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン』は相手のLPの半分の数値分攻撃力をアップする為、効果をコピーした『覇王眷竜スターヴ・ヴェノム』の攻撃力は4800。これで終わりだ。」

 

試験官

LP 4000→0

 

「アンタやるじゃない。盤面を除去するのも意外と難しいのにワンターンキルするなんて。合否は期待していいわ。」

 

「いえ、LPが4000だったから何とかなったようなものですし。」

 

「?LPを4000以外にすることなんてそんなにあるのかしら?」

 

「あ、いえなんでもありません。対戦ありがとうございました。」

 

逃げ出すように俺は退出する。

ギリギリであったが、勝ててよかった。

 

「とはいえせっかくだし、俺だけ未来のカードで無双っていうのもやってみたかったなぁ」

 

誰もいない廊下で1人呟く。

 

神様、俺はGXの世界でペンデュラムを使いたいと言ったけれど、デュエルアカデミアのカードプールを現代にしてくれとは一言も言ってないんだぜ。

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