正直、教職なども取ろうとしているので単位取れるかどうか危ないです。危ないですが、もう終わったことなのでどうしようもありません(ちなみに前後期で50単位弱ほど履修しております)。
さてさて、約半年(強)ぶりの復帰。呆れている方、やっとか! という方。半分エタって憤慨している方などなど、いらっしゃるとは思います。しかし、私はここに舞い戻った!(ただし定期更新になるわけではない)。タグにも不定期更新と付けているので、半年のエタりはどうか、多めに見て欲しく思います。一応、キリが良いところまで書き上げたので、完全に気が緩んでおりました。
それともう一つ。本気度の高いオリジナル作品書こうとした結果、こちらが疎かになったというのも原因として含まれます。
あと、その紆余曲折があり、文体がこの話から若干、これ以後の話から大幅に変わると思いますが、それはまた皆様に評価していただきたく思います。
ちなみに今回の話は、今までの話が無駄に長かったので、読む方も大変だろう(というか、書く私の執筆ペースに支障が出てくる)。文章が厚いのではなくて、ただ長ったるいだけだ! ということに読み返して気づいたので、とにかくコンパクトにしてみました。若干やりすぎた感はありますが、それはまた微調整していこうと思います。
今ここに謝罪を述べたいと思います。皆様をお待たせしたこと、大変申し訳ございませんでした。不定期更新といえど、半年強は酷いです。我ながら、何アホをやっているんだと、自らを叱責しております。これからも、出来るだけ更新が早くなるように善処していく所存です(確約はしません)。
それでは、本編の方をどうぞ!
――――敗北必至――――
システムU-Dとの戦いは、その言葉が似合うほど劣勢だ。彼女たちの攻撃は全て魔力障壁に阻まれ、対U-D用プログラムはその機能を十分に発揮していなかった。おまけに、永久機関ということもあり、魔力切れを起こさないのだから、消耗戦に持ち込むことが出来ない。つまり、U-Dにとって相手の攻撃はただひとりを除いて回避する必要すらない、無視しても構わない程度のものなのだ。
逆に、キリエやアミティエたちのU-D攻略部隊は違う。決定打となりうる攻撃を行えるのは夜桜のみで、他の者の攻撃は無意味。その上、夜桜の攻撃ですら神話魔術の一撃でなければ効果は無い。
それだけ絶望的な状況にも関わらず、彼女たちは誰ひとりとして諦めていなかった。皆が必死にU-Dの攻撃を捌き、お互いをフォローして立ち向かう。その成果があってか、まだ誰も戦闘不能となった者はいない。
「――――無駄だ。いくらやっても、彼と同じ攻撃力でないと、私には届かない」
「っ…!」
夜桜は歯を食いしばり、己を律する。今ここで自分が前に出てしまえば、それこそ勝利の芽を摘み取ることになる。それだけは絶対に阻止しなければならない。
少しずつ傷ついていく仲間たちを見ながら、まだか、まだかと焦燥に駆られる。もう何十分と待っているのに、未だチャンスを一度も訪れない。
攻略部隊の作戦は至ってシンプル。敵の足を止めたところで、夜桜が全力の神話魔術を放つ。それも角度は上空。間違えて地上に放とうものなら、世界そのものが滅びてしまう。
ただでさえ不利な状況に、ハンディキャップは積まれていく。しかし、彼女はそれでも折れずに、自らを冷静の極致に追い込み、戦況を正確に読み取っていく。
(ダメ。今攻撃したら当たらない。いくら燃費が良くなっても、神話魔術はよくて二十回しか放てない。それも、私のそれは直線の砲撃型。いくら予備動作がなくても、速度は音速。一度見切られれば、もう二度と当たらない)
だからこそ、この一撃は必中必殺でなければならない。概念付与がなくとも、彼女の実力でそれを成し得るしかないのだ。
「……あっ」
とうとう、U-Dとの戦闘において一人が撃墜された。桃色の髪からして、あれは間違いなくキリエだ。
「耐えなきゃ……」
きっとみんなが、決定的な隙を作ってくれる。仲間を信じて、彼女は必死にその場に思いとどまる。しかし、次の瞬間には二人同時に、撃墜された。ヴィヴィオとアインハルトだ。
「耐え、ないと……!」
歯を食いしばる。必死に自制する。しかし、次の瞬間には二人……前衛のシグナムとヴィータが撃墜された。残されたのは、夜桜と、アミティエ、マテリアルの三人娘と、後衛のシャマル、今しがた前衛入りしたザフィーラの七人。十二人中、五人が撃墜された。管理人格は、イクスヴェリアの護衛として残ったために、今回の戦闘には参加していない。
「ダメ、ダメ……耐えないと、耐えないと!」
震える体を必死に押さえつける。しかし、それはただ震えを増長させるだけの結果となり、とても効果は見込めなかった。
そして次の瞬間、アミティエ、ザフィーラが撃墜された。
「あっ」
夜桜はこの作戦の失敗を確信した。辛くもマテリアル娘三人は戦闘続行可能だが、すでに満身創痍。シャマルも、後衛だからこそ生き延びているだけで、実際にはほとんど戦力として成り立っていない。
「――――『解放されし九つの鍵(レーギャルン)』、全開錠(コンプリートサクセス)」
その瞬間、夜桜の中の何かがぷつん、と音を立てて切れた。彼女は誰よりも、どうしようもなく、ケンイチに似ていた。失うくらいなら、前に出て戦う。今の自分が通じないのであれば、己自身を超えていく。
夜桜は今までの作戦を瞬時に捨て去り、新たな作戦の方程式を組み立てた。それは彼女が、桜光の精霊をもとに作られたからこそ可能となる方程式だ。
「絶対に、負けないんだよ――――『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!!」
そして引き抜く、桜光の剣。世界そのものを破滅に導く剣はいま、U-Dを貫かんと唸りを上げて迫る。対してU-Dは、その一撃をいとも簡単にひらり、と躱してしまう。
「発射速度、予備動作、その魔法の速度、性質……全て把握。もう二度と、当たらない」
「――『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!!」
しかし、U-Dのそんな動作を意にも介さず、夜桜は再び桜光の剣を引き抜いた。しかし必然、それもU-Dに見切られて避けられる。
「無駄だ。もう、その魔法は当たらないと――」
「『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!」
U-Dの言葉を待たずして三度、桜光の剣が引き抜かれる。当然ながら、U-Dはもう見切っている攻撃に当たるほど馬鹿ではない。それもまた簡単に、最小限の動作で躱してしまう。
「何を――」
「集まって、『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!」
「っ、何をやっておる夜桜! うぬの攻撃が見切られては、我々に勝機はないのだぞ!?」
ディアーチェの怒号が飛んでくるが、そんなものはお構いなしに、
「『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!」
夜桜はまたもその剣を抜いた。ほぼ同時、しかし時間差のある二本の剣が放たれ、さすがのU-Dも大きく動いて回避する。
「これで、終わりッ! 『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』ッ!」
そして放たれる、六度目の剣。しかし、一本であればなんの問題もなく、U-Dはそれを最小限の動きでまたも回避する。
「ねぇ、知ってる? 光って、屈折するんだよ」
「ッ!」
U-Dの背後が、桜光に照らされる。U-Dはそれを本能的に大きく動いて何とか避けると、元いた場所には『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』が通り過ぎていた。
「っ、また!?」
今度は右側から、桜光の光が迫り来る。一体どういうことだと考える暇もなく、U-Dはそれも回避するが、間髪入れない真下からの桜光の追撃に、避けきれないと判断したU-Dは防御姿勢をとる。
――それこそが、終焉を告げる合図とも知らずに。
「これが私の、桜光の精霊としての神話魔術、その進化形態」
しかし、ただ一本の剣が差し迫っているわけではなかった。U-Dの下からはもちろん、右から、左から、真上から、背後から、正面から、計六つの方向から桜光の剣が迫っていた。
「光は屈折し、自由に進む。誰にも邪魔されず、目的地にたどり着く。六本全ての剣を操って、全方向から相手を狙い撃つ、『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』の派生技。これが、私の神話魔術……『桜光の聖域(サンクチュアリ)』ッ!」
つまり夜桜は、『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』をただ闇雲に撃っていたわけではない。放出した直後からそれを制御下に置き、更に別の『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』を発射し、それを制御下に置き、また発射……そんな工程を、六度も繰り返し、今まさに、U-Dに全ての『桜光の聖剣(レーヴァテイン)』を突きつけるまでに至った。
――異常である。これほどの神話魔術を、六つ同時に制御するなど異常だ。仮にも音速。音速の攻撃を六つも正確に制御するというのは、もはや『召喚せし者(マホウツカイ)』としての常識を覆すような行為だ。
しかし、夜桜はやってみせた。みんなを守るために、夜桜のその守るという想いが彼女を覚醒させ、その荒業を成しえさせた。
――そして世界は、桜色の光に覆われる。まるで光の聖域だ。汚れを知らぬ桜光の剣は六つ同時にU-Dに命中し、爆ぜる。爆ぜればその後、世界すらも包み込もうという勢いで光は輝きを増していく。その後残ったのは、桜光の残滓と、破滅に曝され荒れ果てた世界。
「……終わったんだよ、マスター」
自分の役目を全うした夜桜はその場にへたり込む。彼女は『桜光の聖域(サンクチュアリ)』を成功させるために、集中力を発揮し過ぎた。彼女の全身から力が抜けてしまうのも、仕方のないことだった。
「これでやっと、やっと、平穏が……平和が、訪れるんだよ。もちろん、辛いことも、悲しいことも、あるかもしれないけど……それでもようやく、終わったんだよ。世界が滅びるかもしれない、事件。だから、早く帰ってきてよ、マスター」
自分はよくやった。だから、今度はそっちが褒める番だと、夜桜は暗にそう言っていた。ふと、そんな夜桜の上から影が差す。
「あっ――」
やっと来てくれた。これでようやく、自分にも平穏が訪れる。彼女は待ちわびていた。故に、柔らかい笑みを浮かべて彼女は振り返る。
「――マスター」
彼女が、その瞳に映したものは――
「ごめんっ、ね……」
身に纏う装束の色が返り血を浴びたように染まり、更なる驚異として君臨してしまった……U-Dであった。
荒野において咲くはずのない、赤い花が咲き乱れる。宙に舞い、大地を彩りアートをつくる。仕上げとばかりに、群生した蛍のような光が、昇天するのだった。
ます一言。正直、最後の文章だけに気合入れました。
さてさて、使い古された表現を使用しながら、今回は締めさせていただきましたが、如何でしたでしょうか?
私としては、これでは文章に厚みが足りないので、もう2千字ほど追加を目安にしていこうと思っております(現在は3566文字)。
これからも、皆様のご意見、感想、批判、評価、ご指摘などに耳を傾けつつ、文章力をより向上させていきたいと思います。
それと、少々皆様が疑問に思われていることに、質問されていないながら答えていこうと思います。
それを見たくない方は、ここでブラウザかウィンドウを閉じていただければと思います(ここまで読んでいる方であれば、ネタバレは一切ありません)。
Q:どうして古代ベルカを描くの?
A:だって、『召喚せし者(マホウツカイ)』って無印やA's、sts、vivid、forceにおいても、明らかに度が過ぎたチートじゃないか。何せ、闇の書は一回存在したら「次元世界2,3個の消滅」とかいっていますけど、オーディン(芳乃創世)の(何度でも撃てる)一撃なんて「銀河系?消滅」レベルですよ? しかも不死。しかも不老。体感時間加速可能。光速対応可能。即死無効。魔力無尽蔵。距離という概念を操れる。世界のルールそのものを変えられるし、付け加えることが出来る。というか概念とかルールってなにそれ美味しいの? という状態。
……紹介した五つの原作で、勝てる人も足元に及ぶ人もいないでしょ? というか、普通に一度だって攻撃当てられないでしょ。だから、パワーバランスをメルトダウンさせないためにも、「何でもありそうな人外魔境というイメージが根強い(聖王のゆりかごとかが有名な)古代ベルカ」を舞台にしました。(というか、『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』なんてあの世界の設定だと間違いなく『闇の書』を超えるロストロギアですよ。。そんなもの前フリ無しに出せるわけがないというか、普通に詰みです。物語的に。)
Q:どうして最初、健一は敵を虐殺したの?
A:作中にも言っておりますが、健一はマホウを使用するデメリットとして、他者の人格を心の内に取り入れています。あの場面での虐殺は、「オーディンの『狂気』という性質を受け継いでいる」という物語の根底に関わる伏線として、その表現を入れました。
Q:どうして霧崎剣悟、真田卿介、高嶺陽菜子の三人との関係があるの?
A:霧崎剣悟は剽軽なことから友達になれる可能性があったことと、真田さんと陽菜子は病院仲間として関係を結び付けられそうだったから。他にもfortissimoの中である意味(主に能力とかが)一番好きなキャラ有塚陣との関係を持たせられないかと考察してみたが、さすがにあの性格だったら無理だわ、と思って断念。ほかのキャラは……病院暮らしゆえ、そもそも接点ねぇですわ。故に、関係図が今のものとなりました。
Q:どうしてGOD編書こうとしたの?
A:パワーバランス調節のための話です。ぶっちゃけ、リリカルなのは世界の中で最も強いのはU-Dなので、そこを利用しました(U-Dなら神話魔術食らっても平気そうにしてそうだし)。
と、以上の理由からです。
それでは、また感想や次話にて!