デザイアグランプリ異世界ゲーム   作:0101シュート

11 / 18
奈落の封印部屋

ギーツたちが迷宮の奥へと進んでしばらくした後、彼らは50階層目へと

辿り着いていた。魔物との遭遇はあるもののジャマトとの遭遇はまだだった。

そして彼らは異質な物と遭遇する。

 

「ん?なんだあの扉は?」

 

岩場の脇道の突き当りにある空けた場所には高さ3mの装飾された荘厳な両開きの扉が有り、

その扉の脇には二対の一つ目巨人の彫刻が半分壁に埋め込まれる様に鎮座していたのだ。

三人は周りを警戒しながらその扉の方へと向かっていく。

 

「な、なんかとても怖い雰囲気だね...........」

 

「うん。中に重要ななにかが隠されてる感じはするけど...........」

 

「鬼が出るか蛇が出るか。だが確認どちらにしろ必須だ」

 

ギーツの言葉に二人はうなずき、一行は扉の前へと立つ。近くで見れば益々、

見事な装飾が施されているとわかる。そして、中央に二つの窪みのある魔法陣が描かれているのがわかった。

 

「ん?なんだこの術式?こんなもの王国の図書館にもなかったぞ」

 

「これ結構古い術式ですね」

 

「錬成でなんとかいけないか?」

 

「はい!任せてください!」

 

ハジメは一旦変身解除し右手を扉に触れさせ錬成を開始した。

しかし、その時

 

バチィイ!

 

「うわっ!?」

 

扉から赤い放電が走りハジメの手を弾き飛ばした。ハジメは驚き尻もちをつく。

それと同時に二体の巨人の彫刻が動き始めた。それは一つ目の巨人サイクロプスだった。

 

「やっぱりこういう感じか」

 

『RIFLE』

 

「フン!!」

 

ギーツはすぐさまマグナムシュターをライフルモードに構える。

そしてすぐさま構えサイクロプスに構える。

 

バン!!

 

「ガア!?」

 

「こっちもだ!」

 

ギーツはすぐさま体を半回転させマグナムシュターの向きを変える。

 

バン!!

 

「ガア!?」

 

ギーツの高速の構えから放たれた二つの弾丸はそれぞれきっちりサイクロプスの目に命中し

貫通する。そしてサイクロプスは体液をまき散らしながらその場へと倒れた。

 

「え?お、終わっちゃた...........」

 

優花は抜けた声でつぶやく。しかし、ギーツはそのつぶやきに気を取られず、尻もちついたハジメの元へ歩いていく。そして手を差し伸べてハジメを立たせる。

 

「大丈夫か?それにしても災難だったな」

 

「ちょっとエースさん。こうなるって気づいてませんでしたか?

俺にわざわざ貧乏くじ引かせて」

 

ハジメは文句を垂れながらもギーツの手を握り立ち上がる。

 

「フ、どうだろうな?ま、信じるか信じないかはお前次第ってか」

 

そういって指を狐の形に変えるギーツ。

 

「む~」

 

ハジメは頬を膨らませて不満をあらわにした。

 

 

 

 

 

 

三人はその後、警戒しながら、そっと扉を開いた。

扉の奥は光一つなく真っ暗闇で、大きな空間が広がっているようだ。

ハジメの〝夜目〟と手前の部屋の明りに照らされて少しずつ全容がわかってくる。

中は、聖教教会の大神殿で見た大理石のように艶やかな石造りで出来ており、幾本もの太い柱が規則正しく奥へ向かって二列に並んでいた。そして部屋の中央付近に巨大な立方体の石が置かれており、部屋に差し込んだ光に反射して、つるりとした光沢を放っている。

その立方体を注視していたハジメは、何か光るものが立方体の前面の中央辺りから生えているのに気がついた。

 

 

「……だれ?」

 

 

かすれた、弱々しい女の子の声だ。ビクリッとして三人は慌てて部屋の中央を凝視する。すると、先程の〝生えている何か〟がユラユラと動き出した。差し込んだ光がその正体を暴く。

 

「人……なのか?」

 

 

〝生えていた何か〟は人だった。

 

ギーツとニードも変身解除する。

そして三人はその声の主の方へとゆっくり歩いて行った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。