エースたちはその後強力な魔物やジャマトたちの襲撃を受けるもユエの魔法に
よるサポートと三人の抜群のチームワークで難なく突破し、そしてついに
100階層目に到達した。
その階層は、無数の強大な柱に支えられた広大な空間だった。柱の一本一本が直径五メートルはあり、一つ一つに螺旋模様と木の蔓が巻きついたような彫刻が彫られている。柱の並びは規則正しく一定間隔で並んでいる。天井までは三十メートルはありそうだ。地面も荒れたところはなく平らで綺麗なものである。
どこか荘厳さを感じさせる空間だった。その先に全長十メートルはある巨大な両開きの扉が有り、これまた美しい彫刻が彫られている。特に、七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。
「ここがゴールか。やはりこの部屋何かいるな」
「ええ。多分いますね強力なジャマトが...........」
ハジメとエースはこの扉の向こうにいるであろう強大な敵に警戒していた。
二人の話をきいた優花も緊張からゴクリと固唾を飲む。そして三人の表情を見て
少し不安になったのか、ユエはハジメの手を掴みギュっと握る。
「ハジメ...........」
ユエの不安にそうにな声を聞いたハジメは腰を下げユエと目線を合わせて微笑みかける。
「大丈夫だよユエ。俺たちは絶対この試練を乗り越える。叶えたい理想と君の未来のために
俺たちは絶対に負けないよ」
そういってハジメはユエの頭を優しくなでた。そして間もなく戦いが始まる。
「お前らいくぞ」
エースの一声に一行は歩みだす。その瞬間、扉とハジメ達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる。
そして三人はすぐにデザイアドライバーを取り出し腰に当てた。そして各々バックルをはめ込んだ!
三人が変身を完了させた次の瞬間、魔法陣から巨大な化け物が出現する。
体長三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。それだけではなく胴体に巨大な和風の城の
様なものを背負っておりそこから大量の花を先にさかせたツルが自由自在に動き回っていた。
「これはヒュドラジャマトと言った所か...........」
「なんかすごいでかいですよ!」
「ああ、みんな行くぞ!!」
「「「「「「クルゥァァアアン!!」」」」」」
不思議な音色の絶叫をあげながら六対の眼光がハジメ達を射貫く。身の程知らずな侵入者に裁きを与えようというのか、常人ならそれだけで心臓を止めてしまうかもしれない壮絶な殺気がハジメ達に叩きつけられた。
同時に赤い紋様が刻まれた頭がガパッと口を開き火炎放射を放った。
それはもう炎の壁というに相応しい規模である。ギーツたちは真上に飛びその炎を避ける。
そしてギーツはマグナムシュターで赤色の頭を狙撃、バンプはギガントブラスターで
青色に頭を狙撃、ニード音波で緑色の頭を攻撃、そしてユエは緋槍の魔法を発動し黄色の頭を攻撃する。
そしてその四つの頭は悲鳴を上げて一旦後ろに下がる。このままいけばすぐ勝てると
ハジメは思った。しかし白い頭が何か雄たけびを上げるとその四つの頭の傷がどんどん回復していく。
「白い奴厄介だな...........なら狙い撃つまでだ!」
「RIFLE」
ギーツはマグナムシュターをライフルモードに切り替え白い頭に狙いを定める。そして引き金を
引き3つの弾丸を放った。その弾丸が白頭に直撃すると誰もが思った瞬間植物の触手が
三つの弾丸をはじき落とした。
「なに?」
更に次の瞬間胴体にあった城から大量のボーンジャマトが出てきた。そして大量のジャマトは
エースたちに襲い掛かる。
「く!あいつの相手だけでも大変なのに!」
エースたちはボーンジャマトたちと戦闘を余儀なくされ足止めを食らってしまう。
そしてヒュドラジャマトの頭たちはその隙をついて彼らに魔法を放つ!
その魔法は確実にギーツたちにダメージを与えていた。
「く!」
「みんな大丈夫!?」
ユエはなんとか彼らをサポートしようと魔法を放とうと構えた。しかし
その瞬間彼女は黒い頭と目が合ってしまう。そして彼女は黒い頭の精神系の
魔法の効果を受けてしまった。そして彼女はその場に膝をつき発狂する。
「いやぁああああ!!!」
「!? ユエ!」
バンプ(ハジメ)はユエの異常事態に気が付き、彼女の元へ行こうとする。しかし
それを大量のボーンジャマトたちとヒュドラジャマトの赤い頭が妨害する。
「く!邪魔だ!!」
『G I G A N T HAMMER』
「目障りなんだよ!雑魚どもが!!」
バンプはすぐさまギガントハンマーを振り回してボーンジャマトたちを吹き飛ばし、
ハンマーを捨てユエの元に走る。
「ユエ!させるか!」
バンプはユエが黒い頭に襲われる前になんとか彼女を抱きかかえてその場を
離れる。しかしその瞬間ギーツやニードと戦っていた赤色の頭と緑色の頭が
彼らとの戦いを中断し、バンプの方へと向かっていく。
「なに?」
「え!?なんで!?」
「「クルゥァァアアン!!」」
そしてバンプの方に魔法を放つ!
「し、しま...........」
バンプはなんとか背中を向けユエを護る体勢を取る。そしてその魔法は
バンプの背中に直撃してしまった。
「バンプ!!」
「ハジメ君!!」
「ク!うおーーー!!」
バンプはなんとか持ちこたえユエを抱えそこにあった柱の陰に隠れる。
「ハアハア........ユエ大丈夫?」
バンプの呼びかけにも反応せず、青ざめた表情でガタガタと震えるユエ。バンプは変身解除し
ペシペシとユエの頬を叩く。
「ユエ!」
「……ハジメ?」
「うん俺だよ。大丈夫? 一体何されたの?」
パチパチと瞬きしながらユエはハジメの存在を確認するように、その小さな手を伸ばしハジメの顔に触れる。それでようやくハジメがそこにいると実感したのか安堵の吐息を漏らし目の端に涙を溜め始めた。
「……よかった……見捨てられたと……また暗闇に一人で……」
「え?もしかして悪い夢でも........ってグ........!!」
その時ハジメは背中に痛みに耐えかねその場にうずくまってしまう。
「ハジメ!!」
ユエはすぐさまハジメの背中を確認する。するとその傷はとても酷いもので
背中の真ん中は焼きただれておりその周りも紫色に腫れあがっていた。
「ひ、ひどい...........これじゃあ...........」
「大丈夫...........君は俺が...........」
「動かないで!ハジメ!ハジメは私が守る!!」
「ま、待って!!」
ユエはハジメの言葉を無視し柱の陰から飛び出してしまう!
「〝緋槍〟! 〝砲皇〟! 〝凍雨〟!」
矢継ぎ早に引かれた魔法のトリガー。有り得ない速度で魔法が構築され、炎の槍と螺旋に渦巻く真空刃を伴った竜巻と鋭い針のような氷の雨が一斉にヒュドラを襲う。このまま追撃しようとユエは再び構えようとするが
数体のボーンジャマトたちが彼女を妨害しようとおそいかかる
「邪魔しないで!!〝緋槍〟!」
ユエは魔法を放ち周りのジャマトを蹴散らす。しかしその動きはヒュドラジャマトに
大きな隙をみせてしまった。
「「クルゥァァアアン!!」」
赤の頭と緑色の頭がユエに魔法を放つ!
「ク!」
(避け切れない..........!)
ユエは死を覚悟しおまわずグッと目を閉じてしまう。
「うおーーー!!」
その時ユエの耳に誰かの声と何かがぶつかり合い爆発する音が入ってきた。
ユエが恐る恐る目を開ける。するとそこにいたのは下半身にアームドシールド
を装着し盾を構えたギーツの後ろ姿だった。
「エース...........」
「死を覚悟するな!必ず勝ち抜けると信じろ!そうすれば、チャンスはめぐってくる!
自分の願いを捨てず立ち向かい続けたものにしか、勝利の女神は微笑まない!!」
「...........っ!! うん!!」
「ニード!!」
「はい!!」
「ハーーーー!!」
「ジャマー!!??」
ニードの放った雷は周りにいたジャマトたちを一掃する!
そしてギーツはユエを抱えニードともにハジメの隠れてる柱の裏に移動する。
「よし。じゃあ作戦を伝える。まず俺たち三人で...........」
「ちょっとエースさん...........俺を忘れてません?俺も戦います」
「バンプ...........」
ハジメはギーツに言い放つ。その目は覚悟が決まりきったものだった。
「ハジメ...........」
「大丈夫だよユエ。それにこのままじゃ俺も我慢できないんだ...........」
「フン。どうやら怒り心頭の様だな」
「はい...........ユエを泣かせたあの化け物は絶対に許せません!!」
そしてハジメは以前手に入れたデーモンバックルを取り出しドライバーにセットした!
「変身!!」
「オラーーーーー!!!!!!」
ハジメは仮面ライダーバンプ デーモンフォームに変身した。その姿は両手に装備された城の爪と
背中に生えた漆黒の翼によりまさに悪魔のようだった。
「フン、よし俺たちも行くぞニード!」
「はい!!」
ニードとギーツもバックルを外し新しいバックルを取り出しドライバーにセットした!
ニードは天使の輪のような魔法陣を頭上に構え、天使の翼が生やし、出現したセイントアローを
手に取り構えた。
そしてギーツの体は黄金に輝き、幻想から生まれた武器たちを操り、後ろで
空中に浮かし構えた。
「さあ。ここからがハイライトだ!」
ついにデーモンとセイントを出せました!ギーツファンタジーも
自分はかっこいいと思います。
あと最初からそれらを使えばよかったじゃんいうツッコミはなしで(小声)