デザイアグランプリ異世界ゲーム   作:0101シュート

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月下の語らいと理想の世界

『オルクス大迷宮』

 

全百階層からなると言われている大迷宮であり、この世界の秘境『七大迷宮』の一つで、数少ない正確に場所が判明している迷宮でもある。

その特徴は階層が深くなるにつれて現れる魔物の種類が増えたり、強力になっていく点だ。

この性質故か、階層によって挑戦者の実力を把握できることから冒険者や傭兵、新兵の訓練や魔物から採れる武器、防具の素材回収に最適と言われている。

その上地上で暴れている魔物より体内器官の『魔石(魔物と野生動物の明確な違いと言える器官で、魔物の持つ魔力の結晶体)』が良質になっており、それ目当てで迷宮に挑むものも後を絶たない。

この魔石は主に砕いて魔法陣を描くときなどに使うと魔法の威力が引き上げられるなどの効果が見込まれ、当然ながら良質な魔石ほど効果が強くなるがその分魔物の強さも上がっている。

魔物を侮ってはいけない一番の理由は、奴らが持つ『固有魔法』だ。

魔法陣を書く事も詠唱もできない魔物だが、奴らは1種類につき1つだけ詠唱無しで扱える魔法として固有魔法を持っており、それぞれが魔物の脅威として伝えられている。

翌日からハジメ達は迷宮に潜っての訓練を行うらしく、今回は一流かどうかを見極めるボーダーライン扱いの20層までの挑戦となる。

なお今回不参加なのは農業関連のチートに覚醒した愛子先生のみで、

彼女は農地開拓に駆り出され王都にすらいない。

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ達は、メルド団長率いる騎士団員複数名と共に、【オルクス大迷宮】へ挑戦する

冒険者達のための宿場町【ホルアド】に到着した。

新兵訓練によく利用するようで王国直営の宿屋があり、そこに泊まる。

久しぶりに普通の部屋を見た気がするハジメはベッドにダイブし「ふぅ~」と気を緩めた。

全員が最低でも二人部屋なのにハジメだけ一人部屋だ。

「まぁ、気楽でいいさ」と、少し負け惜しみ気味に呟くハジメ。

 

 

 

「シュ!シュ!」

 

時は深夜。ハジメは上の服を脱いで一人シャドーボクシングをしていた。

これを始めたきっかけはエースである。ハジメは過去に偶然エースがデザイアグランプリの

トレーニングルームで一人キックやパンチをしているのを見かけたのだ。

それからよくエースのマネをするようになり自分を高めるため日々、一人で

トレーニングするようになったのだ。

汗が噴き出て、息が乱れ始めた頃、扉からノックの音が聞こえた。

 

「南雲くん、起きてる? 白崎です。ちょっと、いいかな?」

 

「ハアハア。ああ、白崎さんか。今開けるよ」

 

 

ハジメがタオルを首に巻いて鍵を外して扉を開けると、

そこには純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけの香織が立っていた。

 

「……なんでやねん」

 

「えっ?ってきゃー!!南雲君なんで裸なの!?」

 

「え?ああ、トレーニングしてて…............」

 

「ちょっとあっち向いてるから早く服着て!!」

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうしたのかな? 何か連絡事項でも?」

 

「ううん。その、少し南雲くんと話したくて……やっぱり迷惑だったかな?」

 

「いやそれは大丈夫だけど…............。話したいって何かな。明日のこと?」

 

ハジメの質問に「うん」と頷き、香織はさっきまでの笑顔が嘘のように思いつめた様な表情になった。

 

「明日の迷宮だけど……南雲くんには町で待っていて欲しいの。

教官達やクラスの皆は私が必ず説得する。だから! お願い!」

 

話している内に興奮したのか身を乗り出して懇願する香織。ハジメは困惑する。

 

「ええ?いやそれは無理だよ!俺もエースさんたちと一緒に戦わないとだし….........」

 

「あのね、なんだか凄く嫌な予感がするの。さっき少し眠ったんだけど……夢をみて……

南雲くんが居たんだけど……声を掛けても全然気がついてくれなくて……走っても全然追いつけなくて……

それで最後は……」

 

その先を口に出すことを恐れるように押し黙る香織。ハジメは、落ち着いた気持ちで続きを聞く。

 

「最後は?」

 

香織はグッと唇を噛むと泣きそうな表情で顔を上げた。

 

「……消えてしまうの……」

 

「……そっか」

 

二人の間に沈黙が走る。再び俯く香織を見つめるハジメ。

確かに不吉な夢だ。しかし、所詮夢である。それに彼にとっても

こんな理由で戦いから逃げる気なんてサラサラなかった。

 

「ごめん白崎さん。でも俺は戦うよ。クラスのみんなを守るために」

 

「で、でも.........」

 

「それに俺には絶対叶えたい理想があるんだ!そのために絶対にゲームを

クリアしたい!だからこんな所で立ち止まりたくないんだ!」

 

「.........!」

 

 

ハジメが決意を固めた表情を見せる。

香織は正直驚いていた。いつも気弱でクラスの端にいるような

ハジメがこんな勇ましくなっているのだ。ハジメの

言葉を聞いた香織はフフと笑った。

 

「すごいな南雲君は............なんか平気な気がしてきたよ」

 

「そう?まあ元気になったみたいでよかったよ!」

 

「そういえば気になったんだけど南雲君の理想の世界って?」

 

「秘密!!」

 

「え~?なんで教えてよ~」

 

「い、いやだ!絶対言いたく............ってあーーーーー!!」

 

突然ハジメがスパイダーフォンを取り画面を見て叫び出した。

 

「え!?どうしたの南雲君!?」

 

「やばい!優花ちゃんとの訓練の約束の時間とっくに

過ぎてた!今すぐ向かわなきゃ!!」

 

「え!?ちょ、ちょっと待ってよ!!」

 

部屋を颯爽と出ていくハジメを香織は追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街の外れの静かな岩場。ハジメがそこに辿り着くと、

プンプンした優花がその場にいた。

 

「ごめん優花ちゃん!結構遅れた!!」

 

「遅いよハジメ君!!ってあれ白崎さん?なんでいるの?」

 

「え、えっと............見学!見学をしにきました!!」

 

「フーン。まあいいや!ハジメ君早速始めようよ!!

 

「オッケー!じゃあ白崎さんはちょっとさがってて」

 

「う、うん」

 

二人は香織が離れたのを確認すると二人はIDコアをデザイアドライバーにハメる!

ハジメのIDコアはコウモリ。優花のIDコアはハリネズミの絵が描かれていた。

そして二人はデザイアドライバーを腰に当てる。ベルトが自分の腰に巻かれたのを

確認すると二人はそれぞれバックルを取り出す!そしてそれらをドライバーにはめ込んだ!

 

『SET』

 

『SET WARNING』

 

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

 

『BEAT READY FIGHT』

 

『WOULD YOU LIKE A CUSTOM SELECTION』

 

 

 

二人はぞれぞれ仮面ライダーバンプ。仮面ライダーニードに変身した!!

 

「す、すごい!これが仮面ライダー!」

 

香織はその姿を目に焼き付けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから二時間後。二人は変身を解いて特訓を終了した。

 

「今日はありがとう優花ちゃん!競走相手にこんなの言うの変かもだけど

このゲーム絶対生き残ろうね!」

 

「うん!私も同じ気持ちだよ!けどデザ神の座は絶対ゆずらないから」

 

そう言って二人は笑顔でグータッチを交わしていた。しかし

その光景に香織は少し嫉妬の感情を出してしまう。

 

「あ、あの............園部さん」

 

「ん?どしたの?」

 

「ちょっと二人きりで話さない?」

 

「?別にいいけど」

 

ハジメは空気を読んで先に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーー!?私とハジメ君が付き合ってるのかって!?いやいやない!絶対にない!!」

 

「だ、だよねー!私ったら馬鹿な事.........」

 

「あ~でもハジメ君っていい人だよね.........付き合うのも悪くはないかも.........」

 

「園部さん……?」

 

「いやいや冗談冗談」

 

香織と優花の夜空の下で行われた女子会。その話題はハジメのことだった。

 

「そういえば南雲君ってそのデザイアグランプリではどんな感じなの?」

 

「そうだな.........今は結構頼りになる感じだけど参加したての頃は気弱な男子って

かんじだったかな.........。すごいビビりでジャマトから逃げまくったけ?けどさ

エントリーを何回も果たしていくにつれて結構たくましくなったな~。

実際私も彼に何度か助けられたし。けどその分私も彼を助けたけどね」

 

そう懐かしそうに語る優花。そして香織は優花にとある疑問をぶつける。

 

「ハジメ君はそんな命がけで何を叶えたいの?」

 

「ん~。知ってるけど教えない」

 

「え~?なんで」

 

「そんなに気になるなら本人に聞きなよ!」

 

「むー!じゃあ園部さんは何を叶えたいの?」

 

「私も秘密!!」

 

二人のこの会話は太陽が昇るまで続けられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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両親が生きてレストランを運営している世界

 

 

 

園部優花
    

  

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仮面ライダーバンプはの顔はビルドのナイトローグをイメージした感じ。
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