ですが、初めから言っておきたいと思います…私は正直言って文才は無きに等しいと自分自身思っています。原作などの知識も他の作者さんの作品やWikiなどの知識をかき集めた継ぎ接ぎと言ってもよい駄作ではないかとも思っている次第です。現にこの小説の製作をする際、私は右も左も分からない…『暗中模索』と言う感じで書いていました…。
しかし、他の作者さん達の作品を見ている内に自身も小説を作ってみたいという衝動に駆られ今回の処女作を作った次第です。正直、同じ恋姫の小説を製作している作者さん達から見れば稚拙としか思えない、見るに堪えない駄作かもしれませんが、良ければご覧いただければと思っています。
そしてご指摘やアドバイスなどもお知らせくださると私としても励みになると思っていますので、どうかよろしくご指導ご鞭撻のほどを…。
転生
「…どこだろうか、ここは?」
気が付くと、俺は上も下もない…光すらない闇その物と言える無重力空間を漂っていた。まるで海中を漂う海藻のようだと暫し思っていたが、やがてなぜ自分がここにいるのかを考え…そして悟った。
「そうだ…俺は死んだんだったな」
思い出した…俺は病院で家族に看取られながら息を引き取ったんだ。実際意識が遠のいて行き、そうして子供達や孫達が俺に声をかけていると思いながらゆっくりと目を閉じたのを覚えている。自分で言うのも何だが・・・悔いのない生涯だった。
昭和の初めごろ、東京の下町で生まれた俺はわんぱく少年と言う感じで幼少を過ごした…。やがて第二次世界大戦がはじまり、俺は徴兵されて出兵。戦争は好きではなかったが生きる為に人を殺した…。そうして終戦を迎えた後に日本に戻った俺は、殺してきてしまった人達の分まで生きようと決めて必死に働き続けた…。そうして自身の伴侶になる女性と出会い、子供達を授かった。そうして昭和から平成と時代が変わり、孫たちにも恵まれた末に…寿命が来た。
俺自身、死を怖いと思った事は無い。死はいつか訪れる物…そう親父たちから聞かされてきた。そして『死ぬその時まで、精一杯に生き抜けたかどうかが大切なんだ』と言われていた事から、自分自身に出来る精一杯の事をし続けながら生きた。だからもう休んでもいいだろう…そうしてゆっくりと目を瞑ったと思ったら…ここに来ていた。
「おーっ、漸く目が覚めたかぁ?」
…唐突に背後から声を掛けられたかと思った瞬間、墨をぶちまけたかのような漆黒が広がっていた空間は淡い青色に染まっている空間に早変わりし、俺は地面に座り込んでいた。そうして背後から響いた声の方に顔を向けると…そこには古代中国で見られるような装束を身に纏った老人が髭を扱きながら、手に瓢箪を持って立っていたのである。
「…貴方は、誰だ?」
「儂かぁ?なに、積もる話はあるかもしれんがまずは酒でも一献、どうじゃ?」
そう言うとその老人は手にしていた瓢箪を掲げると嬉々として語りかけていた。
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こう見えて俺もある程度酒好きではある。その為暫く酒を飲み交わしていたが…唐突に自身に起きた異変に気づいた。
「…若返ってる?」
そう、ふと盃に入れられた酒に目をやって初めて気づいたのだが自身の姿が10代…戦争に徴兵される前の若々しい姿になっていた。盃を置いて何度か顔を手で触ってみたりしたが、どうやら本当に若返っているようだ。
「一体どうして…?『何、死んだときの爺の姿よりも若い姿で酌み交わしたかったんじゃよ。お前さんとな…柳瀬壮也(やなせそうや)』っ!?爺さん、あんた何者なんだ…?俺の名前を知ってるなんて…?」
「そりゃあ儂は『神』じゃからに決まっておろう?おっと、そろそろ自己紹介と行こうかの。…太上老君、聞いた事くらいはあるじゃろう?」
太上老君…!?それは確か中国における道教と呼ばれる宗教の最高神だ。三国志や水滸伝と言った小説が好きだった俺はそれが切欠で中国史などの本を読み耽っていたからその名前も知ってはいた。だけど…まさか当の本人とこうして出会い、こうして酒を酌み交わしているなんて驚きだ。
「ああ、そりゃあ聞いた事はあるさ。中国における道教の最高神だろう?…なあ太上老君殿、俺は死んだんだよな?」
「うむ、子孫らに囲まれながら往生を遂げたわい。それで…『
「…ああ、そうだ。どうして俺はここに来れたんだ?」
「そうじゃな、なら率直に言わせてもらう。…退屈じゃから儂ら神々の遊び道具になってくれんか?(´∀`*)」
「…はっ?」
俺の問いかけに太上老君と名乗ったその老人は真摯な顔つきになったかと思ったら、いきなり満面の笑みを浮かべて俺に頼みごとをしてきた。何だか思いっきりぶっちゃけられたようだ…。
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「…するとつまり、神々ってのは何時も退屈だって言うのか?」
「そう言う事じゃ。神と言うのは滅多な事では、まして寿命や病などで死ぬなどありえんしな?まあ富貴を求めて生きる人間から見りゃ不老不死なんて物は喉から手が出るほど欲しいかもしれんが、儂ら神からすれば…忌まわしい『呪い』と言ってもよい。何時までも死ぬ事なく存在し続ける…はっきり言って詰まらぬ遊戯をいつまでも続けるようなもので退屈なんじゃよ」
「だから俺にあんたたちの遊び道具…平たく言えば傀儡になれって言うのか?」
「その通りじゃ。別に断ってもいいが『…分かった、やってみよう』…何?」
「どうせ死んだ身だ、こんな頼みごとをされるなんて思ってもみなかったし…それに、生前にも未練はない」
「…何じゃと?お前さん、生前に未練が無いのか!?普通なら『生き返らせてくれ!』とか言う物じゃが…?」
「生憎、俺は自分に出来る精一杯の事を貫き通した。家族にも恵まれ…こう言っちゃあなんだが満ち足りた生涯だったよ。それに子供達はもう自立してそれぞれの人生を進んでいる、いまさら生き返ったって子供達が迷惑するしな」
「…くっ、くはははははっ!お前さん、中々に達観した考えをしとるの!」
「『立つ鳥跡を濁さず』って言うだろ?ところで…遊び道具って何をすればいいんだ?」
「何、難しい事じゃない。別の世界…『外史』に転生し、そこで思うままに生きてくれればよい。それを見物する事が儂ら神々にとっての『退屈凌ぎ』なのじゃからな」
「転生…そう言えば孫達がパソコンで『二次小説』ってのを見てて、俺も興味を惹かれてそれを見た事があるが、まさか俺自身が転生する事になるとはなぁ…」
「メタな事は言う物ではないぞい?さて…それではお主に手向けを送るとしよう」
そう言って太上老君が持っていた盃に入れてある酒を…いきなり空中に撒き散らした!だが…巻き散らかされたはずの酒は、まるで意思を持つかのように大小の水滴となって浮遊し始める。そしてそこにはそれぞれに様々な事が掛かれていた。曰く…。
『魔力ランクEX』
『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』
『悪魔の実』
『サイヤ人の能力』
『チートデバイス』
『チートIS』
…と言った物が書かれており、俺はそれが手向け…『チート能力』だというのを悟った。
「さて、好きな物を選ぶとよい。ただし三つしか手に出来ぬから慎重にな「…少しいいか?」何じゃ?」
「能力についてだけど…初めから強い能力とかは要らない。出来れば鍛えれば鍛える程に能力を引き上げられるってのにしてくれないか?」
「何じゃと?初めから強い…と言うのを望まんのか?」
「ああ。生きていた頃なんだけど…俺は孫達と一緒にTVゲームとかやってたんだが、そこではいつも時間をかけてプレイしてたんだ。レベルが上がった瞬間とかになるととても嬉しくてさ…。確かに初めから強いってのは憧れるけど…やっぱり自分自身を鍛えて強くなっていった方がいいと思うからさ」
「ほおー…随分とのんびりとした考えをしておるな。まあそれもいいと思うぞ?他の神々が転生者にチートを選ばせると必ずと言っていいほど最初から強い能力を持ちたがる輩が多いからのお。よし、これで一つじゃな。次は何が欲しいんじゃ?」
「そうだな……っ!なら二つ目は…『あらゆる武具を作り出す技能』ってのはあるか?もしあるのならそれにして欲しいんだ」
「むっ?まああるにはあるが…初めから強い武具も手に入れられるぞ?例えば『約束された勝利の剣
「俺さ…生きていた頃鍛冶師とかになりたいって思ってたんだよ。神話とか伝説に出てくる英雄とかが扱う武具とか…三国志とかに登場する武将が持つ武器とか、そう言うのを作る鍛冶師ってのにな。生前、刀鍛冶の元に弟子入りして何本か作ったんだ。だから…転生するのならその能力は欲しいと思ってるんだ。それにFatのエミヤのやり方も悪くはないんけど…やっぱり鎚を振るって鉄を打つあの感触はとても感慨深くてね」
「ふむ、よしわかった。その願い叶えてやろう、但しお主の要望を叶えるとFateに出てくる錬鉄の英雄・エミヤが扱うような『無限の剣製
「ああ、それで頼む。最後は…そうした武具を使いこなせる技能が欲しいな。Fateのサーヴァントでそんな宝具があったと思ったんだけど…それと細かいかもしれないんだけど、魔法とか魔術とかを宿している武器を作ったのなら、その力も扱えるようになりたいんだ」
「ほおー…先ほどもお主は言っておったが、おぬし相当長生きした様じゃな?まさかFateを知っておるとは…うむ、『騎士は徒士にて死せず
「ああ、これでいい」
壮也が決断すると…浮かんでいた水滴のうち、自身が選んだ技能が記されている水滴が独りでに自身に向かってくると、そのまま体に溶け込む様にして入り込んだ。
「これでよい、これでそなたへの技能の授与は終わった…ではそなたを転生させる世界についてじゃが、そなたには『真・恋姫✝無双』の世界に向かって貰おうかの?」
「恋姫って…それって三国志の武将が女性の世界じゃなかったのか?孫の一人がそんな名前のゲームをやってたのを覚えてるんだが…」
「うむ、その世界じゃ」
「…分かった。となると…やっぱり銃器は作らない方がいいだろうな」
「はっ?何でじゃ?銃器を作ればたちまち天下もつかめるはずじゃろう?第一恋姫無双の世界にもオーパーツの様な武器がわんさかあるぞ?杭打機の様な物もあるし、ドリルの様な物とて…」
「それは知ってるよ、孫達が熱中していたゲームの一つだった『三國無双』にもあったさ。けど、時代考証を無視した武器を作りたくないんだよ。『過ぎた力は我が身をも滅ぼす』、よく言うだろ?確かに銃器を作り出す事が出来れば戦いが便利になるだろうけど、作ればそれ以上の犠牲を生み出す事になる。俺は『ウィンチェスター銃』の悲劇を生み出したくないからな。…それに銃器よりも刀とか槍とかを扱う方が好きなんだよ、俺。まあ作ろうって思った時に作るさ…」
「ほお…そなた意外に細かい所があるのお?まあ良い、分かった…それとほれ、持って行け」
そう言って太上老君が俺に何かを投げ渡し、俺はそれを受け取った。受け取った物を見ると…それは大き目の皮袋だった。
「…何だこれ?」
「ドラクエに登場する『道具袋』じゃよ。いろいろな武具を作ってその中に入れてもいくらでも入るし重さも変わらん」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。これもチートだろう?さすがに受け取れないぞ…」
「何、これはお主に対しての餞別じゃよ。お前さん、中々面白い人間じゃしな。それとそなたの記憶は受け継ぐようにしておくぞ?では、いってくるがよい。そなたの道行きに幸有らんことを」
そう言って太上老君は腰に下げている瓢箪の口を開け、その中の美酒を地面に零し始める。すると…零れた酒はたちどころに泉ぐらいの大きさに広がった。
「…これに飛び込めばいいのか?正直他の二次小説を読んだ時には落とし穴だったり上に出来た孔に吸い込まれたりした話もあるからてっきりそれかと…」
「ええいっ、メタな事を言うでない!?…さてと。では、幸運を祈るぞ。壮也よ」
「…ありがとう、太上老君殿。では、いってくる!」
そう言うと俺はその酒泉に飛び込んだ!そう…これが俺、柳瀬壮也の新しい人生の始まりだったんだ。
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そうして壮也が飛び込んだ後も泉を見続けていた太上老君は…やがて悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「すまんの壮也よ…実はそなたにはもう一つ隠された手向け(チート)をくれておいたぞ?」
そう言う太上老君の傍に近づいてきた手向けの水球には…こう書かれていた。
『女性が自身に対して好意的になる技能』
…と。
「さーて、どの様な物語になるか…楽しみじゃのう!ひょっひょっひょ!!」
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これより語られるは新たな外史。どのような物語が語られるか…それは次回のお楽しみ。
…とりあえず最初のプロローグを書いてみましたが、やはり改めて確認すると自身の文才の無さに呆れて物も言えません。
慣れない事はするものではないなぁ…と思っているのが自身の心境ですが、どうか感想やご指摘などをお送りくださると嬉しいです。こちらもご指摘などを受けつつ、脳漿を絞りながら執筆を行おうと思います…。