機械龍物語   作:IF君

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 今回はクック先生のご登場です。
 あまりお世話にはなりませんでしたが。何しろ3rdから始めたもので。

 


鋼鉄ボディのクック先生

 みんなはクック先生と言われると、どんなものを思い浮かべるだろうか?

 

 僕は、イャンカルルガに襲われているところかな。

 

 今、ここにいるのは……イャンカルルガを追いかけるクック先生。

 

 キエェェェェェー!

 クアァァァァァー!

 

 ここは未知の樹海。ニヒルとラボが出会ってから、もう数ヵ月はたつ。

 そしてずっと機械龍を探していたのだが、今日、やっと見つかった。

 

 追いかけられているイャンカルルガはボロボロで、耳や羽が部位破壊をされていた。

 一方、追いかけているイャンクックは鋼鉄のボディに傷ひとつ無し。

 

 「さて、どうするラボ?」

 

 「さぁ~、どうするニャ?ニヒル」

 

 あまりのことに対処法が思い浮かばない二人は、互いに聞きあう。

 

 「そんなこと言われても……」

 

 と言っているうちにイャンカルルガは飛びたち逃走を図る。機械龍もそれを追うかと思ったら、追わずにその場でとどまっていた。

 そして、しばらくウロウロした後、クチバシを地面に突き刺し、クンチュウを掘り出す。

 

 「おお!貴重な機械龍のお食事シーンが見られるかも」

 

 機械龍イャンクックはクンチュウをクチバシで、砕く、そのまま捨てた。

 

 「えっ……」

 

 バラバラになったクンチュウを置いといて、また新しいクンチュウを掘り出す。

 

 そして、砕く。

 

 「どうしてだ?質のいいクンチュウでも探しているのだろうか?」

 

 と意見を求めるが隣でラボは毛繕い中。

 

 結局、機械龍はクンチュウを一匹も食べないで殺しただけだった。

 

 「どうして……ただ殺しただけ?」

 

 すると、機械龍もイャンカルルガと同じように飛びたとうとする。

 

 「あー!ヤバイ逃げるぞおいラボ!」

 

 「任せるニャ」

 

 走っているニヒルをぬかし、機械龍向かい駆けていくラボ。

 そして一発、二発。逃走。機械龍に向かっている途中のニヒルを置いといてすぐに逃げるラボ。

 

 「って!どこにいくんだよ!おい、ラボ!」

 

 「後は任せるニャ☆」

 

 「ニャ☆、じゃなーい」

 

 ニヒルは機械龍に気づかれラボは気づかれず。

 機械龍は新たな獲物を見つけたと言わんばかりに飛び上がる。

 

 しょうがなくニヒルは武器で切りつける。ちなみに武器はチャージアックス、ブラックフルガード。

 

 前は攻撃することもままにならなかったが、今回はなんとかすることができた。

 

 ……弾かれたが。

 

 「やっぱり弾かれるか」

 

 弾かれることを予想していた分、スキは少なくすることができた。だがその小さなスキを狙う機械龍。

 体を一回転。勢いがついた尻尾が飛んでくる。

 

 「ぐっ」

 

 その尻尾はニヒルの脇腹を捕らえ吹っ飛ばす。

 

 「そんな簡単にはいかないよな」

 

 機械龍には刃が通らないということを、確信するための代償がこれでは得た情報と釣り合わない。

 

 (もう少し、なにかがほしい)

 

 「おい!ラボ気をそらせ」

 

 「全くそうやって僕をこき使うニャ」

 

 ラボにはとにかく敵の攻撃を避ける訓練をさせてきた。ひとつは怪我を負わせないため、もうひとつは敵の気をそらして観察するため。

 

 ラボは機械龍の懐に突っ込んでいく。それを認識した機械龍がラボに向かってブレスを吐く。

 通常のイャンクックより大きい火球。それをラボは横にずれてかわす。火球はそのまま後ろに着弾して爆発する。

 

 「何危ないもの吐いてきてるのニャ!こんがりアイルーになってしまうニャ!」

 

 そうわめきちらしながら機械龍の両足の間にすっぽりとはまるラボ。

 

 「あ!ニヒルの生焼け肉よりかはましかニャ」

 

 「うるさぁーい!しょうがないだろ!」

 

 と軽く機械龍とニヒルを挑発するラボ。

 

 挑発を教え込んだ覚えはないぞ。

 

 機械龍は真下では攻撃ができないと判断したのか、飛んで後退しラボを放す。

 

 「あれ?影で涼しかったのにニャ~」

 

 とか言ってるが遠目からわかるぐらい汗をかいている。

 

 恐らく機械龍からは熱が放出されている。でも、体力を奪うほどでは無さそうだ。

 

 今度はおしりを叩いて挑発をし始める。それを機械龍が挑発と捉えたかはわからないが、ラボの目の前まで跳躍しついばむようにくちばしを連続で地面に叩きつける。

 それをまたしても華麗に避けていくラボ。

 

 「ほぉら、ほぉら、当たらないニャ~」

 

 ついでに挑発も。

 

 分析がしやすいがラボの声はウザイ。あれが人だったらぶちぎれていないかな。

 

 それは機械龍も例外ではなく、少し距離をとったラボに火炎液を飛ばしまくる。

 ラボの姿を認識しているのかわからないぐらいに適当に飛ばす。

 

 そのせいで動きを読むのが難しくなりラボの挑発も収まる。

 

 「もうそろそろ俺も」

 

 今までのことを書いたノートを丁寧にポーチにしまい、ラボを助けに向かう。

 そこで急に機械龍の攻撃が止まる。

 

 「あれ?止まった?」

 

 ラボも驚いたようでその場でたたずんでいる。

 

 「なんにせよ今がチャンスに違いはないはず、ラボ攻めるぞ!」

 

 しかし、ニヒルの内心は違った。

 

 (止まっていると不気味だ。なぜか攻撃しない方がいいと、直感が告げているような気がする)

 

 そう思いながら攻撃をするせいで生半可な攻撃となってしまい、間接を狙っていたはずがずれて弾かれる。

 

 (しまった……)

 

 機械龍がそこを見逃さないはずがない。

 

 溜めなしで後ろに跳びながら火球を吐く。ブレスのように直線的ではなく、火炎液のように放物線を描く。

 

 着弾、それと共に爆発。火柱が上がりニヒルを包み込む。少し離れていたラボも被害を受ける。

 

 (なんだよこれ……こんな攻撃イャンクックがするか?)

 

 朦朧としていく意識の中ニヒルがそう思うのも仕方がない。

 この火柱はハンターの身長よりも遥かに高く、範囲もイャンクックの反対側にいたラボが飲み込まれるほど。

 

 下が草だらけのところだったら、周りが火の海になっていた可能性があったが、幸い水が流れていてなんとか助かった。

 

 機械龍は飛びたちどこかへと消えたさって行った。

 

 (くっ!意識が、また、負けた)

 

 悔しさと情けなさが込み上げてくる。

 

 地面を握りしめながら意識は落ちていった。

 




 ニヒルはまた負けてしまいました。この調子では三度目の正直は来るのか。
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